弥生は冬のお尻拭き

2010年3月20日(土曜日)

   ”さくらさくら 弥生の空は 見渡すかぎり 霞か雲か 匂いぞいづる いざやいざや 見に行かん”

 歌の通りなら弥生三月は花咲く夢のような季節が期待できる。しかし残念ながら雪国ではそうは行かない。 

 

 この月、雪消えの里はいやが上にも汚れと傷みが目立つ。散乱するビニール片や発泡スチロール、黒々と固まった朽ち葉とうなだれた枯れ草、折れた枝が散乱し畑に傷んだ野菜、汚れた残雪の見え隠もあり、裏手のものが片付かない。みな雪が残した事象だ。

 

 比べるまでもなく一見して冬の雪景色の方がはるかに清潔で情緒にまさる。ところが美しかった雪は手品のようにぱっとは消えてくれない。処々に汚れと傷みを残しながら沈むように消える。

 

 それで三月は後片付けと修繕の月になる。弥生は冬のお尻拭き、、、。いつの頃からかそう思うようになった。

 

 樹下美術館の外回りはもうすっかり片付いている。今日午後は暖かさに誘われて初めて庭いじりをした。雪と荒天でひと月おくれの感じがする。キンモクセイの苗木を三株植えて椿の若木を移植し、都忘れを6株株分けした。水を遣ったあと暗くなるまで草取り。つまんだり握ったり、初めの頃の庭いじりは深爪が痛む。遅くなって予報通りに荒れ模様となった。せっかく連休だというのに。

 

クリスマスローズ 
今日のクリスマスローズ。庭で無事に越冬した60株はこれからの楽しみ。 

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