一泊の上京 その1・御茶ノ水駅界隈

2013年3月25日(月曜日)

3月23日土曜日は所用で上京した。宿泊したのは長年のあこがれ駿河台の「山の上ホテル」だった。川端康成、檀一雄、三島由紀夫、山口瞳、池波正太郎などなど、数多くの文人たちが愛した宿に泊まるとは、ある種夢のようだった。

そもそも御茶ノ水駅一帯は東京のど真ん中であるのに昔から縁遠かった。出身校が品川区だったせいかもしれない。このたび外国に行くような気持ちで由緒ある宿にチェックインし、待ちきれずに付近を歩いた。

1山の上のホテルこじんまりながら、なんとも嬉しいアールデコ調の山の上ホテル。
スタッフの初々しいホスピタリティも素晴らしい。
そもそも場所は明治大学の構内のような所。

2お茶の水幼稚園、小学校るお茶の水幼稚園と小学校。

3漱石の文学碑同小学校で夏目漱石も学んでいる。当時は錦華小学校と呼ばれていたらしい。近くに錦華坂というのもある。

4小川書店古書の雄、神田は八木書店。ここから定期的に立派なカタログが送られてくる。

ギター店表にまで楽器が並べられた中古ギター店。

6お茶の水駅から御茶ノ水駅から向こうに二つの大学医学部、それぞれの病院の眺めはさすが。

7聖橋聖橋。中央線と地下鉄が交差し、ダイナミックで立体的なスケールはさすが。

8ニコライ堂ニコライ堂は昔よりもくっきり美しく感じた。

東京には早く着きすぎたかなと思ったが、一種旅情を感じながら楽しいお上りさんの散歩が出来た。
またきましょう、とは妻の感想だった。

後日の追加です:山の上ホテルをアールデコ調と書きましたが、思い出すのは当ノート2011年12月の記事でした。筆者は母校の旧病院の写真を付してアールデコ調と書きました。改めて山の上ホテルの写真と見比べますと、よく似ています。

病院は1939年、ホテルは1937年の竣工ということ、当時よく似た建造物が各所で見られたことが伺われます。様式の流行は昔のほうが濃厚だったのかもしれません。また当初、御茶ノ水駅の表記がばらばらだったこと反省しています。

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