着物を着た昔の子供 でんぐり返し 疎開。

2015年1月7日(水曜日)

昨年のこと12月早々の寒波で雪に見舞われた。
患者さん達は白菜、大根、キャベツなど、最後の収穫をし損なった。
当時こんな話をした。

雪の畑先月雪があった頃の畑。

「雪がそう多くないのに、なぜ採らないのですか」
「はい、どうせ着物汚しですから」
この人は服を着物と言った。
服が汚れるからというが、当面野菜に不自由しないからということのようだった。

一部の年配者は今でも服を着物をと言う。
普段着としてのいわゆる着物はまず見られなくなったが、言葉は別に生きているようだ。

ところで着物、とくに子供の着物はいつから見られなくなったのだろう。
都会と地方でかなり違いがあったようである。
二十四の瞳のように白黒映像で見る昔の子供たちの着物は、かすりの白い模様が鮮やかでとてもいい。
また金持ちの子が洋服で、一般は着物という時代もあったようだ。

さて現在80才ほどの女性は、戦時中東京から当地に疎開し、一度帰京して後年また戻られた。
疎開当時の小学校で次のような事があったという。

当地の小学校は特に低学年で着物の子供がかなりいた。
自分は服だった。
疎開早々のころ、ある日着物の男の子が突然目の前ででんぐり返しをした。
驚いたことにその子は下着(いわゆるパンツ)を付けていなかった。

一瞬お股が見えたのである。
とてもいやでショックを受けた。

ところがその後、面白がって何人かの子供たちが自分の前で次々にでんぐり返しを始めた。
親が学校に言ったのか、間もなく騒ぎは収まった。

これだけの話だが昔の子供や疎開の一面が垣間見られる。

ところで寝間着に関して、私は少なくとも小学時代まで脇にヒモを通すような着物(ユカタ)を着て寝た。
パジャマを着るのは大事件だったはずなのに、いつからだったか覚えていない。

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