花鳥・庭・生き物

やっと良い天気になりましたね。

2022年9月4日(日曜日)

日曜日の本日も絵を描いた。風景画は乾かすことにして長く休んでいた椿を描いた。水彩のように薄く薄く塗り重ねているので大した失敗も無く描き進めた。もう少し進んだらここに出してみたい。

午後やや遅くカフェに行った。紅茶とケーキを頼んだ。持って来たスタッフが
「やっと良い天気になりましたね」と言った。
短い言葉だったが非の打ち所の無い一言だった。
光の庭を見ながらお茶とお菓子が美味しかった。
遅い夏休みをする庭でムクゲとサルビアの残花と、奥の方にはオミナエシが咲いていた。

芝生でゴルフボールを打っていると空がきれいになっていたので海へ行った。

帰りの道で釣りを終えた私より少し若い方に出会い、歩きながら話をした。
車が沢山ありましたが、何が釣れたのですか、と訊ねた。
私はダメだったが、早く来た人はイカを沢山釣ったようですと仰った。

長野県の人だったので、信州は山と雲が良くていいですねと言うと、いーえ、海がある新潟県の方がよっぽどいいですよ、と仰る。
無い物ねだりですね、とほとんど二人同時に言ってお別れした。

所変わり季節変われば。

2022年8月1日(月曜日)

昨日長野カントリークラブでゴルフをした。昔は遠かったが、いま高速道路で一時間少々で着く。スコアは良くなかったが飯綱の山影を間近に、すみずみ手入れが行き届いたコースは素晴らしかった。

スタートホール脇にリンゴの木がずらりと並び、少し感動した。
所変われば山変わりゴルフ場も植栽も変わる。

 

黒姫山。
帰路は山や雲を眺めながらゆっくり走った。

 

雲間から妙高山が覗いていた。

 以下は本日の当地の空。

幾重もの帯状の雲は時間が経った飛行機雲だと思う。

あまりの暑さに関田山脈に湧く積乱雲が
息を吐いているように見えた。
たまたま遠近別の雲が重なったようだが変わった眺めだった。

ところ変われば樹下美術館の柿。
二か月前は20前後あったものが8個ほどに減っていた。

隣り合っていた実を一つ間引きして取ってきた。
ういういしいお嬢さんの感じ。

季節変われば果物変わる。秋になったら信州のリンゴは勿論、ぜひ樹下美術館の柿を食べてみたい。

愛知県からのお客様に励ましを受けた。

2022年7月27日(水曜日)

日中美術館に居る妻が折々その日の事を話してくれる。
過日の二組の方たちには直接お会いしたが、一昨日聞いた愛知県からのご夫婦のことは妻からの伝聞だった。

以前お二人は富山県からよく来館されたということだが、愛知に移ってからここが遠くなった。このたび思い切って来てみたが、展示が非常に素晴らしかった。カフェや庭も以前のままで、“樹下美術館ほど素敵な所は無い”と仰ったという。

これだけで十分感激なのに拙ブログを知っておられ、昨年倒れた小生の体の事がとても心配と、涙ぐまれたという。

コロナ、戦争、自身の病、、、良くないことが続くなか、何と有り難い話だろう。多忙に明け暮れ年令を重ねると、ふと悲観に襲われることがある。
遠くからのご夫婦に温かな励ましを受け、つくづく“美術館をやっていて良かった、生きていて良かった”と気持が改まる。
また訪ねると仰って、帰路に向かわれたそうだが、心からお待ち致します、遠路本当に有り難うございました。

仕事場のキンカンにきていたクロアゲハ。
何度も蜘蛛の巣に止まり産卵するような動作をする。
糸に絡まないか心配だったが全く恐れを見せなかった。

秋になったら美術館のブットレアのそばにもキンカンも植えたい。

一昨年植えたブットレアに蝶が来た カサブランカが咲いている 映画カサブランカのテーマ 猛烈化したコロナ。

2022年7月22日(金曜日)

2020年10月美術館の北の庭と西の庭にブットレアの木を植えた。下の幹からある種暴れるように何本も長い枝を伸ばし赤紫色の房花を付ける。

もとは仕事場の庭にある木で、何も知らずに「よく蝶が来るなあ」と感心して眺めていた。あまりの蝶に調べてみると「蝶を呼ぶ木」ブットレアだと分かった。だが不思議なことに、いつ誰が植えたのか分からない。それなら美術館の庭にもということで一昨年秋、ネットで取った苗を植えたという次第。

昨年は数輪花を付け、今年はもっと咲いた。蝶はまだかと見ていたが一昨日昼キアゲハが熱心に取り付いているのを見て初めて撮った。

暇があれば一日中見ていたい。

特別良い匂いがするわけでなく、見かけもまあまあの花。しかし蝶はぐるぐる花に取り付きながら熱心に吸密し、一通り終わると飛び立ちまた引き返してくる。なにが惹きつけるのか、蝶に対して強い未練を残すらしい。

ブットレアの脇に同じ時期ヒヨドリ草も植栽したので間もなく開花を迎える。この花も蝶を集め、とくに驚異的な長旅をするアサギマダラが好むというので、まだ見ぬ美しく強靱な蝶を一目見てみたい。アサギマダラは台湾など南方への旅で知られているが、山形県や北海道にも現れたということ。なんとか我が美術館にも寄ってもらいたい。

あちらこちらでカサブランカが咲き、庭を香らせている。

今年は雨が少ないため傷まずに伸び伸びと咲いている。今のところ今年の梅雨は百合向きだ。

 


ビージー・アデールのピアノで
映画カサブランカのテーマ「「As Time Goes By」

コロナが猛烈化している。

週末二日のお茶とゴルフ、そして夕暮れの渋柿浜。

2022年7月18日(月曜日)

週末土曜日午後は薄茶の呈茶を行い、本日日曜日はゴルフコンペに出た。
晴れ間となった茶席は知らない方同士3組様が集って6人の和やかなお席だった。

お道具は前回そのまま、お花を一部替え、
診療所のハナミョウガ、美術館のミゾハギなどが入った。

カフェの正面に咲いている黄金オニユリ。
今年は沢山花を付けています。

茶が終わって美術館に戻ると仲良しのお二人のお客様から
お菓子を頂いた。「こんにゃくゼリー」と「妖怪きびだんご」。
どれも初めて。お腹が空いていたので沢山食べた。

そして本日のゴルフコンペ。成績は散々だったが、どういうわけか楽しかった。ちなみに成績はブービーメーカー。初めての結果かもしれない。今年初めのころは良かったのにどんどん下手くそになっていく。
主に体のことで「良い事があれば親のお陰、悪いことは年のせい」。自作の迷言を思い浮かべて納得した。

昨夜の土砂降りで比較的涼しかった本日。夕刻は大潟漁港の西隣の突堤で夕焼けを「写した」。

こうして戻り梅雨の二日が過ぎた。

雨が降り、今度は梅雨に戻るのだろうか。

2022年7月12日(火曜日)

半ば諦めていた雨が昨夜から降り始め、綱渡りして命を繋いだ庭が息を吹き返した。

いっとき雨が止んだのを見て庭に出た

 

久し振りに雨に濡れたアプローチ。

 

 

いつしかキキョウが咲き、突然のようにムクゲが満開。

 

雨を喜ぶ風のテッポウユリ。

 

遅いアジサイ。

 

今の木と昔木だったベンチが雨を吸っている。

 

鳥まで活発だった。

降ったは良いが、予報は連日傘マークが並ぶ。せいぜい降ったり止んだりにとどめ、豪雨は避けて欲しい。

「齋藤三郎ゆかりの人々展」 70余年振りの再会? 今日の庭。

2022年6月23日(木曜日)

本日初日の15周年記念企画展「齋藤三郎ゆかりの人々展」。直前の不具合を修正して慌ただしくスタートした。

常連さんやお茶人たちに寄って頂き丁寧にご覧頂き有り難かった。樹下美術館は何事も少しずつ良くなる流れがあるので順調な出だしだと思っている。

展示ケースを三つ増やし、列を中央に寄せ壁にも展示、その間を通路とした。 照明が上手く当たるようになったせいか、広く感じられると仰った方がいらした。

小館の陶芸ホール1室を使った17組、ご家族を入れると19名という賑やかさ。予定展示品を減らし、キャプションと案内は最小限にしてゆっくり眺めて頂くことを心がけた。
考えてみれば展示の人々は、地方小都市の苦しい疎開生活などで知り合い、助け合った間柄でもあったのでは。昨夜半ひとまず作業を終えると、70余年を経て皆で再会を喜び合っているような錯覚をおぼえた。

梅雨入りとは言え本日もほぼ晴天。庭はもたもたする私を追い抜いて夏の歩みを進めている。

「くれないアジサイ」がルビー色に近づいた。

アスチルベ咲く水盤でヒヨドリが水浴び。

三年目のオカトラノオが開花を始めた。

夕陽を浴びているミゾハギ。真夏の開花が楽しみ。
※以前ミソハギとしていましたのを訂正させて下さい。

夏の庭へ 本日受診日。

2022年6月16日(木曜日)

本日は蒸し暑く、6月半ばの庭は緑濃く夏の眺めになりました。

西の奥がうっそうとしてきた。

復活したキンシバイとぐんぐん伸びるトクサ。

可憐なアジサイ「くれない」は増やして10株ほどになりました。
チビたちはまだほとんど目立ちません。

花を終えいよいよ実の形になった柿。
今年こそ一つくらい食べてみたい。
すでにしっかり付いているヘタは実を守っているのだろうか。

裏の田んぼも青々としてきた。

 

隣の空き地は一面黄色いブタナの花盛り。
名が悪い外来植物だが梅雨空の下、多くの空き地を明るくしている。

本日午前、循環器の診察を受けた。腎機能の問題でやり残しているもう1カ所の冠動脈に、今秋ステントを入れることになった。病は往々に面倒な二律背反を生じる。間もなく一年を経過するが、悩ましい懸案を主治医と相談して突破することに決めた。

次回「齋藤三郎ゆかりの人々展」その6は小杉放庵および會津八一の紹介です。小さな美術館のこじんまりした記念企画。楽しんでいただけるよう最後の準備中です。

木漏れ日を喜んで下さったお客様、有り難うございました。

初夏の庭。

2022年6月3日(金曜日)

本日は齋藤三郎ゆかりの人々展の記事をお休みして最も良い季節を迎えている庭を掲載させてもらいます。

丁度良い気温、風強からず雲も良く、晴れ間にも恵まれる初夏。木々は安心して枝を伸ばしその下で花たちが静かに発表会をしている。

以下は今夕6時過ぎの模様です。

例年になく花付きが良いヤマボウシ。

花をつけるようになったやや奥にある背の低いヤマボウシ。
植えた記憶が全く無いので鳥が種を運んだのか。

無くてはならないアスチルベ。

紅白のキョウガノコも無くてはならない。

反対側からも撮りました。
初夏、このような足元の花は特別素晴らしい。

数カ所で卯の花が真っ白に咲いている。
向こうでススキが伸び始め、田植えを終えた水田がみずみずしい。

ひっそりと咲いているシャリンバイ。

植えたばかりのラベンダーとベゴニア。
渋めだった庭が明るくなり、夏も頑張りそうなので頼りにしている。

 建物の反対側で柿が花を咲かせている。
今年は数十の花が見える。
まだ食べるところまで実った事がないが今年初めて獲れるのか。

百合の季節まで庭はいっそう生き生きとした眺めになる。梅雨を迎えるとアジサイや百合が雨に打たれるので少々可哀想だ。

当館は建物、そして家具や食器、庭も一応展示物に準じると考えています。

東京の人 北陸道の側道に白い花々そしてアザミとコミスジという蝶 「私のアルベール」。 

2022年5月31日(火曜日)

昨夜少し雨が降ったため植えたばかりのラベンダーとベゴニアには恵みだった。そして本日は少々の風とともに折々陽が射した。

昼休み古径記念美術館館長さんが東京の大手出版社のエディターさんとお寄りになった。ある企画のために当地へ来られた旅の人は物静かな方。しかし心身には美術の感覚と知識がぎっしり詰まっている印象を一瞬にして受けた。

その方は庭で満開のヤマボウシに目を止められ、ロイヤルドルトンのカップを選ばれた。コロナが和らいで、時折都市部や遠隔からち寄られる方をお見受けするようになったが張り合いであり、嬉しい。

仕事に戻る道(北陸道の側道)で何種類か白い花と最後にアザミと出会い、初めての蝶を見た。

卯の花(ウツギ)。
この花を歌った「夏は来ぬ」の作曲者小山作之助は小生の大叔父。

7人もいた叔母達は集まる度に声を揃えて「夏は来ぬ」歌った。「夏は来ぬ」とは言わずに、「叔父さんの歌」を歌いましょうと言っていたように思う。

冠のようなのでこどもの頭に載せてやりたいガマズミだが、
白い粉のようなつぶつぶが沢山落ちそうだ。

ノイバラの白さも美しい。僅かな香がある。

道が大潟スマートインターに近づく頃アザミに出会った。

 

ここでアザミを見るとは思わなかった。
過日アザミを見た道はこの雑木林の南の反対側なので
あってもおかしくないが、ちゃんと咲いているとは。

アザミを見ているとヒラヒラと蝶がやってきてそばに降りた。
日を浴びてじっとしている。後で調べるとコミスジという蝶だった。

明日は6月1日、文字通り「夏は来ぬ」になる。
「齋藤三郎ゆかりの人々展」の作品を適時掲載したい。明日は三郎の二人の師、富本憲吉と近藤悠三作品で始めたい。

最後に昭和29年(1954年)の歌。


「私のアルベール」 歌・松島詩子

昭和29年の私は中学一年生。歌は当時のNHKラジオ「のど自慢」でとても人気だった。男性も歌ったように思う。
ロンドンやニューヨークでもない、パリが舞台のシャンソン風の曲。
ペーブ(ペーブメント:石畳)、ミモザの花、セーヌ河、シャンソン、、、。戦争で途切れた「花の都」パリへのあこがれが再び繋がった喜びが伝わる。

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