花鳥・庭・生き物

本日の朝日池 タゲリとコハクチョウ。

2022年11月22日(火曜日)

曇り空から晴れ間が覗いた本日午後、朝日池に寄った。普通この時間だと田んぼに食事に行くコハクチョウが数十羽残っていた。
気温が高いので早々と田んぼから帰ったのか、北から到着直後で休息しているのか、池はのんびりした眺めだった。

ミャーミャーという鳴き声があちらこちらから聞こえてくる。
池は放水を終えて貯水に入ったばかりで、まだ水かさが少ない。その泥地に紛れていたタゲリの鳴き声だった。大きさはほぼ鳩とおなじくらいらしい。

 

泥や枯れ草に紛れて姿が見えにくいタゲリ。
ひょうきんな印象を受ける。
昨冬のように雪上でコントラスト良く見てみたい。

以下は憩う白鳥。

 

 

風が無いので影と水紋で良い雰囲気。

 

コロナが勢いを増している。全数報告を止め県単位の推移しか分からないが実感として周囲に普通見られる感じになっている。

朝日池の鳥たちのダイバーシティ カフェの灯りと樹下美術館の家具。

2022年11月21日(月曜日)

し残しの色々をやろうと計画した日曜日だったが結局昼近くまで寝て、午後は風景画の手入れをした後ハクチョウを観に出かけた。

絵は筆を進めるたびに誰かに似たり、面白かったりつまらくなったりする。油彩はつまらなくなったら塗り消すことが出来るので良いのだが、遊んでばかりもいられない。

白鳥に関して、新井柿崎線を東西に走り、小さな群を見て撮影の練習をしたあと朝日池に寄った。まだ時期が早いかなと考えていたのに、湖面に多くの白鳥が休むのを観てとても嬉しかった。

昨夕の朝日池(16:31ころ)。
向こうの林にねぐら入りする雁の群が写っている。

 

昨夕の湖面(15:42ころ)。
ねぐら入りしたコハクチョウや雁たち,、カモ類の鳴き声が
湖面いっぱいに響きわたり、佇むだけで幸せな気持になる。

上掲写真には枯れた蓮の茎が沢山写っていますが、黒い塊の多くはカモや雁です。雁はマガンとヒシクイで,カモはマガモ、オナガガモほか沢山いるはずです。
どんな大都会でも通りで見るのは人類と犬くらいです。
しかし周囲数キロの現在の朝日池には文字通りダイバーシティを地で行く生きものの豊かさが観られます。

一方、世界の多くにこだまする自国ファーストの味気ない叫びはつまらなく偏狭で、生物学的な幼弱さと退行が伺われ、成長や真の幸福追求からみれば望ましいことではないと考えられる。
夕暮れの朝日池にこだまする数多くの鳥たちの合唱こそ健康なダイバシティーを表象する響きではないだろうか。

 

4時半過ぎ静かになったカフェの窓にペンダントライトが写る。
開業以後16年間の灯りはポール・ルへニングセンによる名作「スノーボール」。

樹下美術館のカフェはじめの家具類は北欧などのデザイナース家具を多く使っています。興味をお持ちの方は眺めたり座ったり触ってみてください。

 


トニー・ベネットとレディ・ガガ「I’ ve Got You Under My Skin」

 

随分と日が短くなりましたが、冬至まであとほぼ一月、もっと日が短くなるのですね。
夕暮れの朝日池の白鳥を撮ったり、お客様が撮ったというコウノトリに出会えないかなどと楽しみです。

先週末の上京。

2022年11月14日(月曜日)

先週土曜日に上京し友人達と会食した。およそ25年、年末に3組の夫婦で集まっていたが今夏Aが亡くなった。コロナのため19 年11月以来ほぼ3年振りとなった食事は夫人にお声を掛けて偲ぶ会になった。

暮れてからの食事、気丈に振る舞われる夫人を交え昔話や近況を話したが、Aの姿が無いこと知っては愕然とした。

 

11月12日土曜日、久し振りの東京駅。

3時半ころチェックインしたホテルから日比谷公会堂が良く見えた。
公会堂は1969年オスカー・ピーターソントリオとエラ・フィッツジェラルドの公演を聴きに一度だけ入ったことがある場所。このたび食事前の散歩に寄ることにして、妻と日比谷公園を初めて歩いてみた。

今は廃墟?の日比谷公会堂。エラの時はここから入ったのか。
1947年の黒澤明監督映画「素晴らしき日曜日」で
貧乏な恋人二人は公会堂の入り口まで来てお金が足りず、
コンサートを聴くのを諦める。

 


お金の無い映画の二人は散々な日曜を過ごし、野外音楽堂で
“貧しい私達に拍手を励ましを”とスクリーンから訴える。
二人には「ヒアシンス」という名の喫茶店を開店する夢がある。

 

絵画的な先週末の公園。
黄色のツワブキの花と樹木の黄でいっぱい。

当公園は明治36年開業、日本初の洋風公演。
鶴の噴水は東京美術学校の二人の作家によって制作されたという。

公園の膨大さ、至る所のベンチ、多くの若者や家族連れ、随所のツワブキの植栽など驚くことが多かった。クリスマスローズが集められている場所も多々あったので来春の花期は再訪し樹下美術館のクリスマスローズと比べてみたい。

 

公園の帰りの交差点。

食事はKが選んだ三度目の有楽町のレストラン。

ウェイティングルームのグラス類と向こうにワイエスの絵。
店にはユトリロ、ブラジリエなどの本画が掛けられている。

 

キンキ、クエ、アオリイカと温菜のオードブル。

魚料理でオマール海老、を肉は鴨を選んだ。いずれも幹事をしたKが分量を少なくと伝えてあったため残すこと無くみな美味しく食べた。

半ばを過ぎてチーズのワゴン。
臭味の強いエポワスとTVで観ていたロックフォールを取った。
ワインは貴腐ワインに変わった。

デザートのケーキ。
果物のコンポートにしてエスプレッソを飲んだ。

食事を終えた後の支払いで、Kはスタッフたちに私達を紹介した。素晴らしいサービスを提供する彼らは、上越なら知っている、蔵めぐりで岩の原葡萄園へ行ったとにこやかに話した。

一年一度の貴重な食事のあと皆で少し歩きA夫人と別れた。年末で賑わう雑踏に消えた夫人の後ろ姿の突然の哀しさは筆舌に尽くしがたい。

 

翌13日日曜日、これまでしばしば美術館に行っていたのを、混雑を嫌って神宮外苑のイチョウ並木を歩くことにした。
初めて見る紅葉のイチョウ並木はとても混んでいた(仕方ありません)。

 

樹木も路上もイチョウで真っ黄色。
ヨーロッパ風の身なりを好むKはこのような風景が似合う。

 

風が吹くと盛大に葉が散る。

 

新国立競技場のそばでタクシーを拾いホテルに戻ってK夫婦と別れ、上野動物園に行った。

 

こどもたちで一杯。

 

何かをこらえているうちに頭がおかしくなってしまったような
シロクマ。
高い塀のあちらこちらに空いた小さなガラス窓から観る。

ツルが突然大声で鳴き出しケージ内を飛び回る。

 

まさにツルの一声、騒ぎに人が集まる。

いくつかのパートに別れていた園内のうち半分も回らなかった。
奥の方でひたすら行ったり来たりを繰り返すシロクマやトラ、落ち着かないタンチョウヅル、広くも無い檻でじっとしているだけの大型猛禽類などなど、、、。
楽しい動物園のイメージとは裏腹に、およそ狭いケージに閉じ込められている動物たちが可哀想で、妻と私は全てを観る事ができなかった。動物たちは毛並み色つやも悪くみな病んでいるような印象を受けた。

65才以上300円。小学生以下と都内中学生は無料と入園料は安いが、観るほどに心が重くなり、特にこどもたちにこのような形で動物を見せるのは良くないと、怒りさえ覚えた。動物を生き生きと見せる先進的な取り組みが見られる時代に、一体どうしたことだろう。

コロナの時代、動物園や公園にはより多くの人が集まろう。
動物園は世界に向けた都市の顔でもある。日比谷公園に比べて上野動物園ははるかに見劣りがする。オリンピックどころでは無かった、何を置いても1番に取り組む事業だった。

色々なことがあった24時間が過ぎ、K夫妻と来年夏の約束を一つして別れた。
私達は少なくとも一つ二つの病を抱えている。だから約束とは言え何となく心もと無さを禁じ得ない。

今週末、姿の無かったAは修業を終えた僧のようであり、Kは勉強をした詩人のようで、私はつまらない俗人だった。

 


マーラー「交響曲第五番よりアダージェット(第四楽章)」
Kが葬式に掛けてもらいたいというカラヤン指揮の音楽。

とても長くなりました。

私の初白鳥、初雁。

2022年11月5日(土曜日)

既に先月中旬ころには白鳥や雁の飛来が告げられていた。
本日午後、新井-柿崎線を走ると、田んぼで食餌する5羽のコハクチョウと数百羽の雁(マガン、ヒシクイ)を見た。

白鳥は少数だったが今年もまた出会えて嬉しい。

 

 

冬鳥たちは何百、何千キロを羽ばたいてそれぞれの越冬地にやって来る。下りる先は代々決まっているらしいのだが冬景色に生気と彩りをもたらし、とても貴重。

待ち遠しいハクガンはいつ、どのくらいやってくるだろう。人間は勿論、鳥たちが困るほどの大雪だけは勘弁してもらいたい。

二つの特別展が終わった 晩秋の庭へ。

2022年10月26日(水曜日)

昨日で樹下美術館15周年の記念特別企画「齋藤三郎ゆかりの人々」展および「ゆかり上越 主体美協会のひとびと」展が無事終わった。
リピートされるなど好評の感触を得て、前者は4ヶ月、後者は2ヶ月半の会期延長をさせて頂いた。大規模館に比べるべくもないが、期間中の有料入館者数は849名、カフェを入れた入館者2489名となり前年同期より大幅な伸びだった。

当館初めての記念事業の成果は十分ではなかったかと振り返りご来館者様に心より感謝申し上げます。

閉会に当たり「齋藤三郎ゆかりの人々」で貴重な収蔵品の出品にご協力いただいた二代陶齋・齋藤尚明様はじめご好意の皆様、および「ふるさと上越主体美術協会のひとびと」で傑作を出品くださった作家さんと関係各位に深く御礼申し上げます。
最後に両展について何かとご指導頂いた小林古径記念美術館の宮崎俊英館長に厚く御礼申し上げます。

休館日の本日、展示を片付けももとの展示に戻した。
倉石隆「新旧コレクション展」、齋藤三郎「湯呑と盃」です。

作業をされたスタッフの皆さま、期間中および本日の一日、本当にお疲れ様でした。明日からまた頑張りましょう。

以下は今日の庭です。

一時心配したホトトギスが咲き秋の庭らしくなり、気が早いマユミが紅葉し始めました。

ほぼ何も出来ずストレスの日曜日。

2022年10月9日(日曜日)

曇り空が夕方にシトシトと雨になった日曜日。
せっかくちゃんと起きたので午前から初めた懸案の名刺作りに取りかかった。妻の分は順調にいったが、私の分はミスとパソコンの不具合で中々上手く行かず、時間を浪費するだけの日になった。
名刺のあたま書き「樹下美術館」を緑色で半円に湾曲するレイアウトにし、なんとか上品に出来たものを、プリントの段階でミスした。
A4サイズの専用紙に10枚の名刺が一度に刷れる行程で、表8枚(80枚)を刷った後、裏面を刷る前に何を思ったか1列ずつ(5枚ずつ)にバラしてしまった。

用いているソフトは4枚5列も一枚ずつのバラ印刷にも対応しない。仕方がないのでワードで作ってみたが肝心の見出しの文字列の湾曲の並びが上手く出来ない。

仕方がないので10枚シートの一枚を刷れるようにして、バラした用紙をセットし裏面の印刷を試みると「用紙が詰まっています」の表示が出てすぐに止まる。名刺サイズOKなはずなのに、、、。
つかえた用紙を取り除こうとカバーをあけるが何も見えず、「カバーが開いています」の表示に変わる。裏側のカバーもはずしてみたり、細いとげ抜きで用紙らしいもの(用紙ではなかったのだが)を「取ろう」としたが全て「徒労」だった。

妻の分70枚はちゃんと刷れたが、私のにあれこれに貴重な時間を費やしてしまった。今後のことも考え「ビジネスプリンターに買い換えよう」と決めて終わりにした。

以下今夕の椿「西王母」

雪囲いで覆ってしまう前の今が見時。

玄関左のベンチ脇に沢山蕾をつけて咲いている。
この花を油彩で描いているので困った時は観に来よう。

北の庭ブットレアのそばで咲いている紅白のフジバカマ。
見えていませんが、秋の蝶を呼ぶつもりもあります。
植えて3年目、随分増えてくれました。

 本日「えちご・くびき野100キロマラソン」があった。

17時少々。潟町の仕事場付近のランナー。
残り約5キロ,。よくもまあ95キロも走ってきたもんだ。
このあたりはどんな人にも感動する

夕食のうなぎの卵とじはゴボウが入っている。
美味しそうだったが名刺のストレスが胃に残り、
結局手を付けられず妻には悪いことをした。

年取って何かあればほぼ全て「生まれつきか、年のせい」。自分のことがもたつくようになり、他の人とのことが以前のようにすんなり行きにくくなってきた。多方面に失礼を生じており、誠に申し分けなく思っています。

キジは国鳥、本日は国葬。

2022年9月27日(火曜日)

樹下美術館の周囲に時々キジが姿を現す。キジは日本の「国鳥」で、雄は華やか雌はシックで、ともに美しい。

裏手の田んぼで雄の後ろ姿。

美術館の庭に現れた雌。

今年9月上旬、隣の草地に現れた雄。

上掲のオスは不自由な左足を引きずり、尾羽はすり切れ、全体の色調が失われている。老いた上に傷ついていたのだろう、こんな雄キジを初めて見た。草地を横切る姿は哀れであったが、生きようとする摂理は貴く写った。

本日は元首相の「国葬」があった。多様な国民の幸福を考える民主主義は手間が掛かるがやりがいはあろう。以後政治は丁寧な記録資料の管理、確かな科学と文化を根拠に、一般国民の実生活向上を目指した取り組みを力強く進めてもらいたい。

台風一過の芝生と夕暮れ。

2022年9月21日(水曜日)

昨日は台風が均等に散らした落ち葉を書かせて頂いた。休館日の本日、芝生を一緒に管理しているYさんが落ち葉を掃き芝も刈って下さった。

今年の芝生は全体にまあまあだったが、最後まで上手くない場所が残った。Yさんはエアレーションをしてみましょうかと提案され、道具を調達してみると仰った、
エアレーションは芝生に均等に小孔を多数開け土に酸素を与え、はびこった古い根を切ってやる作業。かなり以前に一度やったことがあったがかなりきつく長続きしなかった。

今秋は良くなかった場所を選んで行い、上から目土を施すことになった。ほどほど上手く行ったら来春に再度試みようと思う。

 

昨日と打って変わり爽やかになった芝生。

今夕、台風で拭き清められた夕刻の海岸に赤々とした夕焼け雲がきれいだった。

思い思いに休息しているような雲。

先週末6人の接種を終わり7月から始めた4回目の個別接種が終了した。

お客様に恵まれる 伝統の萩 ブットレアにヒョウモンチョウ 何度も聴く「枯葉」。

2022年9月18日(日曜日)

本日日中の車は37℃を指していた。台風の影響で一定の風が吹き、暑くはあるが気分が悪くなるようなものでは無かった。

12時頃の駐車場。
新潟日報の記事のお陰もあり夕刻までお客様は途切れなかったと聞いた。
一日二度来館されたお二人様有り難うございました。

美術館の紅白の萩。
秋の伝統の花が暑さの中、笑みを浮かべていた。

仕事場のブットレアはヒョウモンチョウを誘っていた。

 


若い頃は、また「枯葉」かあ、と言っていたが、
何度聴いても飽きなくなった。
紅葉になったらまだ別の「枯葉」を出してみたい。

若い人達にルンバと言っても何?と言うに違いない。

秋の庭の虫や果物。

2022年9月13日(火曜日)

9月のことを名月を除いて「はきはきしない月」と書いた。残暑もその一つで、ここのところかなり暑い。例年のことなのか、蒸し暑さは夜まで続き、キリッとした秋の感覚とは遠い。

そんな昨今の庭に蝶が舞い、アゲハ類の幼虫が葉を食べ、キンカンが実をつけ、柿が黄色味を帯びてきた。

以下は仕事場の庭のクロアゲハと幼虫。

 

腰を器用にくねらせて反対方向へ向かった幼虫。
蚕のようにポニョポニョして触ってみたくなる。

 

幼虫が取り付いているキンカンに実が付いている。
幼虫が食べるのは今年出芽した柔らかい若葉だけ。

 

色づいてきた美術館の柿。現在9個がしっかり枝にしがみついている。
夏を越えて今ごろまで実が付くのは初めて。

18年5月17日のブログに、本日柿を植えたとあった。
4年ほどの苗だったので「桃栗3年柿8年」でいうと
今年は初収穫が出来るかもしれない。

甘柿だから獲って直ぐ食べられる。カリカリ甘い柿を美術館のお客様と一緒に食べてみたい。

2025年9月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

▲ このページのTOPへ