頸城野点景

うららかな日にパラソルを出した 古代も現代も良い場所大潟水と森公園。

2017年4月30日(日曜日)

昨日午後からお天気が崩れたものの本日は清々しく晴れ
た。
連休前半の日曜日でお客様にお出で頂いた。
今年は展示が親しみ易いためか、熱心に作品をご覧にな
る方が多いが、本日はカフェが気に入ってわざわざ関東か
ら二回目のご来館という方もお見えになったという。

午前中に美術館に出向き、日射しが強まったためベンチに
初めてパラソルを出した。

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気温は25度に近づき、終日うららかな一日だった。

ベンチで第6校となる図録の校正を手がけてから新潟県立
大潟水と森公園を訪ねた。
美術館から車で15分もあれば到着する当公園は広大。
手つかずの自然に囲まれ、近年ますます人を集めるように
なったという。

地形や植生が変化に富んでいるうえ、縄文、弥生、古墳時
代など古代的雰囲気をも伝える良い場所だと思っている。

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葦が一部処理されて水面が広くなり、ミツガシワの群落が拡
大していた(水上回廊から)。

ほどよい起伏に恵まれ、子どもから老人まで楽しめる7つのゾ
ンからなる公園。
なかでも自然観察ゾーンと潟の里ゾーンは比較的静かなので
よく歩く。

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植栽された黄色が入った八重桜が満開だった。

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間もなく終わるコブシ。

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笹の若葉はずきんをかぶったこどものように可愛い。。

本日の潟の里の道中で新しいあずま屋に出会った。

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このあたりは周囲が高く、わき水に恵まれている。
向こうに新しい小屋が見える。

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分厚く敷き詰められたウッドチップの道を行くとそのまま
小屋に入る。

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なんとも気持ちの良いあずま屋。

公園から美術館に戻ると同業の大先輩ご夫婦がお見
えになった。
大潟水と森公園からの帰りということ。
自分も先ほどまで行っていました、とお伝えした。

上越に長く住んでいるが、あんな良い所があるとは知ら
なかった。
故郷の魚沼を思わせる湖沼、豊かな植物、古代的な雰
囲気の良さを語られ、元気な子供たちと出会ったことも
楽しかった、と仰った。
良い場所は海彦山彦の縄文もスマホの現代も変わりな
く人を魅了するのですね、という話になった。

先生とはふとしたところで出会う。
80才を越えてなお変わりないご様子はとても嬉しかった。

春の色、春の食。

2017年4月27日(木曜日)

春の野は淡く周囲と調和しながら歩みを進め、
今ならではの初々しさと優しさにあふれている。

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新緑と菜の花はよく合う。

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無邪気な子供がはしゃいでいるような柿の若葉。

食卓も春の香。

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一昨日は頂いたウド。

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昨日は樹下美術館の庭で採れたフキ。

今の所ほどよい寒暖で庭の樹木や花は駆け足をせずに
移ろっている。
荒々しい南風の嵐だけは来ないで欲しい。

鳥は少なかったが、良く山が見え雲がおしゃれをしていた朝、そして子供。

2017年2月5日(日曜日)

先週の日曜日は上越市大潟区は朝日池で雁のねぐら立ちを見物
した。
妙高市の孫たちといっしょの約束だったが、熱を出したので私たち
だけで壮大な飛び立ちを見た。

無事風邪も治り、本日は6時半集合でリベンジ。
だが連日の温暖で鳥たちは北上しているのか、大きなねぐら立ち
は見られなかった。

代わりに幼い白鳥が傍へ寄ってきたり、頭上を飛ぶ白鳥をみてから
急遽朝の柿崎海岸へ足を延ばした。

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7:30頃、朝日輝く妙高連山は彫刻を施したように鮮やか。

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時折愛嬌を振りまいてくれたオオハクチョウの子。


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飛びたった白鳥。

コンビニで朝食を買って皆で車中食。
柿崎で下の孫と歩いたが誰も居ない朝の海で、親たちが見えなくな
るほど遠くまで歩くのは珍しいらしく、
「こんなに遠くへ来ちゃった」と言って不安と挑戦をないまぜにして頑
張って歩いた。
美しいシーグラスがいくつも見つかったので、よかったね、という事
で楽しい朝だった。

今朝の大気は清澄で山並は美しく、雲の低い部分は波状の揺らめ
きが連続する変わった形をしていた。

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雲を見るのは冬の楽しみの一つ。


子供達というのは可愛い。場面はどこか、もしかしたらスペインの
のロマ(ジプシー)の村かもしれない。演奏者はオランダのジプシー
出身、S・ローゼンバーグのグループ。
曲はスペイン近年の歴史的ギタリスト故パコ・デ・ルシアによるRIO
ANCHO(広い河)。
地続きのヨーロッパは多様な民族人種が行き交い多様な文化を生
みだし、親しみ楽しむ。それも平和ならばこそであり、その価値は
計り知れない。

ところで大人と子供が音楽を通して楽しみ踊る日常など、日本では
通常考えられない。
動画がスペインであれば、大人と子供、そして家族が常に交わる生
活はスペインで暮らした弟もその良さを話していた。
子供たちは甘えるために大人と居るのではなく、早く大人になりたく
てそうするらしい。

快晴の土曜日午後は三和区の喫茶去 北陸園芸 HOK上越店を回る。

2017年2月4日(土曜日)

本日土曜日中は快晴に恵まれ、車を走らせて三
和区は山高津の「喫茶去」へお茶を飲みに行った。

“お茶でも一服いかが”という禅語「喫茶去」は良い
三文字だ。
今回三回目でいずれも晩秋か冬。黒い古民家の店
は不思議とその時期に引力を感じる。

お店
山道に掛かろうとする店はどこか京都の田舎に来た
ような感じ。店の魅力は何と言っても中の暖かさ。

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妻はレギュラーコーとホットアップルパイ。

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私はカプチーノと洋梨のワッフル、アイスクリーム添え。
ワッフルはナイフフォークで切り分けて食べる。いずれ
も楽しく美味しく頂きました。

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随所に可愛いものがあって、

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沢山の古いものがある。家でこのコーヒーメーカの
文字を調べたらオランダ語だった。

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高田の北陸園芸へクリスマスローズ-を買いに向かう。

それから山下家具(HOK上越店)で妻の簡単な仕事机を
買って帰った。

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クリスマスローズはこの時期、都合よく蕾ばかりと言う
わけには行かない。
樹下美術館の庭のクリスマスローズは1年の間に1,2
株が駄目になる。雪消えを待って本日のを植える予定。

快晴の今日何処も雪は少なく道は楽だった。

タゲリ、モズ、アトリ、マガン、オオヒシクイ。

2017年1月25日(水曜日)

一昨日午後、上越市大潟区の朝日池にハクガンがきてい
ると聞いて付近の水田を走ってみた。
雁や白鳥などは日中周囲の水田へ行って食餌と休息をし
ている。
過去、ハクガンを見た場所を回ったが、姿が無かった。

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↑希少といわれるタゲリ。体長は30㎝少々、頭上の飾り羽が
珍しい。
色々聞いていたが見るのは初めて。車を停めるとこちらを見て
いる。チドリの仲間だというが、歩き方、飛ぶ様子など確かにチ
ドリに似た雰囲気がある。ミュー、ミューと鳴いて可愛い。

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↑飛翔するタゲリ。10羽くらいの群だった。背面に褐色や緑
など玉虫色の光沢部分があるらしい。しかし本日はそれが分
からなかった。
とてもおしゃれな鳥で魅了された。また会えるだろうか。

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↑モズ
小動物を狙うモズ、多くの場合彼らは単体で居る。

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↑アトリは大きな群で忙しそうに移動していた。

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↑マガンとオオヒシクイ。二番穂の雪の枯田で雁たちのベー
ジュのグラデーションが軟らかで美しい。

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農道を北に向かって眺める。
白い雲と黒い雲がせめぎ合い、めまぐるしくお天気が変わる。

この日、ハクガンに出会わなかった。気品ある鳥の群を見て
みたい。

上越市大潟区の寒波の日の海、通り、池、山茶花。

2017年1月13日(金曜日)

今冬最大という寒波が来ている。北日本や県内内
陸の各地では大雪となった。

幸い仕事場の大潟区など沿岸は風のせいか、気温
の関係か大雪を免れている。

午後、海岸と在宅の回り先である大潟区内雁子(うち
がんご)の往き来でコンパクトカメラを取り出して写し
た。

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荒れる日本海(夕陽の森駐車場から)。

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↑仕事場の通り。

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↑近くの国道沿いにはアパートがよくあります。

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↑先日訪れた大潟水と森公園

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↑先日雁のねぐら入りを見た朝日池に沿って行く。
正面の米山は雪雲にけぶっている。

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↑目指す内雁子集落の西側の森。

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↑集落で見た山茶花。

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↑集落を後にする。

さて今夜から明後日までさらに強い寒波が来る。
私の所は例年雪は少な目なので往来はやや恵まれ
ている。

だが今後夜半に風が止み静かになった朝など、びっ
くりするほど積もることがあろう。
時には浜雪などと呼ばれ山間部より降ることもある。

墨絵風の大潟水と森公園 松枯れ 朝日池の水鳥。

2017年1月8日(日曜日)

本日日曜日も暖かく、風雨なく静かな日中、県立大潟水と森公園
を歩いた。

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↑暮れていく鵜の池と妙高連山、間もなく午後4時の頃。

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↑黄昏時は墨絵時。

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↑湖沼の中を古墳まで行くのは軽やかな赤松の道だった。
それがこの一両年松枯れを起こして急変した。

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↑上掲の左側で新たに伐採された枯れ松。
松枯れは全国で何十年、延々と続いている。
環境の長いテーマであり、樹下美術館の隣接地もあっと言う間
にやられた。
私はあきらめないでここに松苗、出来れば同園に実生から生え
ている自生の苗を植えたら良いと思う。自生苗は強いし、松は育
ちが早く、来園者が成長を見るのは楽しいことでもある。
罹患は主に成木なのでそれまでの間に進んだ予防措置や対策
法が見つかる可能性もあろう”

それにしても最先端の癌医療をリードし、科学部門で多数のノー
ベル賞受賞者を輩出するわがサイエンス国家が松枯れ病のな
すがままにされているのは、どういうことだろう。

その公園内の道中、隣の朝日池方面から盛んに雁や白鳥の鳴
き声が聞こえてきた。
水鳥の朝日池は近く、ねぐら入りを見るべく急いで向かった。

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↑普段この辺りは風が当たらすカモが沢山居る場所だが、本日は白
鳥(主にコハクチョウの様子)がいる。

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空が埋まるほど、次々に飛来した雁(マガン、ヒシクイ双方かと
思われますが区別が付きません。ねぐらは林の裏側にある入り
江のような所と思われます)。下方の白い部分が白鳥。
コウコウと鳴く白鳥、キュルルという雁、寒い空に響く喜びの声に
は心癒やされる。

何年ぶりかで見たねぐら入りは壮観だった。いつかもっと素晴らし
い光景を見てみたい。

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↑本日暮れる大潟水と森公園公園の広場。
すっかり暮れているのに犬を散歩させる人達が立ち話をしていた。

暖冬の土曜日の上下浜海岸 柿崎区上直海(かみのうみ)のブロッコリー畑。

2017年1月7日(土曜日)

今のところこれほど雪の無い冬も珍しい。
本日土曜は晴れて、車に乗って上下浜から長峰、上直海
を回った。

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上下浜から西は鵜の浜方面。

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東は三ツ谷浜方面。
アングラーたちが盛んに投げ釣りをしている。

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↑上直海で見た尾神岳、手前は広いブロッコリー畑。
県指導の試験栽培を経て成功しているというブロッコリー
栽培。
ブロッコリーは雪下野菜としても期待されているようだが、
本日晴天のもとで収穫が進んでいた。
同所は通年的営農への努力で大臣表彰を受けている。

ブロッコリーはビタミンB、ビタミンC、カロテンや鉄分を豊
富に含み、茎部には繊維分も多いという。価格も手ごろ
で野菜の代表選手の一つであろう。
茹でずに塩こしょうしてオリーブオイルで炒めると、歯ごた
えが心地良く子どもたちも喜んで食べるという(妻の言)。

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↑冬によく見られる猛禽のノスリ。

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↑鳥インフルエンザが一段落したようで良かった。

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閉館中の樹下美術館のクリスマスローズ。
暖かくて開花してしまいそうだ。

冬休みにおける人の移動の後インフルエンザが勢いづ
いている。

大潟区の夕陽の森公園を歩き万年青に出会う。

2017年1月2日(月曜日)

正月二日目の日中も穏やかで、夕陽の森公園を歩いた。
鵜の浜温泉の西隣りにやや高く見晴らしの良い駐車場
があり、そこを起点にして大潟キャンプ場まで往復した。

 

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駐車場から西の方面、矢印の狭い所からのぼっていく。

 

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すぐ夕陽の森展望台に出る。

 

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展望台から振り返ると私の車が見える(矢印)。
その向こうは鵜の浜温泉。

 

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展望台を降りるとハマナスの池が近い。

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池を後にして少し下る、ここだけ走ってみた。

 

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起伏を入れて様々なコース取りが出来る。ここは
広く平坦。

 

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道すがら数百メートルごとにトイレがある。
4つあるが半数は冬期のためか閉じられていた。

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しばしば夕陽を撮りに来る四ツ屋浜へ。
この裏手にあるキャンプ場を横断して引き返した。

 

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キャンプ場に隣接するアスレチック広場。

 

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一帯には往時の屋敷跡である窪地が多い。窪地は
沿岸の強風を避けるためのしつらえだった。
国道、新国道などが次々内陸方面に整備され、住
民は沿岸を離れてそちらへと移動した。
屋敷跡は手入れされ、広場として用いられている。

 

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途中で自生と思われる万年青(オモト)を見つけた。
過日ほかの雑木林から万年青を手にして出てくる人
と出会った。
私は知らなかったが、この辺りに以前から自生してい
るのか、海岸に近い林の日陰を好むとも聞く。縁起の
良い植物なので幸運を感じた。

 

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帰りのハマナスの池は行きの反対側に出た。

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度々歩いていた道であるが、出発の駐車場当たりか
らキャンプ場まで直線で約1キロの一帯を夕陽の森
公園と呼ぶらしい(詳しい区画や名称が分かりません)。
地元の人は好んで歩いたり走ったりしています。また
展望台には温泉客さんが時々来られます。
県立大潟水と森公園とひと味違う変化に富んだ、ど
こか不思議な感じがする良い場所だと思うのですが、
如何でしょう。

大変長くなりました。

冬の新潟県立大潟水と森公園

2016年12月18日(日曜日)

あと1週間で終わる今年の樹下美術館、日曜日
の本日は暖かく晴れ間が覗いた。
※12月25日(日曜日)が最終日です。

午後やや遅く新潟県立大潟水と森公園を歩い
た。
一昨日に降った雪は消えかかり、夕暮れ間近の
公園は静かだった。

 

トップ
大潟水と森公園公演、西口駐車場への入り口。
ほかに北口(メイン口)と東口がある。

 

2
犬を連れた人ともよく出会う。

 

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枯れた雑木林と芦原はこの公園らしい冬の風情。

 

ハンノキの実
ハンノキの実が愛らしい。

 

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愛らしいお子さん連れの方。

 

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大きなカメラで鳥を狙う人。

 

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30年前、この辺りで子供たちと釣りをした(良く釣れました)。

 

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お手洗い入り口のリース。

湖沼、雑木林、遊歩道、芦原、鳥の声、、、。
広大な公園は常にほど良く手入れがされていて、
毎日訪れる人も少なくない。

「自然は人を慰める」、先日訪ねた展覧会でファン・
ゴッホも明言していた。
本当にそうだと思う、自然は私たちを育て癒やし、
計り知れない価値を有している。
数ある公共施設の中で、自然公園の意義はまこ
とに大きい。

春の公園  夏の公園  ●冬の公園

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