頸城野点景
今年の秋は長い(旧歴の話です)。
今月初めのこと、今年は「旧暦の秋が長い」という記事を読みました。
月周期29,5日を一ヶ月とする旧歴は3年に一度閏月(うるうづき)として一ヶ月分をどこかの月に足して一年を調整しています。
今年の閏月は新暦9月に当たり、旧暦でいう九月は閏を入れて日数29,5日×2=59日もあるようなのです。
旧暦9月は新暦9月24日から始まっていますので、以後閏9月として11月21日まで9月が続くわけです。
文字通り長月です。
とりわけ9月が閏月になるのは今世紀中にはもう無いということ。
詳しくは24節季の「中(寒露や霜降など)」が必ず含まれることが一ヶ月の必須条件ということからそうなるらしいのです。
偶々今年は9月が終わった翌日10月24日~11月21日までの一ヶ月(29日間)の中に「中」の日(霜降)が無いので10月とせず、
閏9月としてひと月を足した(延ばした?)ということになるようです。
考えちがいをしていましたが、昔の秋は7,8,9月でしたね。
確かにキキョウは7月から咲き、仲秋の名月は8月15日です。
昔風に言えば今年は晩秋が延々と続く、という感じになるのでしょう。
普段あまり考えないことを思い浮かべるのは、結構難しいです。
しかし旧歴とはいえ、9月が長い、秋が長い、と言われると、清々しさが長く得をしたように感じられます。
それにしましても、御嶽山の噴火は大変なことになりました。
随所にコスモス 満足そうなカマキリ。
いよいよ秋深まる候です。
午後美術館の周囲をぐるっと運転してコスモスを撮りました。
春先から一帯では動植物ともに元気で数も多く、命盛んな年に見えます。
こともあろうに御嶽山まで噴火したのにはとても驚きました。
噴火は突然でしたが、今月に入り火山性微動が観測されていたそうです。
黙っていて大丈夫なのでしょうか、、、。
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9月の天地 美田なかりせば国も無い。
今年厳しい残暑はなく、日中晴れ間が多かった。
しかし全国の状況と同じように激しい雨にも見舞われた。
雨は主に夜間から早朝に降った。
急な降水によって、せっかくのコシヒカリの刈り入れには苦労が多いようだ。
いつも強気の農家の方が、いやー参った参ったと仰っている。
去る9月8日、髙積雲が降る如く尾を引いた。
「尾流雲(びりゅううん)」と呼ぶらしい。
ぬかるむ田。根元が水にひたっている稻も多く、刈り取りを見合わせている田圃もある。
水田の美しい景観(環境)は田舎(地方)において特筆に値する価値を保っている。
それを維持する農家の人々の苦労は大変にちがいない。
田で出会う人々は若者から中年まで想像以上に若く、言われるほど高齢者の生業ではない。
水田(美田)なかりせば日本に国も地方もない。
秋の日 麗しい天然。
連休初日は半ドンの午後から休みとなった。
夜降っては日中晴れることが多く、この所雲も美しい。
午後はカメラを持って近隣のあちらこちらで写真を撮った。
以下、一部載せました。
マルバルコウソウ
南米などから江戸時代に観賞用として渡来したという。
縷紅草(るこうそう)という赤花の蔓草もあるらしい。
国立環境研究所の植生地図では中部以南の植生が示されている。
当地ではまだ珍しいのだろうか、うっかりしていたのか初めて見ました。
はくたか21号。はくたかはもはや自然の一部のようだ。
雑草も空も尾神岳や水田、そして夕暮れの川も「はくたか」も麗しかった。
9月の長峰池 ミゾハギ フジバカマ 夜、凄い雨音。
昼食後近隣の長峰池へ出かけ湖畔を歩きました。
今日の日中も雲ゆたかに湧き、また浮かんでいました。
ミソゾハギ。湿地でおなじみ「盆花」ですね。
咲く環境、真っ直ぐな姿、濃い花色、、、好きな花です。
通販で安く購入しましたが、普通の庭で咲くでしょうか(沢山水やりをするにして)。
記載している時間の21時45分ころ、非常に激しく降ってきました。
東の雲にわずか明るい部分が見えて、月の場所でしょう。
それなのにここは大雨、局所的豪雨というのでしょうか、凄いです。
-長峰池は新潟景勝100選の第16位に選ばれた、美しい景観の長峰池。
古砂丘層からの湧水池で、水生植物や昆虫たちの貴重な生息地でもあります。
周囲を巡る散策コースは、春は桜、秋は紅葉と季節のうつろいが楽しめます-
以上上越市ホームページから
※駐車場は道を挟んで池の反対側にあります。そこから米山、尾神岳が良く眺められます。
秋 傷んだ蝶 名月と特急「はくたか」。
今年の9月はしのぎやすくいつもより秋のおもむきを感じる。
樹下美術館の昼、羽を傷めているヒョウモンチョウ。
ひるむ事無く羽を広げた。
秋蝶の傷みし羽を広げたり
今夜は仲秋の名月、空は連日晴れて月の出番を歓迎している。
別れを告げながらひた走るほくほく線特急「はくたか」にとって、仲秋の名月は最後となった。
感情移入もあって、あっという間に遠ざかる特急自身に名残惜しさが漂って見える。
以下は暗がりですが、今夕の「はくたか」と名月です。
はくたか21号越後湯沢行きを見送る仲秋の名月。はくたかは右手に進んでます。
名月はおほきく登りてはくたかの 頸城の秋に名残惜しけれ
実る頸城野、几帳面なほくほく線特急「はくたか」。
雲涼しい一日、あたりの水田は刈り入れの盛り。
美術館のデッキに隣接する田ではドードーと幾つものコンバインが鳴り、
受け取るトラックが忙しそうだった。
ご来場頂き熱心に展示をご覧になりカフェに降りられた皆様、有り難うございました。
実りの頸城野を行くほくほく線特急「くはくたか」。
最後の秋を几帳面に走る姿の立派なこと。
こうして秋は深まっていくのだろう。
さらば夏の「はくたか」 幸せなヒメアカタテハ。
最後の夏の日、美術館で昼食をしました。
午後お客様が続き、昨日のサブリーユのプレーヤーさんやお客様だった方のご家族も見えられた。
さらに外人さんを交えた皆様、一家5人さん、先輩ご夫婦ほか皆様有り難うございました。
鑑賞とおくつろぎの様子はとても張り合いでした。
今日で「はくたか」は最後の夏を終える。
幸せなヒメアカタテハのつがい。
後ろの個体がよく見えませんがこれ以上邪魔もできません。
さて田圃へ出るとはくたかがやってくる。本日で夏の走行が終わり、明日から最後の秋冬へと向かう。
これまではくたかに大きな事故はなかった。どうか最後まで無事に走って欲しい。
拙歌)
はくたかの夏は終はりぬ白雲の 頸城の田なかを風のごと往く
鵜の浜温泉まつり がんばれ鵜の浜温泉 INPEX・メガソーラー上越。
1956年(昭和31年)に現・上越市沿岸に温泉が湧出した。
幸運にも旧・潟町村(現上越市大潟区)で帝国石油がガス掘削の際に掘り当てた。
当時中学三年生だった私は胸躍らせて現場を見に行った。
海岸べりの旧・国道のすぐ左側に蛇口がセットされ、暖かな湯が出しっ放しになっていた。
半農半漁の寒村にあって全く新しい変化が始まる予感に包まれた。
当時の村民はみな同じ思いだったにちがいない。
温泉は帝石から村に譲渡された。
間もなく公営の入浴施設が出来、篤志家が近くの松林にバンガロー村を作った。
帝国石油が東京都へ直接するガスパイプラインを敷設すると、大手企業が進出した。
雇用が急増し極めて希なことに人口増加が始まった。
湯には鵜の浜温泉の名が付き、以来60年近い年月が経っている。
正直、当湯は小さな温泉場である。
旅館、ホテルの仕事には、並々ならぬご苦労があったに違いない。
よくぞ今日までと心からの敬意を禁じ得ない。
開湯40周年だったかの記念行事の一環で、不肖小生が書いて演出した「人魚塚」の再公演があった。
挨拶した町長はもっぱら帝国石油の話に終始して、温泉関係者の努力に触れなかった。
演劇に先だって挨拶を求められた。
一種感情高ぶってしまい、思わず涙を飛ばして鵜の浜の当事者を讃えた。
本日第14回の鵜の浜温泉まつりがあった。
勇躍高田から先輩ご夫婦が見え、夕刻6時に浜茶屋「都屋」に座った。
茶屋には友人の顔や高田の名医ご一行の賑やかな一団もあった。
心配された雨もなく、海は穏やかに暮れた。
正午から始まった祭りのイベントは、よくもまあ15以上もある。
浜風涼しく昨年に劣らず大勢の人が集まった。30分の花火は大きな拍手で終わった。
地域は中心市街地だけのものではない。
周辺の中小や弱小が必死になってこらえ支えている。
祭に毎年心づくしの寄附をさせていただいている。
今夜の会場の司会が「お帰りは、来年のために温かいご寄附を」と述べた。
帰路、わずかながら皆して追加させて頂いた。
「がんばれ鵜の浜温泉」
最後に永年親しんだ帝国石油に新たな敬意を表さなければならない。
同社の系譜に連なる国際石油開発帝石株式会社のグループ企業である「INPEX・メガソーラー上越」が頼もしい。
減少する国人口を考えれば、国にはクリーンエネルギーを口実だけにとどめて欲しくない。
クリーン都市・上越市に相応しい一層の展開を期待したい。
静かな夕刻の柿崎海岸。
夕方随分ご無沙汰していた柿崎海岸を歩いた。
遅い時間で海に人気は無かった。
私のお盆休みは終わる。
本日もお天気は優れず海は静かだった。
いつかもそんなことがあったが、帰ろうとすると海面がざわついてきて大きな魚が跳ねた。
陸は静かだが海は元気なようだ。
夕焼けの写真を撮ったあと、灯に誘われて自販機の飲み物を買った。
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