頸城野点景
吉川区町田の焔魔堂 尾神は拝み?
快晴の一日は体育の日。
午後、上越市吉川区の尾神岳へパラグライダーを見に行くため町田集落を通った。そこで焔魔堂(えんまどう)の看板が目に入った。何度も通った所であり話は聞いていた。何故か本日、気になって初めて寄った。
西願寺の方がお堂を開けて下さった。堂内中央の閻魔大王は力士の風貌で、幾分優しさを含んでいたが、右隣の葬頭河婆(しょうづかのおにばば)が恐かった。婆の前には「浄玻璃(じょうはり)」という死者の生前を写す鏡がある。
鏡の支え棒には「業の量り」という天秤が付いていて、片方に裸にされた人間が、もう片方に石がつり下げられて悪事の重さを計っている。婆の調べは万全なうえ、何よりもその顔は諦めるほか無いほど恐ろしいのである。
大王の左側に菩薩と書記がいる。弁護の役をするとパンフレットに書かれていた菩薩は、大変に姿が良かった。各像の作風は室町時代初期のものと、あった。
とにかく明日からまた心して生きよう、来て良かった。私は子どものころから弱虫なのである。
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尾神岳は山頂までの予定だったが、二カ所の神社を初めて訪ね、見慣れた野仏や番所の祠を見て回った。妻と約束していた食事の時間が迫ったので、途中の用水池を撮って帰った。
予約していた門前のレストランは初めて。ブイヤベースのコースを選んだ。味、見た目とも吟味されて楽しめた。庭の手入れや館内のしつらえ、スタッフの対応も良く、樹下美術館も日々新鮮でなければと、勉強になった。
本日寄った他の社など別の機会に記載してみたいと思う。尾神岳は大神岳とも伝えられるようだが、拝み岳でもあろうと感じた。
樹下美術館は地元上越市のほか新潟市、長野市、三条市からもお客様が見えられたという。
本当に有り難うございました。
感動 えちご・くびき野100㎞マラソン。
本日第9回えちご・くびき野100㎞マラソンがあった。私の仕事場も通過するが、時間をみて見晴らしの良いいつものマリンホテルや、暮れた大潟の第4関門へ行ってみた。
期待した夕焼けにはならなかったが、見慣れた風景の中を走り去るランナーを目の当たりにして、とても感動した。
本大会をしっかり見たのは今日が初めてだった。ランナーはここまで何十キロもの山道、いくつもの険しい峠を越えている。信じがたいほどの脚力と精神力に驚かされた。疲れの見える人には「もう少しです!」と声を掛けさせてもらった。
印象的だったのは女性の元気、年配ランナーの頑張り。そして時間切れとなった方も含め10人十色、ひたひたとした人間力だった。
当大会は多くの人が関わることによって、上越市で最も充実したイベントになっているのでは。私は走れないが、次回もぜひ見たい。但し事故無きことだけは願って。
マリンホテルハマナスの雲 鳥は墜落しないが飛行機は墜ちる。
晴れると海へ行ってみる。大潟区四ツ屋浜、鵜の浜、柿崎区上下浜は仕事場から車で5分以内なので便利だ。
午後の雲が良かったので上下浜へ行った。腕はイマイチだが雲を背景にした丘のホテルは、やはりフォトジェニックだ。
間もなく頭上にトビがやってきた。トビはBlack Kiteといい、8月に撮影したミサゴはOsprayというようだ。

トビはBlack Kite。手のひらのように分かれた風切り羽が美しい。

今年8月、吉川区のミサゴ Ospray。急降下して獲物を捕るイメージから、物議をかもしている飛行機はオスプレイと名付けられている。
おそらく鳥は墜落などしないだろう。しかし誉れ高い先端文明の飛行機や原子力発電所は墜落や爆発を免れない。深刻な代償を内包するものを、発展や進化だと言うのは大丈夫なのだろうか。
秋 モノクロから鮮やかな夕焼けへ。
台風が去って三日目となった。よほど大きい台風だったのか、なかなか快晴とはならない。
それでも日中に晴れ間が現れるようにはなった。
夕刻、在宅回りの水田はモノクロだったが、わずか一時間後の海で鮮やかな夕焼けが見られた。
麗しい人の美田 上は何を見ているのだろう。
かって樹下美術館をお手伝いしてくださった方が、米の生産農家をされている。
美しい彼女が営む農業、ひとしお麗しく感じられる。
稲穂が添えられた新米、昨日20キロも頂いた。
やっと抱えて机に乗せて写真を撮った。
彼女彼氏らによってなんとか田は守られ、魂こもった日本の美的景観が保たれている。
ところがその国家の肝要と魂を、TPPなどと言って殺伐の相場へ引きづり出そうとする。
ふと見れば国道、県道、市道、その歩道も処々に草がボーボー。

これが「活性化、もてなし」。道ばたのバスまで食いつく葛(くず)。
葛、蔦は若木や在来種の緑という緑に覆いかぶさり、際限なく侵食し続ける。
風情なきセイタカアワダチソウとクサギの異形が環境のすさびを促す。
緑やつれ足許は草ボーボー。何が「美しい国」、何が「活性化」、何が「もてなし」。
日本の上は何処を見て何を言っているのだろう?恥ずかしいことだ。
麗しい人の話が最後は愚痴になった。この国は何事につけ、あまりに民と上が離れているからにちがいない。
庭仕事 妙高山 お客様たち。
午後休診の木曜日、前回と同じように樹下美術館の草を取り、宿根草などを植えた。頂きものや仕事場からの移植などハナミョウガ、ハンゲショウ、ホオズキ、タムラソウ、それに赤い八重咲きのムクゲの苗が植わった。
知人の縁者で福島県を離れた方がおられ、育てていた山野草を頂いたので、それも植えた。ほかに従来のアヤメを倍くらいに株分けしてみた。どうか来年は沢山着いてもらいたい。

夕刻の買い物に出て見た妙高山と手前の南葉山。
山の重なり合いが壮大な空間を感じさせてくれる。
さて開館日の庭仕事はカフェなどのお客様から遠ざかった所をする。本日妻と作業(修行)をしていると、二組のお客様が庭に出られお話した。
お一人は近隣にiターンされた方。倉石隆の「秋」やカフェの図書、そして庭がお気に入りとて今年八回目のご来館とお聞きした。畑仕事は楽しく、自作の野菜ほど美味しいものはないと仰った。
もうひと方は横浜から長岡経由でこられたナイスミドルのカップルさん。かって写真で見た当館を気に入って訪ねてくださった。とても良いと言って頂き有り難かった。
樹下美術館は草花と同じく、人々が静かに混じり合うことがあって、張り合いを感じる。
残暑の根知 超高齢者の共通点
大陸へ向かう台風の影響で熱風に見舞われた敬老の日。私用で糸魚川市へ出かけ、帰路は根知まで足を伸ばし、慈雲山・金藏院のひなびた石仏と堂々の駒ヶ岳を見て帰って来た。
さて敬老の日ということで若干を記してみたい。
筆者が拝診している年長者で、100才を越えている女性が三人、間もなく100才を迎える男性が二人いらっしゃる。
女性の最高齢者は103才になられた。一昨年、大腿骨骨折の手術をされ、見守られて歩行器で移動される。単純ながらちゃんと会話が可能で、愚痴や恨み言をあまり口にされない。
100を越えられた女性達の身体や性格に関する明らかな共通点は見い出しにくい。但し若い頃から働き者で、自立を心がけ黙々と生きてこられた経緯がうかがえる。
これに対して最高齢の男性お二人は驚くほど似ている。記憶や記録、整理整頓に優れ、責任感が強く、世話役として長く活躍されるなど、几帳面さにおいて見事に一致している。
ある種不思議な(当然でもあろうが)ことだが、これら超高齢者は男女とも必ずしも十全の健康体といえない点も同じだ。心臓、脳血管、腎臓機能などにそれぞれ問題を抱え、あるいは骨折歴を有しながら、留意を重ねてこられている。
騒ぎとなるような認知症状がみられないことも目を惹く。
ご本人たちの日々淡々とした心がけのほか、ご家族の温かな観点も一緒だ。
上越市は米山水源カントリークラブ&ホテル、アイガモの給餌。
夕刻の外出は近くの米山水源カントリークラブへ。
そこの池で飼われているアイガモの夕食時で、スタッフが現れると鳥たちはお尻をふりふり後を追った。
食事は人の子どもなどよりよほど行儀良く、順に食べては交替した。スタッフはこまやかで、心なごむひと時だった。
家から10数分のゴルフ場。いま回数は減ったが、昭和40年ころ9ホールで開場していた前身時代から通った。すでにチャンピオンコースとなり隔世の感がある。
湖沼に面したコースの眺めは素晴らしく、水田の向こうに米山、尾神岳を望む四季は美しい。
見飽きない雲 原子力発電所を拝む時代。
お天気は数分、数十分、数時間、数日、数ヶ月など刻々と変わる。予報もそうらしい。
先日tenki.jpで見た上越地方の10日間天気予報は、9月8日の最高気温を36度と知らせていた。しかしその後、色々と変わり、本日は30度だった。ここへきて9月の予想がやや低めに変わっている。
一両日は暑さの中、雨が降り始めたので澄んだ空で雲が生き生きとしている。本日午後、尾神岳上空の雲などは山をムシャムシャ食べているような迫力があった。

上越市大潟区吉崎新田付近から見た午後の空。左が米山、右に尾神岳。
さて20年ほど昔の夕刻、大潟区は新堀川にかかる橋を通ると夕陽を拝む老人がいた。海産物の事業で成功された方で、後ろ姿は高潔だった。
その方亡きあと、夕陽に手を合わす人を知らない。美しい心根の昔の人たちは、朝な夕な陽にむかって手を合わせたのだろう。それがいつしか原子力発電所を拝む時代になった。
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