明け暮れ 我が家 お出かけ
賞品の財布 「いもけんぴ」の終了
日中は強い風が吹いた日曜日、ゴルフコンペに出た。今年三回目のゴルフは、わずか二組の小さなコンペ。それが年一回、18年間続いている。
ダブルペリアのハンディは制限無しの優しさ。今年の優勝者は44,4のハンディがついて腕時計の賞品だった。小生は55-53で四位、二つ折りの財布をもらった。20年間使った財布を今日で止め、賞品を使うことにした。ほかに大波、ニアピンの賞をもらって上出来だった。実は私が主催するささやかなコンペの話でした。
さて当ノートに何度か出させていただいた「いもけんぴ」。今夜加筆、サインをして終了としました。用意した額に入れて記念写真をとりました。
SMサイズの小品ですが、30数年ぶりの油絵の完成でした。植物画の精密水彩をしていたことや、年を取ったことで昔よりも上手く描けたような気がしました。
9月上旬からはじめて一ヶ月半、憧れの油絵を描くことは苦労もありましたが、総じて楽しく描けて幸せでした。
作品は20日に長岡市のギャラリー沙蔵さんへ搬入、震災復興支援のチャリティにする予定です。売れればお別れです。
文化も醸成して
この国は農を背景に勤勉によって立国してきた。しかし狭小な国土に多くの人がひしめくあまり、気遣いと競争で暮しは疲労が伴う。
困難のない生はあり得ないことは分かるし、そこに幸福を見い出したいのも変わらぬ願いだ。幸い人はその証しとして文化を生成しそれによって困苦を和らげ、明日へ希望を繋ごうとしてきた。
歴史における文化活動の開花は国の発展と同義語だ。直近では戦後の繚乱と明治時代の実りは鮮やかではないだろうか。
いま困難の中で新たに首相が決まった。力強い震災の克服、原発と官僚依存から脱却、創意工夫による経済再生と平和の外交リードに注力願いたい。
我々はひしめく人間関係の中でアリのように働くことを引き受けている。しかしアリではなく人だ。首相にはぜひとも豊かな文化芸術の醸成をお願いしたい。優れた宰相であるならばその泉は沸くはずであろう。
ラジオと本で育つ子供
今日で母逝去の35日法要が終わった。8月10日の滅入からすれば大変早めの壇払いとなった。残った者は自分なりに死者を心に沈ませて、先を生きることになる。
法要に訪れた二人の姪は楽しかった。本とラジオだけでテレビも新聞もない生活を続ける一家。小学3年と5年生だが、たいてい大人の相手もする。
大嶋画廊へ用事があって二人を連れて高田へ行った。店に気に入ったらしい可愛いものがあった。「買おうか」と言うと二人ともしっかり首を横に振った。よく躾けられている。
ある高校を通る時、生徒が横断歩道の手前で携帯していた。それを見て、「歩道で補導されたホド子さん、報道されて親父のホド夫にほどほどにと叱られた。それでカラオケに行ってほどり(踊り)まくりました」、と並べてくったくなく笑いあった。
小3が読んでいたクロニクル千古の闇 4「追放されしもの」
作: ミシェル・ベイヴァー 出版社: 評論社 (2008/04)
絵:酒井駒子 訳:さくまゆみこ
ペイヴァー,ミシェル
オックスフォード大学で生化学の学位を取得した後、薬事法を専門とする弁護士になる。神話、民俗学、考古学の書物を読みあさり、アイスランドやノルウェー等に旅をしては物語の構想を練り上げていった、という履歴。私にはさっぱりな本です。
源氏物語の和歌
著:高野晴代 出版社:笠間書院(2011/8/5)
これは小5が、ああ、とてもかなわない。
大勢に属するのもたしかに良いことだ。しかし端に属するのにも可能性はあろう。
二人とも健やかに育ってと祈らずにはいられない。
一見楽しそうでも 眼鏡も修理を終えた
昭和57年(1982年)秋に78才で父が亡くなり、今年は母だった。母は父より30年近く長生きしたことになった。
それにしてもこのたびの葬儀に集まった親族の若返りはめざましかった。父の時、喪主だった私は40才で、集まった親族の多くが年長者だった。当時父の兄妹12人のうち10人が存命で随分気を使った。
30年後、このたびの参集者の親族で私より年長は僅か一人、大半が30台の子供や甥姪とその子供たちだった。夢の中にいるような隔世感を味わった。
12日に葬儀を終えた盆の15日、来訪者の児童たちと広場でサッカーボールを蹴り合った。突然来たボールを追いかけた時に足を滑らせて転んでしまい顔を打った。
頬に擦り傷、メガネが壊れた。年長者の恥ずかしい傷はお盆休みの間にガーゼが取れて、皆様には言い訳をしないで済んだ。メガネも無事修理を終えて本日戻ってきた。
この一件によって、一見楽しそうに見えても不用意に仲間に入ることは慎まなければならない、と痛感した。
母さん 海へ行って来ましたよ
母さん、昨日は海へ行ってきましたよ、急に寒くなって海は静かでした
貴方に海と山とどちらがすきなのと訊くと、たいてい山と答えましたね
越後の海は深くて荒れるからと言ってめったに海へは行きませんでした
ふるさとの豊かな有明海に比べるよしもありませんので、仕方ありません
それにしても生地に似ているという板倉の絵は本当によく描かれていました
母さんが板倉で「山のあなた」をそらんじたときは少々驚きました
その時に言いましたね、小さい時に失った父親にずっと会ってみたかったと
いつか天国へ行ったら真っ先にお父さん、と大声で呼んでみたいと
ところで母さんは挨拶が下手だし何かと無頓着だからとても苦労しましたね
小姑さんに叱られながら縫った経帷子を着て、うまく三途の川を渡れたのですか
もう年だし、両足の骨も折っているのですから心配で
できればすぐにでも行って背負いたい気持ちでした
ああしかし、幻のようなことはもう考えないことにしましょう
十分に生きてしっかりお骨になったのですから
御父の話を聞いて以来母さんが余計身近になっていましたよ、正直
よければ長く私の心の中に居て下さい、それが何より有り難いのです。
五重塔を愛読した母は板倉の絵などを残して逝きました。
この絵はかって母がショートステイでお世話になったいたくら桜園の部屋からの眺めです。カレンダーの裏に描かれていますが、なんとも愛らしくて気に入っていました。
去る8月10日午前8時55分、その母が自宅で永眠致しました。享年96才、私たちに見守られた最後はあっけなくかつ安らかでした。
前後しますが、7月末から反応が低下し、8月2日に脳梗塞を併発。波はありましたが昏睡を続けていました。前回のノートに月を書きました9日深夜、いっときうっすらと眼を開けました。分かる?と問うと虚空を見る目に涙が浮びました。
別れが告げられた瞬間だったかもしれません。 その後また深い眠りに戻り10日の朝を迎えました。
かって板倉区「ゑしんの里」を訪ねた時の写真を遺影に用いました。
五重塔(幸田露伴著・岩波文庫)
幼少に台風で失った職人の父を懐かしむように、座右に置き愛読していました。
色々お付き合い頂いた皆様、ご心配くださった方々、(株)リボーンのケアマネさん、ヘルパーの皆さん、訪問入浴のスタッフさん、真に有り難うございました。
老いた母と暮らせたことを感謝しています。
草取り 草むしり 月を観る
今日は一段と気温が上がった。母は昏睡を続けているが幸い肺炎を免れている。夕刻の仕事を終えると庭仕事に樹下美術館へ行った。
妻が先に来ていて、水を遣ったり草を取ったりしている。バトンタッチという顔は汗まみれで、髪や泥や葉っぱの切れ端がくっ付いていた。
さて、草取りは一本でも余計に取らずには居られない。そう言えば病院時代の高知の同僚は草取りといわずに草むしりと言ってたな、と思い出した。
一時間するかしないかで日が落ちかかり月が出ていた。上弦のうちは早い時間が見頃だという。吉田拓郎の旅の宿の二人は明るみの残るうちから飲んでいたのか。またその方が歌の風情も上がりそうだ。
草取り終えて手なぐさみにと地面にポケットカメラを置いて自分を撮ってみた。
湖国のお菓子 埋もれ木
妻の知人から頂いた彦根のお菓子でお茶を服した。お菓子の御銘は「埋もれ木」。いと重(いとじゅう)菓舗の御製と聞いた。
お茶碗はせっかくの夏なので昔求めた加藤土師萌(はじめ)の平茶碗で頂いた。
手芒豆(てぼうまめ・白インゲン)の飴を求肥(ぎゅうひ)で包み、和三盆(わさんぼん)糖と抹茶でまぶしたというお菓子、埋もれ木。
もっちりほろりの甘味の後、お茶がさわやかだった。
埋もれ木は徳川幕府大老の大茶人・井伊直弼が若年を過ごした館・埋れ木の舎から採られた銘ということだった。
彦根はとてもいい町らしい。その昔、息子が卒業旅行で友人達と彦根などを訪ねると聞いたことがあった。えっ、彦根、地味だなあと思った。しかし当時私が知らないだけで、若者達の選択は良かったのだ。
湖国・滋賀県は籠もり身の私にとって憧れの場所の一つ。秋田県、岩手県、三重県、山口、広島、佐賀、、、そう言えば日本中どの県もみな行ってみたい。
世の中をよそに見つつも埋もれ木の 埋もれておらむ心なき身は 井伊直弼
心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ 西行法師
最後は夏侘び?となってしまいました。
雪は降ってない
隣室から母の呼ぶ声がした。畳の部屋で大きな卓を前に母が座っている。
卓上に白い紙が置かれ、母は黙って筆を執っていた。
庭にに囲まれた部屋の戸は開け放たれて緑の光の中に母の影が浮かぶ。
何か用、と訊いたが返事はなかった。
黙っているなんてあり得ない、どうしたの変だよ、と不安にかられて私は言う。
問いは無視され母の姿がだんだんと薄くなっていく。
私は人を呼びに隣室へ飛び出したが、すぐに引き返した。
そこに人の姿はなく卓上に数珠が一つ置かれていた。
いたたまれずに庭に出ると曇り空が木々を見下ろしていた。
そう言えば父も妹も近しい者たちもみな急に消えた。
いずれも別離というより失踪ではないのか。
母もまた訳と行方を探さなければならない。
さて、以上は数日前の明け方に見た夢です。
7月3日に外出をした母。しかしこのところ反応が落ち、点滴一本で何も食べず、はー、と言っては目覚めてまた眠るようになりました。昨日、隣の部屋の窓を開けると少しだけ表が見えました。
「雪、降ってないの」
「大丈夫降ってない」
聞いた母が安心したようにまた目をつむりました。
佐賀県古枝村の南国から越後に一人来て、ある種よそ者として生きた65年。短い言葉に母の心情がにじんでいました。
幸せな若夫婦 渋柿浜の花火
昨夜は直江津祇園祭の花火大会。 花火大好きという妻と海へ見に行った。少しでも会場近くとて大潟区渋柿浜の漁港へ。
花火は正面に上がった。ぱーっと開いて随分経ってからドーンと聞こえる。車のエンジンを切り両窓を開けると気持ちのいい風が通る。ちょうど一時間の花火も良かったが、窓からお隣の車の若いご夫婦の声がよく聞こえて楽しかった。
ああダメダメダメ、間に合わないよ。押してから2,5秒でガシャとシャッターが切れるんだから。
シュルシュルと上がったら見当つけてシャッター押すの、遅い遅い。
画面見てたら遅くなるんだから、目でも花火を見ながら押すの、ああダメダメダメ。
ご主人はケータイの写真に不慣れらしい。小さなお子さんは眠ってしまったようだ。おうちでは何かと奥さんがリードされるのだろう、いい感じのご夫婦だった。
大好きと言っていたのに花火が上がって間もなく妻はすやすやと眠ってしまった。
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