瑞泉寺の一期一会 樹下美術館もぽつんとした引力を

2011年11月6日(日曜日)

日中さして寒くない雨の日。上越市南本町瑞泉寺で「邦和会 茶会(第三回」があった。

 

このところ続けて茶会に伺っている。母が亡くなって間もなく三ヶ月、まだ部屋にいるような気がするが外出に少々安心を自覚するようになった。

 

聖人像瑞泉寺。なかば落葉した桜の陰で聖人像が冬を迎えようとしている。

 

薄茶席は点茶盤による立礼で、時雨にけむる庭が見える開放的なお席。濃茶席では八畳間で開かれたばかりの炉を囲んだ。

 

いずれも心こもりのお道具に接し、熱い茶に一期一会を胸深く吸い込んだ。 

 

白い建物一つだけぽつんとある物の引力。

 

帰りはしょっちゅう通る国道8号線。直江津方面から来て黒井を過ぎる右側、遠くに白い小さな建物が見える。以前は木造だったように思われるが、ずっとある。

 

写真のさらに左には長い間、松が一本ぽつんとあった。松は切られて10年近くたったかな、やはりいつも目をやっていた。

 

松も家もぽつんとしたものにはある種引力がある。小さな樹下美術館もそのような力を有していたい。

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