明け暮れ 我が家 お出かけ
潟町の地蔵まつり
上越市大潟区は、海寄りに古い国道が東西に通っている。その道筋の潟町地区に600メートルほどの間で三つのお地蔵様がある。
今夜は揃ってささやかな秋祭。夕食を終えた地域の人達が三々五々巡ってお参りする。御菓子のお土産があるので子どもたちも喜んで付いて回る。近くの私も灯りに誘われて回った。
地元の人達が守り続けたお地蔵様。懐かしい灯りがともったお堂はそれぞれ雰囲気が違って楽しい。
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西の端の火防地蔵 | 火防地蔵尊 |
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中ほどの六地蔵 | 六地蔵尊 |
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東の端の白妙地蔵 | 白妙地蔵尊を参る |
おばあちゃんたちに脱帽
午後の美術館で、お二人のおばあちゃまから声を掛けられた。懐かしい患者さんとそのお友達だった。コーヒーをご一緒しながらのひと時は楽しく、有益だった。
子どものころから労働、左ハンドルも経験した。
【以下、お二人の話】
「ここは私らにとって懐かしい場所」。若い時に、美術館から見える田んぼで胸までつかって仕事をした。カイコも飼ったが時代は進み、ある年代を境に家族でも経験は全く異るようになった。
「田んぼ」:昔、浜に住む自分たちは漁業のほかに農業もした。ただし、良い田んぼは農家の人達のもので、自分たちのは農家の余り物のような田んぼだった。それがあちこち離れた所にあったので、とても大変だった。
大人たちは用水路に舟を運び入れ、刈り取ったイネを浜の稲場まで運んだ。子どもにも何かと仕事があった。
「くばり」:稲刈りで子どもが最初に行う仕事が、くばりだった。刈ったイネを束ねるためのワラを一定の間隔に置けばよかった。二、三年すると今度は置かれたワラでイネを束ねる仕事に昇格した。
「蚕(カイコ)」:近くに製糸工場があったので、一帯では蚕も飼った。蚕を飼うのに特別な場所があったわけではない。時期になると家中に桑の葉を敷いて飼った。そのため家族は仏壇の前にかたまって寝た。蚕が桑を食べる音がザアザアと家中に響いていた。
「足だか」:子どもの頃からワラで縄をない、ある年齢になるとわらじを編んだ。最初に「足だか」を教えられた。足だかとは、足の前半分だけのわらじで、主に子どもたちが履いた。教わったばかりではうまく作れず、一日ももたなかった。
「運転」:後に娘がニューヨークに住むようになった。ある時、急用の娘を手伝わなければならなくなった。アメリカでは車を運転しないと手伝いにならないと聞かされた。それで左ハンドルの講習を受けてアメリカへ行ってきた。
「芝生」:ここの芝生はハワイみたいですね。
おのぼりさん、その1
日曜日にゴーギャン展をみるため上京した。浜松と東京の夫婦二組と一緒に、芝の古いレストランで夕食をした。
三時間の食事と遅いラウンジ。思わぬ短歌を披露しあって失笑し、映画やジャズを懐かしんだ。 人の悪口を言わない人達。一年に一回の間隔がさらに短くなりそうだった。
三組とも老親をみているので揃って会うことはますます貴重になる。あとまだ十年は覚悟をしている、というK。お互い大変なことだが、いまだ人の子、という風変わりな立場を喜ぶようにしよう。
行きの芝大門で東京タワーを見て、帰りは芝・浜町の祭みこしを見た。
ホテルは若者ばかり
芝大門に掛かる東京タワー
いなせな御輿
浜千鳥
今日、木曜の午後は休診日。思い出したように母を連れて美術館へ。もっと頻繁にと思うが、中々出来ない。
行き帰りはいつものように昔話になる。小さいころ事故で父を亡くした母喜代。父を失ったある日、喜代は母と並んで縁側に腰を下ろしたという。母は足をぶらぶらさせながら、「なあキヨ、明日からどうしたらいいかね」、とつぶやいたそうな。
一回りして美術館のカフェに座り、帰りはお気に入りのフルーツケーキを土産にもらった。
色々と指が曲がっている親の手。
帰って間もなくお年寄りの看取りがあった。このところ夜中も通っていた95才の小柄なおばあちゃん。遠くからお孫さんやひ孫さんたちも来て、熱心な介護だった。看取りで若い人たちや子どもさんは目を泣きはらした。温かな家庭の印象を受けた。
およそ若い人達(小さなお子も)は人一倍身内の死を悲しむ。言われるドライさとは全く違うと思っている。
夕刻、また海へ行った。ある場所へ来るとチチ、チチ、とよく千鳥の鳴き声がする。今日は沢山いて、私が歩く先を盛んに走った。
群れの中の二羽。
♪ 青い月夜の 浜辺には 親を探して 鳴く鳥が
波の国から 生まれでる 濡れたつばさの 銀の色
「浜千鳥」
作詞 鹿島鳴秋(1891-1954)
作曲 弘田龍太郎(1892-1952)
飛び立つ千鳥。
私は浜千鳥の曲が好きで、美術館のカフェでもカーメン・キャバレロのピアノで浜千鳥が時々聞こえるようにしています。
子安の月。
この子らと何時かまた見ん清水の
子安の塔に架かる月をば sousi
前回、最後に京都へ行ったのは20年以上も前と書かせていただいた。その時の京都の夕刻、皆で清水寺へ行った。舞台を南に下がった子安の塔の辺りは静かで、冬の月が昇っていた。拙い歌はその折りのものです(恥ずかしい)。
晴れ日が続いたので、今夕2時間ほど美術館の庭に水を遣った。雲間から月が出て、なぜか京都を思い出した。先日頂いたお茶のせいだろうか?
時々子どもたちは元気な顔を見せにやってくる。子の無事を祈る親心は昔も今も変わりがない。
毎年ながら日暮れが早くなってきた。
今夜の月
伊右衛門サロンのお茶
朝夕に冷気が忍びこみ、急に良い季節になりました。先日京都に出掛けられたという妻の友人からお茶のお土産がありました。
伊右衛門サロンというお茶にちなむカフ&レストランに寄った際、ショップで求めたということ。抹茶入り煎茶と銘打ってあり、パッケージには英語の説明も。さすが国際都市です。
サロンではモーニングからランチ、ディナーまで京感覚のメニューがラインアップされ、価格もリーズナブル。散策の日の好所ではないでしょうか。
、私自身、最後の京都は20年以上も前です、、、。こうして頂いたものなどに触れるとつかの間ながら、旅情がよぎります。
せっかくですから齋藤三郎さんの器を出して頂きました。抹茶の香りが立ってとても和やかなお茶でした。
抹茶入り煎茶のパッケージ(裏側)
齋藤三郎の青白磁の急須と茶托、そして染め付けの茶碗。
京都は若き三郎に縁ある所です。器もかなり嬉しそうでした。
投票
朝早く一人の老人を看取り、夕方は投票に行った。
早いものでいつしか21世紀も10年近くが経った。
広く平和が尊ばれ、真摯に理想が遂行される将来を願って、
一票を投じた。
日本文理高校
夏の甲子園決勝戦。負けたとはいえ、大舞台の日本文理はスポーツの真骨頂を見せてくれた。本当に素晴らしかった。緊迫の場面で場内に広がった「伊藤コール」は圧巻だった。
甲子園における勝ち数や勝率で、わが新潟県は日本で最下位だったそうだ。今回の準優勝で新潟県のイメージアップに貢献した高校生達の力は非常に尊い。大人たちもいっしょに頑張らなくては。
試合終了後、ウェブ上の応援メッセージには相手校のOBや中京・東海地方からも日本文理ナインへ賞賛メッセージが届けられている。選手達の日頃の努力を思うと心からの拍手といたわりを伝えたい。
終戦記念日に母と
上越市板倉区のショートへ行って二日目の母。明後日には帰るのに、訪ねて施設周辺を散歩した。そんな時、94才の母はいつもながら佐賀の生家時代の話をする。
妙高や火打の山々が見える。
母は7才で父を亡くしたが、父の姉に色白で綺麗な人が居た。農家に嫁いだその叔母を訪ねるのは、子ども心に楽しみだった。
ある夏、自分の家のスイカを風呂敷に包んで棒にくくった。それを弟と二人で担いで4里(16キロ)の道を歩いて叔母を訪ねた。長道中だったが、訪ねることが嬉しくて平気だった、と。
今日は終戦記念日。母にはもう一人、少し年の離れた弟が居た。貧しかったが良く出来て、陸軍士官学校に入った。しかし卒業後、レイテ戦の突撃で真っ先に戦死した。子どもの頃から頭が良くて優しい弟だった、と。これは以前も聞いた。
今日の夕焼け
先の大戦でついに兵士は武器、食料もなく衰弱し、侍とも人とも言えぬ戦死が常態化した。戦争にかかわる死者への鎮魂は、「常に後人が、人間の希望を謙虚に約束すること」、ただ一点しかないと思う。
不思議な夏ですが
暑中も残暑もなく夏は過ぎています。
明日こそは晴れるようにと願っても、当日は曇りに雨。それが毎日、、、で、とうとう上越はお盆を向かえます。
地震や水害の被災地の方々には心からお見舞い申し上げます。
また日頃のご来館や拙いブログのお目もじに深く感謝申し上げます。
落書きです、申し分けありません。
娘が来ていて、以前にもらったタッチペンによるお絵かきソフトを起動させてみました。いまだ苦手なパソコンですが、このようなソフトに触れてみて(上図)あらためてコンピュータの進化に驚きました。
夜中にマントヴァーニー楽団のシャルメーヌが聞こえてきました。1950年代、上越出身の亡きピアニスト飯吉馨さんにジャズ・ポピュラーへの道を決心させた曲だと、ご本人に聞いたことがあります。
今日こそはちゃんと晴れますように(8月12日深夜)。
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