樹下だより

雨に濡れた木肌 山中教授とタモリによる番組「人体VSウイルス」。

2020年7月4日(土曜日)

ほぼ一日中雨が降った日、熊本県の球磨川流域で深刻な水害が見られている。
地方のことは観光や物産で知るほか、毎年災害で知る事も少なくなく胸が痛む。

当地でも午後からかなり激しく降り、肌寒く終日雨音を聴いた。
美術館ではコロナ対策のため外気が流通する天井の排煙孔から雨が入ったためそれを閉じた。但し強い降りでも、玄関のガラス扉は開放のままで全く問題なくとても助かる。
カフェのお客様は解放した窓を喜ばれるが、さすが激しい降りとなったため遅くなって閉じた。

雨の日も良い、と言って本日来館されたお客様方、張り合いを感じます、有り難うございました。

14:30すぎの駐車場を望む。

 

さて雨に濡れる樹木の木肌が目に留まり、撮ってみた。
以下の様に十本十色で面白かった。

 

明るい灰色に白い抜けが面白いアオハダの株立ち。

カフェの右手にある8本株立ちのカエデ。

南の水田に面して明るい木肌のオニグルミ。

ベンチの西脇のソメイヨシノ。

ベンチの東脇の鉄のように堅いアカシデ。

下枝を払われたばかりのツルツルした椿。
向こうのスチール椅子と良い絵づら。

コルク質が顕著な水田に面したハンノキ。

雨がスジ状に伝わったり、一面に濡れて光ったり、木肌はそれぞれ独特で面白い。
このほかケヤキ、コナラ、松、若いモクレンやヤマザクラなど撮ってないものがあり、別な雨の日に撮りたいと思っています。

さてこの所、東京を中心とした新型コロナウイルス禍が拡大しはじめ、一次の続きというより第二波の始まりかもしれない。
そんな折、今夜山中伸弥教授とタモリ、そして二人のゲストによるNHKスペシャル「「タモリ×山中伸弥『人体 VS ウイルス』~驚異の免疫ネットワーク~」を観た。


CGが駆使され、ウイルスに対する免疫細胞や免疫物質の動態が如実に示され、新型コロナウイルスの特異性なども非常に興味深かった。
このなかで回復した患者から得られた抗体を投与することによる重症者の回復例、さらに100才の高齢者の生還に希望を感じた。

ワクチンと特効薬が存在しない時点で、回復して高い抗体価を有する人の血漿を治療に用いることは非常に現実的だ。
感染が急拡大した中国は、この方法を積極的に採用したのではないかと当初から思っていた。
治癒→血漿採取→重症者へ投与→治癒→採血、これを洗練させ繰り返す。
方法は患者が多いほど効率が上がろう。
このサイクルを効かせ、甚大な1波乗り切りの一助としたのではないかと思うが、如何だろうか。

雲がダイナミックだった強風の日 本日から通常の開館時間と営業。

2020年7月2日(木曜日)

本日梅雨の晴れ間の訪れ。
かなり風が強かったが、雲がダイナミックで清々しい日だった。
午前の仕事を済ませ通常営業となった美術館へと向った。しっかり雲が見たくて途中四ツ屋浜へ寄った。

四ツ屋浜は海沿いの旧国道(129号線)を大潟総合事務所付近で海側に入るとすぐ出る。
濃淡2色に別れた青い海は。風によって一面に白波(三角波とも聞く)が立っていた。

 

 

青がきれいな海に白波が清々しい。

 

北東方向に大きな白い雲。

 

昼さがりの美術館は大勢の方に来て頂いていました。

 

美術館から東方の雲。

 

本日からカフェは軽食としてベーグルサンド、ホットサンド、トーストをお出しすることになった。
今年購入し、裏庭に設置した丸テーブル席に座り、ベーグルサンドを食べた。

マスクはしばし傍らのカエデに掛ける。

 

 

丸テーブルのサイズは小さめだが、二人分ならサンド類の食器が乗りそうだった。
余裕を期待して、似たような仕様のサイドテーブルを探してみたい。
本来ベーグルサンドはピックルスと果物およびポットコーヒー付きで1100円です。

 

これがベーグルサンドの正式メニューです(後日追加しました)。

 

水田と高速道路の車を眺めながら美味しく食べた。

 

二度目の四ツ屋浜。帯状の雲がうねりながら横たわっている。
過日上越市の海岸から沖合に出現した貴重なロール雲が撮影された。
モーニング・グローリーと呼ばれる珍しい雲で、撮った人が羨ましかった。

 

強風のため東方にレンズ雲が見られた。

 

ねっとりとした、いかにも高密度な雲は晴れ間を交える強風の日に現れる。

レンズ雲の系統は、風によって雲が練り込まれている印象を受ける。
出現には山が関係しているようであり、東は米山・尾神岳、西は妙高山が影響していると考えられる。

本日ご来館の皆様、有り難うございました。
今後ともどうか宜しくお願い申し上げます。

大変申し分けありません、7月1日は定期休館日でした。

2020年7月1日(水曜日)

昨日の記事に「7月1日から通常の営業です」と記載いたしました。
しかし、1日は水曜日のため定期休館でした。

通常の営業に戻るのは、「7月2日から」でしので、陳謝し訂正させていただきます。
勇み足を致し大変申し分けありませんでした。

どうか宜しくお願い申し上げます。
樹下美術館  館長

明日7月1日から通常の営業ですが、油断は出来ません。

2020年6月30日(火曜日)

このところ空は梅雨らしさを増し、私の好きな6月が本日で終わります。
終わるものあれば始まるものもある、という道理。明日7月1日から樹下美術館は通常業務に移行する予定です。

6月いっぱいの開館時間は午後1時~5時まで、 カフェのメニューは飲み物とケーキのみでした。
これを
開館時間午前10時から午後5時まで
カフェメニュ-:ホットサンドイッチ、ベーグルサンド、トーストの軽食をお出し出来ます。

思えば
●コロナの燃え盛りの兆しによって3月14日、翌日に迫っていた開館の延期を決めました。
●4月16日全国緊急事態宣言。これにより三密を逃れ、盛んに野山を歩きました(大潟水と森公園、茶臼山の道、五智公園、大池憩いの森、茶臼山公園など)。
●5月15日新潟県など緊急事態宣言解除で、5月25日に6月1日から午後のみ開館を決定し、一ヶ月が経ちました。

ようやく明日から例年通りの営業ですが、まだ大都市周辺を主に新型コロナウイルス流行は安定感はみられません。
むしろこの所の新規報告は、事態が本格化する3月下旬よりも多いという事実がみられます。
そのため樹下美術館は、玄関扉と屋根排煙孔の開放、カフェの窓開放(雨天は閉鎖)で大気の新鮮保持を図るほか、感染対策のいっそうこまやかな励行を心がけるつもりです。

 

 

緑深い庭と周囲の水田は大気浄化の働きをしているのではないでしょうか。

ところで、
今月第4日曜日(7月26日)の呈茶につきまして、
一回目午後1時から、二回目2時半から、1回5名様までのお客様をで迎えする予定です。
ご希望の方は美術館の窓口か、☎025-530-4155でお問い合わせ下さい。

10年ほど前から、〝長生きをすれば良いことがある〟と皆様に真剣に話すようになりました。コロナ禍を経験しながら、果たしてこれは良いことか、と考えてしまいます。
しかし周囲も自分も大変ですが、日々取り組みを続けながら、これもまた幸せのうちかもしれない、と思い直すようにしている次第です。

新型コロナウイルス対応につきまして今後とも皆様とご一緒に頑張りましょう。

拙自作絵本「森のトマト畑」を美術館で販売しています。

2020年6月29日(月曜日)

37年前、子供達のために自画自作しました粗末な絵本「森のトマト畑」。

今春、以下のように当ブログで紹介させていただきました。
トマト畑その1
トマト畑その2

1983年当時、文は原稿用紙に書いたものをそのままコピーし、そこにコピーした絵を挟んでホッチキスで留めました。
今春、小学校に上がる孫のためにパソコンで文を活字にしたものを作り、周囲にも数作差し上げました。
すると少々の好評を頂戴しましたので、新たにこしらえ、樹下美術館で販売してみましたところ、ぽつぽつと出るようになりました。

その後手書きだった表紙題字を活字にしたり、横位置の絵はその下に文を載せるなど体裁を変え、しばらくこの形でお出ししてみようと考えていますので本日紹介させて頂きました。

 

昔ながらの手書きの題字による表紙。

 

 

それを冊子に。

 

 

その後題字を活字するなど手直し。

 

これを増刷。

 

以下のように横位置の絵は小さくして下に文を付け、縦位置のものは一枚そのまま挟みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〝森の空き地に夢にまで見たトマトがなっている。集まった動物たちの喜んだこと。
美味しいまっ赤な実は、それが太陽であろうと、野菜であろうと、もうどちらでも良かったのです。
幸福な動物たちを見て、カラスは安心して村へと帰りました〟

 

このたびは以下のあとがきと奥付を付けました。

あとがき
この冊子は昭和五十八年(一九八三年)ころに作り、こどもたちや知人に差し上げました。このたび絵はそのままに、文を少し手直し致しました。まことに拙く、申し分けありません。
著者

小さな奥付

ホッチキスで留め、製本テープで背当てをした24ページの冊子。
文・絵とも家庭用コピー機で刷っていますので特に絵はコストが掛かってしまいます。
申し分けありませんが、一冊700円(税込み)にさせて頂いています。

宜しければご来館の際に、お手に取ってみていただければ有り難く思います。

つゆ空のナデシコ、小さな柿の実、あんこロールのケーキ、新たな椅子テーブルの席。

2020年6月22日(月曜日)

日照も雲も無い一様の曇り空。27度はあったのに肌寒く感じた日。

 

美術館で満開のカワラナデシコ。
曇り空に向かって笑っている。

先日ホタルブクロを掲載した際、ネジバナとカワラナデシの三種は、もとから自生していた植物と書いた。
昭和3,40年代まで頸城、大潟、柿崎一帯に続く砂丘の松林には当たり前のように咲いていた。

 

2018年5月に植えた柿の苗が初めて実をつけた。首のあたりだった苗はすでに私の身長をかなり越えている。
沢山なっているが、剪定をして数を減らすと美味しくなるというので、三分の一くらいにした。
まだ一辺が1,5㎝くらいですが、甘柿なので秋が楽しみ。

 

裏庭にコンクリートを打ち、新しく設えた椅子とテーブル。
カフェやベンチからは見えず、はなれのような一角。
ここでお茶とケーキがオーダー出来ます。

 

本日午後ここでお茶を飲んだ。

 

今年からロールケーキにあんこを掛けるメニューを始めた。
昨年末鎌倉に行った際、喫茶店で出されたのが大変美味しく、
今年妻があんこを作りメニューに加えた。そこそこオーダーがあるらしい。
厳選したあずきを用い、塩を加えずこしらえている。
カップは同じく今年から加わったマイセンです。

ロールケーキ&あんことポット珈琲で900円です。
ポットには約2杯分のコーヒーないし紅茶が入ります。

宜しければこの席でお試しください。

庭にテーブルと椅子を新たに置いた。

2020年6月19日(金曜日)

雨の日をまじえて良い気候が続いています。

開館から当館には水田に面した裏庭に丸テーブルとベンチを置いたデッキがありました。
このたび、この席の右方10メートルほどの所にもうひと場所三人が座る席を作りました。

今年はコロナのせいで開館が遅れ、その間庭仕事に精を出すことができました。
その折、休憩の時にお茶を飲んだ場所があり、ここに席があれば、と話していました。

 

開館以来、皆様に愛されているデッキ。

 

5月下旬、椅子を置き、感じをみてみたところです。
田んぼと庭が見えて、とても良かったのです。

 

その場所(右の白矢印の所)にコンクリートを打ってもらいました。

 

コンクリートの養生が終わり、本日午後、Mホームセンターで目星を付けていた鉄製のテーブル・椅子のセットを購入しました。

 

 

 

テーブルと椅子の座面がモザイク模様。想像以上に良い感じになりました。

今後この席はご自由にお使い下さい。
座るだけで構いませんし、飲食の場合は飲み物、ケーキ」のサービスだけにさせて頂きます。

席へは現在のベンチの方からお回り下さい。
今後飛び石を置いて芝生からも入れるようにするつもりです。
従来のベンチも今まで同様にお使いください。

倉石隆の本、展示以外の挿絵。

2020年6月18日(木曜日)

現在展示中の倉石隆の「挿絵・表紙」展

早々に展示の本をめくってもいいですか、と質問を受けました。
どうぞ、と言いたいところですが、これもコロナウイルスへの対応で、大変に申し分けありませんが、手を触れずにご覧になるだけ、にさせて頂いています。

そこで本日は、現在展示されているページ以外の挿絵をわずかですが、展示の一部から紹介させていただきました。
展示用具の留め具などが写っているものもありますが、お許し下さい。

 

「幸せの王子」 1970年
オスカー・ワイルド著

 

「黒森へ」  1981年
大嶽洋子著

 

「森の少女」 1982年
椋鳩十著

 

 

「人形使いのポーレ」 1969年
シュトルム・テオダル著/望月市恵訳

 

「十五少年漂流記」 1968年
ベルヌ著/辻 昶訳

 

「宝島」 1971年
スチーブンソン著/著西村孝次訳

 

「小公子」  1969年
バーネット著/立花えりか文

 

「下北半島の風」 1972年
小田嶽夫著

 

 

「美しいおくりもの」
オー・ヘンリー著/茨木のり子訳

 

「ふしぎな玉」 1980年
椋鳩十著

 

「罪と罰」 1969年
ドストエフスキー著/中村融訳

 

「カラマゾフの兄弟」 1970年
ドストエフスキー著/中山省三訳

物語に沿ってイマジネーションを深める挿絵。場面の情景と情感にリアリティを、あるいはそれ以上に劇的な効果が求められたに違いありません。
生涯人物画に取り組み人間を探求した倉石隆。
鉛筆画、ペン画、油彩、版画的手法などさまざまな手技を駆使し、懸命に取り組み訴えた図版には、倉石隆ならではの生命感が横溢しています。

雨上がりの午前の空と庭。

2020年6月12日(金曜日)

昨日は一日中畑と庭に恵みの雨が注ぎ、梅雨入りと報じられた。
しかるに一夜明けると日中晴れて、清々しい雲が浮かんだ。

 

、四ツ屋浜の北東の空。。

 

南の空にヴェール状の雲。

 

その後の樹下美術館の北東の空。
敏感そうな網目状の雲は間もなく曇り空に変わった。

 

庭がますます力強くなっている。カフェから見て左側から花を見ながら右回りに歩いた。

 

鳥が寄る水盤のあるところ。

 

以下額アジサイを主に花が盛りを迎えている。

 

上記の先左手に青いアジサイが数種。

 

 

一昨年植えたアスチルベ、今年のサルビア。

 

右に常緑のトクサが新芽を伸ばし始め、左のキンシバイの黄色が目を引く。

 

今年も可憐に咲いたクレナイアジサイ。
これからまっ赤になりルビー色に変わる。

 

歩いた西の庭を振り返る。右手のカシワバアジサイの花が膨らんできた。
左手前に今年植えたバラが可愛い。
ヒコバエを移植したカシワバアジサイは7,8年経ってすっかり定着。

 

上記の場所から上(北)を見る。

 

少し進んで振り返る。来年のバラはどんな風になるでしょう。

 

最後にカフェの窓から南西を見る。向こうは水田。

つい数ヶ月前は枯れ木に裸ん坊の眺めだった庭が、今や我が世の夏とばかり緑を湛えている。自然の営みの力強さは息を飲むばかりだ。

梅雨とはいえ、明日日中はおおむね晴れる予報が出ている。生き生きとした庭はいくら見ても飽きない。

明日夕刻の空は如何ばかりであろうか。降ったり晴れたり、しばらくまだ良い季節に続いて貰いたい。

本の展示用品 梅雨入り。

2020年6月11日(木曜日)

今年1年の倉石隆の絵画展示は「細長い絵と挿絵・表紙」です。
細長い絵は5点で、挿絵・表紙の本は21冊をお出ししています。

本は展示のほか資料として出すことがあり、かって挿絵原画展をしました時に7,8冊の展示をしました。このたびは21点ですから,スペースとして精一杯でした。
表紙だけ見せることが多い本の展示。
しかし中をお見せするのが、本のイメージが伝わりやすいと考え、開く方法で行ってきました。

このたびは数が多かったので、以前に使ったブックスタンドに加え、ネットで求めたアクリル製品を用い、以下のように展示をしていますので、載せてみました。

 

台の左右に可動する小さな支えが付いている。角度は後ろのスタンドを調整する。

 

 

後ろから見ています。厚い広辞苑を展示することも出来るそうです。

 

両脇から支える品物。

 

裏にはプラスチック板が十字にあしらわれ、台と背の働きをしている。
左右の留め具は金属棒で幅を調節するようになっている。

 

最もシンプルなアクリルの角棒によるペーパーウエイト。
簡単に開く本はこれで十分。

 

今回特に重宝した本の形をしたアクリル製品。

 

開いた本に載せるだけ。小型の本には大変便利だった。

このたび本の展示で困った事があった。
お客様から、ほかのページも見ていいか、という質問があったという。普通であれば、もちろんいいですよ、とお答えするところである。しかし、念のためコロナへの対応で、申し分けありませんが、展示をご覧になるだけに、とお返事したという。図書の閲覧といい、このような方面はどのように推移するのだろう。

 

さて本日は雨、梅雨に入ったらしい。涼しくしとしとと降った。

 

午後の駐車場の様子。

雨を待っていた庭。

 

以下は大潟区潟町の仕事場で咲いていた本日のバラ。

 

突然のレンズに薔薇の慌てたり

さすが6月の梅雨は静かです。
雨に洗われ、あたりは落ち着いた眺めになっていました。しずくで花はうつむいていましたが良い風情でした。

本日雨中のお客様、ご来館有り難うございました。

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