樹下だより
倉石隆の本、展示以外の挿絵。
現在展示中の倉石隆の「挿絵・表紙」展。
早々に展示の本をめくってもいいですか、と質問を受けました。
どうぞ、と言いたいところですが、これもコロナウイルスへの対応で、大変に申し分けありませんが、手を触れずにご覧になるだけ、にさせて頂いています。
そこで本日は、現在展示されているページ以外の挿絵をわずかですが、展示の一部から紹介させていただきました。
展示用具の留め具などが写っているものもありますが、お許し下さい。
「黒森へ」 1981年
大嶽洋子著
「人形使いのポーレ」 1969年
シュトルム・テオダル著/望月市恵訳
「カラマゾフの兄弟」 1970年
ドストエフスキー著/中山省三訳
物語に沿ってイマジネーションを深める挿絵。場面の情景と情感にリアリティを、あるいはそれ以上に劇的な効果が求められたに違いありません。
生涯人物画に取り組み人間を探求した倉石隆。
鉛筆画、ペン画、油彩、版画的手法などさまざまな手技を駆使し、懸命に取り組み訴えた図版には、倉石隆ならではの生命感が横溢しています。
雨上がりの午前の空と庭。
昨日は一日中畑と庭に恵みの雨が注ぎ、梅雨入りと報じられた。
しかるに一夜明けると日中晴れて、清々しい雲が浮かんだ。
その後の樹下美術館の北東の空。
敏感そうな網目状の雲は間もなく曇り空に変わった。
庭がますます力強くなっている。カフェから見て左側から花を見ながら右回りに歩いた。
以下額アジサイを主に花が盛りを迎えている。
右に常緑のトクサが新芽を伸ばし始め、左のキンシバイの黄色が目を引く。
今年も可憐に咲いたクレナイアジサイ。
これからまっ赤になりルビー色に変わる。
歩いた西の庭を振り返る。右手のカシワバアジサイの花が膨らんできた。
左手前に今年植えたバラが可愛い。
ヒコバエを移植したカシワバアジサイは7,8年経ってすっかり定着。
つい数ヶ月前は枯れ木に裸ん坊の眺めだった庭が、今や我が世の夏とばかり緑を湛えている。自然の営みの力強さは息を飲むばかりだ。
梅雨とはいえ、明日日中はおおむね晴れる予報が出ている。生き生きとした庭はいくら見ても飽きない。
明日夕刻の空は如何ばかりであろうか。降ったり晴れたり、しばらくまだ良い季節に続いて貰いたい。
本の展示用品 梅雨入り。
今年1年の倉石隆の絵画展示は「細長い絵と挿絵・表紙」です。
細長い絵は5点で、挿絵・表紙の本は21冊をお出ししています。
本は展示のほか資料として出すことがあり、かって挿絵原画展をしました時に7,8冊の展示をしました。このたびは21点ですから,スペースとして精一杯でした。
表紙だけ見せることが多い本の展示。
しかし中をお見せするのが、本のイメージが伝わりやすいと考え、開く方法で行ってきました。
このたびは数が多かったので、以前に使ったブックスタンドに加え、ネットで求めたアクリル製品を用い、以下のように展示をしていますので、載せてみました。
台の左右に可動する小さな支えが付いている。角度は後ろのスタンドを調整する。
後ろから見ています。厚い広辞苑を展示することも出来るそうです。
裏にはプラスチック板が十字にあしらわれ、台と背の働きをしている。
左右の留め具は金属棒で幅を調節するようになっている。
最もシンプルなアクリルの角棒によるペーパーウエイト。
簡単に開く本はこれで十分。
このたび本の展示で困った事があった。
お客様から、ほかのページも見ていいか、という質問があったという。普通であれば、もちろんいいですよ、とお答えするところである。しかし、念のためコロナへの対応で、申し分けありませんが、展示をご覧になるだけに、とお返事したという。図書の閲覧といい、このような方面はどのように推移するのだろう。
さて本日は雨、梅雨に入ったらしい。涼しくしとしとと降った。
以下は大潟区潟町の仕事場で咲いていた本日のバラ。
突然のレンズに薔薇の慌てたり
さすが6月の梅雨は静かです。
雨に洗われ、あたりは落ち着いた眺めになっていました。しずくで花はうつむいていましたが良い風情でした。
本日雨中のお客様、ご来館有り難うございました。
風通うベンチでお茶の美術館。
6月が一番良い季節と書いてはみたものの、自信があるわけではない。
庭や風景をいいなあと思うと、たまたま6月が多かった、という程度のことでもあろう。
5月も非常に良い日はあるが、風が強かったり、すぐに崩れたりで、6月ほど安定感は無い。
開館して1週間が過ぎ、お客様でンチに座られる方をよくお見受けしている。
本日海からの風が田んぼへ吹き抜けるベンチに、着物の方が座られお抹茶を飲まれた。
6月の草地と雲と夕暮れ、それに電車。
雨が降らず良い季候の日が続いている。
本日土曜日午後から曇り空が次第に明るくなり、雲が賑やかになった。
樹下美術館隣の草地は、一面にブタナの黄色い花がきれいだった。
同じ外来種でも花が小さなブタナは大きい金鶏ギクよりそれでも景色が良い。旺盛な繁殖力で随所の草地を我が物にしている。
日が経つにつれ花がしぼみ、白い穂(綿毛)に変わりつつあり、眺めとしては悪くない。。
さて陽が傾き始める頃、西の空に光のスジがクシ状に現れていた。
雲による光芒だと思っていたが、太陽から離れた所から始まっている。
するとスジ雲ということになるが、こんなに強いコントラストで直線的なのは初めて見る現象だった。どう説明されるのだろう、分からない事が多くて困る。
大きな夕焼けのスポットライトの中からほくほく線の電車が現れる。
半円の夕焼けはたまに見ますが、不思議といえば不思議。
午後1時から5時までの四時間の営業ですが、ぽつぽつとお客様に来て頂き、展示をご覧になったり、風が通るカフェやベンチでお茶を飲んで頂きました。
皆様有り難うございました。
水浴びするシジュウカラの若鳥。
さすが長袖はかなわない、という暑い日。庭をいじるので出始めた蚊に用心して仕方無く長袖。
昨日セキレイの求愛でしたが、本日はシジュウカラの水浴びです。庭の水鉢に次々4羽が現れました。
集まったのはいずれも口ばしに黄色味が残る若鳥でした。
一昨日、親から給餌を受けていた兄弟姉妹でしょうか。
そうだとすると、もう自立?水浴びはいいとして自分で餌が獲れるのでしょうか。
モニターを見ながら撮っていましたが、親鳥は現れませんでした。
この子たちは本当に自立したのかもしれません。
一方親は再度身ごもり、二回目の産卵の備えに入ったことも考えられます。
巣作り、身ごもり、産卵、抱卵、孵化、餌運び、巣立ち、木立での給餌、子の自立、すかさず二度目の身ごもり。
何という親であり、子でしょう。
見ていると支配と服従もなく、組織だったものも、税金などもちろんありません。
厳しい自然に甘んじ、夏冬に耐え秋を楽しむ鳥たち。
可愛いので沢山出しました。
ちなみに、子達は親が教えなくても、自然に水浴びをするようになります。
数ヶ月後ほかのグループも入れて、十数羽で水浴びにくれば最高ですね
本日ご来館の皆様、まことに有り難うございました。
お陰様で樹下美術館としましては、順調なスタートだと思っています。
コロナウイルスに対しましても、気を使って頂き深く感謝しています。
清々しい風光のなかで。
本日ご来館いただいたお客さま、有り難うございました。足元、空とも良く、過ごしやすい日でした。
館内の展示はおおむね好評で喜んでいます。
以下は本昼の庭です。
庭の良い場所に色新たに掘川紀夫さんのテンセグリティが爽やか。
ご近所の方が竹垣を作って下さった。これまでは牧場の柵のようでした。
界隈の方たたちは本当に器用です。
陶芸ホールの真裏に、テーブルと3客の椅子を置く予定です。
椅子を出してコンクリ-トを打つ広さをみたところです。
田んぼと庭がよく見える、一番良い場所かもしれません。
(この写真は一昨日の開館準備の日に撮りました)
木々の中からさかんにチーチーと鳥の鳴き声が聞こえました。
目を凝らすとシジュウカラの親子でした。
給餌をしながら巣立ったヒナ(矢印)に自立を促しているところです。
あの灯りの中で育ったヒナでしょうか。この時期、栄養たっぷりのヒナに比べ、重労働の親の方が小さく見えます。
いずれ水浴びにも訪れることでしょう。
お客様には、不安定な感染症を気遣いながら過ごして頂き、とても感謝しています。
当館にしては順調なスタート 高速道路沿いのウノハナとノイバラ。
東京が新型コロナウイルスに対する警戒水準を2に下げた。奇しくも樹下美術館はその日に開館となった。
毎年初日の入館者は少なく静かに始まる樹下美術館。今年は15人様の出発となった。制約の中での出発にしては、ほどよいことと思った。
さて本日美術館から仕事場への道で、高速道路の土手に咲く白い花に眼が止まった。
ウノハナとノイバラだった。みどり濃い草木の土手の至る所から波しぶきのよう咲く花に涼しさを覚えた。
以下はウノハナ。
びっしりと花がつくウノハナは、確かに垣根の花に相応しい。
樹下美術館にもあるが、わずか幅1メートルほど。
大叔父が作曲した「夏は来ぬ」。あの清々しくも高らかなメロディをくちずさみながら、仕事場へと戻った。
ウノハナに混じってノイバラが咲いていた。一帯に自生のものがあるので植栽されたのかどうか分からない。
見おとされがちだが、近づくと大変可愛い。
やや驚いたことに薄いピンクのものが一株あった。
園芸種といえるほどきれいだった。
本日開館でしたが、北九州の事などを考えれば、まだ油断はしないほうが良いようです。お客さまにはマスク、手消毒、椅子を離すなどお願いしていますが、皆様は自然に応じられたと聞き、有り難いこと、と思いました。
お越し頂いた皆様あり難うございました。
宮崎館長様と館員さま、いつも早々に有り難うございます。ご本有り難うございました、まもなくですね、ぜひ伺わせてください。
樹下美術館は明日午後から開館です。
日中はおおむね曇りの日曜日。
明日から今年の樹下美術館が始まります。文字通り〝いよいよ〟あるいは〝ようやく〟という感じです。
およそ半年の休館などは未経験。果たしてお客さまは覚えて下さっているだろうか、来てもらえるだろうか、とやはり心配しています。
6月は午後1時~5時の開館ということで、どうか宜しくお願い致します。一通りのウイルス対策に加えカフェも飲み物とお菓子・ケーキ類だけで、本当に申し分けありません。
手前味噌ですが、展示と庭、それに食器を少々頑張りましたので、どうかお許し下さい。
本日芝を刈ってみましたところ、まだら模様が現れました。
毎年のことですが、伸ばしすぎたようです。
また手当をしていきたいと考えています。
本日曇りの空は夕刻に茜が射し、いっとききれいになりました。
明日のお天気は一日中曇りということです。来週は晴れたり曇ったり、時に雨が混じるか、という予報です。
いろいろなお天気の樹下美術館をお楽しみ頂けたらと、思っています。
「どうか宜しくお願い申し上げます」
今年仲間入りしたカフェの器です。
14年目になる樹下美術館。今年はカフェの器を一部入れ替えました。
以下のようにイギリスはシェリー社の3客、バーレイ社の2客、ドイツのマイセン社の2客です。
シェリー社のクイーンアンタイプは1929~30代のアールデコ調です。
バルーンツリー(1客)
同じくクイーンアンですが、呼び名が分かりません(2客)。
とてもすっきりした印象です。
同じくクイーンアンタイプのレッドデイジー(1客)
ワンポイント、オレンジ色の花が効いています。
バーレイ社のブルーキャリコのカップ&ソーサー(2客)。
日本で言えば染め付けの器ですね、落ち着きます。
長く人気を保っているマイセンのピンクのバラのシリーズ(1客)。
ペインター職人たちの手書きにより絵付けされています。
同じくマイセン、ベーシックフラワーシリーズのカップ&ソーサー(1客)。
上掲と同じく深い皿が落ち着きます。
6月のひと月間の樹下美術館は、午後だけの開館です。カフェのメニューもケーキと飲み物に限定させていただいてスタートです。
緑の庭を眺めながら、新しく仲間入りしたカップなどで楽しくお過ごし下さい。
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