柏崎・二つの展覧会

2008年6月18日(水曜日)

 去る15日、日曜午後、柏崎市内の展覧会を二つ回りました。
 最初は柏崎市立博物館の「植物写真・スケッチ展」です。
筆者も植物画を描きますので、市民の皆様が多様に描かれた100点を越える作品を楽しみ、そして学ばせて頂きました。
 次いで民間の文化施設・游文舎(ゆうぶんしゃ)のギャラリーへ菅創吉展を見に行きました。游文舎は市内の医師が篤志で場所を提供し、市民有志が運営している「文学と美術のライブラリー」です。地震によって壊滅寸前だった市内二カ所の貴重な個人文庫が游文舎の二階へと救出されて一般に公開されるよになりました。
 菅創吉(すがそうきち・1905-1982)の抽象作品が展示された場内には、もてなしの雰囲気が漂っていてとても心地よい興奮を覚えました。作品提供は小田原の「すどう美術館」。幸運にも会場で館長の須藤一郎さんにお会いしました。サラリーマンだった氏は人生半ばで偶然に菅創吉の作品と出会って美術に目覚め、現代美術のコレクターとなられたそうです。後に自宅を開放してギャラリーに、後に銀座、さらに小田原へと展示拠点を移されています。一方、現代美術を中心にイベントプランナー、若い画家たちのチャンスメーカーとしても活躍中です。氏は抽象画の楽しさと良い絵を飾る幸福を熱く語られました。
あれから間もなく一年、柏崎市は懸命な復興努力によって活気を取り戻しつつあり、伝統の閻魔市も盛り上がっていると聞きました。
柏崎市立博物館・学芸の佐藤俊男さん、菅創吉展を企画された越後タイムスの編集発行人・柴野毅実さん、游文舎・霜田文子さん、みなさま有り難うございました。

 

  • 菅創吉展:游文舎/電話0257-35-6881/6月14日(土)~6月29日(日)
  • 植物写真・スケッチ展:柏崎市立博物館/電話0257-22-0567/ 6月8日(日)~22日(日)

 

柏崎市立博物館

 

植物写真・スケッチ展場内

 

游文舎

 

菅創吉「玄」

 

菅創吉「JOY」

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