何気ないマンテマ

2009年5月28日(木曜日)

 頸城平野の一帯で田植えが終わった。少し前、田植えの直後に強風の日があった。「あんなに強く吹かれると、植えたばかりの苗が浮いてくることがある」と農家の方に聞いた。色々な人の色々なご苦労を聞くと今更ながら嘆くまい、と思う。

 

 樹下美術館裏の農道で、一面うす赤く花で染まっている所があった。花は30㎝ばかりでほどよい背丈。近づくと懐かしげな小紋を散らしたようで大変可愛い。近づくと可愛いのは、雑草の常、そして人の常かも。

 

 家の図鑑で調べるとマンテマというようだ。江戸弘化年間の帰化植物とあった。年代が同定されるのは運ばれたいきさつが書かれた資料があるにちがいない。「上葉は披針形(ひしんけい)で鋭頭になる云々」といつもながら図鑑の説明は難しい。

 

 帰化植物は本当に多い。自然の寛大な側面といえばいいのでしょうか。

 

マンテマの群生

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