ようやく猛暑の影響が収まりつつあり、そして園児の健診

2010年10月14日(木曜日)

 10月も半ばになってようやく猛暑の健康被害に終止符が打たれようとしている。今夏の状況を振り返ってみた。

●脱水症単独および高熱や化器症状などの合併21人。

●暑さによる血液濃縮の影響が想定された心筋梗塞1人、虚血性腸炎1人、脳梗塞1人。

●胃潰瘍に暑さストレスが関係したと考えられる吐血1人。

●高熱を伴う尿路感染症3人

暑さとの関連は不明だが、普段あまり見ない亜急性甲状腺炎2人。

 年齢は20代から90代までさまざま。しかし高齢者に重症が多かった。多くは点滴が必要であり、血管合併症のあった方など5人が入院。高齢のお一人が亡くなられた。

 

 丸二ヶ月、重い尿路感染症の消長を繰り返した在宅患者さんお二人は、今週になってようやくお元気になってきた。一時期高熱とともに炎症指標であるCRPが15~20以上へ上昇、お一人の白血球は2万を越えていた。
 ご家族は一貫して家で直したいと仰られ、日曜祝日も補液と抗生剤の点滴に通った。こんなにひどい夏は初めてだったが、新たなノウハウも少々得た。

 

 さて昨日午後は保育園の健診。生後4ヶ月の幼い赤ちゃんがいることに驚いた。園児は2,3才から自分の顔が出来てくる。ああ、このような顔でそれぞれの人生に臨むのだ、皆がんばれと心でエールを送った。

 

 途中、身体の不自由なお子さんがしくしく泣き出した。すると子どもたちが次々と集まってきて、頬や頭を撫でた。平和なやりとりに心和んだ。そうかと思うと並んでいた女の子がいきなり男の子を突き飛ばした。びっくりしたがすぐ平静にもどっていた。愛らしいミニチュア社会、保育園。皆さんの肺も心臓も元気だった。

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