扇風機がきた 今夏は食中毒にいっそう注意して

2011年6月23日(木曜日)

日中晴天の一日、気温は30度を超えた。昨年は今頃から高齢者を中心に一斉に熱暑の影響が出た。
昼過ぎても反応が鈍かった母は、クーラーで1~2度室温を下げると夕刻には少々の生気を取り戻して何とか食べた。

 

拙室に初めて扇風機が来た。“弱“でも結構強くて辺りの紙がひらひらする。憧れのクーラーをどの程度我慢できるのか、頼むぞ扇風機、部屋は昭和50年代の風が吹いている。

 

扇風機 本日町内の電気店で購入した扇風機

 

ところで先日、産業医としてある工場の巡視をした。事務所の隅の蛍光灯を取ったり、窓を開けたり、機械の稼働に配慮したり、清涼飲料の自販機を減らすなど節電15%を仮定したノルマに懸命に挑んでいた。しかし一階はまだしも二階に上がると一気に室温は上がる。罰金付きのノルマということ、工場の努力をみてクリアはぜひ報償を出してもらいたい、としみじみ思った。

 

話題がお弁当におよんだ。およそ100人の職員は食堂で二社の配達弁当で昼食を摂るという。一社はおよそ一時間前に届くが一社は早く、およそ2,5時間前ということだった。

室温の15分でおよそ二倍の増殖レベルを細菌に仮定すると、汚染は150分で500倍を超えてくる。もっと早い者もあり、当初の微細な菌付着でも中毒の発症水準に達する可能性を否定できない。

 

食堂と保存場所は二階、かつ今夏の節電で1~2度の室温上昇が及ぼす影響は無視できないのでは。配達時間の明確な短縮を緊急課題にすることにした。もうその時だが杞憂でもいい、昨年並みの暑さなら食中毒は重要なテーマになる可能性があると思った。

 

平成5年だったか6年だったかの夏、おにぎりやお盆の仕出しで頻繁な食中毒が発生した。訪ねた家で7,8人、家族と客全員が倒れていたり、夫婦のために一本のスタンドに二本の点滴を吊すなどの対応が必要だったことがあった。

 

近年、衛生環境が改善されて、夏の出来ごとは減った。しかし今夏~秋半ばは特別な注意が必要かもしれない。

 

厚労省では6つの注意を挙げている。しかし室内の食品保存に関して室温や時間の具体的指示は見られない。“出来るだけ早期に食べる”ことはしっかり意識したほうがよさそうだ。

(6月23日AM0時半ころの記載でした)

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