草刈り 頭の張り替え

2011年6月20日(月曜日)

蒸し暑くなって草(いわゆる雑草)の伸びが目立つ。春以後、一見そそとして涼しげに見えていた細い草などが、穂を出し膝までのびていて驚かされる。別人のようになる急で荒々しい変化はちょっとしたモンスターだ。

 

草刈り機 
草刈り

 

このところ農道で草刈りの車を見る。刈り跡は風物のごとく清々しい。上だけ刈って根を残すのは畦を締めるために必要なことなのだろう。大変だろうが農業は無駄なく洗練されている。

 

ところで、再三母ネタで恐縮です、草刈りを見て思い出しました。私は外出前によく「これからどこへ行くと思う?」と母の所へ行って尋ねた。あまり当たらなかったが、持ち物や服装をじっと眺めては会議、買い物、ゴルフ、などと答えた。あるいは外から帰ったときに、何処へ行ってきたか?と訊くこともあった。
それなりに一生懸命考えるので、高齢者には、簡単で便利なコミュニケーションかつリハビリだったかもしれない。

 

床屋に行った時のこと、何処へ行ってきたか?と尋ねた。すると即座に「頭の張り替え」と答えたことがあった。なるほどなるほど、形も気分も言葉どおりで感心した。昔のことが蘇るのだろう、佐賀県の生地などではそう言っていたのかもしれない。

 

以前から母は室温をほぼ当てていたが、最近はしばしば朝夕の区別もはっきりしない。それはそれで、時計を示し窓を指さし、時刻を説明するのは案外楽しい。

 

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