たとえ翼があっても。  

2012年3月11日(日曜日)

貴重な平和

早春の頸城平野(本日の昼,大潟区蜘蛛ケ池周辺から)

 

日中の晴天は夕刻が近づくにつれて気温が下がり冷たい風が吹き出した。昨年の地震の時間が近づく頃に、美術館の近くで田の白鳥を見ていた。雪解けした田には北帰行を控えた白鳥が沢山集まって食餌をしていた。

 

一年経つのに映像の被災地は膨大な瓦礫の山に占拠されたまま。腹に響くような復興の足音が届いてこない。

 

ハクチョウが降りる
夕刻近く急に強まった季節風に向かって飛んできた白鳥。
黒っぽい若鳥も一人前だ。

 

 

ハクチョウの羽田んぼに落ちていた白鳥の羽。逆光のガラステーブルに置いて見ると美しい。

 

新潟県にはまだ7000人の福島県の方が避難されている。私の診療所でも何組かの親子さんと顔馴染みになった。ご主人たちの多くは単身福島県で仕事をされてると聞いた。

 

春を迎えて帰る鳥、翼がありながら帰れない福島県の人々。放射能汚染が家族を引き裂く。麗しい日本はこんな国ではなかったはず。

 

昼の温かな時間に妙高市から孫子が海を見に来た。大喜びでシーグラスを探して帰った。

 

海で昼の海日和(柿崎海岸で)

 

今日は今年一番お客様が来られた。

 

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