クリスマスの映画だった「遙かなる国から来た男」。

2012年12月24日(月曜日)

弟が書いた本「ピアニシモな豚飼い」の223ページで著者は訪ねて来たフランス人に次の様な歌詞の歌を歌って聴かせる。

「ル・プレド・ドゥジュビアン」

「ル・プレド・ネヴァ・コオッセエ」

「ダァレ・ダァレモ・アラマン・・・・・・」

聴いたフランス人は、その歌を知らないと言い、歌詞は古いフランス語のようだとも言う。

弟が歌ったのは以下の映画「遙かなる国から来た男」の主題歌の冒頭部分だった。映画は1956年に作られ、シャンソン歌手のジルベール・ベコーと女優フランソワーズ・アルヌールが主演している。

 


動画を見ると映画はクリスマスの物語だと分かる。うろ覚えの弟の歌詞もまあまあだ。

主題歌「遙かなる国から来た男」を当時よく父がレコードを掛け、機嫌の良いときに歌った。いつしかレコードは無くなり、弟は本の中で父から歌を習ったと書いている。

私は教わった記憶はないが、気に入っていて学生時代の帰郷の際も自ら掛けて聴いた。今年you tubeで見つけた時にはタイムカプセルを開けた気がした。こんな映画だったんだ、とも知った。

 

一つ違いの弟が50数年経って書いた一節は、遠い日と父母への懐かしさを特別なリアリティをもってよみがえらせた。

 

その頃のクリスマスイブ、鳥を焼き赤玉ポートワインを一口飲んで赤い顔して上機嫌だった母の顔も浮かぶ。

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