樹下美術館の巣箱でシジュウカラの子育てに雀が協力?

2015年7月18日(土曜日)

4月下旬、カフェの前の桜に巣箱を掛けた。
その巣にコムクドリが数回入ったが結局使われることはなかった。

すっかり諦めていた所、7月上旬にシジュウカラが餌を運ぶのを突然のように見た。

以後何度かカフェで、巣箱に出入りするシジュウカラを目にした。
私たちの知らない間に、巣作りをし産卵→ふ化→給餌へと順調な子育てが進んでいたことになる。

ところが本日、雀が餌を咥えて巣箱に入るのが観察された。

かって雀の巣を攻撃するコムクドリを見たし、シジュウカラの巣を攻撃した雀の話などを聞いたことがある。
しかし本日見た限り、雀はシジュウカラの給餌に協力しているようだった。
一体これはどうしたことだろう。

 

2昨日の巣箱へ餌を運ぶシジュウカラ。

3本日午後、なんと雀が虫をくわえて来た。

4シジュウカラも餌を運ぶ。

5前に雀、後ろにシジュウカラがいる。

6再びシジュウカラが給を持ってくる。

7雀もまた。

8えさ箱に書かれたWelcomeの文字がどこか象徴的。

9覗いた雀の姿は幼く、若鳥のようだ。

二種類の鳥が同じ巣箱に餌を運ぶ。
まさか中にシジュウカラと雀の巣が二つあるとは考えられない。

7月上旬から餌を運ぶシジュウカラを何度か見ていたので、
本日の雀はシジュウカラの子育てを助けているようにしか見えなかった。
しかも見た目、雀の体毛は明るく(薄色)、嘴に黄色味が見え、表情が幼く、今年年生まれた若鳥に思われた。

かってコムクドリの観察で、若鳥は何かと興味本意の行動をし、ほかの巣へ出入りすることがあった。
しかし餌を運ぶことは全く行わなかった。

ただし雀は、他ののつがいの子育てに給餌などの協力をすることはあると聞いていた。
だが異種の鳥にまで協力をするだろうか。

 11参考:雀の成鳥(一昨年、診療所の庭で子育てをした雀の親鳥)。
嘴が太く真っ黒で、のど元の模様が黒く大きく、羽の色が濃く、目がお爺さん風で、羽毛も汚れている。

本日の雀の見た目は若かった。
一時的な興味本位?親の模倣行動?あるいは本気?ほかに何か?

仮にシジュウカラのつがいのうち、どちらかが亡くなり、見かねた雀の若鳥が助けている?
いずれにしても本日見たものは、野性動物の「寛容」としてあり得ることなのか。
今後どうなることだろう。

観察、撮影はカフェのガラス窓越しです、甘いピントなどご勘弁ください。

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