信州のお土産 陶齋の変わった署名。

2015年12月7日(月曜日)

信州の実家を訪ねられた方から上田市のお土産を頂きました。
以前掲載しました飯島商店の「みすずあめに二種のジャム」と、うさぎ屋の「くるみそば」でした。
普段から皆様に頂戴してばかりでとても恐縮しています。

このたび貴重なお土産の中で「くるみそば」を初めて見ました。
ほどよい甘さの餡がクルミ入りのソバ粉に包まれたくるみそば。
歯ごたえと香りが楽しめる山国信州ならではのお菓子でした。

頂戴ものは昨日記しました上越市牧区の笹餅と同じように風土の母から生まれた親しみにあふれていました。
それにしましても以前記載しました信州と越後の交流は多様でしたが、人の行き交いも「善光寺参り(越後→信州)」や「海湯治(信州→越後)」などで賑やかだったようですね。

 

025陶齋の湯呑で頂いたくるみそば。

ところで上掲の齋藤三郎(陶齋)の湯呑の底にある署名は以下のようなものでした。

 齋の崩し?「六」に見えますが「齋」を崩していると思われます。

一般に見られる署名は以下のように「齋」が基本でした。

齋の署名「齋」の署名(鉄釉蝋抜きの大きな鉢から)。

ですが湯呑や盃、ほかに徳利や抹茶茶碗などには以下の様な変わった署名が見られるのです。

三本線三郎を表す「三」の署名(抹茶茶碗から)。

点が三つ同じく「三」を表していると思われる「三つの点」(盃から)。

点が四つこれは点が四つ、何を表しているのでしょうか(盃から)。

「候 (そうろう)」を「、」のように記号化したり、漢字を点で表すことはかって一般に見られていました。
良寛の書はよく知られていますし、陶齋にも点を三つ記して「下」と読ませるなどの手紙があります。

昔の人の字に対するおしゃれやこだわりは私にとって一種あこがれの世界です。
それにしましても最後の四つの点はどう読めば良いのでしょうか、もう一度調べてみなければなりません。

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