地域ケアマネージャーとの会。

2016年1月15日(金曜日)

作14日夕刻、上越市は頸北、名立地域のケアマネージャー
(CM)との会に参加した。
正式には在宅における医療連携を深めるための
地域CM研修会ということだった。
CMのほか薬剤師、歯科医師、医師、
地域包括支援センターから合計50名ほどの参加だった。

上越市から新鮮な情報の伝達と、
グループワークのあと懇親会へ移行した。

そもそも制度は目的に対する実効こそ全てである。
だが時には系統上の役や立場を名目か名誉職で捉え、
課題は消化会議レベルでお茶を濁す部分が少しく存在する。

多くが一生懸命携わり苦労している中で、
名ばかりで良しとするのは実に勿体ないことだ。

介護保険利用者さんに対する「多職・多機関の連携」。
これは一貫した制度の急所でありCMが負っている。

実際、CMの出現で複雑な現場の風通しがどれほど良くなった事か。
わずか15年の間に、画期的な大制度が回ったのである。

だがCMの苦労は尽きない。
介護の課題は十人十色で複雑きわまりなく、案件も日々新ただ。
その中で医療面の課題は事情をさらに複雑にする。

「医療は敷居が高い」
「忙しそう、叱られそう」は今も変わらぬCMの実感である。
急所でありながら双方の溝は埋まっていない。

こうなれば講演会も勉強会もない。
現場同士が顔を合わせ距離を縮めるのが最良である。
一方で、互いがPCで繋がり机上ネットワークを作り、キーボードを打てば
物事は美しく回るという観念が古来からある。
対病院の緊急用件に向けるなら話はわかる。

だが福祉・介護における旧市+13区に及ぶ広大な上越市の現実は
濃く地域性を帯びる。
ハードから地勢、経験則から人情まで異なり、
家族の価値観や利害も絡み、事情は刻々流動する。

ネットワークは関係者の新鮮な入力とモニタリングは欠かせない。
誰かが手を止めれば火急な案件も止まってしまう。
多因子が流動する事案ではタイムリーな調整が求められる。
当事者の一本の電話か3分の面談が遙かに突破力があろう。

本日の会合は15地域の中わずか関係4地域の集まりだった。
地域包括支援センター主催の、
いわば自発的かつ急所に関するインフォーマルな会である。
誕生して15年、いまやCMのマインドも知識も実ってきている。
長い課題「医療連携」の改善はいっそう現場に寄与することだろう。

数年前に同じ会合があったが、
皆でひとしく張り合いを確認しあった。
今後さらなる医療の参加が望まれる。

主催されたいつも熱心な地域包括支援センターの皆さん、
お世話になっているCMさん、本当にお疲れ様でした。

いつかもっと洗練された時代がくるかもしれない。
それまで当面機会があればまた参加させてください。

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