花鳥・庭・生き物

二月の晴れの日 樹下美術館の雪 鳥たち 信州の方から。

2022年2月9日(水曜日)

二月に晴れれば大気は透明で光は強く、下手な三月の雨天よりも「春」が感じられる。
今日はそんな日だった。
テレビによれば、今年になって既に1時間も日が長くなっているということ、納得させられる。

以下本日の近隣と美術館です。

近隣。向こうは高速道路{北陸自動車道)。

 

陽光の美術館。雪は20センチほど。
矢印の所、カフェの前に屋根の雪が集中して落ちます。

 

矢印の部分の拡大、板で覆いをしています。

逆光の雀。

 

本日は施設でワクチンがあった。自院の個別も行われているので忙しい。一段落する暇も無く若年層へと進む。

本日は在宅の無い日なのでヒマをみて樹下美術館の周囲を走った。日中ほぼ晴天が続き気持のよい空だった。花粉症の方はすでに辛い最中になっていて、本日私も目がかゆい。

以下は過日の鳥です。

二番穂をついばむのアトリと雀。穂に実は付いているのだろうか。

間もなくノスリがやって来て群は飛び去った。
タカは見栄えが良い。私にしては珍しくちゃんと撮れた。

本日長野県の方から、現在ハクガンはいますか、と電話があった。
ハクガンを検索されてブログをご覧になったと仰った。是非ハクガンを撮ってみたいということ。詳しく回っているわけではないが私自身、1週間ほど姿を見ていない。
県立大潟水と森公園の事務所が詳しそうなのでお尋ねしてみて、とお返事した。安曇野方面の方のようだった。あこがれの地からの問い合わせは嬉しかったが、お役に立てただろうか。

夕刻のツグミとコハクチョウ 「田んぼのカラス」とは Y字路は魅力的 雪の歌句。

2022年2月6日(日曜日)

終日絵を描いて過ごした。はかどっているような後戻りしているような妙な具合。何事も為した分だけ意味があるとして納得した。

座ってばかりもいられず、夕刻4時過ぎに車を温めてから近隣を走った。
鳥の影が動いたので車を止めた。雑木林の低地に大きな水溜まりがあり、数羽のツグミがいた。
一両日新雪が足されて餌に不自由していることが考えらたが、戯れたり吸水するなど元気に見えた。

 

ツグミはじっとしている時間が長いので撮るのに助かる。

雪降る田んぼにコハクチョウの群がいた。

あちらこちらでカラスが群に混じっている。
白鳥は稲の根をあさるが、カラスはここで何を食べるのだろう。

「田んぼのカラス」。
かってある方が、仕事の出先で成果を上げない部下の様子を「田んぼのカラス」と形容するのを聞いた。出たは良いが何かいいことあるかなと、ぼんやり過ごしすことを指すらしい。

本当にカラスは田んぼでぼんやりしているのだろうか。以来、田でカラスを目にするたび、どうなのか見てみた。
すると全てではないが、熱心に餌を探すわけでもなく戯れるわけでもない。大きな群でも多くのカラスは漠然と「そこに居るだけ」という、手持ちぶさたな雰囲気を漂わていることがよくあった。
この言葉を日常耳にすることはまずない。多分造語だろう。さすがT氏の洞察と感心した。

 

雪中ひと休みするコハクチョウの若鳥。
若鳥たちは見た目親より気品がある。

 

帰路の大潟区。
どこであれY字路を見ると、いいなあ、と思う。

明日から高齢者の三回目コロナワクチン接種が三週目に入る。あまり降られると駐車に不自由を生じるのでどうかほどほどにしてもらいたい。

降る雪に鴉の声のくぐもれり
くぐもれる鴉の声に降る雪の深さ思ひて日は暮れにけり

田のハクガン ほくほく線とコハクチョウ 早春鍋?。

2022年1月29日(土曜日)

時折小雪がちらちら降った曇の土曜日。
ハクガンを見るため(撮るため)午後近隣へ出かけた。最近は居場所が大体分かり、本日四カ所目で出会った。このところ数十羽のグループを見てきたが本日は百羽はいたと思う。

 

今年撮ったのは飛翔ばかり。本日は田の食餌に出会った。
ヒシクイが守るように囲んでいる。
双方ともカモ科マガン属。
鳥たちの間で自分より希少な種を守ろうという意識?が
働くのだろうか。

以下Wikipediaにある環境省レッドリスト分類です。

環境省のレッドリスト分類

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時たま近隣にコウノトリが飛来する。ハクガンと同じくレッドブックでCR(itically Endangered)に分類されている。是非見たいが出会わない。上越市稲田で最近中学生によって撮影された写真が新聞に掲載されていたが、羨ましい。

 

ほくほく線とコハクチョウ。

雪が少なくなり、髙田のお堀から当地へ戻ったのか、
数が増えているように見受けられる。

 

夕食は南三陸町の弟から届いた寒ダラ、豚肉、ワカメに地元の豆腐などの鍋。
弟の助言でタレに美術館で採ったフキノトウを刻んで足した。氏によれば「早春なべ」と言うことだった。

抹茶やゴーヤなど苦みが好きなので
一緒に口にすると確かに美味しかった。

ほかにホタテとカキが送られているが、カロリーとコレステロールが高いので明日に回すらしい。

樹下美術館にフキノトウとクリスマスローズの蕾 白菜料理。

2022年1月27日(木曜日)

予報に雪のマークがついていた本日木曜日。予報が外れ?柔らかな日射しがよく射した。

 

午後の近隣。

美術館裏手の土手で雪が消え、妻とフキノトウを探した。

 私は五つくらい採り

 

妻は沢山採った。

 

雪から顔を出していたクリスマスローズの蕾。

まだ降るだろうが、雪の下では春が仕度をしている。

 

夕食のおかず。
梅干しと塩昆布のダシにゴマをあしらった白菜の炒め物。
白菜がこんなに美味しいとは。
NHKのレシピらしい。

待っているとハクガンが来た。

2022年1月26日(水曜日)

本日午前中、外来のカーテンは清々しい日射しに染まり気持が良く、こんな日ならハクガンを探してみたいと思った。

午前の仕事が終わりいざ出かけようとするとポツポツと雨が降り始めたが出かけた。
よく鳥を見る場所で白鳥とマガン、ヒシクイの小さな群がいた。雪の田を探し回るより、ここで待っていたらハクガンが来るかもしれないと考え、じっとしていた。

 

しばらくコハクチョウ、マガン、ヒシクイを見ていた。

20分ほどすると、

一羽のハクガンが現れた。

 5分後東の方から数十羽が。

 

 

ああ雨の中美しや。

あたりを周回した後、近くを通った大きな群に加わり、行ってしまった。

探鳥は追いかけるのが普通かもしれないが、時には待っていると来ることがある。前の餌場を食べ尽くしたか、その近くで人が騒いだかすると場所を変える。
たまたま今日は期待通りになり十分だった。
それにしても最初に現れたあの一羽は何か役目があったのだろうか。

寒波が降らした 寒波の中の鳥たち コロナはさらに異質に 三三九度 どう見ても立場は悪い。

2022年1月20日(木曜日)

本日は二か月一度の受診日。一番を目指してみたが雪のため随所でのろのろ運転となり、随分遅れた。受診の結果は前回同様ほぼまあまあだった。「ほぼ」も「まあまあ」も満点では無いので、一定の生活管理は続けなければならない。
帰宅後に外来があるので次回はもっと早く出て一番を果たしたい。

それにしても病院は寒波にも拘わらず混んでいるし、朝早くから仕事が始まる。さらにオミクロンによってコロナが急増し受診、相談も多く、皆さんの自己防衛もあり大変だという。

三三九度。形の異なるマスク三枚、帰宅後2時間毎にうがい三回、歯磨き洗顔三回。効果は分からないが受診前後は出来るだけの予防を試みた。なにしろ後期高齢者、三大疾病の持病、エッセンシャルワー-カーの末席、、、どうみても立場は悪い。

以下は美術館前の通りと付近の農道にいた鳥と池の鳥です。

 

美術館前の通り。
除雪が進んで難渋するほどではなくなっている。

道路端で雪のへりから出ている枯れ草にスズメが群がっている。
草の種を食べているのか。

雪の上に止まっているものもいる。

飛ぶものも。

お客さん(ムクドリ)が来た。

一緒に食べるSDGs。

やはり雀とは食べ物が違うようだ。上手く行かず去って行った。
群で移動しているムクドリが一羽でやってくる。
雪が降るたびに鳥たちの群は小さく別れていく。

スズメたちとの距離はとても近く、恐れずに私のすぐそばにいた。積雪が増すほど餌は遠ざかる。用心深くしていられないくらい空腹なのだ。

以下は朝日池のマガモ。

飛び立ったところ。
オスは頭部の緑、首の黄色の輪など特に美しい。
しかもオスメスとも翼のブルーと黄色のくちばし、足のオレンジは言うこと無し。

 

上越市のページによると大潟区の積雪は25センチと出ていた。何処であれ、とにかく少なめに少なめにお願いしたい。

コロナは異質のステージになった。新潟県、当地ともにさらに様変わりするのではないだろうか。

病院の待ち時間に「海辺のカフカ」を読みもうすぐ終わるところまできた。

周辺は雪が少なく、田でハクガンを見た 渡り鳥と飛ぶ 美しいものを沢山。

2022年1月12日(水曜日)

昨年の今ごろはドカ雪に見舞われ最悪だった。
1月半ばから降雪は小康になったものの、交通が回復したのは幹線道路だけ。少し入ればまだ一度も除雪車が来ていない道も多かった。

今年は今のところ楽だが、あのドカ雪はもうこないかもしれない。悪い“歴史的~”というのがしばしば来るようでは困るのである。

 

本日の仕事場の周辺。この先再度寒波がくるというが、、、。

本日の樹下美術館。
例年よりも雪が少ない。

葉も実もまっ赤な美術館のヤブコウジ。

この先、何かと荒れるが、あとひと月すれば、強い陽光の日が現れ、ふた月経てばクリスマスローズ-が咲き、樹下美術館の開館が近づく。これから雪の本番、しかも当面あたりはコロナ一色になるかもしれない。家で音楽を聴き、本を読み、趣味を行い、忘れていた事を行うなど、に良い機会でもあろう。

さて本日は高齢者施設の回診。終えて田を回った。食餌しているハクガンを探すためだった。
初めてハクガンを見たのは2013年2月16日で、その後17、18、19年と全部で4期見た。19年は朝日池のを遠くから眺めただけなので、田で見られれば3年ぶりになる。

これまでハクガンを目にしたのはおよそ六カ所の地点であり、それらを回ってみることにした。すると二カ所目に向かう途中、突然頭上を飛ぶ群に出遭った。見ていると目指していた場所に下りたので短時間寄って遠くから確認した。

 

ほかからも次々に下りてくる。

ハクガンは絶滅危惧種であり三段階で最もリスクが上位にある。シベリア東部、アラスカ、北カナダなど極地に近い所で繁殖するという。育ちから言って、本日の頸城野の荒天などは意にも介さないのであろう。

シーズン始めは彼らの警戒心も強いはず。降り立ったのを遠くから見て引き返した。数百という数は見たことが無く圧倒される。お天気の日、出来れば夕方に良い場所で見ることが出来ますように。

2018年は150羽からさらに倍になっている。国際的な保護活動が効を奏しているのか。美しい自然や造形は心の平衡と成長に役立つという古い文学者の言葉を目にしたことがある。
幸い周囲には、見方も含め、美しいものや時間が沢山ある。
大学病院の研究室で付いた先輩は、“美しいものは、若いうちから沢山見ておくのが良い”と口癖のように話していた。氏は全学規模で大学と医局改革の先頭に立ち、難しいカジ取りを懸命に行った。

 


かってカナダで初めて成功した渡り鳥との飛行。
現在飛行はフランスで希望者に対しても行われ、
絶滅危惧種の保護資金に供されている。

今年初、ハクガンの飛来。

2022年1月10日(月曜日)

本日は風も無く好天に恵まれた。
大潟水と森公園を歩いた。雪は消え枯れ木々や蘆は気持ち良く乾き、春を思わせる眺めだった。

 

 

頭上を水鳥たちが飛んだ中で、翼の先端が黒い一群があった。
ハクガン?

ハクガンが来たのか、お隣の朝日池へと走った。

 

 

池の周りに車列。
ざっと30輌、新潟県のほか群馬、長野、埼玉各県、三重県まである。
白鳥だけではこんなことにならない。

 

遠くの白い列がハクガンだった。

 

たたんだ翼の先端が黒く、確かにハクガンだ。
この鳥の白さは別格。

飛来は何の告知もない。SNSなどで伝わるのか。
瞬時に遠くから人を集めるハクガンの存在は大したもの。

数年間、当地でハクガンの群は確認されていなかった。今年も駄目かと、諦めかけていたところついに来た。ざっと数百はいるという。

これまでやって来たのは嫌なコロナばかりだった。しかし待ちに待った「冬の宝石ハクガン」がついに現れた。しかもこれまでにない数で。
日本におけるハクガンの飛来地は三カ所。宮城県の伊豆沼と秋田県の八郎潟、そして上越市大潟区の朝日池だ。
よく忘れずに来てくれた。

湖面に佇む姿は遠目にもオーラが感じられ、神々しくさえ覚える。
一帯の積雪は僅かで、田の稲株を食べるには条件は良い。まあまあの気象なら二月いっぱい居留できるので、白鳥や他のガン達に混じって田で食餌する幸福な様子を見る事ができよう。

1月8日に打った三回目のファイザーワクチンは三日目になった。昨日は終日悪寒、頭痛、だるさがあったが、本日は改善した。

昨日吉川区西野島のアトリの群 永平寺のゴマ豆腐など。

2022年1月3日(月曜日)

昨日2日、柿崎海岸の後田んぼで鳥を探すとアトリ中心にカワラヒワとスズメが混じった群を見た。
鳥の数は相当いて、県道に車を止め車内からカメラを向けた。
鳥たちは落ち穂や二番穂をあさっている風だが、捕食者(タカ類)を警戒し、しばしば飛び立った。

何百羽いたのでしょう、ほんの一部です。

 

アトリのオレンジ色はとても温かそうに見える。

 

一部が飛ぶとがあっという間に全てが飛び立つ。

 

急に食餌を止め緊張している様子。

 

 

近くの電線に何でしょう、タカがいました。

 

その近くに大型の。これはトビでしょうか。
トビなら野鳥の群を襲わないと思われます。

 

一斉に飛び立つ。群が乱れてパニックのよう。

 

たまたまカメラに捕食者が写った。
一羽のアトリが難を逃れた。

 

背を見せて飛ぶアトリ。

 

今度は腹を見せる。一羽だけカワラヒワが混じっている。

 

何度も飛び立った後、後方の木に向かい、止まって休憩になった。
木に止まっている限り安全であろう。

私の望遠ズームレンズは今一サイズが小さいのでピントも今一。10回払いなどでサイズを上げられれば、、、。

さて夕食。

クワイと妻の知人が永平寺門前で購入したごま豆腐。
白黒のゴマを使っている。

妻制作のごま酢ダシの煮なます。
いくらでも食べられる。

絵を描いているけれどもジェッソを塗ったキャンバスを磨いたり、チャコ紙で図案を転写したり、工芸か何か職人仕事のように感じる。
夜、昨年のマスターズゴルフのダイジェストを観た。タフなコースの四日間、松山選手の優勝はやはり感動的だった。

色々載せました。

白鳥雪田に入る。

2021年12月28日(火曜日)

禅語に「白馬入蘆花(白馬蘆花に入る」)がある。中国から入った禅の書「碧巌録(へきがんろく)」にある言葉だという。
白馬が白い芦原に入ると互いは明確に存在しながら一体となって溶け合う。禅では生死、清濁など相対する有様も同じように捉えようとする。
このことは一定のイメージは出来るものの、禅が欲するような理解はなかなか難しい。

ところで白馬ではないが、白鳥ならいま近隣にいる。
雪が降るまでの田で白く際立っていた白鳥。それが本日雪の田では近づかなければ分からないほど雪田と溶け合っていた。

 

黒いくちばしと足が見え、動くと居るのがはっきりする。
日射しが強ければ影が出来るので分かりやすい。
しかし本日のように曇りだと影もわずかで区別が付きにくくなる。

 

若鳥の灰色はある種幽玄で、その上表情はとても優しい。
来年は真っ白になって飛来するのだろう。

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