花鳥・庭・生き物
今年は野も庭も足が速い。
今冬、上越市北部の当地は何度もドカ雪に見舞われ、
豪雪の趣きだった。
それで3月15日の今年度開館には除雪作業を覚悟し
ていた。
しかるに3月上旬に大風が吹くと雪は手品の如く消え、
無雪で開館を迎える事が出来た。
以後、クリスマスローズで始まった庭は春の椿、イチ
ゲ、ヒトリシズカ、水仙、ハクモクレン、桜、チューリ
ップ、ジューンベリー、ミツバツツジと花が移り、現在
八重咲きイチリンソウ、アメリカハナミズキ、二種のス
ミレ、キバナホウチャクソウ、一部でクレマチス、エビ
ネ類が咲き、今やスズランまで始まろうとしている。

慎ましいヤシオツツジの落花。
咲き残っている花たちもあるが、花の足はあたかもコマ落
としフィルムの如く早く、あまりのことにめまいがしそう
だ、かってこんなことがあっただろうか。

本日ご近所の方から山菜を頂戴した。
例年ながら見事な山の幸。今年は一週間から十日ほど早い
と仰った。
日は長くなり、閉館して一時間余、ホームセンターで求めた
キキョウの苗を二つ植え、発育が停まっているクリスマスロ
ーズ6株を掘り、土を作った軟らかな場所に移植した。
これだけの事だがこの季節、野や田畑で仕事をする人が如
何に喜んで出向くか、分かるような気がする。
終われば腰は痛むが月が昇っているのである。
新緑の趣きの樹下美術館で。
雪消えの開館から一ケ月と一週間、この所の暖かさで庭は一
気に新緑の趣きとなった。

雀の後にすぐウグイスが来たが浴びなかった。
藪と日陰が好きなウグイスが日向の水盤に来るのは珍しい。
うららかな春の日、閉館の夕刻からあるグループが貸し切り
でティーパーティーをされました。“良い夕べでしたね、有り
難うございました”
賑やかになる野鳥の訪れ 美しい山菜。
春の歩みが強まり、庭の水盤が鳥たちの人気になりつ
つある。以下本日昼、美術館に寄って出合った鳥。

↑珍しくムクドリも来た。ヒヨドリとともに普段喧しい者同士
の鳥が、水盤では大人しくしていた。
以下水盤の近くにいた鳥。
スタッフが毎日水を替える水盤は野鳥にも嬉しいらしい。
長年お年寄りを介護されているお宅から毎年頂く山菜。
介護の歳月は次々新たな出来事があり、大事業に匹敵
する。
いえ、相手がだれであっても、誰かと長く一緒に暮らす
のは大事業ではないだろうか。
潟町ー上下浜あたりの高速道路沿いの山桜 今日も同じウグイスが。
そわそわしているうちにソメイヨシノが終わり、山桜も
盛りを過ぎようとしている。
ところで北陸道で柿崎ICー大潟SIC間の上下浜から潟
町にかかる辺りで山桜の美しい所がある。
数年前に新潟のテレビ局が髙田公演の桜を取材放送した
時、“帰りの高速道路でもきれいな場所がありました”と、
言って車窓からここを撮ったものを流したことがあった。
運転中にこの桜を目にすると、一瞬疲れが和らぎ気分が
明るくなる。

本日も格調高く鳴いていたウグイス。胸元にくっきり波
形の模様があり、昨日のと同じ鳥であろう。
胸元の模様は、もはや首飾りと言ってもよいくらいの鮮
やかさ。ウグイス界では何かのタイトル保持者かもしれ
ない。
肌寒かった土曜日 クラブ ツバメ 美術館の桜 路傍の水仙。
今日も肌寒く車外気温は7~8℃を示し、雨が降ったら
ミゾレになるかもしれないと感じた。午後ぽつぽつと来
たがミゾレは免れた。
そんな午後、ゴルフクラブを買いに行った。
ウッドが重くなり、最近のクラブはとても軽いと聞いて
いた。店で振るとなるほど軽い。妻に悪いが二本注文
した。

直江津で低く虹が架かっていた。虹は日没に近いほど高く
架かる。本日午後3時過ぎだったが、思ったより低く、そ
れだけ日が長くなったということになる。

↑水田のツバメ。三月中旬に今年初めてツバメを見て随
分早いなあ、と思った。
新潟市から120キロも走ってこられたお客様。
髙田の花見の予定だったが、お天気が悪く中止して当館
でゆっくりされた、とお聞きしました。
有り難うございました。
成長した樹下美術館の桜 愛は主要なキーワード「桜のレクイエム 塩﨑貞夫展」
暖気のため例年よりも早く咲いた桜が、この数日の寒
気に逢い、満開のまましっかり花をとどめている。

ドカ雪の冬を越えて吹き出すように花を付けた美術館の
ソメイヨシノ。
さて何度か記載している4月19日からの「桜のレクイ
エム 塩﨑貞夫展」。
この数日、氏のどこか不思議な絵の理解について、少々
先へ考えが進みましたので、書いてみました。
樹下美術館の倉石隆と同様人物を多く描いている糸魚川
出身で東京で活躍された塩崎氏。
古来の肖像画ならばポートレートあるいはモニュメントな
ど記録性主体である一方、両氏の人物はそれとは違う。
さらに二人の間でも全く様子が異なり、倉石氏は個々個人
の内面に迫り、多様な感情と物語を個人のものから普遍へ
と包括し、そもそも私たちとは?の問いに挑戦したように
映る。
それに対して塩﨑氏は同じ人物と取り組んでいる。
その人は花の下にあるいは土中や空に横たわる。
余計なものが一切ない細い身体に唯一込められたもの。
それは感謝とともに育まれた一心な愛情ではないのか。
優しく撫でるように描かれた女性から、得に言われぬ
作者の愛おしみの気持ちが伝わる。
愛は塩崎氏の重要なキーワード?遅きに失したがハッ
とした。
氏はガブリエル・フォーレのレクイエムに強く触発され
たという。
普通重厚であるはずの分野にあって、そのレクイエムは
安らかで軽やか、あるいは清澄で愛らく幸福である。
先に逝くつもりの画家が愛する人の究極の姿をどう願い、
どう描くか、先人や自分の魂は何処に眠り、どこに現れる
のか。
わずか十数点ですが、満開の桜、黙した山、そして岩積み
などの霊的な場所にも思いを馳せる「桜のレクイエム 塩﨑
貞夫展」に期待している所です。
スズメの婚活と巣箱。
かってピタリとは行かなかった天気予報が、どんどん
精度が上がった。
そんな日頃、何日も何日も好天が続き度々気温は20
℃を越えた。
それが本日午後から、しかも3時頃からとも聞いたが
悪天候になるとテレビが予報し、正にその頃から冷た
い風雨に見舞われた。
そんな春の昨日の昼、庭にしつらえた巣箱にスズメが
やってきて、思わぬ展開を目の当たりにした。

巣箱に出入りするスズメ。メスが中の状態を確かめている
のではないだろうか。
振り返れば一週間ほど前から三羽の雀が激しく鳴きながら
騒ぎを続けていた。
二羽のオスが一羽のメスを巡って争っているように見えた。
枝で絡み合うようにしたり、猛烈なスピードで庭を横切った
り、全く忙しそうだった。
それがいつ見つけたのか、去る3月31日に架けた巣箱に三
羽で本日やって来て、巣箱に出入りした。
私が見ていたのは同じスズメたちか否か分からないが、一
羽のオスがまず巣箱を見つけて気に入り、本日三羽でやって
きてメスが念入りに点検。
メスが気に入り、直ちに案内したオスと交尾し婚活が終止符
を打ったというストーリーを考えてみた。
一件落着だがあぶれたオスにめそめそしている暇はない。
彼は直ちに野性のスイッチを切り替え、再度の婚活チャレン
ジへと飛び立ったことだろう。
巣箱のカップルはすぐにも子育てのため、巣材の搬入と巣作
りに忙しくなろう。
一つ問題があるなら、観察の便利を考えるあまり、巣箱が人
の気配に近すぎることがある。
遠くへ移すにしても、良い枝は高い所が多く、はしごを架ける
のが少々怖い。
写真は300ミリ望遠ズームでカフェから撮りました。
野鳥の訪れ 巣箱をかけて撒水 満月。
良く晴れたが朝方は霜が降りていたという、少し寒か
った土曜日。
本日今年の年度が終わり明日からいわゆる仕事の新
年度が始まる。
例年三月の空はぐずつくが、今年は何かあっけらかん
とした風情で冬が終わり春に移行した。
樹下美術館では一組また一組とお客様に繋いで頂いて
感謝をしています。
大雪の当地で鳥の心配をしましたが、庭の水盤に次々と
顔を出してくれて、喜んでいます。

つぎにスズメが一緒。ツグミは大きいが鷹揚にしていて、さ
ほど警戒されていない。ヒヨドリと違って優しい、あるいは内
気な印象。

何日もちゃんとした雨が無いので芝生に撒水した。終えてふと見
た尾神岳の右方に満月、その明るさに驚いた。
-願わくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃-
旅の僧西行法師の歌の真意は分かりかねるが、今夕の野を照ら
すまん丸の月を見れば、ふと自分なりに“願わくは”の心地がよ
ぎる。
明日は開花か美術館の桜 SAKURAというワイン。
春に三日の晴れ無し、という言葉があるそうだが、当地
では昨日ちらりと降った程度で、連日晴天が続いている。
今後の週間予報もずらりと晴マークが並び、こんな年は
珍しい。
樹下美術館には箒桜(ほうきざくら)が一本、ソメイヨ
シノが二本、ヤマザクラが10本ほどあり、シーズンが
始まりだした。

本日知人から頂いたSAKURAという美しいラベル
のワイン。ブドウはシラー100%。
「ウインダウリ」というオーストラリアのワイナリーと
いうことだった。
夕食に開けて飲んだところ、弱い私が美味しくて、
どんどん飲めそうな気がした。
かってお年寄り夫婦が耕していた畑に野鳥。
美術館の近くの林にぽっかり空いた数百坪の土地が
ある。
あるお年寄り夫婦が耕されていた畑の跡地だ。
数年前まで軽自動車、ある時は自転車で来てお二
人で精を出されるのを見ていた。
今年、どういうわけかここで車を停めて耳を澄ますと
小鳥の声が聞こえるようになった。
この一週間、数回空き地に降り立ち、以下のような鳥
に出合い写真を撮った。
近寄ると飛ぶので、撮るのは結構難しい。
お年寄り夫婦は今頃からここへやってきて、小鳥の声を聞
きながら畑仕事に勤しまれたのでしょう。
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