樹下だより
忙し楽し大地の芸術祭アート・トリエンナーレ2018その1。
当館の特別展「堀川紀夫展」が2日を残すだけになった。
過ぎればあっという間は世の習い、作家も名残を惜しみ
昨日小型で可愛いテンセグリティを沢山持ち込まれた。
そして本日日曜日、堀川さんは「大地の芸術祭 越後妻有
アートトリエンナーレ2018」へと私たちを案内してくだ
さった。
樹下美術館を出て頸城連山を越え、南東へ走り信濃川を
渡って十日町市へ入った。

奴名川キャンパスのエントランス「大地のおくりもの」。
壁面は3年越しに彫刻刀で彫られ、今夏完成したという。

オーストラリアハウス二階で。山間に爽やかに建つ家で
泊まって生活が出来るようになっている。

↑懐かしい大厳寺高原に到着。堀川さん作品「SKY CAt
CHER09」を見る。作家さんと会うと皆さんがとても喜ぶ。
作家さんはスターだ。

自分と空と雲が一緒に見える楽しいスカイキャッチャー。
2009年度から恆久展示されている。同所は35年ほ
ど前、子ども達と訪れた場所。

松之山温泉街を登ると現れる巨大な牛の像{ブラックシンボ
ル」はスペインの作家作品。闘牛の国ならではのシンボルで
あるが、かっての日本の農業のシンボルでもあろう。
総じて野外作品は基礎が重んじられ、安全に最大配慮されて
いる。

コンビニでお弁当をと予定していた昼食は松之山名物、滝見
屋さんのお蕎麦にありつけた。堀川さんの顔のおかげ。とて
も美味しかった。

滝見屋さんの車であろう、素敵である。ジャズ愛好のご主
人に60年代のホレス・シルバーをサンケイホールで聴きま
した、と話すとお顔に同志的な稲妻が走った。
そしてとても気なっていた「ギャラリー湯山」へ。

我が上越市の前山忠さんらが主体として関わる当館。
各部屋の設えは想像以上に良い。見ていて「雪国の暮らし
は禅」なのか、と直感したが、果たしてどうだろう。
ここのスタッフさんで、先日樹下美術館をお訪ねされた方が
おられ、しかもかって南三陸の弟をも訪ねたことがある、と
仰って本当にびっくりした。

同館の周囲に張り巡らされた白いロープネットは積雪の高
さを現している。

子どもたち、若い人たちに大人気だった「Kiss&Goodbye
/思い出ポスト」。
館内で台湾の童話作家さんによる絵本と同化体験出来る。
さて色々沢山観たつもりだが、参加44カ国と地域の33
5組のうちわずか3、40点?ほどを観たり通過しただけ
だった。エリアの広大さを思わずにはいられない。
帰路、山間の日暮れ時に松代を通った。
暮れた山で見上げた「○△□の塔と赤とんぼ」。秋を迎
えて真に爽やかだった。
そしてあこがれの作品、色鉛筆に出合った。

「リバース・シティ」。
すっかり暮れた小川に清流が交わる所で、関根哲夫さんの
「帰ってきた赤ふん少年」を観た。実物はとても良かった。
以下はお土産「マユビト」。

マユでこしらえた可愛いフィギュア。樹下美術館の丸テーブ
ルに置きます。
恥ずかしながら老人になって体験する「初めてのお使い」的
な「初めてのアート・トリエンナーレ」。生きている有り難
みをつくづく知らされた。死者のおかげであり、親のお陰で
ある。
本日、書けなかった分を、なんとかまた掲載してみます。
堀川紀夫さん、とても楽しかったです、本当に有り難うござい
ました。
皆様が残された楽しい絵、館内のノートなどから
猛烈な暑さが延々と続き最後は凄まじい雨降りで夏が終わ
った。
本日9月1日、今度はどんな秋になるのだろう。
さて館内には5冊のノートを置かせて頂き、皆様にご自由に
お書き頂いています。一応3~7月分を前期、8~12月分
を後期として、皆様のメッセージを樹下美術館のホムページ
に掲載させて頂いています。
遅くなりましたが、7月までのまとめは来週中にホームペー
ジにお載せ致します。
そのノートには絵をお描きになる方も多く、本日は当期に描
かれたものを掲載させて頂きました。
樹下美術館での過ごし方は様々でしょうが、美術館という場
が皆様を楽しませ癒やしていることが伝わり、とても張り合
いを感じます。
ノートをお使い下さった多くの皆様、本当に有り難うございま
した。
豪雨の日金沢市から団体さん。
朝から激しい雨に降られた本日、上越市は一部で冠水、
浸水あるいは土砂崩れが発生し避難勧告も出された。
よく降り続いたが、幸い夕刻には小降りとなった。
そんな時間に金沢市から美術愛好会の皆様59名がバス
で来館された。
樹下美術館は小規模のため60名近い来館者さんを一度に
お迎えするのは困難。そのため鑑賞とお休み二組に分かれ、
30名様ずつ入れ替えをして対応させて頂いた。
お休みは隣接する自宅居間と茶室も使い、冷茶をお出しした。
芝生や路地の夏落ち葉は一枚ずつ拾ってお迎えした。
金沢は茶の湯が盛ん。皆様には陶齋の染め付けを興味深くご
覧頂き、今度は色絵も見たいと仰る方もいらした。拙宅を使
った休憩も概ね好評でほっとした。
自宅キッチンは保健所に相談し、接客対応の設えをクリアし
てあった。本日は大人数のテストケースでもあり、皆様のご
協力で上手く運んだのではないだろうか。
9月には長野県、10月は北海道からの団体さんが予定され
ている。
かって糸魚川市の谷村美術館を訪れた際、10数名の団体と
遭遇したことがあった。当時樹下美術館で団体などはまず無
く、しみじみ羨しいなと思ったことがあった。
弱小ではあるが、皆様のお陰で少しずつ手応えが感じられるよ
うになった。油断を謹み一層丁寧を心がけて励みたい。
昨日積雲,今日の乳房雲 米山は孤独ではなかった。
一昨日の40℃を頂点(恐らく)にまだ35℃前後の最高気温
の日が続いている。
空は台風一過の爽やかさ、という訳には行かないようで、雲は
様々だった。

昨夕の厚い積雲。陽は西に沈んだが東の米山の空に赤味が残っ
た。
ところでこの「米山」には呼び方で、ほかの多くの山と違って
やや悩ましいことがある。
例えば、妙高山については「妙高を見た」「妙高に登った」な
どと、山を省略して表現できる。
ところが米山では「米(よね)を見た」「米(よね)に登った」
とはまず言わない。
一方地元ではしばしば「米山さん」とさん付けで呼ぶ。
民謡三階節に“米山さんから雲が出た”ともある。
方や“妙高山さんから雲が出た”は無理であろう。
こうしてみると、米山は呼び捨てにされる事を厭がり、親しく
さん付けされるのを歓迎している孤独でプライド高い山という
ことになるが、果たしてどうなのだろう。
七五調の字余りが関係しているようだが、ほかに「○山」の
二文字が独特の呼び方に関係あるかもしれない。
日本百名山の多くは三文字以上であり、立山、聖岳など二文
字の山は11だけだ。
これらに“さんから雲が出た”式の言い方は可能だろうか。
立山ほか、焼岳、大山(だいせん)、白山、北岳、丹沢は何と
かさん付けが可能で、少々きついが月山も“月山さんから雲が
出た”と言えなくもなかった。
だが二文字にあって光岳、剣山(つるぎやま又つるぎだけ)、
聖岳、などに“さん”を付けると、前者より一音多くなり、少々
無理が生じてくる。
では上記の二文字の山や岳は“山、岳”を省略して呼び捨て可能
だろうか。米山→“よねを見た”は無理だったように。
すると、立を見た、大に登った、月(がつ)を見た、北に登っ
た、丹を見た、など一般的ではなさそうである。
これらはみな二文字四音であり、同じ二文字でも剣岳、聖岳、
光岳、など5音の山では山や岳を省略して“登った、見た”と言
えなくもなかった。
何事にも例外はあり、焼岳だけは焼に登った、焼を見た、と言
うのを聞いたことがある。地元の言い習わしによる耳慣れが関
係しているかもしれない。
以上こじつけを交えて連ねてみたが、何とヒマ人!と思われて
も仕方がない。
私は、
米山さん○ 妙高山さん×
米に登った× 妙高に登った○
の図式から、妙高という山はあるが、米という山は無いのか、
という漠然とした不安を長年払拭できなかった。
しかるにこれには文字数、音数、そして字余りなどが関係して
いるらしいこと、立山、月山、丹沢、北岳etcは米山の図式に
類似しており、今やそれらの山に親しみさえ覚えた。
米山にはほかに兄弟があり孤独ではなかったのだ。
さて本論は雲でした。
以下は一昨日台風去った南の空を西から東へ移動した「乳房
雲」です。
このようにはっきり見たのは何年ぶりでしょう。
空全体に現れるのではなく、部分的に見られるのが普通のよ
うです。
雲のことですから、すぐに変化をしてただの灰色の空に変わっ
てしまうのもよくあることです。
準決勝試合直後の行為、金足農業佐々木主将の素晴らしい人柄。
すでに旧聞の感はあるが、去る18日の甲子園準決勝の
結末は劇的だった。
金足農業1-2近江高校で迎えた9回裏、攻撃の金農は
無死満塁とした。
ここで意表をついたスクイズが成功、ボールが一塁へ送
球される間に、二塁走者もホームインし、一気逆転で金
農が勝利した。
出来事は一瞬であり、近江の有馬捕手は決勝ランナーへ
のタッチを逸した姿勢のままうつ伏し続けた。背中が波
を打ち嗚咽をもらしているようだった。
得点場面はテレビで見たが、リプレーに目をこらし、何
が起きたのか関連記事や動画サイトで見直してみた。
バントから決勝点までのきわどい攻守は何とか掴めた。
だが勝敗とは別に金農ナインの中で、勝利の直後から短
時間変わった動きをした一人の選手が目に止まった。

歓喜の金農ナイン。ボールを保持したまま起き上がれない
捕手。

喜びの集団から出てバットを片付けようとしている選手
がいる。
さて喜び一色の金農ナインの中でバットを片付け、相手捕手
の立ち上がりに手を貸す選手とは誰なのだろう。この選手に
興味を持った。7枚目の写真で背番号7がかろうじて読めた。
サイトで調べると7番は佐々木大夢(ひろむ)左翼手であり、
主将だった。

整列し、有馬捕手から届いたウイニングボールを審判か
ら受け取る。
緊迫の場面で複数の選択肢の即断に迫られた近江有馬捕手の
無念と恨悔を佐々木選手は痛いほどわかっていたのだろう。
勝利から約45秒、大切な進行に支障きたさぬよう迅速に二
つの行為を行った金農主将に優れた神経と人格を感じた。
打撃成績も立派であり、大活躍の金足農業にあって、今日ま
でまとめ役など影の功績も大きかったのでは、と思った。
長峰池のミゾハギ 実りの田 好調な堀川紀夫展。
昨日は上越市吉川区の長峰池に行った折に見たチョウ
トンボとバンの事を書かせて頂いた。
植物では湖畔にミソハギが可憐な花をつけていた。
その昔、少なくとも私が育った上越市大潟区ではミソハ
ギを「盆花(ぼんばな)」と呼び、お盆の墓に供えた。
盆前に蓮のと一緒に決まった商店に出ていたり、売りに
来た人がいたようにも思う。
長峰池の湖畔には砂地があり、ミソハギが夏の盛りに咲
く。
涼しいこの花の風情を忘れられず、4年前にインターネ
ットに出ていた園芸店から苗を買った。

本年7月下旬、樹下美術館のミゾハギ(背が高いのがリアト
リス、低いのがミソハギ)。
さて夏は過ぎ周辺の水田は黄金色を増している。
7月来の熱波で渇水→干ばつの危機が迫ったが、間一髪降
った雨に助けられた、と何人かの農家の人から聞いた。
しかし収穫時に粒が小さかったり、ヒビ割れを起こす心配を
口される方もいた。
そしてスズメ。

近隣で見た鳥追いのカイト。昨年9月大洞原で初めて目にし
た。写真は8月13日。
7,8月の入館者数が一日20人、30人、40人とゆっくり増
え、本日日曜日ということもあり、50人を越えた。
樹下美術館の50人は極めて珍しいことで、11年前の開館
直後の一時期を上回る状況になっている。
10周年の昨年から上向き基調が見られていたが、春の塩
﨑貞夫展、今夏の堀川紀夫展が強く後押ししていると考え
られ、皆様には感謝に堪えない。
陶芸展示室の白いテーブル ロッテアライリゾートの音楽セミナー発表会。
樹下美術館の陶芸展示ホールには8人掛けの真っ白なテ
ーブルがある。本日は数人のお子さんが座り、宿題をした
と聞いた。

過日そこでコースターに絵を描いていた女の子さん。
作品を観たあと、何かを描きたくなるのはよく分かる。
たまにに混雑が生じるようになった当館。思い切って
テーブルを入れて良かったな、と思っている。
さて本日楽しみにしていた音楽セミナーの発表会がロッ
テアライリゾートであった。学生さんはじめ若い音楽家
が同所で行われた5日間のセミナー受講を終え、午後揃
って発表リサイタルをに臨まれた。

「2018 Myoko String Seminarリサイタル」のプログラム。
10人の方たちによる以下2部の構成。お一人一曲のプロ
グラムに熱演が途切れることはなかった。
第1部
・J・Sバッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番よりフー
ガ
・パガニーニ:カプリスよりNo21
・モーツアルト:ヴァイオリンコンチェルト 第1番第1楽章
・ヴィニャエフスキー:ヴァイオリンコンチェルト第2番第
1楽章
・イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番
・モーツアルト:ヴァイオリンコンチェルト 第1番第1楽章
休憩の後第二部
・フランク:ヴァイオリンソナタ大四楽章
・ミルシテイン:パガニーニアーナ
・ブラームス:ヴァイオリンコンチェルト第1楽章
・ルクー:ヴァイオリンコンチェルト第1楽章
・ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ
全ての生徒さんたちは溌剌として集中され非常に高度なリサ
イタルになった。演奏は深く心に響き胸躍らされた。思い思
いにドレスアップして臨まれる演奏から日頃の努力を想像し、
前途の幸運を祈らずにはいられなかった。

立派なコンサートピアノ。川島余里さん、古川かりんさんの
伴奏は抜群。半円に並んだ椅子の会場に100余人のお客様
が集まった。
第三部はお二人の講師の貴重な演奏だった。
●澤 和樹(東京藝術大学学長 英国王立音楽院名誉教授)
●ジェラール・プーレ(元パリ国立高等音楽院教授 元東京藝
術大学招聘客員教授 昭和音楽大学教授)
澤先生の丁寧で心こもった演奏に深く慰められた。聴き終え
ると温かな幸福感に包まれた。
プーレ氏はベートーベンからファリアへと情熱を繋ぐ。渾身
のドビュッシーが終わると同行者達はブラボーを発し、不肖
私も起立して拍手に夢中になった。
リサイタルを終えると受講者さん一人一人に修了証が授与さ
れた。
思いも掛けぬスリルと円熟の饗宴は貴重な時間だった。
無料で会を開放されたロッテの皆様有り難うございました。
このような演奏会は、自分もまた頑張ろう、という気持ちに
させられます。
終戦記念日 誰にもあるコンプレックス。
本日8月15日は終戦記念日。
軍国少年として育ち、召集令状を喜びをもって受け取
った人が、二度と戦争をしてはならない、と振り返る。
声なき声を含めて太平洋戦争で戦地を経験した人共通
の思いと信念であろう。
死は、特に若い死は残酷である。
医師として何人か若い死をみてきたが、心身の苦しみと
運命の残酷さを目の当たりにして、耐えがたいものがあ
った。
戦死は多く若者のそれである。
殺戮が日常化された戦場であっても、一旦被弾した友が
十分な弔いもなく無残に息絶えていく様は、看取った兵
を真っ当な人間感覚に戻したに違い無い。
戦争や強い攻撃性への主導と加担は、個人の心身コン
プレックスに少なからず因すると言われる。
残念ながらコンプレックスは誰にでもある。
だから巧妙にターゲットが示されると、優越欲求と敵対
感情が容易に手を組みじわじわと拡大し、ある日突然と
んでもないエネルギーを以て異常発火しかねない。
個人や国の苦しみに終わりはない。
だが月並みなことだが、幾ばくかでもコンプレックスを
埋め合わせる精一杯愛ある個人生活(文化といえるかも
しれない)は唯一戦争回避の種子となろう。
国もそのような生活の公的な支えとなるべく最大の努力
を惜しまぬよう、願ってやまない。
ご好評を頂いています「夏庭のテンセグリティ 堀川紀夫展」
は8月28日終了でしたが、9月4日(火)まで一週間延期
とい たしました(団体さんのお申し込みなどにお応えする
ためです)。
昨日の閃光はベルセウス座流星群の火球? Smileの歌二つ。
昨夜、高速道路で見た閃光はベルセウス座流星群に関係した
流星のようだった。
特別大きく明るいものは火球(かきゅう)と呼ばれるらしい
が、昨日のはそれではないか、と思われた。
火球は見ようとしても中々見られないらしい。
13日は新月で余計な光が少なく、また私が見た場所は比較的
暗い山中にかかる場所だったのも良かったのか。
前に一台車が走っていたが、恐らくその人達も目にしたと思わ
れる。
暑さがぶり返しているものの、十分に降った雨で花が生気を取
り戻している。

ご近所のムクゲ。子供時代はムクゲの花芯を折り、イネ科の草
の軸に刺して風車にして遊んだ。特に花びらが互いに離れた写
真のような花は風車に向いていた。
本日も大勢の方が来館され、3人のスタッフはまともに昼食を摂
る暇がなかったという。
さて火球を見た人には良いことがあるという。それではSmil
eが付く私の好きな曲を二ついずれもナット・キングコールで。
この歌手は曲を全く崩さず、アドリブせず、譜面通りきっちり歌
う。それで若い時には好きではなかった。だが今無理なく聴ける
のは非常に不思議なことだ。
「Smile」はチャップリンの映画「モダンタイムス」の主題歌。
チャップリン本人の作曲、この人は本当に凄い人。
私がよく聴いたWhen You’re Smilingはベリーコモのレコードで
あり、1960年代ビートルズ来日の頃の話。掲載した二つの歌
の内容はよく似ている。
本日お越し頂いた県内外の皆様、誠にあり難うございました。
暑かったでしたね、来年はクーラーを強化するつもりです。
堀川紀夫展が中ほどに差し掛かって 楽しかったトークイベント。
本日8月11日、大切な記念日を前に堀川紀夫展が中ほ
どに差し掛かろうとしている。
そんな日頃、一つの山場と考えていた堀川さんとのギャラ
リートークを今夜終えた。

今夕のテンセグリティと鹿の子百合と田んぼ。
作品は楽しく、出来れば美しくそして私たちを幸福にして
欲しいと思っている。
心配だった堀川展はそのようになりつつあって本当に嬉し
い。
高校野球ではないが、展覧会も会期中に育つことがあると
は驚きの発見だった。
そして本日の不慣れなトークイベント。
ちなみに休憩を挟んだ前半45分は「現代美術」を語って
頂いた。長岡現代美術館のこと、GUNの足跡、反逆と前衛、
教師と作家活動、ネオダダイズム、芸術とアートetc。
不躾な質問を交え行きつ戻りつ、信濃川の雪イベント、石
を送るメールアートのことにも言及してもらった。

対談の一コマ。堀川さんの前に現代美術草創の人マルセル
・デュシャンの作品「自転車の車輪(2013年作)」のレプ
リカが置かれている。
休憩は皆様にお茶をお出しして一服して頂いた。
少々短時間の後半はテンセグリティ。展示で見慣れたせい
か、どちらかと言うとこちらの方がほっとさせられた。
大阪万博での出会い、越後妻有における「大地の芸術祭」
の初出品以来の研究過程、17’髙田花ロード出品などテン
セグリティとの関わりを話して頂いた。
その中でテンセグリティの位置と展望を語って頂けた。
全体を通した質問では五重塔における心柱との構造上の違
い、多重心性、軸のポイント、東京タワーとスカイツリー
から、身体と心、さらに宇宙構造までテンセグリティの原理
応用について質疑が膨らんだ。
現代美術の糸魚川におけるエポックの指摘も新鮮だった。
最後に現代美術と送り手受け手感覚の相違。その接近と親
しみの感想は予想を越えるものであり、成果を実感した。
15人が参加した打ち上げは一期一会で臨んだ。
普段飲めない酒を干すうち、これは最後の晩餐なのか、と
まごう喜ばしい感覚に包まれた。
赤字が続く美術館を多くの皆様に埋めて頂いていること、
本当に有り難く思っています。
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