終戦記念日 誰にもあるコンプレックス。

2018年8月15日(水曜日)

本日8月15日は終戦記念日。

軍国少年として育ち、召集令状を喜びをもって受け取
った人が、二度と戦争をしてはならない、と振り返る。
声なき声を含めて太平洋戦争で戦地を経験した人共通
の思いと信念であろう。

死は、特に若い死は残酷である。
医師として何人か若い死をみてきたが、心身の苦しみと
運命の残酷さを目の当たりにして、耐えがたいものがあ
った。

戦死は多く若者のそれである。
殺戮が日常化された戦場であっても、一旦被弾した友が
十分な弔いもなく無残に息絶えていく様は、看取った兵
を真っ当な人間感覚に戻したに違い無い。

戦争や強い攻撃性への主導と加担は、個人の心身コン
プレックスに少なからず因すると言われる。
残念ながらコンプレックスは誰にでもある。
だから巧妙にターゲットが示されると、優越欲求と敵対
感情が容易に手を組みじわじわと拡大し、ある日突然と
んでもないエネルギーを以て異常発火しかねない。

個人や国の苦しみに終わりはない。
だが月並みなことだが、幾ばくかでもコンプレックスを
埋め合わせる精一杯愛ある個人生活(文化といえるかも
しれない)は唯一戦争回避の種子となろう。
国もそのような生活の公的な支えとなるべく最大の努力
を惜しまぬよう、願ってやまない。

 

_MG_0250

ご好評を頂いています「夏庭のテンセグリティ 堀川紀夫展」
は8月28日終了でしたが、9月4日(火)まで一週間延期
とい たしました(団体さんのお申し込みなどにお応えする
ためです)。

昨日の閃光はベルセウス座流星群の火球? Smileの歌二つ。

2018年8月14日(火曜日)

昨夜、高速道路で見た閃光はベルセウス座流星群に関係した
流星のようだった。
特別大きく明るいものは火球(かきゅう)と呼ばれるらしい
が、昨日のはそれではないか、と思われた。
火球は見ようとしても中々見られないらしい。

13日は新月で余計な光が少なく、また私が見た場所は比較的
暗い山中にかかる場所だったのも良かったのか。
前に一台車が走っていたが、恐らくその人達も目にしたと思わ
れる。

暑さがぶり返しているものの、十分に降った雨で花が生気を取
り戻している。

 

IMG_9478
テンセグリティを見ているらしい美術館のキキョウ。

 

IMG_9416
ご近所のムクゲ。子供時代はムクゲの花芯を折り、イネ科の草
の軸に刺して風車にして遊んだ。特に花びらが互いに離れた写
真のような花は風車に向いていた。

本日も大勢の方が来館され、3人のスタッフはまともに昼食を摂
る暇がなかったという。

さて火球を見た人には良いことがあるという。それではSmil
eが付く私の好きな曲を二ついずれもナット・キングコールで。
この歌手は曲を全く崩さず、アドリブせず、譜面通りきっちり歌
う。それで若い時には好きではなかった。だが今無理なく聴ける
のは非常に不思議なことだ。


「Smile」はチャップリンの映画「モダンタイムス」の主題歌。
チャップリン本人の作曲、この人は本当に凄い人。

 


私がよく聴いたWhen You’re Smilingはベリーコモのレコードで
あり、1960年代ビートルズ来日の頃の話。掲載した二つの歌
の内容はよく似ている。

本日お越し頂いた県内外の皆様、誠にあり難うございました。
暑かったでしたね、来年はクーラーを強化するつもりです。

21:30過ぎ北東の空の閃光は隕石? アートトリエンナーレのラッピング列車。

2018年8月13日(月曜日)

只今22;10ころ、大した事ではないかも知れないが、
とりあえず記載してみた。

今夜21:30過ぎ髙田インターからの直江津方面の帰
路、進行方向のほぼ正面(北東方向)にかなり大きな球
状の閃光が現れて消えた。
色は明るいオレンジ色でせいぜい数秒?の短時間、10度
ほどの高さで東から北へほぼ水平わずか下方へと流れた。

何だったのだろう?
流星ならばかなり沢山見ているが、それらとケタ違いの
大きさと明るさだった。
中空で消えてたが隕石だったのか。
ほかに見た人がいるのではないかと思っている。

さていつものような記載になります。
本日午前から昼まで激しい雨が降りしきり、大きな雷も鳴っ
た。
当地だけでなく、上越一帯、いえ全国各地で同様の気象に
襲われたと報道された。

1
雷雨をしのいだ堀川さんのテンセグリティ。

このところ美術館の入場者が増え、時にはカフェで席待ちが
生じることも起きている(勿論ひっそりしている時間も多々
ありますが)。

そして夕刻、いつものほくほく線はラッピング電車が通過し
た。

2

4
撮った一枚を拡大すると下段に「DAICHINO GEIJUTSUSAI」
と書かれている。窓の上下の黄色は樹木であろうか、鳥やう
さぎなども描かれている。

新潟県は十日町市、津南町で開催されている「大地の芸術祭越
後妻有アートトリエンナーレ2018」をイメージした列車だった。
デザインはコスチューム・アーティストの、ひびのこづえさん
が担当し、越後湯沢~まつだい間を1往復する臨時列車だが、普
通列車にも随時使用されている模様。

9月になったら私たちもまだ見ぬアートトリエンナーレに行く予
定です。

高積雲の日 標識を利用するカラス。

2018年8月12日(日曜日)

本日の空には大きめの高積雲が気持ち良く広がった。

IMG_0174
頸城区の水田の空。

IMG_9225
大潟区は鵜の浜温泉海水浴場の空。
今夏は晴れに恵まれ温泉は賑わい、助かっていますと
旅館のおかみさんが仰っていた。長野、群馬、山梨各県
および八王子、多摩など東京の車が一杯。

_MG_0187
近くの農道にあるT字路の道路標識「一時停止」と「止まれ」は
ほぼ終日カラスが利用している。

堀川紀夫展が中ほどに差し掛かって  楽しかったトークイベント。

2018年8月11日(土曜日)

本日8月11日、大切な記念日を前に堀川紀夫展が中ほ
どに差し掛かろうとしている。
そんな日頃、一つの山場と考えていた堀川さんとのギャラ
リートークを今夜終えた。

IMG_9172
今夕のテンセグリティと鹿の子百合と田んぼ。
作品は楽しく、出来れば美しくそして私たちを幸福にして
欲しいと思っている。
心配だった堀川展はそのようになりつつあって本当に嬉し
い。
高校野球ではないが、展覧会も会期中に育つことがあると
は驚きの発見だった。

そして本日の不慣れなトークイベント。

IMG_9201
今夜の会場、熱心に聴いて頂いたと思う。

ちなみに休憩を挟んだ前半45分は「現代美術」を語って
頂いた。長岡現代美術館のこと、GUNの足跡、反逆と前衛、
教師と作家活動、ネオダダイズム、芸術とアートetc。
不躾な質問を交え行きつ戻りつ、信濃川の雪イベント、石
を送るメールアートのことにも言及してもらった。

IMG_0153
対談の一コマ。堀川さんの前に現代美術草創の人マルセル
・デュシャンの作品「自転車の車輪(2013年作)」のレプ
リカが置かれている。

休憩は皆様にお茶をお出しして一服して頂いた。

IMG_9206
遅くまで世話になったスタッフ。

少々短時間の後半はテンセグリティ。展示で見慣れたせい
か、どちらかと言うとこちらの方がほっとさせられた。
大阪万博での出会い、越後妻有における「大地の芸術祭」
の初出品以来の研究過程、17’髙田花ロード出品などテン
セグリティとの関わりを話して頂いた。
その中でテンセグリティの位置と展望を語って頂けた。

全体を通した質問では五重塔における心柱との構造上の違
い、多重心性、軸のポイント、東京タワーとスカイツリー
から、身体と心、さらに宇宙構造までテンセグリティの原理
応用について質疑が膨らんだ。
現代美術の糸魚川におけるエポックの指摘も新鮮だった。
最後に現代美術と送り手受け手感覚の相違。その接近と親
しみの感想は予想を越えるものであり、成果を実感した。

15人が参加した打ち上げは一期一会で臨んだ。
普段飲めない酒を干すうち、これは最後の晩餐なのか、と
まごう喜ばしい感覚に包まれた。

赤字が続く美術館を多くの皆様に埋めて頂いていること、
本当に有り難く思っています。

椅子と野菜。

2018年8月10日(金曜日)

去る8月2日、椅子作家の小島優さんとスリップウェアの陶
芸家山田洋次さんが当館をお訪ね下さった。

ところで昨日、その小島さんのウインザーチェアーの現物
を見せて下さった方がいた。

1
五感に心地良い椅子。

居あわせた者みんなで座ってみた。
とても気持ちが良い。

IMG_9014 - コピー
当館で個展開催中の堀川紀夫さん。

そして本日の夕食は、前上越教育大学教授(作曲、音楽分
析)の後藤丹先生が新潟市からお送り下さった野菜を食べ
た。

3
麻婆料理にしたナス。

4
充実した枝豆。

奥様の菜園からの恵みはとても美味しかった。新潟市へ戻ら
れた後も私たちを覚えて下さっていたことが、何より嬉しかっ
た。

先生、奥様本当にご馳走さまでした。

忙しかった木曜日 望郷の流木たち。

2018年8月9日(木曜日)

庭に面したカウンターにずらりとお客様が並ぶ時間が
何度かあり、賑やかにして頂いた木曜日。
カフェでお休みして庭の作品へ、あるいは庭からカフェ
へ、皆様には思い思いに過ごして頂いた。

1

 

2
前山忠さん、関根哲男さんは堀川紀夫さんのご友人。
熱い気骨を漂わせる作家の皆さん。

3
午後遅くSPレコードを持参された方と蓄音機を聴いた。

シューマンのオーボエソナタ、ハイフェッツはサンサーン
スのロンドとカプリチョーソ、男性の歌などを楽しんだ。
戦前の名手たちの演奏は端整そのものであり、曲ととも
に聴く人を如何に大切にしていたかが分かる。分けても
カフェに響いたオーボエの音色は抜群だった。

夕暮れはすぐ近くの渋柿浜へ。

5

6

浜の流木たちは揃って望郷の念に駆られている風だった。
いずれもかなり大きく、一体いつ漂着したのだろう。

4
早くも砂浜でノブドウが色づいていた。

台風が去り、再び暑さに晒されている。例えはおかしい
が、激しい気象の前に私たちはマナ板の鯉のようだ。

今日の夕暮れ 母の声。

2018年8月8日(水曜日)

台風が関東の沿岸に近づいている。
当地の夕刻は水田にサーチライトのような陽が射し、田は
先日の雨を吸って一息ついていた。

 

1

 

2
ほくほく線の電車が上る。

 

3
上越市は大潟区蜘蛛ケ池集落の夕焼け。

 

4
同じく潟川の夕暮れ。
仕事の後でこんな風に写真を撮っていると段々と落ち着
かなくなる。
記憶に間違いが無ければ、子供の頃、とにかく遅くまで
外で遊んだ。
するとしばしば母が家から出て「ご飯よー!」と呼んだよ
うに思う。
いや確かに呼んだ、表で、大声で。

夕方の落ちつかない気分の原因の一つは母の声なのか。
晩年とは早晩子に帰り、赤ちゃんのようになり、最後は何
も無かった世界(現象的に)に戻るのであろう。
お年寄り達をみていてその通りだと思っていたが、いま自
分にもそれが起こり始めている。

 


このコーラスはとても良い。
ハーモニーの理解が共有され、譜面を持たないので十分に
心も込められている。

上田縞の暖簾。

2018年8月7日(火曜日)

100才をとうに越えられた女性は酷暑のなかうとうとし
ながら安定して過ごされている。
夏になってその部屋に架かった暖簾がとても良い。
上田縞(うえだじま)だと聞いています、とお嫁さんの返
事。

信州つむぎの中でも有力な上田で織られた縞の着物をほど
いて暖簾にした、という。寝ている方がかって着ていたも
のだった。

 

IMG_2228
黒っぽい地に大小の黄色の縞が大変に粋。
気持ち良くさらりとして、細身だった持ち主にはどれほど
似合っていたことだろう。
この方の趣味の良さや能力は、東京の奉公生活で培われ、
敬服に値するものだった。

織物を作る人着る人、共にかっての人は手間を惜しまな
かった。
およそ掛けた手間の分だけ明らかに良さが現れる。
品物の良さを理解し、受け手が大切に扱ったことまでちゃ
んと伝わる。

昔多くあったものが今しばしば特別な物に見える。
だが今多くあるもので将来特別になる事がどれだけあるだ
ろう。

心と眼と感覚のリフレッシュ&成長の場所、ロッテアライリゾート。

2018年8月6日(月曜日)

本日午前、約一ヶ月ぶりに乾ききった当地に雨が降った。
忘れかけていた雨音がして水田、畑、庭が息を繋いだ。

IMG_8884
7月26日の展示以来初めて雨が降った。曇り空ながら展示
中の堀川紀夫さんのテンセグリティも一段と清々しく映る。

 

さて、一昨日夕刻、当県(新潟県)は妙高市のロッテアライリ
ゾートへ出かけて一泊した。
CEOの方にご案内して頂き驚き、また心から楽しんた。

IMG_2044
妙高山を背にしたエリアに入って行く。

 

IMG_2048
周囲に芝が植栽され美しい眺め。

IMG_2093
わずか秋めいた雲の下のアライ棟、ロッジ棟、クラブ棟。

 

IMG_2100
空につながりそうなブール。

IMG_2089
大人も試したくなるツリーハウスなど空中アクティビティ施設。
支援スタッフが付き、ハーネスにガードされる。

IMG_2113
山道の随所に咲いていたヤマアジサイ。

 

IMG_2111
ゴンドラ終点から見た眼下の眺め。高速道路の橋桁が印象的。

IMG_2120
美味しかったジュースとアイスクリーム。

そして夕食のイタリアンは地元食材の絶妙なアレンジ。いくつか
をかいつまんでみました。

 

IMG_2134
オリーブオイルがあしらわれた矢代豆腐のムース。

 

IMG_2143

IMG_2149

IMG_2154
コシヒカリはまさかのお焦げ料理で、愛おしい風味と歯ごたえ。

食事の後に膨大な写真集のコレクションがあるエリアへ。

IMG_2062

IMG_2068
ここで座りお茶も飲んだ。

IMG_2065
野鳥や蝶。

IMG_2178
その建築物が世界遺産になったル・コルビジェのコーナー。

IMG_2179
樹下美術館を設計された大橋氏敬愛の建築家・安藤忠雄。

IMG_2181
建築家・磯崎新(あらた)。

IMG_2180
彫刻家イサム・ノグチ。

IMG_2176
マリリン・モンロー、ブリジット・バルドー。

IMG_2184
写真家マグナム集団の作品集。左にモンローとクラークゲーブ
ルらが映る表紙の本。両人が共演した映画「荒馬と女」の撮影
に於ける一コマか。

IMG_2188
ネフェルティティの像が見える古代文明。

IMG_2183
樹皮図鑑などが見える植物コーナー。

IMG_2203
私も少々携わったボタニカルアート。

IMG_2198
懐かしいデビッド・ホックニー。

IMG_2196
バスキア。最近日本の若手実業家が大金を投じてこの作家の
作品を落札し、世界の話題をさらった。

IMG_2182
鳥類。

IMG_2189
野生動物や猫。
IMG_2191
オフロード、地勢。

 

IMG_2206
篠山紀信による歌舞伎の世界。

ここに来れば好みの分野の本に出会えるし、今後の趣味や興味
の対象にしてみたいもの、まだ見た事もない分野に出会えるかも
しれない。
写真集中心なため大変気楽に読む(眺める)ことが出来る。

IMG_2201
本に囲まれガラスの器で珈琲を飲んだ。

この日、もっとも驚いたのは屋内の一角で息づいていた巨大な
竹の造形物だった。

IMG_2080
作品は乾燥し、枝がこまやかな網目を作り出し何とも軽々とし
ている。向こうに人が歩いている。

IMG_2082
内部の明かり、左隅は暖炉か。
アート展、パフォーマンス、舞踊、音楽会、ファッションショー、
あるいは茶会、、、。
ここはどんな事も素敵にし、また新たな息吹を与えそうだった。

さて構内はリーズナブルからゴージャスまでそれぞれ宝箱のよ
うに丁寧にあしらわれていた。
家具、オブジェ、絵画、みな足をとめてみたい。
貴重な本のエリアは誰もが入館できるという。

良いものに触れることは豊かな成長の歩みを約束する。
若者から高齢者まで人はいつまでも成長できるという。
実直な日々を送り、時にはここを訪ねて心と眼と感覚を楽しませ、
そして磨いてみたい。

当日、大変丁寧にご案内いただき本当に有り難うございました。
子供から大人まで、一人からグループや家族まで楽しめる貴重な
近隣施設。
懸命に傾注されているリゾート文化への挑戦を継続され、顧客の
裾野拡大と成功を心から願っています。

ロッテアライリゾート TEL:0255-75-1100

「渇水」についての警報や注意報が必要ではないだろうか。

2018年8月3日(金曜日)

連日の厳しい日照りで大切な田畑が渇水し干害がクローズア
ップされている
一度枯れた後では水を遣っても蘇らないので深刻であろう。
草花や芝生が辛くなっているのとは訳が違う。

過日お会いした方は中山間で水争いが起きるのでは、と心配
顔だった。

夕立でもいい、雨が待たれるのに、連日西部劇のようにカン
カンとした蒼い空。雲といえば薄く小さなのが頼りなげに現れ
ては消えるばかり。

そんな日が続いた昨日夕刻、西の空に黒々としたかなり大き
な雲が現れ、こちらに向かってきたが結局降らなかった。

 

1
一応現れた黒雲

 

2
雲の端が毛羽立っている様子が覗えた。上空で雨が降り始め
ても、途中で蒸発しているのではないかと思った。

さて夜のニュースに続く天気予報は相変わらず晴れを伝えて
いる。
最後に「注意報ですが、特にありません」とNHKの新潟放送が
伝えた。

ちょっと待って、深刻な干ばつ被害が拡大している最中であ
る。何も無いではなく「小雨」「渇水」についての警報や注意
報があってしかるべきではないだろうか。
それも早め迅速な情報が必要なのでは。

以下は気象庁が示している各種の警報、注意報。、

●特別警報 大雨(土砂災害、浸水害)、暴風、暴風雪、大
雪、波浪、高潮
●警報 大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、暴風、暴風
雪、大雪、波浪、高潮
●注意報 大雨、洪水、強風、風雪、大雪、波浪、高潮、
雷、融雪、濃霧、乾燥、なだれ、低温、霜、着氷、
着雪

警報、注意報はおよそ降り過ぎ、吹き過ぎが取り上げられる。
異常高温、異常日照、小雨、渇水など干ばつに直結する日照
り気象が除外され、情報としては十分とは言い難い。

ウインザーチェア、スリップウェア、正木春蔵さん。

2018年8月2日(木曜日)

本日から第2週に入った堀川紀夫展。久し振りに作家さんが在
館し、様々なお客様も見えて心弾んだ。
その中に正木春蔵さんが大好きというご婦人が来られて感激し
た。名を知って25年は経つが、東京の店や山代の工房を訪ね
たこともある九谷の作家さんだ。
ここに居て正木さんを愛好される方に出合うとは。

 

IMG_2026
↑東京からIターンされている方と堀川さん。お客様は音楽、文
学、美術、農業、生物など何でも造詣深い。

午後やや遅く、ある方がお二人の若い作家さんをお連れして来館
された。
ウインザーチェアーを中心に作る椅子の小島優さんとスリップウ
ェアの山田洋次さんだった。
お二人とも渡英して修行されている。
売れている作家さん独特の物静かでシャイな雰囲気が印象的だっ
た。

両人をお連れした方は趣味の良いコレクターさんで、何と18世
紀の本場英国で制作されたスリップウェアの大きな皿鉢を持参さ
れた。
IMG_8852
↑夢にまで見た40㎝はあろうかという実物が窓辺に置かれている。
褐色の地に施された黄色の紋様が何とも爽やか、かつ重厚だった。
想像以上に滑らかな表面は鉛釉の効果だという。

img019
兵庫県は伊丹で制作されている小島さんの作品展リーフの一部。
下の写真の右に飾られているのは、これもスリップウェアか。塗り
まで一貫される仕事は大変丁寧で人気がある。

また滋賀県は信楽(しがらき)で制作される山田さんの作品は都内
11店舗、全国18店舗で扱われている。
来年春、お二人の作品展が柏崎市はgallery tanneで開催予定だ
ということ、楽しみにしたい。本日は会場の下見の帰路らしかった。

“良い品をリーズナブルに”。若い方達が工芸の世界で活躍されるこ
とは本当に良いことだ。

柑橘の幼木にクロアゲハ コカ・コーラがメニューに。

2018年7月31日(火曜日)

午後の往診で車を出そうとするとキンカン?の幼木にクロア
ゲハが来ていた。カメラを取りに戻り撮った写真をみると産
卵していたらしい。

明日葉を調べて卵の有無を見てみたい。

 

1

 

この木はアゲハ蝶が産卵するよう3,4年前に植えたのだが、
多分キンカンだったと思う。
毎年ふ化した大きな幼虫にハダカ同然に食べられ中々大きく
ならない。
そのため実をつける暇もなく、何の木だったか思い出せないほ
どだ。
同じ柑橘類でも大きな木ではなく、幼い木が好まれるという。
大きな木では、枝の先端だけにある若葉を選んで移動しなけら
ばならないが、全体に軟らかな幼木だと一本丸ごと美味しく頂
けるため選ばれるらしい。
例年7,8匹の幼虫が見られていることから、何十個単位の産
卵ではないようだ。
木の周囲をを飛び回りながら産んでいて、卵が接近しないよう、
距離を測っている風に見える。
飛び回るのはすでに他によって産卵されているか、どの程度追
加の余地があるかなども見ているのではないだろうか。

木の選定は足で触れて産卵可能な柑橘類かを調べるという。
足で木の味がわかるとは、利口なものだ。

それにしても毎年来るのがクロアゲハ。
同じ親子代々で食べつないでいるのだろうか。
それなら親戚みたいなものだが、直接聞けないのが残念。

 

IMG_2020
午後の仕事に戻る前に飲んだコカ・コーラ。
つい最近メニューになったばかりのコーラ。
ポップなテンセグリティと相性が良く、美味しく飲みました。

お年寄りたちの畑、山の畑浜の畑。

2018年7月30日(月曜日)

上越市は西南、牧区の縁者から野菜が届いた。
元気なお年寄り夫婦が営む山の畑で採れる野菜は力がこもっ
ていてとても美味しい。

IMG_8743
色々なものを加えて複雑に調理せずとも味濃く体に優しい。

ところで患者さんたちの畑は砂地の所が多く、この暑さでひど
く焼ける。
菜園が家に隣接するほど近ければ十分に水やりが出来、何とか
収穫が出来ている。
しかるにかなり遠くの人もいて、その人達は一輪車などで水を
運ぶが焼け石に水のようだ。
そんな畑のおばあさんが仰った。
「いくら水をやってもほんの上っ面だけ、ナスもキュウリももう
駄目です。
家族は手伝ってくれませんし、こうなれば私が食べるトマト一本
だけ残して水をやることにしました。それなら何とかなるでしょ
う」。

笑いながらどこかほっとしたお顔だった。

日本一高かった当地の昼さがりの気温 異常に暑く長い夏?

2018年7月29日(日曜日)

上越市大潟が三条市とならび本日午後の最高気温は全国一位
だった模様。
昼過ぎ、むっとする暑さを感じながら陽陰となった所の撒水
をしていた。
すると来館された常連さんが、大潟が39,5度で日本一位ら
しいですよ、と教えてくれた。
ついに来たか、しかし40度近い気温はこんなものか、と思
った。
少々むっとするものの普段とそれほど強い異常を感じなかっ
た。
年のせいで鈍感になってしまったのでは、と思ったが、動き
回っていた妻も普段より少々暑い程度くらい、と言う。
妻も年なのか。

5
鉄砲百合→カサブランカと終わってカノコユリが咲き出した。
例年の順序だが、遅くなってゴメンネと謝っているように見え
る。下向きで咲く花は詫びている風情が共通している。
謝らなくても、みな素敵で歓迎されているのに。

およそ南風が吹いていた午後、直江津のスーパーセンターへ
買い物に行った。随所にヴェール状の大きな高い雲が見られた。

 

1

2
イルカに似た雲が浮かんで消えた。

6
花のテンセグリティに水を遣っているのではなく、作品を避け
ながら芝に撒水。

3
近隣の道で早くもススキが穂を出していた。

美術館の周囲からキリギリスの鳴き声も聞こえてくる。
これだけの暑さ続きなら普段正確な自然時計も狂ってこよう。
そういえば早春から草花の移ろいは急ぎ足で、早く咲いては
急いで散ることを続けてきた。
結局これらはみな夏を長くするために行われていたのか。
なるほど梅雨もあっさり上がってしまったではなかったか。
ススキが慌てて穂を出したが、秋が早く来るのではなく、異常
に暑い夏の兆しがそうさせているのだろう。

 

上越市は節水を呼びかけるほど水不足にならない、と公言して
いる。
但しお盆までは、ということ、本当に大丈夫なのだろうか。
美術館は地下水のくみ上げポンプがあるが、かってあった診療
所の井戸はとうの昔に潰した。
今夏各地で井戸掘りが盛んだと、テレビが伝えている。

所で夜遅く異常に喉が渇き、スポーツ飲料を700ミリリットル
ほど次々と飲んで、ようやく収まった。
こんな事は初めてであり、やはり日本一39,5度の威力なのか。

暑さのため不要不急の外出は控えて、とメディアが伝えている。
美術館へ行くのは該当するのだろうか、本日来館された20名の
お客様、本当に有り難うございました。

2025年10月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

▲ このページのTOPへ