開館と御館(おたて)の乱とトキ

2009年3月1日(日曜日)

 3月1日、樹下美術館は今年の開館を致しました。今日は静かな初日でしたが、ご来館の方々には厚く御礼申し上げます。次第に暖かくなって美術館日よりへ向かいます。今年も何卒宜しくお願い致します。

 

 さて大河ドラマ「天地人」は謙信亡きあと、景勝、景虎の養子の間で家督争いがはじまりました。次回はいよいよ前半の山場、御館の乱へと進むのでしょう。これまで二人は微妙ながら穏当だっただけに争いは悲劇的です。

 

 それにしても家督の遺言がうそという説話では、謙信像が色あせて見えます。しかも嘘を使った側が勝つのですから、この物語の義は複雑です。争いでは根拠があいまいでも戦禍はいつも悲惨。関東管領と城主など、真剣な分別は本当の所どうだったのでしょう。厳しい場面で突然主人公となる兼続。果たして大丈夫でしょうか。

 

 ところで、昨日トキがひょっこり上越市にやってきました。一羽で佐渡から本土に渡り、すでに数百キロは移動したはずです。厳しい冬だからこそ移動を繰り返したのかもしれません。トキの強靱さに感心します。

 

 また飛来した場所は、御館の乱で一帯が焼き尽くされた国府でした。図ったようにぴったりなタイミングでした。以前上越に来ないかな、と書きましたがその通りになりました。ずっと居てくれればいいのに。

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