2016年4月8日

しおさいの里のスタッフ歓迎親睦会。

2016年4月8日(金曜日)

普段週一回、特別養護老人ホームの医療担当の一人として近
所の「しおさいの里」に出向いている。
同施設は介護保険制度のスタートとともに開所し、満15年が経
った。

開園に当たって配置医師を探してと行政から要請され、近隣一
般よりやや多い3人の医師で身障者施設を含め85人の利用者
さんを診る形で始まった。
スタッフは熱心で、転倒や感染症など独特な問題があるたび
に集まり、対策を考えた。

一時嘱託を離れ、7年ほどのブランクの後4年前より再度通うよ
うになった。
この間に親身な接遇、生活リハ、感染症対策、認知症や重症者
への取り組みなど全体がさらにこまやかになっていた。

わけても看取りへの対応がよりスムーズに行われていることに
驚きを禁じ得なかった。
入所段階から看取りについて親族と確認しあい、容態悪化の際
はコミュニケーションをいっそう密にする。
その上で介護、看護、医療、相談、管理部門が協力しあっている。

ところで時にこの世界では「預かってやっている」という上から目
線や冷ややかな対応など残念な話を耳にする。
だがしおさいの里は幾分古い建物に属するものの、マンパワー
の質に於いては良く磨かれていると思う。
決して十分とは言えない環境だが、忙しくも暖かなスタッフに見
守られて暮らす皆さんは穏やかに見える。

介護福祉の世界は本人と家族、そして社会を下から支える場所。
そのことを世間がもっと理解し、仕事の厳しさと不十分な報酬制
度に強い光が当てられることを望みたい。

 

歓迎会
↑今夕行われた施設職員の慎ましい歓迎親睦会。
家庭や職場の用を済ませて夜7時半から始まる。
日頃ご苦労されいる皆さんには、どこか突き抜けたような明るさを
感じる。

2016年4月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

▲ このページのTOPへ