台風が残した工芸品のような小鳥の巣。

2016年10月6日(木曜日)

二日にわたって台風18号の新潟県上陸の事をごちゃご
ちゃと書いたが、結局佐渡沖で温帯低気圧に変わってい
た。

昨夜遅くから吹いた風は猛烈だったが数時間でピークを
越え、眠ることが出来た。

本日の樹下美術館は閑散で、スタッフは晴れ間を見なが
ら庭掃除を繰り返したらしい。

そんな庭で鳥の巣が見つかっていた。

161006落ちた巣
落ちていた巣はとても良く作ってあった。
内側の長径が8㎝ほどの楕円形で小さい印象を受けた。
中心部は焼いたような細い草の根を使い、外側に向かっ
て太めの巣材(主に草木の根)になり、周囲に綿が沢山
織り込まれていた。

清潔を大事にする小鳥たちとはいえ、焼けた草の根は消
毒済みと同じであり、綿の暖房といい賢い仕事ぶり。
特別と思える巣材はどこで見つけてきたのだろう。

丁寧で綿密な作りはあたかも工芸品を思わせ、まるでモ
ダンな抹茶茶碗のようだ。
こんな巣でふ化し育てられたヒナは幸せに違いない。

多くの鳥は毎年新たな巣を作るという。
何という鳥だろう、職人気質を窺わせるこの鳥にはぜひ来
年もここで営巣してもらいたい。

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