雨上がりの山と海 夏眠するウイルス、秋の目ざめが怖い 挑戦的な感染症。 

2020年7月29日(水曜日)

昨日から本日へ、雨は佐渡や山形県に甚大な水害をもたらした。
このたび当地に水害はなかったものの、梅雨には長々とよく降られた。ぱらりぱらりと小雨の本日、夕刻には降り止んだ。

仕事を終えて急な用事があり、帰りに水田を回った。
雨上がりの米山と尾神岳はどこかこざっぱりした表情をしていた。

 

左方の雲がわずかな陽をあびて赤味を帯びている。

 

雨を降らせた雲がフワフワとまとわりついていた尾神岳。

四ツ屋浜に出てみた。

 

北の沖に雲の塊が連なっていた場所は佐渡島であろう。
まだ厚い雲が夕陽を映していた。

長い長い梅雨が終わろうとしているように感じる。

一方終わるどころか、拡大に転じている新型コロナウイルス禍。
新潟県も新潟市ばかりではなく、上越市でも報告が重なるようになった。もはや検査拡大の反映ではなく、絶対数の増加を想起させる勢いである。

都内の大学に籍を置いたまま、当地で受けているリモート授業の不満や、借りているだけの部屋への心配を学生さんから聞いた。帰るに帰れない神奈川県の大学生の話。初盆を迎えて客への対応に困惑する方、、、。
隅々まで問題が行き渡るなかで、全く先が見えない大学生は深刻だ。退学を余儀なくされた人が出はじめ、個人として独自の方向を模索する動きも生まれているようだ。

経済を回すとは言うものの、医療、教育、芸術文化は、本質として個別の問題であろう。
いまだに会見するのが経済再生担当大臣、というのは本当におかしい。
少なくとも厚労省および文科省も会見し、分析と見通しについて率先して語るべきだ。

話戻して、重症者と死亡者は少ない、という楽観をよそにその実数がじわじわ増えはじめた。
それについて、当初ウイルスが弱毒化に向かっているから、という意見が見られた。
だが本当は、苦手な夏だから彼らは優しくしているだけでは、と考えている。
ノロノロと夏眠中のウイルスに、人間の方から大挙して近づき、感染しているのが実状ではないのだろうか。
感染者が増えれば当然重症者は増える。それが問題であり、弱毒だから構わないというのでは駄目なのである。

梅雨から夏休みへ、満遍なく全国にばらまかれるウイルス。
秋、彼らが一斉に目ざめ凶暴さを発揮しだしたら、どうなるだろう。
かって期待したが、そもそも本当に共生など可能だろうか。

最後に唾液抗原検査の再現性が良いことから、感染者唾液の濃厚なウイルスが推測される。
咳、くしゃみに限らず、会話、なかんずく高いテンションの会話が、マスクに関係無く如何にリスキーかを窺わせる。
その点でこの感染症は、ある種幸福が媒介し拡大するまことに挑戦的で、哲学的な疾病に見える。

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