8月26日(木曜日)から齋藤三郎の一部展示替えを行います。

2021年8月18日(水曜日)

今年度の齋藤三郎(初代陶齋}作品の展示テーマは「齋藤三郎の絵と書」です。
秋に向けて8月26日から一部展示替えを致しますので、掲載してお知らせ致します。

かって他のテーマで展示した作品もありますが、三郎独特と言われる文字が書かれたもの追加し入れ替えました。

 

手付鉢に窓を開けて「客来一果」
縦横12,7×21,5㎝

 

 

辰砂(辰砂)の地に万葉集から一首。
“天雲に近く光りて云々”
縦横13,8×21,2㎝

 

染め付け妙高山文角皿
21,3×21,3㎝12

 

その裏面に深田久弥著「日本百名山」から妙高山の一節。
齋藤三郎は深田久弥と親交がありました。

 

 

まっ赤な灰皿に銀で「福貴長春」の文字。
6,0×9,2×9,2㎝

 

 

過日ご紹介しました「染め付け街道屋どんぶり」

 

 

同じ日に紹介しました「二合半」の看板。
縦横49,5×59,5㎝

 

今春、良寛の詩文がしたためられた陶硯(右)が加わり、文房具一式が全て揃いました。
左手前に筆{筆管)2、筆鞘2 筆架、左奥に硯屏(けんびょう)、右奥に水滴。
陶硯と硯屏の黄彩に青い染め付けの文字がきれいです。

 

硯裏に齋藤三郎の書き付け。
良寛の楷書を手真似して書いたのでしょうか。

 

軽やかに蝶が描かれた染め付けの湯飲み。

 

裏表の蝶の間に花と開の文字が記されています。

 

寒山詩から「忘却来時道」縦横34,5×46,5㎝
すっかり仙境が気に入り、もう来た時の道を忘れてしまった、という意味。
街道屋どんぶりの「道」と字形がよく似ています。
ともに昭和20年代中頃の作品と考えられます。

 

以前にお出ししました「どくだみ文」の湯飲みに「百・花・春」が窓に書かれています。

 

父敬義宛の書簡屏風。
書簡20,0×101,4㎝
地に描かれた秋草の絵も爽やか。

齋藤三郎は色々な言葉を良く知っている人だと、いつも感心しています。
昔の芸術家の常識だったのかもしれません。

8月26日(木曜日)からお出し致します。作品の文様と引き立てあう味わい深い筆をどうかご覧ください。

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