大池いこいの森にアオハダの樹 開館から樹下美術館にも。

2021年11月5日(金曜日)

過日大池いこいの森を散策した。
その折所々でアオハダの樹を見た。この樹は美術館の前庭に株立ちのが4本植わっている。15年前の開館に際し、清里区の「丸山隆光園」さんが植栽された。

株立ち(幹から複数の子株が生える形)する雑木で、野の爽やかさがあり、気に入っている。秋に赤い実をつけ、目に留めた方から、何の木ですかとよく訊かれる。庭木としては珍し方かな、と考えていた。

 

矢印の四カ所にアオハダが植わっています。

玄関向かって左の一本。

盛りを過ぎましたが赤い実がなります。

玄関向かって右のアオハダ。
7本の株立ちでしょうか。
これは実がなりません、雄の樹のようです。

以下は過日の大池いこいの森で見たアオハダです。

やはり多数株立ちしている。

赤い実を見て気がつき、アオハダだと分かった次第。

よく見ると沢山あちらこちらにあった。

ビジターセンター手前には、老木の趣きを呈するものがあった。

ある時期1960年代のころからか、庭に雑木を植える事が広がったように思う。従来のモミジに加え、エゴノキ、ニシキギ、マユミ、メグスリノキ、コハクウンボク、コナラ、アオダモ、ナツハゼなど雑木である落葉広葉樹が植栽されるようになった。

雑木の庭は写真集などで楽しんでいたので、美術館の庭はそれに準じてもらった。
だがアオハダは植栽されるまで知らなかった。それが4株も植栽され、珍しい樹ではないかな、と考えつつ馴染んだ。ところが先日、大池いこいの森で初めてアオハダがあることに気づいた。しかもまさか何本も目にし、驚くやら嬉しいやら。

アオハダの良い所は、よく株立ちする、丈夫である、木肌が面白い、雌の木は赤い実をつける、葉が爽やか、など良いことづくめではないだろうか。

ところで灰色の幹なのにアオハダ。
これは灰色のサギをアオサギと呼んだように古い日本(平安時代前)では緑や灰色などは広くアオ(青)と言うことが多かったらしいのです。万葉集では灰色の雲を青雲と称し、また今でも顔色が悪いことを、顔が青いと言うのも同じ訳があるようです。ちなみにアオダモの木肌もやや明るい灰色です。

ご来館の際にはどうかアオハダを眺めてみて下さい。

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