食・飲・茶・器
茨城の栗で渋皮煮を作る。
今ごろになると妻の友人が茨城県は笠間の栗を送ってく
ださる。
この度妻が以下の様に渋皮煮をこしらえた。
過去何度か作っているが、今回は量が多く二日がかりと
なった。
沸騰した湯につけ、冷めたら上げて皮(鬼皮)をむく。
この時皮を傷つけると煮る段階で破れてしまう。
むいた栗を重曹を加えた湯で吹きこぼすまで三回煮立てて
あく取りする。
あく取りした後ブラシを掛け、また固い筋を楊枝で取り去り、
その後水が澄むまで数回水洗いしてきれいにする。
栗はミネラルが豊富で糖質度が高い。そのため砂糖の無い時
代から甘味として珍重されていたという。
エネルギーはむき身100グラム(5~7個)で165キロカロリ
ー、このたびザラメ糖が加わり200キロカロリーにはなろう。
案外おなかが膨らむので美味しくとも2個で十分だ。
渋皮煮は、近く行われるお茶事でお菓子として用いる予定と
聞いた。
ゆで栗は食べるときに手間を感じるが、渋皮煮は先に手間を
掛けた分、後で楽に食べられ、日本版マロングラッセといえ
るかも。また比較的保存が効くという利点がある。
大池の森・秋の植物 岩の原葡萄園から神田氏 サブリーユ。
爽やかに晴れた木曜日、定期休診の午後は近隣の大池い
こいの森公園を小一時間歩いた。
上を見たり下を見たり植物を探索しながら誠にゆっくり歩
いた。
早速のオヤマボクチ。先日訪問の際は殆どが手前のように緑
色の蕾だった。
垂れ下がるほど沢山の花。この花はどこか近未来的な形
をしている。
ちなみに二週間前にはみなこのような蕾でした。
ツクバネ。変わった実であるが、カエデと同じように、羽状
の部分がプロペラになって落ちて行くのだろうか。
食用の可否に拘わらずキノコは見て楽しい。ウォル・トデ
ィズニーのアニメに愛すべきキャラクターとしてよく登場
し、格好のアールヌーボーモチーフとしてガレのランプに
もよく見られている。
リンドウ。ここで咲く花はキズや傷みが少なく、とても良い。
風と虫は慎ましく遠慮しているようだ。
幸せな景観。パチパチと乾いたどんぐりを踏みながら歩く。
時たま高い所からピシーッと音を立ててどんぐりが落ちてく
る。
帰りがけにビジターセンターで同園に見られる植物の冊子を
求めた。
「里山・四季の花 頸城区実践センターとその周辺」48ペ
ージ、130種の草花が収載されている。巻末に植物用語の解
説があり親切が伝わる。
月ごとに見られる花がしっかり網羅されていてとても為にな
りそう。まだ見ぬものも沢山掲載されていて楽しみだ。
さて午後2時少々過ぎて美術館に戻った。すでに友人が集ま
っていてSPレコードを回して頂いた。
プリムローズ、ハイフェッツ、リパッティ、エルマンそして
カザルスなどを聞いた。
良い蓄音機で奏でられるSPレコードの再現性は優れている。
曲調は心と秋陽の庭に麗しくしみ込む。
1920~4,50年代は、演奏家は勿論、当時の聴衆、さらに社
会全体が技術を越えて深い陰影と優れた感受性を有していた
のでは、と思わずにはいられなかった。
夕刻に岩の原葡萄園の神田氏が来館された。サントリーの方
だけあって、熱心に齋藤三郎、倉石隆をご覧頂いた。
日が暮れて近所の野菜フレンチ「サブリーユ」で皆で食事を
した。料理、器、同席者、話題、みな楽しかった。
ここのオーナーシェフは数学を学んだ人で絵画も上手い。
優しい人柄と、数学、絵画のエッセンスが一体となり、一貫し
たオリジナリティが料理に込められていた。
大洞原の特産野菜。
中郷区のお客様から妙高市は関山の大洞原で収穫された
野菜を頂戴した。
大洞原は戦後政策で進められた開墾事業によって生まれた
広大な農地。
今では美味しい野菜を特産しているが、昭和24年から始
まった入植、開拓の過程は希望と絶望を繰り返す大挑戦の
歴史そのものだったと聞く。
樹下美術館の画家倉石隆は上京直前のころ、開墾が始まった
ばかりの大洞原を訪ねていると考えられる。
同地の風景や人々から伝わる「不屈」「挑戦」の魂を目の当
たりにして、明日への糧としたのでは、と想像している。
Iさん、美味しい野菜を有り難うございました。
椅子と野菜。
去る8月2日、椅子作家の小島優さんとスリップウェアの陶
芸家山田洋次さんが当館をお訪ね下さった。
ところで昨日、その小島さんのウインザーチェアーの現物
を見せて下さった方がいた。
居あわせた者みんなで座ってみた。
とても気持ちが良い。
そして本日の夕食は、前上越教育大学教授(作曲、音楽分
析)の後藤丹先生が新潟市からお送り下さった野菜を食べ
た。
奥様の菜園からの恵みはとても美味しかった。新潟市へ戻ら
れた後も私たちを覚えて下さっていたことが、何より嬉しかっ
た。
先生、奥様本当にご馳走さまでした。
お年寄りたちの畑、山の畑浜の畑。
上越市は西南、牧区の縁者から野菜が届いた。
元気なお年寄り夫婦が営む山の畑で採れる野菜は力がこもっ
ていてとても美味しい。
ところで患者さんたちの畑は砂地の所が多く、この暑さでひど
く焼ける。
菜園が家に隣接するほど近ければ十分に水やりが出来、何とか
収穫が出来ている。
しかるにかなり遠くの人もいて、その人達は一輪車などで水を
運ぶが焼け石に水のようだ。
そんな畑のおばあさんが仰った。
「いくら水をやってもほんの上っ面だけ、ナスもキュウリももう
駄目です。
家族は手伝ってくれませんし、こうなれば私が食べるトマト一本
だけ残して水をやることにしました。それなら何とかなるでしょ
う」。
笑いながらどこかほっとしたお顔だった。
食べなかったと書いたらうなぎが届いた 夏野菜。
昨日書いたうなぎの事など知らない若い親族が、浜松
へ行った来たと言ってうなぎを持参してくれた。
世の中便利になったとは言え、かなりびっくりした。
丑の日明けのうなぎ、ご馳走様でした。
野菜とともに美味しく頂きました。
今年の夏野菜は順調に始まっている。
この後、長い暑さの影響がなければ良いが。
庭の雑草取りと撒水をするとすぐにシャツが一面に透けるほど
汗だくになった。
傍らで芝も刈って頂き、散髪したように庭がすっきりした。
26日からの夏の特別展「堀川紀夫 展 夏庭のテンセグリティ」
が目の前に近づいた。
ぜひとも多くの方にご覧になって頂きたいと願っています。
食卓に春の野山の恵み。
年取って皆様から何かと頂き物をするようになった。
今夕妻は色々頂戴した山菜を料理してずらりと食卓に
並べた。
時間をかけて心ゆくまで皆様のお気持ちと野山の幸を
味わった。
残った分は後日の昼食にも回される事でしょう。
今年は野も庭も足が速い。
今冬、上越市北部の当地は何度もドカ雪に見舞われ、
豪雪の趣きだった。
それで3月15日の今年度開館には除雪作業を覚悟し
ていた。
しかるに3月上旬に大風が吹くと雪は手品の如く消え、
無雪で開館を迎える事が出来た。
以後、クリスマスローズで始まった庭は春の椿、イチ
ゲ、ヒトリシズカ、水仙、ハクモクレン、桜、チューリ
ップ、ジューンベリー、ミツバツツジと花が移り、現在
八重咲きイチリンソウ、アメリカハナミズキ、二種のス
ミレ、キバナホウチャクソウ、一部でクレマチス、エビ
ネ類が咲き、今やスズランまで始まろうとしている。
慎ましいヤシオツツジの落花。
咲き残っている花たちもあるが、花の足はあたかもコマ落
としフィルムの如く早く、あまりのことにめまいがしそう
だ、かってこんなことがあっただろうか。
本日ご近所の方から山菜を頂戴した。
例年ながら見事な山の幸。今年は一週間から十日ほど早い
と仰った。
日は長くなり、閉館して一時間余、ホームセンターで求めた
キキョウの苗を二つ植え、発育が停まっているクリスマスロ
ーズ6株を掘り、土を作った軟らかな場所に移植した。
これだけの事だがこの季節、野や田畑で仕事をする人が如
何に喜んで出向くか、分かるような気がする。
終われば腰は痛むが月が昇っているのである。
明日は開花か美術館の桜 SAKURAというワイン。
春に三日の晴れ無し、という言葉があるそうだが、当地
では昨日ちらりと降った程度で、連日晴天が続いている。
今後の週間予報もずらりと晴マークが並び、こんな年は
珍しい。
樹下美術館には箒桜(ほうきざくら)が一本、ソメイヨ
シノが二本、ヤマザクラが10本ほどあり、シーズンが
始まりだした。
本日知人から頂いたSAKURAという美しいラベル
のワイン。ブドウはシラー100%。
「ウインダウリ」というオーストラリアのワイナリーと
いうことだった。
夕食に開けて飲んだところ、弱い私が美味しくて、
どんどん飲めそうな気がした。
スズメが帰ってきた 美味しい弟の豚肉 自ら命を絶った人の苦しみとは。
スズメが軒下にやってくるようになった。雪が消え、
ぺアも成立しつつあるのだろう。
軒下でチュンチュンさえずる声は、厳しかった冬を越
えて迎えた春の喜びが感じられる。
以下に、本日仕事場から見えた土手のスズメたち。
スズメたちは枯れ草の土手にうまく同化している。
この写真に何羽がいるかわかるでしょうか。
簡単だったと思いますが、5羽いると思います。
写している時はよくわかりませんでしたが、モニターを拡
大して数えました。(写真を大きくしてご覧下さい)
本日は夕食に弟から届いた豚がソテーされ、、熱いオニ
オングラタンスープとともにテーブルに並んだ。
さて、本日政治がらみの事情が原因ではないかといわ
れる国家公務員の自殺があった。
一生懸命勉強し、国のために尽くそうと志を燃やしたで
あろ人が道半ばで自ら命を散らす。
本当に痛ましい。
上層の事情で追い詰められたのなら何と理不尽なこと
であろう。
生きていられないほどの苦しい立場とは、どんなものな
のだろう、恐ろしい世界だ。
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