「みすず飴」から「翁飴」、「ぼたもち石」「みすず書房」「信越放送」「信濃毎日新聞」「信越化学」など身近な長野県。
先日妻が友人達と信州へ行ってきました。
お土産は懐かし「みすず飴」。
この飴は上越市高田の「翁飴(おきなあめ」をヒントにアレンジして創られたとありました。
お土産としてよく食べましたが異なる果物味、カラフルな包装紙、オブラートの食感などとても好きです。
先日の「ぼたもち石文化圏?」に続き、
お菓子でも100年さかのぼって、信州と越後の上越地方で交流があったことを知り、なんだか嬉しくなりました。
さて長野県(というより信州、あるいは信濃の国)の枕言葉は〝みすずかる(刈る)〟
〝みすず〟で思い出すのは「みすず書房」です。
自分には30代半ばから40代でかなり事情の苦しい時代がありました。
一日一日がとても辛かったのですが、基礎から勉強してみようと思い読書に挑戦しました。
漱石の全集を繰り返しながら人間、社会、自然、生命などの本を苦労して読みました。
この数日「みすず飴」を食べながら、今は懐かしい「みすず書房」を思い出していました。
様々な本の中で、みすず書房のものは難解でしたがどこか品が感じられていました。
本日文化の日、普段近寄らない昔の書棚でそれらを探してみました。
書棚からピックアップしたみすず書房の本。
5.6冊かなと思いましたがもう少しありました。
線がいっぱい引いてあり、それなりに一生懸命読んだようです。
中にチェコスロバキア出身の著名な作家ミラン・クンデラの翻訳本「冗談(1970年版)」が見られます。
訳者の関根日出男氏は長野県出身、私の義兄で耳鼻科医です。
(冗談は2002年、同じ訳者らによる新訳版がみすず書房から出版されています)
みすず書房の創設者はその名からおのずと長野県の人ですね。
そもそも国内の出版人で突出して多いのが長野県人。
岩波書店や三省堂、筑摩書房の創始者など主だった人が60人にも及ぶそうです。
さて何かと長野県の話題になりますが、忘れられないものに「信濃毎日新聞」と「信越放送」があります。
いずれも私の小中学校時代から当地で親しまれ、「信濃毎日新聞」は一種ブームにもなりました。
信越放送は長野県の会社ながら同じ電波圏である上越地方からの出資者も多かったため、
信濃放送ではなく「信越放送」になったといいます。
大都市以外の民間ラジオ局として最も早い開局だったという信越放送。
小中時代に作った鉱石ラジオやトランジスタジオでもよく聞こえました。
同局は長野県の株式会社「信越化学工業」の系列会社です。
たまたま樹下美術館は同会社の半導体部門と向かい合って建っています。
ぼたもち石からお菓子、出版、情報、半導体、ほかに金融からりんご売りそして仕事に嫁さんの往き来まで、
文化の日は、かなり異なる地勢風土の長野県との関係深さに思いを馳せてみた次第です。
今後新幹線の開業で首都圏や北陸との交流がさらに深まり、上越地域がもっと賑やかになることに期待している所です。
貴重な好天 齋藤尚明(二代陶齋)さんの唐辛子香盒。
予報を覆して本日は朝から良く晴れました。
お天気のせいか地元の方々、柏崎のお茶人たち、
夕刻には東京に居る娘の上司のご家族までお寄りくださって皆様に感謝しています。
さて里は紅葉の盛りですが、畑でもモミジに負けず真っ赤っ赤な唐辛子類が見られています。
ところで先日、斎藤尚明さん(二代陶齋)にお願いしていた香盒(香合:こうごう)が届きました。
唐辛子を藁でくくった文様は初代も得意とした図柄です。
滑らかな白磁に図の分量、配置、色、みな良い器でした。
(香盒:お茶会の前に予め炭火とともにお香を炊いて茶室を清めますが、香盒はそのお香を入れる器です。小さな茶道具ですが、使用後も茶室内に飾られるなど注目度の高い器の一つです)
先代をしのぐ出来映え、秋のお茶で是非使ってみたい香盒です。
時雨の窓。
冬型の気圧配置になっていて午後から風強く気温が下がり時雨れました。
遅い昼食に寄ったカフェはひっそりとしていました。
食事のあと、所在なげなスタッフに珈琲をおごり差し入れのチーズケーキを三人で食べました。
秋の庭の話やお天気のことなどおしゃべりをしていると、雨が降り出しました。
次第に強く降る中、突然陽が射し庭が明るくなりガラス窓の水滴が光りました。
数年前まで月に一二度はどなたも来館されない日がありました。
しかし少なくともこの一両年は、そんな日がなくなったのです。
本日も私の前後に何組かお客様があったそうです。
あ、スタッフの珈琲代と私のはちゃんと会計致しました。
夜になってまた降っています。
ぼたもち石文化圏? 上越市牧区のお宅を訪ねて。
本日は雲の切れ間から時折陽が射し、予報よりも良いお天気でした。
そんな午後、知人たちとご一緒して上越市牧区のあるお宅を訪ねました。
以前皆さんが当館を訪ねてこられた際、頸城平野の南西部で見られる石垣(石組み)の事をお話してみました。
するとその場におられた牧区の方のお宅にも立派な石垣があると仰ったのです。
一帯の石組み技術は信州から伝わったと,、お聞きして興味を持ちました。
ご友人達も是非見てと仰り、本日午後待望のお宅拝見となった次第です。
ありました、道路に沿って長大な石組み。
石は「ぼたもち石」、組み方は「ぼたもち組み」あるいは「ぼたもち積み」と呼ばれるようです。
一個の石は略々六角形でその周囲をおおむね6箇の石で囲んでいる。
互いの接面は一定の削りを加えて嵌まりを良くしている。
最上端はきれいに切り揃えて平面にしてある。
横の目地はほぼ一定のジグザグを辿りますが、縦は不規則です。
訪ねた場所は、その昔牧区における石油事業で財をなした方が築かれた屋敷だそうです。
現在別の方が住まわれていますが、拝見した石組みは往時の隆盛を今に伝えています。
大きな丸石は「ぼたもち石」と呼ばれていると聞きました。
ぼたもち石と組み技術は須坂市、野沢温泉村、飯山市、中野市、小布施町、長野市など北信地方で見られるようです。
本日のお宅の見事な石組も同方面の名工が請け負って完成させたということでした。
サイトには一つの石を組むのに四人がかりで一日費やす仕事、と書かれていました。
また一度崩れると再建が難しいともあり、大変な仕事だったようです。
詳細に調べた訳ではありませんが、これまで目にした丸石組みは、
板倉区や清里区、牧区、妙高市など長野県(北信)と接する地域で目立っているようでした。
越後と信州は古くから塩や魚、紡績、善光寺参りなどを通して人の往来が盛んでした。
ぼたもちと呼び習わす石組みは果たして北信(長野県北部)と、そこに隣接する上越、妙高の一帯だけなのでしょうか。
そうであれば両県の交流は、石組み技術とその名を共にする一種共通の石の文化圏を育んでいたことになるかもしれません。
興味深いことですが、機会がありましたら、同じく信州に隣接する糸魚川市など西頸城地方の石塀や石垣も見たいところです。
以下は本日お訪ねしましたお宅の山の幸です。
何株もあった十文字草。砂地の樹下美術館ではなかなかうまく育ちません。
お宅で食べた美味しい柿とリンゴ。切り方が変わっていてびっくりしました。
沢山ごちそうになり夕刻は道の駅あらいに向かいました。
「道の駅あらい」の遠望。
南葉山から妙高山に向かって白い龍のような雲が横たわっていました。
道の駅あらいの夕暮れ。
ここに樹下美術館のパンフレットを置かせてもらいなさい、とあjる方からアドバイスを頂きました。
あまり遠くへ出かけない生活ですが、見知らぬ近隣を訪ねるたびに楽しめることを喜んでいます。
同じ歌ばかりの国 ああイギリスではトム・ジョーンズが。
日頃車に乗ることが多い生活をしていますが、いつ頃からかラジオやCDなどは掛けず運転していました。
本日ふと、突然の災害を知るためラジオくらい点けなくてはと思いました。
スイッチを入れるとディスクジョッキー風な音楽番組がかかりました。
すると間もなく「素直」という歌詞が入る歌が2曲続いたのです。
素直になれたら、素直になれなくて、というような使い方だったと思います。
この言葉を歌で耳にするなったようになってもう随分経ちました。
ありのままで、ピュアに、自然になどの意味か、と察していました。
ざっくばらんに〝ごちゃごちゃ言わずに〟〝格好つけず〟かもしれません。
余りの多用に若者達はよほど〝ごちゃごちゃ言ったり〟〝格好付けて〟生活をしているのかと思ったほどでした。
穿った見方をすれば〝心だけ〟でなく、〝(素直に)体も愛して〟と言っているようにも聞こえたのです(間違っていましたら申し分けありません)。
そこでトムジョーンズの1曲です。
イギリスの歌手トム・ジョーンズの「I’ll Never Fall In Love Agaln(1967年)」
この歌ではひたすら失恋を嘆いてるだけ、素直も言い訳もありません。
パワフルでストレート、理屈なしに聴かせていました。
何故トム・ジョーンズかと言いますと、過日のラグビーワールドカップのことでした。
動画で試合を見ていましたらハーフタイムだったと思いますが、会場に彼の歌が流れたのです。
タイトルを失念しましたが、私たちが聴いた1960年代の歌でした。
たとえ半世紀前のポップスでも名曲なら残して公共の会場で流される。
新しいだけで良しとしない、彼の国のふところ深さもつくづく羨ましいと感じた次第です。
会場は各国から沢山の人が来ています。
そこでは試合の合間を和ますために、多くの人が知っている人の曲が選ばれたのでしょう。
では次のワールドカップ日本は何をかければ良いのでしょう。
難しい宿題です。しかし上述の似たものメッセージ系や見た目可愛系などは恥ずかしいので、出来れば止めてほしいと思うのです。
秋の妙高サンシャインゴルフ倶楽部 おとぎの国の落ち葉。
昨日は「落ち葉の情景」を書かせて頂きました。
実は昨日妙高サンシャインゴルフ倶楽部へ出かけ、コースの落ち葉を撮ったのです。
ところが帰宅してそのチップが見つからず載せたい写真を割愛しました。
本日それが見つかりましたので掲載致しました。
当日は北風の強い日でしたが良く晴れ、気持ちの良いラウンドが出来ました。
昨日の拙文中〝晴天の北風の丘〟は下の写真のような光景でした。
(ちなみに〝小雨が降った夕暮れの街〟は一昨日の市役所脇のケヤキ並木です)
サンシャインゴルフ倶楽部8番ティーグラウンドを囲むおとぎ話のような光景。
このコースは沢山の桜で有名ですが、その落ち葉も非常にきれいでした。
ただグリーンキーパーにとって管理は大変なことでしょう。
大きな人工物はなかなか美しい自然にマッチしませんが、サンシャインランドの観覧車はいつもきれいだなと思って見ています。
その昔80で回ったこともあったゴルフですが、現在なかなか100を切れません。
ただこの日、上記の8番ショートホールでピンそば1,5メートルに乗り、バーディーを取りました。
今年最後のゴルフでしたが、健康を保ち来年も続けたいと願っています。
落ち葉の情景。
拙詩)
風の無い先日の庭で色づいた桜の木から一枚の葉が落ちた
落ち葉はあっと言ったように思ったが、二三度回ると草むらに消えた
落ちていく数秒、芽吹きの雨音から初夏のおしゃべりや
真夏の沈黙や秋の高い空などを思い出したのかもしれない
小雨が降った夕暮れの街をケヤキの枯葉が走っていた
木の葉はみな小さくて 、まるで大勢の子どものようだった
かたまって車の前を横切ると、次は反対に走り出す
おっと危ない、今度はこちらに向かってやってきた
晴天の北風の丘で真っ赤な桜の落ち葉が舞っている
さらさらさよなら、さらさらと幹に別れを告げている
見えなくなった彼女らは、南の土手に集まって
ぽかぽかうとうとぽかぽかと、日向ぼっこをしていたよ
北風空を鳴らす頃
己(お)の身を赤く染め終えて
何億枯葉が舞い落ちる
今日の日射しに暖まり
眠れや花の夢を見て
今冬の暖冬を伝えた予報 むかごご飯。
夕方のニュースで、この冬は暖冬という予報が伝えられていた。
昨年来続いているとエルニーニョ現象の影響だという。
太平洋赤道域から南米にかけて広範囲に海面温度が上がることで発生するエルニーニョ現象。
よく耳にする言葉だが、ぼんやりしているせいか実際の影響を実感した覚えがあまりない。
ただこの現象下の冬は特に「東日本」に平均気温の上昇という好影響があるらしい。
東日本といっても太平洋側と日本海側では気象は異なるが、幸いなことに日本海側で特に良い面をもたらすようだ。
太平洋岸に較べて平年より気温が高め、しかも降水量は少なめだという。
この度の予報は11月~来年1月の三ヶ月間だが、今年は意識して過ごしてみたい。
予報が当たり冬本番の2~3月までも暖冬であればいいのだが、果たしてどうなるだろ。
さて昨日は大潟区の雑木林にあった「瑞天寺」-「十二神社」の道を書かせて頂いた。
その道中で採ったムカゴが本日の夕食に出た。
むかごご飯は懐かしい。
うすい塩味がついていて、しかも新米で余計美味しく感じた。
お寺と神社をつなぐ道すがらのものだった為何となく有り難味もあった。
神社から寺へ通じた雑木林の秋の道。
昨日午後、美術館帰りは北陸道(高速道路)の堰堤脇の小道を走りました。
一帯は雑木林で、色づいた野ぶどうが見られればと思ったわけです。
まだぶどうは鮮やかではありませんでしたが、偶々初めての道を見つけました。
雑木林をジグザグに進むその小道を歩くのはどきどきして、楽しいひと時でした。
昨日は時間が無く、途中で折り返しましたが本日午後の休診を利用して再び歩いてみました。
沢山写真がありますが宜しければご一緒にどうぞ。
100メートルほど登り切ると左手に社がありました。
背後に高速道路を走る車が見えます。
境内にあった高さ30メートルはあろうかという巨大なケヤキの株立ちです。
しめ縄が回されていました。
境内にポツンとポンプがあってちゃんと水が出ました。
砂地の小高い場所のことを考えると水が出たのには少々感動しました。
神社から真っ直ぐに下りその先を左に行きます。
木に囲まれた光のトンネルは気持ち良く何とも言えません。
光のトンネルの先で突然ほくほく線の高架橋と出会います。
下木(したぎ)などがきれいに刈られています。
上記の鳥居からほぼ右直角に眺めると50メートルほど先にもう一つ鳥居がありました。
昨日はここで引き返しました。
その鳥居をほぼ直角に左へ曲がり下った後のゆっくりした登りは竹林の道です。
竹林の道が下りになると大潟区は蜘蛛ケ池集落の「瑞天寺(ずいてんじ)」に出ました。
本堂と観音堂です。
同寺には奈良、平安時代に遡る聖観音座像や千手観音座像などの立派な仏像があります。
本日は途中で、たぶんここへ出るだろうという考えになりました。
寺の門柱から今下りてきた道を見ています。
真ん中ではなく、左端に細く見える道がそうです。
本日はここで折り返しました。
さて、十二神社は高速道路沿いの小道からはこんな風に見えています。
昨日歩き始めた時、ここへ出るとは思ってもみませんでした。
高速道路の無い頃は森の中のまさに深閑とした場所だったことでしょう。
大潟スマートインターのすぐ近くですが、本日初めてまじまじと見ました。
高速道路上り線を走ると左に一瞬ちらっと見えます。
最後に路傍の花や実です。
山芋のムカゴと種。
この地下に自然薯があるはずです。
ムカゴを沢山獲ってきましたがちゃんと食べられるでしょうか。
よそ見しなければ10分足らずで歩けそうな道。
鳥居の位置からいえば蜘蛛ケ池から入るのが本来の歩き方ですね。
たまたま入ったのが十二神社の裏手の入り口(出口?)だったわけです。
無知な私は十二神社という名を初めて見ましたが、新潟県には魚沼を中心に沢山あるそうです。
昨年の2月は鵜の浜から雁子浜へ竹藪の道を見つけて歩きました。
このたびは神社から寺へととジグザグに曲がりながら続く楽しい雑木林の道でした。
それぞれの社寺で心身の無事など祈った次第です。
申し分けありません、二日がかりの長いブログになってしまいました。
関川大橋付近のコスモス畑 「NPO法人 徳合ふるさとの会」。
先日新潟t労災病院へ用事で訪れた際、対岸の広大なコスモス畑をきれいだなと思った。
本日昼休みに訪れたその花畑は流れるようにアレンジされて本当に美しかった。
植栽は「NPO法人 徳合(とくあい)ふるさとの会」がアイディアを出し各方面と協力し、
河川管理者である国土交通省、さらに上越市の理解も得て行われているという。
自分には疎いことだが、NPOと省庁や行政が協働できていることにとても驚いた。
持ちかけた当事者の熱意が本物だったに違いない。
そのことは今日実現されている美しい景観を見てもよく分かる。
ほぼ満開ですが花は散っていませんし、まだ蕾も見られていました。
低温が続いてますので、もう少し大丈夫ではないでしょうか。
向かいの病院の患者さん達にも心癒やして欲しいという願いが実っている。
ところで「徳合ふるさとの会」の関係者の方が昨年から毎春樹下美術館に来られるようになった。
同会では地域文化と景観の維持創造の一環として、糸魚川徳合地区に植栽したしだれ桜の里巡りが行われている。
その方の勧めでメイン会場に樹下美術館のパンフレットと小生の花の絵の絵はがきを置かせてもらっている。
私たちにまで手をさしのべて頂きとても有り難い。
磨けば光るが、飾るだけなら汚れて朽ちる事もままあるのである。
すでに妻は徳合を訪ねているが私はまだ。
本日私も参考にしました。
枯葉、バースとコーラス 歌詞の旅情。
昨日のコンサートはとても好評だった。
オープニングの「枯葉」が最も良かった、とはモーツアルトを愛して止まない方の感想だった。
普通、「枯葉」はバース(前奏)抜きでいきなりコーラス(メインテーマ・主旋律)に入る演奏が多い。
しかしこの度の後藤教授の編曲では、バースを三人が思い思いに奏でた後、悲しくも華やかな落ち葉のイメージで即興風にコーラスに移った。
そもそもスタンダード曲は前奏部を有していることが少なくない。
一般にその曲調はやや地味だが、テーマへと絶妙に導入する効果がある。
一方ジャズ器楽演奏の枯葉はほとんどバースを省略するが、フランスや日本ののシャンソン歌手には最初から通して歌う人が見られる。
以下のシャルル・アズナブールはコーラスから入り、途中の間奏部分でバースを歌っていて珍しい。
枯葉の英語バージョン「Autumn Leaves」の後半に
〝貴方が居なくなり一日は長くなった〟
〝そしてもうすぐ冬の歌がきこえる〟
という部分がある。
季節には旅情があり、この一節はとてもいい。
三人の大学院生による秋の美術館コンサートが終わって。
良く晴れた日の本日土曜日夜、三人の上越教育大学大学院生さんによるコンサートが終わった。
生まれ育った所が異なる若者が遠く上越の学舎に集い、半年経て実現した今夜の音楽会。
リクエストした「枯葉」から、最後のカンティレンヌとダンスより「カンティレンヌ」まで精魂込められた演奏だった。
この度、どうして上越教育大学だったのですか、と三人にお尋ねしてみた。
すると異口同音に、教育大学大学院の音楽コースなら同大学が良いと知っていたので来た、と仰った。
望外の、なんとも嬉しい返事だった。
ヴァイオリン、ピアノ、サクソフォンのトリオ編成は珍しい。
きっと本人達も苦労したことだろう。
だが良い音楽を創ろう、という三人の気持ちがありありと一つになり心を打った。
そのことは卓越したソロにも劣らず素晴らしいことで、50余人のお客様から大きな拍手を浴びた。
「枯葉」と「夏は来ぬ」に出色の編曲をされ、大好評を博した後藤教授。
ご多忙の中お越し下さったお客様、いつも円滑に会場作りをする樹下美術館のスタッフの皆さん。
心より御礼申し上げます。
とても良い音楽会でした。
ふけゆく秋の夜は音楽会のリハーサル。
予報通り爽やかだった一日、次第にこんなお天気も貴重になる。
「三人の大学院生さんによる秋の美術館コンサート」が明後日に迫り、閉館してからみっちりリハーサルがあった。
良い音楽の一点を求めて意見を出し合いながら進める三人はとても立派に見えました。
私がリクエストした「枯葉」から始まるプログラム。
バッハの名曲、リストの珍しい曲、そして知床旅情eyc、、、。
楽しいプログラムになっています。
2時間あまりのリハの後、家ですき焼きを食べました。
この春北海道、新潟市、横浜市から来た若人の話は興味深く、
旺盛な食欲を目の当たりにして頼もしい限りでした。
兄は上手に馬を扱った。
午後から次第に晴れた一日、但し気温は上がらず寒かった。
そんな日の夕刻受診されたおばあさんに生まれ育った場所を尋ねると、以下のような話になった。
自分は近隣の山奥で育った。
戦争が始まると村から働きざかりの男の姿が消えてしまった。
その村で自分の兄は体が小さかったためか兵役を免除されていた。
小柄だったが兄は馬を扱うのが大変上手だった。
家の馬だけでなく村のどんな暴れ馬もうまく馴らした。
ある日、よその馬が荷車をつけたまま土手から落ちると、飛び出して逃げた。
大声で人が呼びに来て兄と見に行った。
巡査まで来ていた人垣のなかで馬はいななき跳ねていた。
しかし兄を見ると急に静かになり、兄はほおずりをした。
その時の馬の目は真っ赤で、自分には泣いているように見えた。
とても良い話でもっとお聞きしたかったのですが、順番のためここで終わりました。
この方は大正15年生まれ、お年寄り達はご苦労されている分だけ本当に色々な話をお持ちです。
午後遅くの爽やかな空にヒツジやイワシ、ジンベイザメまでいました。
気温が下がったため夜になって居間にストーブを出しました。
荒天の一日。
肌寒く終日風強く雨がぱらついた日。
よく聞く話ですが今年の秋は残暑らしい日もなく涼しさから寒さへ移行してます。
順調といえばそうかもしれませんが、早い雪かも、と気をもむ声も耳にします。
但し明日からの週間天気予報は連日お日様マークが付いていました。
本日夕刻の四ツ屋浜。
大きな雲が連続して西から東へ流れていました。
本日荒天候の中ご来館下さった皆様、有り難うございました。
- 仏像、社寺、二十三夜塔、庚申塔
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 聴老(お年寄り&昔の話)
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ・テレビ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- 言い訳出来ないお茶の点前 懐かしい風 となりのトトロ。
- 暑い昼、会場の「ゑしんの里記念館」へ下見に。
- 穂高のオアシス「岳沢(だけさわ)小屋」の姪 山が好きなS氏 宮城県を経由した「お乳盲腸」。
- 野イチゴの赤い実 「ゑしんの里茶会」。
- 本日の蝶とカエルと雲そしてピアノ。
- 「お乳盲腸」とは何だったのか。
- 夏らしくなってきました。
- 36度にも届く暑さ アゲハと庭と薄茶で落ち着く。
- 保育園時代の記憶その1、巡幸列車のお迎え。
- 私の幼少 自他の個性が気になる。
- 糸魚川のゴルフ お孫さんの宿題から始まった花。
- 小津安二郎監督映画「麦秋」を観て。
- 開館の日 世界にまだまだある欠陥。
- 小津安二郎監督映画「晩春」を観て。
- 「名探偵ポアロ」のアール・デコ。
- フカミ美術主催、須坂市のお茶会へ。
- 5月、月末の空と時 独居老人の緊急入院。
- BSNテレビ「なじラテ」さんの取材。
- 路傍の花たちの競争、今年目に付くマンテマ 6月は良い季節。
- 小林古径記念美術館での呈茶 蘇った小山作之助のひ孫、故中島幸子さんのヴァイオリン。
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