休日は

2008年9月15日(月曜日)

 このところ遠方からの来館者さんが混じって、たいがい静かだった樹下美術館が珍しく賑わっていました。今日はいつもの静けさに戻りましたので母を誘いました。展示の陶芸作品は父から継いだものが多いため母にも見慣れた作品があります。ホールを何度も見てからカフェで紅茶をしました。
93の母はこの夏、香月泰男の画集を見て以来、彼の人生と画風に打たれてしまっています。それで自らも鉛筆を執って身辺のものを描くようになりました。この日もカフェに座った途端、目の前の紙ナプキン入れを描こうとしました。
ところでは幼い頃に事故で左官職人の父を亡くしています。最近、女手一つで自分たちを育てた自らの母をよく口にするようになりました。魚の行商をしながら一反歩の小さな田を一人で田植えし、一人で稲を刈り、一人で餅をついてくれたと、この日は聞かされました。車中で話を聞いた遠回りの帰り道、黄金の田園は壮大な刈り入れが始まっていました。
 一方、私の妻は妻で、実家の親の介護の用事で何かとまた忙しくしています。

  

館内 カフェ
   
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