September Song

2011年9月11日(日曜日)

9月もはや半ばにかかる。早さに不平を言いたいところだが、ますます早くなるので一日を大切に従うしかない。
さてその昔は9月、夏を過ぎると待ちきれないといった感じでラジオからSeptember Songが流れた。

そして学生時代は、ピアノ・ウイズ・ストリングス(Piano With Strings)が懐かしい。ジャズピアニストたちは時にオーケストラを付けて軽い演奏を録音した。あのオスカー・ピーターソンやビル・エバンスの録音もあることは、後になって知った。今はインターネットで引くと沢山出ているが、昔の私には貴重だった。

そして当時の深夜、耳元の進駐軍放送(FEN)からしばしばピアノ・ウイズ・ストリングスが聞こえた。日本の放送局ではめったに聞くことが出来ず、こんなレコードがあればいいのに、と思いながら若き自分は寝入った。

 

September Song:ジョージ・シャーリングのPiano With Strings

フランク・シナトラ抜きにSeptember Songはありえない。

その昔の昔、1960年頃の浪人の夏の終わり、合宿と称して姉と一緒に池の平温泉の池廼屋さんに数日泊まった。結核が治癒に向かい、勉強が楽しくなり始めたころで、まじめに机に向かった。退屈すると散歩に行ったりホールで卓球をした。

そのホールに手回し蓄音機があった。「南国土佐を後にして」をよくかけ、「September Song」を初めて聞いた。古くて重々しいレコードだったが、季節感はピッタリだった。
池廼屋さんには、スキーで宙返りジャンプをするおじいちゃんが元気な頃から毎年お世話になっていた。

2011年9月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

▲ このページのTOPへ