霧の春日山 葛の問題。

2017年9月6日(水曜日)

午後、特養に出向いた後髙田に用件があって出かけた。
帰路、春日山の山並みが霧にけぶっている。
本日往診、在宅訪問ともなく春日山山麓へ足を伸ばした。

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春日山神社前の謙信公立像。

向こうに昨年7月の雨で崩落したカ所の復旧工事が進んでい
た。

 

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足許のモミジが色づき始めていた。

一帯はよく手入れされていて爽やかであるが、春日山神社の
杉の状態に胸が痛んだ。

 

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神社の杉に葛が覆い被さっている。
何匹ものモンスターが取りついて木をむさぼっているように
見える。

今日このような景観は平地、里山の至る所で目にする。
目に付きやすい道路脇や河川敷などの中低木がことごとく
むしばまれ、跡形も無く葛に取って変わられているのは本当
に無残なことだ。
私たちを囲むこのような風景の病は、人の生活習慣病と同
じようにすっかり日常化しているように思われる。

これらはしかし、歴史上かって無かった事実ではないだろう
か。
先人達が保全してきたさわやかな環境を、成長を自負する
現代の人間が病むに任せているのは、恥ずかしい事にちが
いない。

国、地域に有り余る課題があるのは分かる。
だがクズによる残酷な環境破壊を見慣れたものとして看過
するなら、人間の心の問題としても深刻な予感がする。

一日でも早く全面的な課題として具体的に挙がるよう、願わ
ずにはいられない。

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