館長の絵画と写真展から その2絵画展 カラスとコチドリ 人間の歴史とは。

2023年2月23日(木曜日)

一昨日2月21日の館長の写真展に続いて本日は「館長の絵画展」のお知らせです。

かって絵は透明水彩で花や実を描いていました。油で描き始めたのは2014年の上越市遊心堂さんの作品展のころからでした。
水彩は上手く行けば完成時の気分は大変良かったのですが、塗り重ねなどの過程で神経をすり減らしました。そこである時期から油絵に変わったという訳でした。

●7月13日(木)~8月15日(科)「館長の絵画と写真展」より「館長の絵画展」。

 

自分の絵が樹下美術館でどのように見えるのか、かなり心配です。観て頂ける作品になるよう制作途上の作品などを出来れば楽しみながら仕上げて行きたいと考えています。

本日午後少々庭仕事をし、妻は部屋の片付けだった。

ぶり返した寒さ。庭の地蔵さまに妻が赤い防寒具を着せた。

 

庭仕事のあと柿崎海岸へ行った。その途中でカラスのケンカを見た。高速道路のフェンスとコンクリート壁に挟まれた狭い所で噛みつきあいを続け、仲間たちも駆けつけていた。

狭い場所で飛び立つこともできずひたすら絡みあう。その後どうなったのでしょうか。

 

海でシーグラスを探したが見当たりません。近時多くの人が探すのでなかなか難しくなっている。

海の折り返しにコチドリを見た。

 

人間の足跡に隠れるようにして私が去るのを待っている。もしかしたら私の足跡かもしれない。

カラスやムクドリは仲間同士、時に執拗に諍う。コチドリなどにはそのイメージが全く湧かない。

ロシアが主導しウクライナで行われている残酷な戦争がある。諍う鳥でも殺すことは無いそうだが、人間は優れた道徳や哲学をかなぐり捨てて殺しに徹することを繰り返した。世界の存在の頂点を自負しつつ残忍このうえ無い。

悲しいことだが人間の歴史とは互いの殺戮の歴史であり、殺すゆえ人間と言われかねない。だがいつまで惨めな立場に留まるのだろうか。 存在頂点の大いなる価値が殺しなら、その上に絶対的頂点として殺さない価値世界があっても良いのではないか。

殺しを止めるために際限ない欲求と憎悪を伴うプライドを捨て、欺瞞や盗みの衝動を抑え善悪の二面性を緩和させる。
考えてみると、晩年になるに従いこれらが自然と身近なものになってくる気がするのである。

世界や社会の平和のために「心の老化」が取りざたされても良いかも知れない。

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