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2025年10月18日(土曜日)

メジャーリーグのポストシーズン。本日大谷翔平のドジャースはヴリュワーズを下し、ナショナルリーグチャンピオンになった。
アメリカンリーグはマリナーズ対ブルージェイズが行われマリナーズが6対2で勝ち、あと1勝で同リーグチャンピオンになる。マリナーズが勝てば初めてのワールドシリーズ進出ということ。
かってイチロー選手や城島選手など12人もの日本人選手が在籍したマリナーズが勝ちドジャースとワールドシリーズを争うならどんなに素晴らしいことだろう。


朝NHKを観られなければ
このなどを観る。
これらを観ている患者さんも大勢いる。

本日の大谷選手は投打で物凄いことになった。チーム自身も随所に美技が光り最終回を再度佐々木選手がまとめた。特に大谷選手の3本目の本塁打にアナウンサーは「もう形容する言葉が見つかりません」と叫んだ。大谷の投打の活躍は同僚をも唖然とさせる神がかりというべきものだった。

ところでYouTubeの随所に試合の解説動画を観ること出来る。感心するのは解説者(主としてレジェンドたち)の表現だ。
「野球という物語」「芸術的な投球」「歴史を刻む彫刻家」etc。翻訳が良いのか、単なる饒舌ではなく言葉の味わいが深いので聴いてるだけで勉強になる。“10月になると野球は特別なスポーツになる”という言葉も印象的だった。

ワールドシリーズは是非ともマリナーズに出てきて欲しい。そうすればどちらが勝っても嬉しく、それだけゲームはスリルに満ちることだろう。

富山市から同窓の後輩 美術館の秋の庭 ドジャースの頑張り 日本ファーストと言うけれど。

2025年10月15日(水曜日)

本日水曜日は休館日だったが学生時代の一年後輩のA先生が富山市から親族の方々と来館された。休館日の美術館を開けてお迎えした。1学年100人の大学で私達は同じテニス部に所属していた。

懐かしい昔話や仲間の消息も興味深かったが、来館の皆さん揃って絵画や焼き物、茶道や食器などに興味を持っておられたのと、先生の故郷富山県、特に美術館などの話が沢山聴けて幸せだった。
富山県は山河豊かで街もすっきり、見どころが多く魚も美味しい。何度か訊ねているが是非再訪したいとあらてめて思った。

美術館で咲き始めた秋の花「ホトトギス」
間もなく庭の随所で満開になります。

さて何度も記載しましたメジャーリーグのポストシーズン。現在ドジャースは地区シリーズの最終戦をブリューワーズと戦い2連勝中。大谷選手はいま打撃不振だが投手陣が盤石化し打撃は下位打線まで切れ目なく好調。

対ブリューワーズ2戦目。
貴重な完投勝利をした山本由伸投手。

メジャーリーグの完投勝利は珍しく、8年振りの快挙ということだった。先頭打者ホームラン以外、全く危なげなくあれよあれよという間の完投。小柄な投手がスピード命と言われるメジャーリーグで抜群の「コントロール」をもってマウンドとチームを守った。

ブリューワーズとのリーグチャンピオンシリーズ戦はあと2勝で最後の大舞台ワールドシリーズへと進める。
時の運は公平に相手チームにも巡ろう。慎重に進めてワールドチャンピオンを目指して健闘してほしい。

さて日本人ファーストと叫ぶばかりの政治を横目に、二人のノーベル賞受賞、観光、文化、スポーツなど多岐にわたり民間が日々汗してそれを体現している。威勢の良さの割りに何の役にも立ち得ていない政界の権力争いは恥ずかしいばかりでまことに残念だ。

全ての人間に備わる唯一の美徳は「良心」と言われ、それは人間の真の力の源であろう。
政治はもっとそのことを認識し国民の幸福のために持たせてもらっている力をちゃんと発揮してもらいたい。

11日の茶会の掛け軸「秋夜弄月」の現象に知覚と意識? 米山水源カントリークラブで大潟ゴルフ同好会のコンペ。

2025年10月13日(月曜日)

去る5日に続いて11日(土曜日)、以下の会記のように秋の樹下茶会(薄茶)を行いました。ちょうど予定数どおりのご参加を頂き和やいだ会になり、お集まりの皆さまには厚く御礼申し上げます。

本日はこの度の掛け軸「秋夜弄月」について当館での経緯と良寛研究家・小島正芳先生の貴重な解説を参考に意味などを探る冒険を試みたいと思います。

良寛筆「秋夜弄月」

この軸は亡き父の寝室の床の間に長く掛かっていました。分からないながら上品な書だと感じていましたが、署名がありません。お茶を始めた昭和60年代の頃もしかしたら良寛かもと思いました。
2020年秋、読みも分からず伝良寛として拙茶室に掛けたところ全国良寛会会長・小島正芳先生を知る方がご覧になり写真を先生に送って下さり、ご意見を訊ねて頂いたことがありました。

先生のお返事は「良寛禅師の五合庵時代の真蹟。良寛禅師50歳ころのもの。名品である。良寛の漢詩「秋夜弄月(しゅうやろうげつ)」の最初の部分を揮毫したもの。新出の遺墨である。-以下省略ーというお返事でした。
訳として

月は四季それぞれに眺められるが、月を賞でるにはまことに秋の今がよい。秋の山は高くそびえ、秋の川は清らか、果てしない晴れた空に鏡のように丸い月が渡っていく。しかし月の光は照らしているのではなく、知覚の対象となる所もそうである。この月の光と知覚されるものを共に忘れるのはまた非である。

内容は

「碧巌録」の「光の境を照らすに非ず境も亦存するに非ず」の言葉を月を見ながら反芻していると覆われる。「一」に徹することの大切さを説いた詩。哲学的な詩で難解なところがあるが良寛さんは「月」に悟りの象を見ていた。

とありました。

「美しい月の存在」、「それを知覚する自分」。双方は自己の「意識」によってのみ存在すると言っているように思われるのです。
詳しくありませんが事象に引き算を続け残ったエッセンス(原理・真理・美)に迫ろうとする禅の方法で言えば、この詩で最後に残るのが「意識(存在)」のようです。
では逆算して意識(存在)を磨けば知覚に反映され月の光など事象(外界)はより真実さ(美しさ)を増す、という公案が成立するやに思われるのですが、如何でしょうか。

なお「碧巌録」は中国の仏教書(禅の語録)として宗代にまとめられたもので、禅文学の価値も大きいとされる(Wikipediaより抜粋)ようです。

以下前回お出しした鈴木秀昭さんの色絵金銀彩天空茶碗と新登場の棗(なつめ)です。

右は坂一男作「独楽蒔絵棗」。

 

香合は倶利(ぐり)香合です。
中国のものと考えられます。

さて翌12日日曜日は米山水源カントリークラブで大潟ゴルフ同好会のコンペに参加しました。この会には本当に久し振りの参加でした。顔見知りの方が少なくなっていましたが、皆さんと仲良くプレーが出来て幸せでした。

9ホールのカート道からエノキの紅葉。
黄色の落ち葉がきれいでした。

58-51の成績でしたがパットとドライバーのヒントが見つかり、収穫がありました。もう60年以上やっているのに今ごろになって新たなヒントが見つかったなどと言っているのですから、本当にヒントなのか疑わしいものです。

今月25日(土曜日)午後2時から当館で
全国良寛会会長・小島正芳先生の公演会
「佐渡島の金山と良寛の母と愛」があります。

現在40数名の参加者でもう少し余裕があります。
宜しければ以下でお申し込みください。

美術館窓口あるいはお電話☎025-530-4155でどうぞ。

突然終了したドジャースのポストシーズン地区シリーズ。

2025年10月10日(金曜日)

本日およそ曇り空で夕刻は肌寒く17℃と知らされた。いよいよ布団も秋仕度になりストーブが脳裡を横切った。

連日の案件、MLBのポストシーズンはドジャースが地区シリーズでフィリーズを3勝1敗で制し、リーグチャンピオンシップシリーズへ駒を進めた。
フィリーズとの最後戦は延長となり8回には佐々木朗希が登板。3イニングを投げ、フィリーズの強打者を抑えた。最後は11回裏の攻撃、2アウト満塁の場面で相手チームに痛恨のミスが出てサヨナラ勝ちした。

次はナショナルリーグ優勝決定シリーズではブリュワーズ対カブスの勝者と対戦する。

本日の診療で連日メジャーリーグを観ていると言う方と話弾んだ。トーナメント表を作り朝から観ているのを奥さんが怪訝な顔して眺めているという。特にポストシーズンが面白いと仰った。

アナウンサーは
「Ballgame is over! Oh my goodness!」
と叫んだ。

余りに突然な幕切れに選手たちは「What’s a game! 何というゲームだ」、「That was insane あり得ない」、「I’m tired 疲れたよ」と口々に述べていた。
一度観るとクセになるポストシーズン。昨年はこんなに興味が無かったので不思議だ。

このところ良いニュースがある。存在まで危ぶまれていたガザに対するイスラエルの和平計画第1段階の合意が成立したという。また国内では7基ある柏崎刈羽原発の2基の廃炉が決定されたと報じられた。
そもそも風力および太陽光エネルギーの問題を指摘しながら膨大な地域の避難計画まで必要な核エネルギー施設を簡単に容認出来るのだろうか。柏崎市に隣接する当地で末席ながら医療に従事し美術館を営む者として問題は卑近であり敏感にならざるを得ない。

旬となったカマスの塩焼き。
近所の海彦さんから沢山頂きスタッフと分けた。

明日は今秋2回目の茶会。五行棚で中置きの点前だが前回のように無事に出来ればと案じている。

秋はちゃんと来ている 土曜日のお茶会 残念なドジャース。

2025年10月9日(木曜日)

比較的温かくしかし長袖シャツが丁度良かった日。
本日は美術館がある城野腰の方からアケビや栗を頂き、美術館の甘柿ももいだ。
あの長々と続いた猛暑の夏には「季節は4つでなく、夏と冬の2つだけになった」という話をよく聞いた。この数年特にそれは話題になった。

しかし今日の果物を観たり空を見いていると「秋」はまだちゃんとあるという気持になる。また地域の随所で作品展や文化的な企画が行われているのを知ると「秋」」を感じてほっとする。

 

アケビでコーヒーを飲んでみた。
優しい甘みは思ったより合ったが
やはり種が大変。

話変わってポストシーズンのドジャース。一部懸念されたように本日フィリーズ相手にコテンパンにやられた。ホーム球場であるにも拘わらず良いところ無しの完敗。途中勝敗が決まったとみた多くの観客は球場を後にしたという。監督、選手にお灸をすえるらしい。

一定の選手への敬意や気遣いなどを優先させるかに見える監督の采配が、惨めな結果につながったとする意見は分かるような気がする。
このところ沈黙する大谷選手の打撃はかってWBCで観たイチロー選手の状況に似ている。それに照らせば再び大谷選手のバットが火を噴くのは間もなくかと期待したい。

さて明後日11日土曜日午後は当館の茶会です。花入れ、香合、茶器、それにお茶碗の一部が前回5日と変わりますがどうかお楽しみください。
午後1時半と3時の二席ですがもうお一人ずつ席が空いているようですので宜しければお電話などでお問い合わせください。
樹下美術館 ☎025-530-4155です。

保育園の健診 ポワロのハローウイン 「チキンハンド」というプレー。

2025年10月7日(火曜日)

本日は珍しく蒸し暑く上越市髙田で28,4℃まで上がった。9月上旬の気温ということだった。

午後から保育園の健診があり足かけ50年も続けたことになる。今昔変わりない子ども達のあどけなさと洋々たる前途に気後れしそうになった。

入り口にハローウインの大きなカボチャ。

年々ハローウインは盛んになる。本日の名探偵ポワロの放映はハローウイン祭の夜に起きた殺人事件だった。
1930年代の英国におけるこどもたちの祭は古色と伝統ごとが混然一体となり場面は見応えがあった。現今我が国のように和やかなものでは無く恐怖を背景に安堵を楽しむ設計で本場のそれは本気のスジが通っていた。

その晩子供が殺害され“昔の事件は長い影を曳く”というような言葉が出るのだから、さすが推理とホラーの英国、事件は解決せず後編が楽しみ。

本日メジャーリーグポストシーズンは第二段階ともいえるディヴィジョンシリーズの対フィリーズ2戦目だった。フィリーズカラーの赤一色に染まる球場でドジャースのブルーとグレーのユニフォームは消え入りそうなくらい地味。

第1戦同様、折角の先制の後、微妙な中継ぎ陣が追いつかれ最後に佐々木投手が出てきて危ないゲームを救った。文字通り全力投球する佐々木投手に比べ他の救援陣は私の目にもひ弱に見えた。スポーツ選手は見た目と実力が違うことがよくあるので興味深い。

上掲放映のスリーアウト目のプレイでセカンドが捕球後、間近のファーストへ思わぬ暴投をした。一塁手が体を倒して捕球しかろじてゲームセットにしたが、このように極めて重要な場面で選手が慎重のあまりイージーミス的なプレイをするのを「チキンハンド」というらしい。

あと1勝でドジャースは地区優勝戦へと駒を進める。球場を地元ドジャースタジアムへ移して戦うが、接戦は面白いものの心臓に良くないので大谷にも打ってもらい早目に決めてほしい。

和やかだった今年の樹下美術館秋の茶会1回目。

2025年10月5日(日曜日)

本日十月最初の日曜日。曇り空の日、樹下美術館は秋の薄茶の茶会だった。午前10時から二回の両席とも6名ずつのお客さま。小間にはほどよい客数で皆で楽しく菓子を食べ抹茶を飲みお話しした。

 

水の流れが悪くなっていた「つくばい」。前日時間を掛けて掃除し最後に水回り専門の方に仕上げて貰った。

 

二代陶齋・齋藤尚明さんの
爽やかな「辰砂細水指」
釜は浄汲。

鈴木秀昭さんの色絵金銀彩幾何宇宙茶碗
と根本曠子さんの野葡萄切貝棗。

 

古谷和也さんの伊賀の筒花入れ。
庭のホトトギスやショウジョウバカマ
糸ススキなどが入った。

 

床は良寛禅師漢詩「秋夜弄月」。
月明かりの夜、
碧巌録の一節に呼応して編まれた詩。

 

水屋にならんだ楽しい器たち。

 

開始直前のおさらい。

お茶を服した後、お点前の練習をされる方がいたり、楽しく和気藹々のお茶だった。次回は10月11日(土曜日)です。
小さな空間に自然を取り込み、先人の優れた感覚に触れ茶を楽しむ。一人でも多くの人にお茶に親しんでもらいたいと思う。

メジャーベースボールのディヴィジョンシリーズは大谷選手が先発し3点を失ったものの好投。中継ぎが踏ん張り9回を佐々木投手が投げてドジャースが勝った。
「反省と立て直し」。短期のポストシーズンならではの要点ではないだろうか。次試合では大谷選手に打ってもらいたい。

本日十五夜。月は雲隠れだったが満月は明早朝.。同夜夕刻でも構わない煌々と輝いてもらいたい。

ドジャース佐々木朗希選手の復調 ポストシーズンのディヴィジョンシリーズはフィリーズ戦。

2025年10月3日(金曜日)

大谷翔平選手を応援するほどドジャースの成績が気になる。成績はレギュラーシーズン(RS)でナショナルリーグ優勝→ポストシーズンに入り→ワイルドカード→ディビジョンシリーズへと勝ち進みその相手はフィリーズに決まった。

アメリカプロ野球(MLB)はアメリカンリーグとナショナルリーグ併せて30チームもあり、移動も長距離でとてもタフだ。長いRSが終わるとほぼ10月一杯かけてそれぞれのリーグ上位6チームがあらためて3段階のトーナメントを競うポストシーズン(PS)に入り、最終的に両リーグの優勝者がワールドシリーズでアメリカ1が決まる。

大谷選手について多くの個人記録が毎日のように報じられまた他選手とも比較される。しかし本人はあくまでも「ポストシーズン」を勝ち抜くこと「ワールドシリーズ」制覇が目的と述べ、個人記録へのこだわりを見せない。

今シーズン必ずしもドジャースは順風満帆でなくむしろ散々だった。投手陣の夏以後、特に中継ぎとクローザーに故障と不調が相次ぐブルペンは深刻な問題を抱えたままで、PSでは大谷にもすがらざるを得ないと予想されていた。

それがRS中肩を故障し長く調整を余儀なくされていた佐々木朗希投手がレギュラーシーズン最後に劇的に復調、PSのワイルドカード第二戦にクローザーとしてレッズ戦に登場して九回裏無双の投球で試合を勝利した。

以下はSPOTVNOWから9回裏佐々木朗希選手の登場シーンです。
10月4日に動画を変更しました。少し長めですが前後の雰囲気が良く伝わります。


よく観ている「みかんちゃんねる」さんの
動画です。
緊張と臨場感がいっぱい。

球場全体が「ロウキ」「ロウキ」の大声援の中みごと三者凡退に討ち取った。

次は第2ステージ(ディヴィジョンシリーズ:DS)で現地10月4日、日本時間10月5日にフィリーズと戦う。フィリーズには本塁打&打点王シュワーバー選手ほか強打者揃いでRSでドジャースは負け越している。さらに佐々木選手が加わったものの、リリーフ陣全体は未だ大きな問題を抱えていると言われている。

明日から始まる対フィリーズは5戦のうち3勝が必要。大谷の先発が発表され、またどこかで上掲の解説のように佐々木投手の8回からの登板などもあろう。最初の三試合を相手球場で行われフィリーズも必勝態勢。ドジャースは中継ぎの思わぬ活躍や打撃陣のラッキーボーイなど、運もまた必要に違い無い。

週末には茶会があるがSPOTV NOWなどで出来るだけ見逃さないようにしたい。

遅くなりましたが上越市長の三田発言から「三田青磁」。

2025年9月21日(日曜日)

いささか旧聞に属しますが今年7月、上越市長はふる里納税に関連してかって住んでいた兵庫県三田市について”お酒は美味しい。でも米はまずい”といった主旨の発言をされました。全国ネットで取り上げられるなど大変な騒ぎになりましたが、その後三田市へ謝罪に訪れるなどしてようやく収まりました。
当時この件で三田と聞いてすぐ思い出したのが「青磁」、それも「三田青磁」でした。

三田青磁は中国の龍泉青磁、韓国の高麗青磁にならび世界三大青磁と言われるほど有名でした。この事は陶芸の書物には必ずと言っても良いほど載っています。しかるに上越市長の迷言から始まった三田と上越の騒動がお米だったので当初不思議な感じを受けました。

そもそも三田青磁は江戸時代、三田に釉薬の元になる青磁石が発見されたのをきっかけに栄えましたが、昭和の始めに途絶えています。
しかし後年再興の取り組みが行われ拡大しつつあるのはとても喜ばしいことです。

さて以下ちなみに樹下美術館で収蔵する青磁の一部からです。

高麗青磁の雲鶴(うんかく)茶入

この茶入れは二度ほど茶席で使ったことがあります。淡い褐色とうす曇りの空を思わせる青味が混じり合い、味わい深くとても気に入っています。来年6月に予定しているお茶席に濃茶を加え、是非この茶入れを用いようと考えています。

当館には龍泉青磁がありませんので、齋藤三郎の青磁面取り花瓶を掲載しました。

齋藤三郎作「青磁面取り花瓶」

青磁は釉薬に含まれる鉄分の濃度、焼成温度と還元の度合いにより黄味~褐色、そしてヒスイ色まで様々な発色をします。

その昔、陶芸に造詣深い方に、一体どんな色が最も青磁らしい青磁ですか、と尋ねた事がありました。すると“貴方の所にある齋藤三郎さんの青磁です”、と明言されたではありませんか。
上掲した花瓶がそれで、面取りの峰(角)と他の部分の緑のグラデーションの妙、そして色自体がとても深く静かです。一度聴いた言葉のせいもあり、以来青磁を見る時にはこの花瓶を基準として観るようになりました。

鉄分を多く含ませるためギリギリの厚さまで釉薬を掛けるため底の部分に分厚く釉薬(緑のガラス質)が溜まっているのも魅力一つではないかと思います。

当記事は上越市長の三田米に関する発言当時に書こうと思っていましたが、今や落ち着きましたので本日三田関連として記載した次第です。

2025年、樹下美術館秋の催し三題

2025年9月17日(水曜日)

2025年、秋の催し三題

10月の樹下茶会
長く暑かった季節を越え10月には爽やかな秋の風情が期待されます。樹下美術館では10月に以下の様に2回の薄茶茶会を催します。秋のひとときお暇をみてお気軽にお寄り下さい。
期日
10月5日(日曜日)  10時および11時30分の二席
10月11日(土曜日) 13時30分および15時の二席
会場:樹下美術館自宅茶室
客様数:一席7名様以内
参加費:お一人さま1500円
いずれも館長がお点前をさせて頂きます。

ケーキフェア(モンブランイベント)
樹下美術館のカフェが長くお世話になっている菓子工房「caramel・キャラメル」さん。美術館のホールでお菓子作りを実演し、食べて頂く会は二回目です。この度は三和区の栗農園で採れた栗の美味しいモンブランです。今年の栗ケーキはどんな味でしょう。
期日:10月22日水曜日
会場:樹下美術館
時間:10時30分から、 13時30分から、 15時から の3回
予定参加者数:1回15名様
参加費:モンブラン1個&プチケーキ1個と工程見学付き、お一人さま2500円(お茶代は別になります)
生産地の栗高騰のため参加費が2000円→2500円に急遽変更されました。
大変申し分けありません、どうか宜しくお願い申し上げます。

良寛さん講演会
越後が生んだ聖僧・良寛。長年良寛の足跡を追い探求される全国良寛会会長・小島正芳先生を講師としてお迎えし5回目の講演会です。複雑な現代こそ良寛さんのお話は心に響くことでしょう。お暇をみて振るってご参加下さい。
演題「佐渡島金山と良寛の母の愛」
期日:10月25日(土曜日) 14時開始
会場:樹下美術館陶芸ホール
予定参加数:50名様
参加費:大人お一人さま1000円

お申し込みはいずれも樹下美術館へ電話025-530-4155(良い午後)でどうぞ。

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