樹下だより
親切なジョウビタキ。
昼食に美術館へ寄るとカフェのA氏がジョウビタキが来ています、そこそこ、と仰った。
確かに4,5メートル先のツツジの枝にいる。
出て行ってカメラを向けると飛び去ったが、10分もするとまた来た。
ガラス窓越しながら近いのでかなり鮮明に撮れる。
あっちの枝、こっちの枝へパッ、パッと軽やかに飛ぶ。ただしこの鳥は高い枝にはまず止まらない。精々1メートルほどの高さ、時には芝生にも下りる。しかも私達カフェに居る人間の数メートル先まで来てくれる。
一通り目の前を往き来したあと視界から消えるが、しばらくするとまた現れ、なんとまあ親切な鳥なのだろう。
同じ個体が繰り返し現れているのではないか、と考えてみた。
庭の灯りに止まったのをスマホできれいに撮った写真をお客様が見せてくださった。
色が濃いのでオスであろう。
鮮やかなオレンジ色が春の花などを背景に、しばしば絵になる場所に止まってくれるので撮るには嬉しい。
美術館付近を縄張りに決め、餌を探しながら婚活をしているのだろうか、但し殆ど鳴かない。
同じくオレンジの翼のツグミ。ジョウビタキよりずっと大きい。
ギッギッと鳴きながらつがいで来ていた。
今年何度か目にしていたジョウビタキを本日ようやくちゃんと撮ることができた。
美術館を出るときに、昨日設置した前庭の鉄椅子に止まっていた。
美術館で簡単に鳥に会えるのは嬉しい。本日はウグイスも来たが、いつかエナガが現れれば最高だと期待している。
エナガはかなり高い場所が多く、大変素早いため、カフェでは無理かも知れない、、、。
前庭に小さなカフェ・スペース 樹下美術館産天然のタラの芽。
アプローチ左の植え込みに席を作るべく、先月末から大潟区の名工田中左官さんにお願いしていました。
コンクリートがすっかり渇き、このたび椅子・テーブルを置いたところ良い雰囲気になりました。
コブシの花が残っていて良い感じでした。
昨年春、裏手の一角に置いた椅子テーブルをこちらに移しました。
テーブルが小さいため食事は出来ませんが、
飲み物とケーキなら三人様まで大丈夫だと思います。
ご好評の向こうのベンチ席ともども、どうかご利用ください。
さて晴れた昼、裏手にあるタラノキで良い具合に芽が膨らんでいました。
太い芽でしたので半分に切り分けたそうです。
いくらお金を積んでもこんなに美味しいタラの芽はありません。
樹下美術館の庭では春一番のフキノトウに次いでタラの芽が、この先には美味しいフキが採れます。
昼と夕方のクリスマスローズ。
日が長くなり夕方6時といえども明るさが残り頼もしい。
ふた月も遡ればまさかの豪雪が始まるころで、当時は今日の春光など想像だに出来なかった。
鮮やかな季節の移ろいは魔法としか言いようがなく、いえ魔法よりずっと凄い。
美術館の庭も一つの例外無くしっかりと魔法に掛かっている。
開館から3週間が経ち、つぼみから花へ当館自慢のクリスマスローズが早真っ盛りを迎えている。
もしかしたら今年のクリスマスローズは、14年前の開館以来最も勢いよく咲いているかもしれない。
本日昼休みと午後6時を過ぎた夕刻の双方の花を以下に並べてみました。
ここから夕方6時半すぎです。
こうしてみると昼は花の色それぞれに鮮やかです。夕刻は白が冴えるように感じられ、全体はくすみを帯びてしんみりした情緒が漂うようです。
それもいっときで、間もなくみな眠りにつくのでしょう、とても健康的です。
本日のお客様が、散り始めたソメイヨシノを見て「花は待つ間が一番いいかもしれませんね」と仰った。
ああその通りだと思いました。
思い出そうとしていたのは、松尾芭蕉の「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」でしたね。
しかし、寂しさの一つ一つは何時とはなしに明日を待つ心に変わるのではないでしょうか。
世界の魔法に振り回されながら驚き悲しみ、そして楽めればと思いました。
どうか皆様も最盛期をを迎えているクリスマスローズを見てやってください。
長寝の後ヒメオドリコソウとハマダイコンの道を歩いた。
午後から小雨が降った。セーターに滲みない程度だったため帽子を被り近くの道を歩いた。
シジュウカラとホオジロが鳴く雑木林に添った農道。花は隊列を組み声なき声でつかの間の我が世を歌っていた。
もなく田打ちが始まり辺りは賑やかになる。
昨日小島正芳先生の講演会が無事終わり、ほっとして昼までゆっくり寝た。
小島先生、良いお話を有り難うございました。ぜひまたお聴きしたいと思いました。
小島正芳先生の講演会が終わり、心の花(文化の花)が開いた午後。
本日午後、「齋藤三郎の絵と書」の題で小島正芳先生の講演会が催され無事終了しました。
開始前の駐車場。
小島さんは昨年から全国良寛会会長をされ、名実ともに良寛研究の第一人者です。先生の新潟大学書道科の学生時代、髙田の芸能科(今で言えば芸術科)で講師を務めていた齋藤三郎の授業に強く感銘を受け、今日に続く敬愛の念を持ち続けられています。
良寛研究の傍ら齋藤作品を蒐集、加えて陶芸はじめ日本美術に精通される先生。本日は齋藤三郎の陶芸に至る道程、優れたロクロ技術、師・富本憲吉と学んだ九谷焼きの影響、棟方志功との交流、作品に現れる雪国の自然風土と生活、時代ごとの作品の特徴、他に類を見ない書の味わいなど、明解なお話に参加者みなで引き込まれました。

若き日、小島先生ご自身が親しんだ髙田、直江津の街並みと文化、常に目にした妙高山の素晴らしさなどが織り込まれ、齋藤三郎の授業は寺町の工房が教室だった事を初めて聞きました。そこでの講義は心に響き、今も一言一句を鮮明に覚えているということでした。
齋藤三郎の要約として、若き日に災害で失った母への思慕と仏心、雪国の風土の表出、九谷焼のオリジナル化、そして特異な書の才能などが心に残りました。
最後に先生は今年4月24日から7月4日(日)まで、東京都の永青文庫美術館(理事長・細川護煕氏)で開催される「心のふるさと良寛Ⅱ」展を監修されます。良寛を敬愛した陶芸家のセクションに齋藤三郎の絵皿が北大路魯山人の作品とともに展示されることが知らされ、一同大いに意気上がった次第です。
休憩を入れて80分。濃い内容とほど良い分量のお話は聴きやすく、あっという間の楽しい時間でした。
夕刻、知り合いと見に寄った美術館近くの新堀川の桜です。
ひろやかで、伸びやかで、あでやかな花。
髙田の方が、あっと声をだされたほどの美しさでした。
日中何組もの家族さんなどが食べ物持参で来られていました。
外には自然の花(桜)が、樹下美術館に心の花(文化)が開いた良い午後だったと思います。
頸城区大池のビオトープ。
昼休みのひとときうららかな陽気に誘われて頸城区の大池いこいの森のビジターセンターの施設の一つ日本自然学習センター(いわゆるビオトープ)へ行った。
この場所を指すのにいつも何と書いたら良いのか戸迷う。
良い場所なので「大池いこいの森のビオトープ」、あるいは「大池のビオトープ」などと簡略させてもらえれば助かるし、四季折々広く親しまれるのではないかと思う。
手前の一角に白い群花。近づくと水芭蕉だった。
大潟水と森公園のより小振りだが形が揃ってしゃんとしている。
至る所のショウジョウバカマは濃淡やスジ?の有無など楽しむことが出来る。
ヒラヒラ舞ってきたチョウがコナラに止まった。
ヒオドシチョウだった。
この蝶は前年の夏に成長(蝶)となりそのままの形で越冬するらしい。当地で考えれば雪中どうして過ごすのだろうか、まして今年は豪雪だった。雪が少ない長野や群馬県で越冬し雪解けを機にやってくるのでしょうか。越冬の割りに傷みが少なく、整った姿をしていました。
それにしても雪解け早々、何を栄養にしているのやら。
2016年4月16日、大潟区の雑木林で見たヒオドシチョウ。
これもヒラヒラと現れ、こともあろうに私のズボンに止まった。
越冬の影響でしょう、この蝶の翅(はね)はかなりボロボロでした。
それでもまた飛んでいったのです。
かって赤とんぼが十数羽も白ズボンに止まったことがありました。
大潟水と森公園、大池いこいの森公園、近隣二つの公園は十分に四季を楽しませてくれる。ただ本日午後のひとときは野鳥の声はなく、わずかな花と蝶それに人間が一人の散策になりました。
暖かい日射しと静けさがご馳走でした。近いうちにまた寄ってみようと思います。
いよいよ明日は小島正芳先生の講演会です、楽しいお話になることでしょう。
近くの新堀川の桜 美術館のベンチに座り春の田と桜を眺めながらホットサンドを食べた。
気持ち良く晴れた昼、近くの新堀川の桜を観た。歩いて10分、車で1分の所の桜は明るくて清々しい。少しずつを訪れる人が増えている隠れた名所だと思う。
木肌が銀色に輝き姿は伸びやかで、ソメイヨシノとやや異なる印象を受ける。
さて去る3月15日の開館以来昨日まで午後のみの営業時間でしたが、今日から通常(10:00~17:00)になりました。
飲み物だけだったカフェのサービスも、ホットサンドとベーグルサンドの軽食が加わりました。
本日裏のベンチで、春の田と桜を眺めながらホットサンドを食べました。
果物、サラダ、ピクルスとポット珈琲または紅茶付きで1100円のセットです。
私には十分過ぎるボリュームなので夕食を軽くしました。
上掲の写真で、サラダは持参した自分用になっています。
本日「今きれいな鳥を見ました」とカフェのお客さんが仰った。間もなくジョウビタキが現れ、それだったようです。残念ですが上手く撮れませんでした。
明後日15:00から行われる全国良寛会会長・小島正芳先生の講演会「齋藤三郎の絵と書」が予定の35人に達しています。お天気が持ちそうなのでほっとしているところです。
美術館の一本桜 本のインタビュー。
待っていたその春が早くも4月を迎える。全く容赦ないスピードである。
今年は時間だけではなく草花の進行も早い。わけてもソメイヨシノの開花スピードはどう考えたら良いのだろう。蕾がほころび、満開までの風情を楽しみにしていた所、一夜明けたらもう満開?という異様な早さでパッと咲いた。
一月突然の豪雪ですっかり厳冬気分に浸っていたところ、実は暖冬だったと伝えられ途端に桜が咲く。
あまりのことにからかわれている感じがする。
樹下美術館に一本だけあるソメイヨシノ。
一本しかないが、一本だから良いかもしれない。
急いで散らないでと願っている。
裏手のベンチは桜のそば。
15年前の開館時に植えた時は僅か2メートルほどの苗木でした。
玄関に向かって左手の植え込みの中にテーブル席を予定しています。
本日コンクリート工事が終了し、4,5日後に椅子テーブルを置くつもりです。
足元に若いツツジを三株植えました。
これからの季節、ここでもお茶などお楽しみいただけます。
本日新潟日報の記者さんとカメラマンさんが来られ、インタビューを受けました。同紙第2,第4日曜の朝刊コラム「にいがた人の本棚」の取材でした。
恥ずかしながら愛読書に「銀の匙」を挙げ、自分なりの読書のことを述べました。過去のそうそうたる本読みの方たちに混じり、惨めなことにならなければよいのですが、心配です。わたしのは4月11日とお聞きしました。
倉石隆の~風という影響。
昨日ゴルフができたのもつかの間、本日は書類、調べ物、必要読書などで、美術館に行くことも出来ず寸暇を惜しまなければなりませんでした。
そんな日の来館者さんで、美大出の常連さんA氏が見え、次のような感想を仰ったということです。
倉石隆作品はいずれも興味深かい。
「見つめる」にエゴン・シーレの、「人生」はジャン・ドュビュッフェの影響が見られて面白いということでした。当館所蔵で「みつめる」ほか「熱情」などの作品に一種荒々しいタッチと線、そしてホワイトの風合いがともにシーレ風だと思っていましたところ、あらためて仰って頂きとても喜んでいます。
さらに、なにより「人生」は不思議な絵だと思っていましたが、アンフォルメルの画家ジャン・ドュビュッフェの影響を聴き、調べましたところ、非常に良く似た幾つかの作品に出合いびっくりしました。
エゴンシーレ「自画像」
Wikipediaのエゴン・シーレから。
ジャン・ドュビュッフェの画像検索をされると、《ご婦人のからだ「(ぼさぼさの髪)」など、「人生」が影響を受けたと思われる作品に出合います。どうか試みてみてください。
さて倉石婦人から、主人はいろいろな人から影響を受けました、と聞きました。独創性を求めながら時代と先人を研究することは芸術家の必要な過程に思われます。
一番の師はレンブラントだったという倉石氏は、エゴンシーレのほかクリムトにも影響されたと聞きました。
ただ当館収蔵品にクリムトの影響らしいものが見当たらずにいました所、過日偶々「異国の人」に関係した個展のDMを見つけた折、印刷された「お気に入りの帽子」の輝くような色にクリムトを覚えた次第です。
フォルムやバックはともかく、色彩は如何でしょう、クリムト風でしょうか。
最後は○○風の余談です。
私が持っているセーターで、色具合なとが「みつめる」で倉石氏が着ている服にとても似ているものがあります。
冒頭の「みつめる」の着衣に似たセーター。
20年以上も経っていますが、ある方のイタリア旅行のお土産です。
肘が薄くなり、手芸の方から皮をあてがってもらいました。
今年の倉石隆は「自画像 自己投影像」ですが、確かに「影響を受けた画家」の観点でも面白いですね。
最後ですが、A氏は齋藤三郎の書の驚くほどの素晴らしさを述べられたそうです。
どんな筆を使っていたのだろうと感嘆させられる端然たる色紙、そして流麗自在な手紙を絶賛されたと聞きました。
心強いばかりです、“有り難うございました”
朝な夕なに去りがたい春の庭。
冬鳥たちの姿が消えるや春の鳥が四方で賑やかに鳴き交わす。大小のリスマスローズが満開を迎え、随所で椿がささやき合っている。
玄関向かって左脇の木立の中にこじんまりした椅子席を作るべく間もなくコンクリート工事が始まる。
駐車場からよく見えるので予定場所の足元にツツジを三株植えた。
近くのホームセンターで求めたこちらのツツジの札に淀川と書いてあった。
まだ小さな株だが、ひと月もすれば咲くのでは。
果たして皆様はこの場所に座ってくださるだろうか。
昨日ギイギイ、と鳴いていたコゲラ。
鋭いくちばしで思いっきり突っつかれる木は痛いだろうな、と思う。
本日の夕雲。
仕事終わりに芝生でゴルフボールを打った。
新緑を待つケヤキにいっとき優しい雲が掛かる。
花に代わって月がのぼった庭は名残惜しく、しばし去りがたい。
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