樹下だより

本日も晴れた。

2017年12月21日(木曜日)

昨日に続いて晴れた本時木曜日、美術館周辺の雪は消え、
わずかに残るばかりになっている。

 

IMG_2009
肝心な太陽はのんびり雲とかくれんぼ。

 

IMG_2013
美術館の芝生の雪は地図のようになっている。
青森県、鹿児島県、東京湾、愛知県?

 

IMG_2018
お隣の冬木立と白い雲。

 

 

IMG_3411
美術館の帰路、ほくほく線の西側に白鳥が沢山いて電車
が通過した。

同じ情景の日に特急はくたかがシャーっと通ったのは昔の
事。何事もそれはそれ、これはこれ、米山の雰囲気も良かっ
た。

妻のパソコンとキーボードに少しずつ慣れたが、そろそろ返
してと言われている。私のは買い替えになるらしい。

去る17日日曜日の「堀口大學展」のこと。

2017年12月21日(木曜日)

去る17日日曜日のこと、荒れ模様の午後長岡市へ
「堀口大學 展」を見に行った。
同展は12月2日~1月8日まで開催される。この
度大學のご長女堀口すみれ子さんから知らせがあ
り、当日お会いできる時間が約束約束されていた。
早めに会場入りして展示を見た。
審美眼に優れた詩人が著した膨大な書物と趣味の良
い遺品が館内いっぱいに展示され、一般の絵画展など
と一味異なる優れた個人の生活と生涯に触れることが
できた。

 

IMG_20171217_132952
会場入口のタペストリーはアポリネールの詩集
「動物詩集 又はオルフェさまの供揃い」から作品
「猫」とデュフィの版画挿絵が掲げられている。


我が家に在ってほしいもの、
解ってくれる細君と
散らばる書冊のあいだを縫って
踏まずに歩く猫一匹、
命の次に大切な
四五人ほどの友人たち。

 

IMG_3189 - コピー
93ページの展覧会カタログ。表紙「鳥と雲」は長谷
川潔の版画であり、1921年の大學詩集「水の面に書
きて」の別刷、挿画。

会場には、終生心の父母と敬愛した与謝野鉄幹・晶
子の恋文、夫妻の短歌、遺品からはじまり、両親、家
族とともに若くして世界を駆けた15年間に於ける原稿
や写真および愛用品が続く。

館内を巡ると堀口大學の装幀へのこだわりがわかる。
大正期に始まる長谷川との表紙、挿画によr協働は熱
いものがある。
さらに昭和初期の絢爛とも言える装幀文化の中にあ
って、豪華な限定本など装幀は百花繚乱の趣が見て
とれる。
本とその装幀は当展の力点の一つで、古来西洋独特
のものだった革装幀について大學は、日本の古典には
馴染まないものとして、文化の根本的な相違を指摘して
いる。

 

IMG_3181
当館収蔵「水の面に書きて」。長谷川潔にの表紙。
水の面に書きて、は何刷もあり長谷川による異なる表
紙や扉絵が施されているようだ。

 

当展は「美と文学の探究者」の副題の通り親交した画家
たちとともに永井荷風、西條八十、三島由紀夫、佐藤春
夫青柳瑞穂など文学者との交流を示す関係資料も豊富
に展示されている。
1920年代、世界的な人気を博していた詩人ジャン・コク
トーとの交流が生まれている。大學は彼の詩集訳詞に積
極手に取り組み紹介している。コクトーは絵にも優れ、そ
の書籍は流麗な人物デッサンによって飾られ、会場で独
特の流れるような線で描かれた人物画を多数見ることが
できる。
また1930年代にはサン=テグジュペリの「夜間飛行」ほ
かを翻訳していることを知った。

さて大學は1945年7月妻の故郷である新潟県の関
川村(現妙高市)に疎開、
同地で終戦を迎え、時経ず
して父を失くしている。
翌1946年1月に高田(現上越市)
南城町に移ったが、
1950年6月神奈川県葉山町に転居するま
での足か
け6年上越地方に仮寓したことになる。
敗戦による混乱と物資困窮時代にも拘わらす、当地方
に於いて気力を振り絞り一気に5点の詩集を
刊行した。.

以下はいずれも樹下美術館が収蔵する関川および高田時
代に出版された詩集。

IMG_3202
左より「山嶺の気」、「冬心抄」、「雪国」。

IMG_3205
同じく当館収蔵の「あまい囁き」と「人間の歌」。

いずれも1945~47年(昭和20~22年)の発行で「山
嶺の気」は31ページの小冊である。「あまい囁き」の
表紙は東郷青児の細い線とわずかな着色で刷られて
いる。

もう一冊の「人間の歌」の経緯が少し切なかった。
つまり、あとがきによれば、自身のの作詩集は1925年
の「砂の枕」以来20年ぶりということだった。もちろん
その間に何篇もの訳詩集を刊行しているし、きわめて部
数が限定された私家本「ヴェニュス誕生」はあったが、一
般的な発行は長く途絶えていたという。
私にはその訳を知る由もないが、やや辛さが感じられる。

だが上越地方の仮寓中、多くを作詩し過去分も含め集中
して出版を重ねた。
終戦によって重しが取れたのか、疎開先の食べ物が、それ
とも人情が良かったのか、あるいは妙高山の雄姿に押され
たのか、生活ひっ迫だったのか、いずれにしても詩人は当
地で心奮い立たせた。

展覧会会場まで60キロ、再度県立近代美術館を訪ねそ
の人柄に触れてみたい。

慣れないパソコンで四苦八苦し、ミス文が多く失礼しました。
まだあるかもしれません。

降っては消える雪模様の年の瀬。

2017年12月20日(水曜日)

朝日の中の雪がきれいだった水曜日、午後いつもの
ように特養ホームの回診があった。
学校ではインフルエンザが流行している。当特養は今
のところ免れているようだがやはり心配だ。

 

IMG_1989
午後の樹下美術館。例年トクサを短く刈るが今年は常
緑性を当てにしてそのままにしてみている。

 

IMG_1999
蕾をみせていたクリスマスローズ。

 

IMG_2006
はりはり漬けが食卓に出ると年が暮れ新年が近づく。

 

去る17日に訪ねた長岡市の新潟県立近代美術館の
「堀口大學展」を書いているが、妻のパソコンを借りて
Windows10で書くのは難しい。
カーソルがあちらこちらへ跳ねたり、ひょっこり余計な
ウインドウが現れたり、文字が急に大きくなったり、記
事が消えたりする。
普段から操作が下手なので流行りの自己責任であろ
う。

この記事もうまく読まれているか自信がない。

当館の図録が書店のベストセラーに入った。

2017年12月16日(土曜日)

12月25日まで、今年の樹下美術館は残すこと9日となっ
た。

そんな日の事、「あなたこれ見て」と妻が上越タイムスを持っ
てきた。毎週末掲載される上越市本町「春陽館書店」におけ
るベストセラーの記事で、第五位に「樹下美術館の齋藤三郎
」(美術館)とあった。

 

IMG_1841
赤で本が囲ってある。

飛び込みのようにして置かせてもらった微小な個人美術館の図
録という地味な本が、小学館、幻冬舎、中央公論を抜いて売れ
ていたとは!一体どうしたことだろう。
ローカルな話題だが、ローカルなればこそ,、嬉しくまた責任も感じ
てしまう出来事だった。

 

IMG_1861
お客様から頂いたサンキライ(サルトリイバラ)をスタッフが輪を作り
リースにした。

 

IMG_1863
妻の友人がお持ち下さった手作りのリース。

 

 

IMG_1868
お客様が帰ったあと雪の庭を見ているモネ人形。

 

今夕美術館と医院の忘年会があった。お世話になっている
方も交え、和気あいあいと過ぎ行く年を惜しんだ。
それにしてもWindows10で書くのは難しい。

改装なった土底浜の歩道橋に上ってみた。

2017年12月15日(金曜日)

昨日に続いて晴れ間が多かった日、午後からある事業所の
健診結果についての相談に出向いた。産業医として何十年
も携わっている工場は100人規模だが、長く労働衛生の
遂行に実直な姿勢を維持してきた。
当初の担当者の熱心な取り組みが代々継承された結果で
あろう。

IMG_1762

 

早く出たので建て替えられたばかりの歩道橋にのぼってみ
た。

IMG_1758
JR土底浜駅前交差点の歩道橋、駅と大潟町小学校に近いの
で子供たちが多く利用する、同小学校は私の母校。この時期、
防寒具に身をを包んだ児童たちはとても可愛い。、

 

IMG_1756
歩道橋から国道8号線の西の方角を見る。比較的海が近いの
で雪はなくなっている。ただし左側の狭い松林を越えると10
㎝ほどは残っている。

IMG_1757
東方面を見る。出来たばかりのドラッグストアの向こうに米
山が見える。

IMG_1778
陶芸展示室の白テーブルにツリーと熊?のガラスのフィギュア
が出ている。妻の親族から頂いたものでとてもきれいで可愛い。

日中、昨日よりもよく晴れ、気持ち良く過ごせた。

冬に群れる

2017年12月13日(水曜日)

寒波によって美術館周囲の積雪は10数㎝ほどになった。
カフェの窓辺は屋根からの落雪で3,40センチはある。
予想以上の雪で慌てている。

IMG_1626

本日午後老人施設の回診の後カフェで食事し、周囲の田などを
巡って帰った。

 

IMG_1650
柿に取りついているムクドリ。

 

IMG_1669
いつもよりマガンが多いようであり、いくつもの群に出会った。

 

IMG_1680
まるで煙のようになって飛翔していた雀の群。車中からの写
真で色調がうまくありません。

IMG_1686
電線に移動した雀。

 

IMG_1702
朝日池にカモの群。何時食事をするのだろう、余裕なのか
皆じっとしている。

 

IMG_1690
水田の一角にガマが沢山あった。穂が散ることもなくしっかり
ついている。見慣れたものより小さく、種類が異なっているの
かもしれない。

さすが冬、急に鳥たちは群れ、寒風の空を凌いでいる。凌ぐ
というより喜ぶ風でもあり、冬も凄いが鳥もすごいなあと感嘆
させられる。

昨日夕刻、お台場の蓄音機! 級友と食事。 

2017年12月3日(日曜日)

昨日午後北陸新幹線で上京した。
毎年夏が過ぎるころ、誰言うともなく今年も集まろういうこと
になり、20年は続いている同級生夫婦3組による食事会が
あった。食べもの飲み物に通じているAが店を選びホテルも
予約してくれた。

早く着いてしまい集合の6時まで1時間半近く余裕があった
ので、妻とお台場の夕陽を見に行くことにした。初めてのお
台場海浜公園は雲も空も海もちょうど良かった。

1

 

2
少し離れたところでなんとポータブル蓄音機を聴いている
人がいた。
ああ、さすが東京。初冬の夕焼けの渚で蓄音機!曲目は
自分も親しんだ曲ばかりだった。

ある一枚がかかった。あたまで鳴ったピアノの和音はまさ
にカウント・べーシーの音。初対面を忘れて胸弾んだ。
それからサッチモのラ・ヴィアン・ローズが掛けられ映画・
麗しのサブリナでオードヘップバーンが歌っていた、ヘップ
バーンはおしゃれ泥棒が一番、そしてスリーピー・ラグーン
が掛かり、1960年代、来日したハリージェームスのドラ
ムスはバディ・リッチだった。
あるいはラ・メールが始まるとシャルル・トレネを褒めあい、
その方と幾重にも話が重なった。
それにしても初対面、お邪魔にならなかったでしょうか。貴
重な場所で貴重な音源、思ってもみなかった素晴らしいひ
と時でした。

 

2'
夕暮れの渚で海の曲を二曲
も聴けたとは。

2''

3
持参されていた白ワイン。
お酒でも飲まないとちょっと恥ずかしい、とその人。
幸せへの恥じらい。だが至福はそんな中にあるにちがいない。

海から帰ると集合の時間になった。
宿舎から歩いて会場へ行った。

IMG_1253
落ち着いた店内が次々のお客様で一杯になった。

 

4
1年ぶりに六つのシャンパングラスが鳴る。

 

5

 

6
キノコ料理、肉、フォアグラなどいずれも産地が厳選され、
分量は我々の年令に合わせられ、ソースが美味しく印象
深い料理だった。ワインも大変リーズナブルで賑わうのも
うなずけた。

イシグロカズオ氏の文学とその映画の深さ、俳優アンソニー・
ホプキンスの凄さが語られ、ヘミング・ウエイは憂うつではな
く、倦怠と述べる者もいた。ローマの休日が一番、懐かしい
「ファニー」と主題曲、魅力的だったレスリー・キャロン。モー
リス・ロネとアラン・ドロン、映画「男と女」のボサノバ、市川
雷蔵の円月殺法など、話は尽きなかったが再来年は奈良で
という無謀な話の後、男女の頻尿に関する薬の話題に至り、
ようやくお開きとなった。

 9
お終いの方で出た支那茶の器が良く、
欲しくなった。

20
ホテルの近くの花屋さん。街はクリスマスのしつらえで一杯だった。

本日の上越タイムス頸北版と樹下美術館。

2017年12月1日(金曜日)

師走の初日は時たま小さな青空が覗いた以外およそ
曇り、しばしば雨も落ちた。
さて当地のローカル紙上越タイムスの本日頸北版の記
事は樹下美術館関係の二件で占められていた。如何に
ローカル紙とはいえ、まして頸北版(柿崎区、吉川区、
大潟区、頸城区)といえども、タブロイド一面が当館の
二記事だけで埋まっているとは、前代未聞ではなかろう
か。
しかしこれこそローカル紙の真骨頂であろう、と一種可
笑しみを禁じ得なかった。
(上越タイムス:タブロイド判20ページ、発行部数
19,600部)

img238
上段が図録関係、下段に過日の蓄音機を聴く会のこと
が載っている。

3,4年も前のことになろうか、いつも当館の関係記事
は頸北版に載るが、図録刊行の際は全域トップ記事と
して一面に出して欲しい、と前の代表者と話をし了承し
て頂いていた。
しかるにいざ本が出来てしまうとそのような事はどうで
もよくなり、小さな頸北地域の出来事で十分だ、興味
ある人にはきっと伝わるという感覚に変化した。年と共
に愛着はより地元へと狭まるような現象があるのだろ
うか。
ただし折角だからいずれ中央の何種かのメディアに本
を届けどんな反応があるのか、試みたいと考えている。

何かと書きましたが、上越タイムスさんにはいつもお
世話になり感謝をしているのです。

蓄音機を聴く会の4回目を終えて。

2017年11月25日(土曜日)

樹下美術館秋のささやかなイベント、蓄音機を聴く会が
今夜終わった。

前半をペギー・リーの歌でローマの秋など古いポップス
を後半はプリム・ローズのヴィオラでアヴェ・マリアなど
クラシックのレコードを聴いた。

IMG_0802
開演を待っている蓄音機。

 

樹下美術館の音響、特に陶芸ホールは蓄音機をとても良
く鳴らし、そこに人が居るように歌う。
電気なき音源は、誰もが時代を超えて持ち会わせる過ぎし
良き日のエッセンスをまざまざと蘇らせてくれる。
そのような感覚と体験は今日という日を癒やし、明日への
希望へつなげる力を有している。
これは蓄音機の良さであり、作曲家と演奏者およびかって
の聴衆の力、言うなれば「時代の力」ではないのかと思わず
にはいられない。

 

IMG_0795
暮れていく今夕のふる里。

ご来場の皆様、有り難うございました。
また来年、良い季節に行いたいと思いました。

沿岸の雪、奇妙に始まった冬。

2017年11月24日(金曜日)

本格的な降雪ではなかったが去る19日に初雪があり、本日
朝方に大きな雷が鳴ると強風ともに再び降った。
そんな昼すぎ図録を届けるため妙高市の書店へ向かった。

驚いた事に山沿いの同市は全く雪が無く、晴れ間も覗いた。
車の車外気温は美術館で3度、妙高市は5度。暖かいはずの
沿岸が低温で雪が降り、山沿いが暖かく雪も無いとは。

1
出かける前の美術館。

 

2
妙高市内。

 

4
帰路板倉区はさくら園付近の路傍の菊。
亡き母の生前、時に利用した同園のショートの利用中、車椅子に乗せ
て秋の妙高山や菊などを見た。

 

5
帰ってきた樹下美術館。雪の庭も良いとお客様が仰ったという。

それにしても初雪の19日に出かけた髙田に雪が無かったことといい、
冬を迎え、今年はおかしな空模様になっている。

悪天候に手間取り、患者さんへの急用もあり予定した柏崎市には足が
届かなかった。

2026年3月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

▲ このページのTOPへ

This website stores cookies on your computer. These cookies are used to provide a more personalized experience and to track your whereabouts around our website in compliance with the European General Data Protection Regulation. If you decide to to opt-out of any future tracking, a cookie will be setup in your browser to remember this choice for one year.

Accept or Deny