樹下だより

カモメの群とすれ違ってみた日曜日の午後。

2015年9月15日(火曜日)

一昨日の柿崎海岸の散策でカモメの群とすれ違ってみました。
波打ち際で日向ぼっこをしている様子のカモメ。
カメラを構えて海岸線に沿ってゆっくり近づきますと、少しずつ私の先へ行こうとする一群と、
じっとしている一群と、私の後へと移動する群に別れました。

結局多くのカモメとすれ違いましたが、先へと移動した群がだんだん少数になると最後に残った二羽が飛び立ちました。
一見みな同じ姿をしていますが、やはりなにがしか個性があるのでしょうか。

ほかに10数羽の千鳥の群にも出会いました。
砂の色に同化している小さな彼らは一斉にツツツと素早く先へ移動し、大抵パッと飛び立ちます。
千鳥の群とすれ違うことなどとても出来ません。

 

 

カモメ1どこかのデザイナーの気を引きそうなカモメと影。

 

かもめ2カモメは案外怖い顔をしています。

 遠くに何人かの釣り人と千鳥、近くにカモメしか居ない初秋の海でした。

樹下美術館の秋の音楽会。

2015年9月14日(月曜日)

中高校生時代によく日記を付けた。
内容はおいつも天気から始まったが、年を取った今ブログも大抵お天気から。

その昔、どうして両親は出かけもしないのに、天気予報ばかり見るのだろうと思っていた。
いま自分が確実にそうなっていることに気づく。
良くても悪くても予報はまず身近な明日の希望、次ぎに行事や予定を案じるためか。
気象や自然の気宇に触れるのも心身に良いかもしれない。

それにしても本日は曇り空で、予報のように晴れなかった。
昨日は気象庁を褒めすぎたかもしれない。
明日は今度こそしっかり晴れるようだが当たってもらいたい。

さて今秋の樹下美術館は以下の音楽イベントがあります。

10月17日(土曜日)は「三人の大学院生さんによる美術館コンサート」
1510院生さんコンサートバナー
次第に夜が長くなりました。
若い音楽家たちの溌剌たる演奏にご期待ください。

・入場料大人お一人1200円、中学高校生800円です。
・お申し込みはお樹下美術館電話025-530-4155へどうぞ。

週末を賑やかにして頂き有り難うございました 柿崎海岸の散策 当たる気象予報。

2015年9月13日(日曜日)

本日の日曜日は予報通りにぐづついたお天気でした。
そんな中自転車で来られた若いご一行さんはじめ、樹下美術館は大勢さんで賑やかにして頂き有り難うございました。

 

自転車50㎞を走って来られた自転車の皆様。

柿崎海岸のカモメ出かけた曇りの柿崎海岸でいっとき陽が射した。
カモメのわきをそーと通り過ぎる。

 大潟スマートインター柿崎インターから雨上がりの大潟スマートインターへ。

 

丸く青いシーグラス 柿崎海岸でみつけた青く丸いシーグラス。

丸く赤いシーグラス赤いのもあった。

たった一日の崩れを当てた天気予報は、明日の晴れを知らせている。

今世紀に入って何が進歩したか、色々考えさせられるが、
気象予報は確実な進歩を遂げているように思われる。
農漁業にとっては大きな恩恵ではないだろうか。
但し長期予報はいまいちかもしれない。

希ではない特別警報 大丈夫だという河川は無いらしい。

2015年9月11日(金曜日)

台風18号は遠く大陸方面へ去ったと思っていたが実際は違っていた。

東西の高気圧に挟まれて、台風17号と18号から変わった低気圧が窮屈に並んで列島を北上。
やはり異常な気象だったようで、本日も風強く不安定なお天気だった。

 004強風の四ツ屋浜の昼時。

 025樹下美術館裏の水田で行われていた稲刈り。
見るからに立派な大潟ナショナルカントリーのコンバイン。

さてこの度の豪雨で昨日「線状降水帯」という言葉を初めて知った。
本日宮城県の洪水では「バックウオーター」という言葉も初めて聞いた。
十年に一回、何十年に一回という災害が起こり、「特別警報」が出されるようになった。

そんな昨今、我が国の河川で最大級の雨に耐える堤防が完備がされている所は皆無らしい。
この状況下では、毎年梅雨どきや台風によって大きな水害が発生するのも分かる。
ある意味国が呑気だといわれても仕方がない現実が根底にあるようだ。

夏の終わりから今までよく雨が降った。
時には激しい雨が止まず、どこかで氾濫しないか心配だった。
他の災害も同様、この度のように夜間から発生した時など特にどうすればいいのだろう。

貴重な今年前半の「お声」 なかなか晴れない空。

2015年9月8日(火曜日)

〝素晴らしいです。ボケの花入、草花文の水指、大変感動しました。特に気に入りました〟
〝光の使い方がとても上手だと感じました。とても良い雰囲気です〟
〝友人から県内外からの客人があると必ず来るとても素敵な美術館と聞き、是非一度と思っていました。
目線が低く様々な植物を見ながら昼食で気持ちが落ち着きました〟

以上は今年3月~7月まで、お客様が館内のノートに記載されたご感想の一部です。
「お声」として樹下美術館のホームページに掲載させて頂きました。
展示にカフェに庭に、さまざまな方々が記載されるノートは大変興味深く貴重です。
引き続き、どうかご自由にお書き下さい。

それにしましても連日雨がよく降りなかなか晴れません。

関田山脈の雲頸城平野を囲んで東西に連なる関田山脈の稜線を覆う白い雲。
平野を吹き上がった湿った風が冷えて帯のように連なっています。

 

センニンソウ縦位置近隣の林で咲き誇るセンニンソウの真っ白な花。
おしなべて今夏の草花は旺盛に咲いたようでした。
初秋のこの花も強い芳香を放ちながら沢山咲いています。

 

台風18号が接近しつつあり、晴天は週明けと、テレビの予報が伝えていました。
目を楽しませてくれる雲ですが、本日もテントのように空を覆い日光を遮っています。

 

10月17日の音楽会の演奏者さんはこんな方たちです。

2015年9月3日(木曜日)

来る10月17日(土曜日)の「三人の大学院生による秋の美術館コンサート」の演奏者さんについてお知らせいたします。

お三人とも今年3月に入学された上越教育大学の大学院生さん。
そろって23才と、とてもお若く伸び盛りなのです。

当日はバッハから現代曲、そして日本の歌までどなたにも楽しめることでしょう。
皆さんの音楽歴は十分で、演奏が心待ちされます。

出演者さん左からアルトサックス田村亮太さん、ピアノ鈴木啓斗さん、ヴァイオリン茗荷智光さん。
当日のピアノは電子ピアノを用います。

【三人のプロフィール】
田村亮太:新潟市出身、洗足学園音楽大学管弦楽科でサクソフォーンのほか室内楽および指揮法を学ぶ。第50回新潟県音楽コンクール管楽器部門において優秀賞を受賞。
鈴木啓斗:北海道中標津町出身、北海道教育大学釧路校芸術グループ音楽研究室卒業。NHK 全国学校音楽コンクール北海道ブロック釧路地区大会ほかで入賞。
茗荷智光横浜市出身、東京音楽大学ヴァイオリン科を卒業。リスト音楽院マスタークラスオーディションに合格し選抜演奏会に出演。卒業後1年間フリーの音楽家としてソロ、オーケストラ、室内楽、ミュージカル公演で活動。

【演奏会】
日時:10月17日(土曜日) 午後6時半開演
会場:樹下美術館
入場料:大人お一人1200円、中学高校生お一人800円
お申し込み方法:樹下美術館の窓口かお電話025-530-4155でお申し込みください。
※入場料は当日窓口でお受けいたします。

美しいカワラヒワの羽を拾った。

2015年8月28日(金曜日)

日中の山にむくむくと夏雲が出ていたが、夕刻から曇り空へ夜は雨になった。

昼過ぎ美術館のベンチの近くで鳥の羽を1枚見つけた。
黄色と黒のとても美しい羽だった。

昨今途方もないお金を掛けたプロジェクトのデザインが何かとすっきりしない。
較べて一羽の小鳥の羽の形状が、こんなに素朴で洗練されているとは。
それが空飛ぶ装置の一部とは。

 鳥の羽カワラヒワの風切羽と思われる羽。
長さ6,5センチ。

 

150502水盤のカワラヒワ今年5月、庭の水盤に来ていたカワラヒワ。

傷みがなく、一本だけだったので襲われたのではなかったかもしれないが、どうしたのだろう。

庭のりズム 当館のホームページやブログをご覧になって来館される方々に感謝

2015年8月27日(木曜日)

本日お客様と庭の話をして以下のようなことを感じた。
今時は花が少なく休みの庭。
それから燃える秋を挟んで春までは眠る庭。
庭はゆったりした呼吸のようなリズムを有している。

晩夏の庭ひと休みしている最近の庭。
それはそれで一種落ち着きが感じられる。

デッキ裏手のデッキから見える水田は日ごとに色づいて行く。
田んぼは当館の広大な借景です。

本日午後、新潟市からと埼玉県からのお客様にお会いした。
埼玉県の方は旅先の案内として当館のホームページをご覧になり、
新潟市の方は普段当ブログを見てくださり、このたび初めて訪ねたと仰った。

細々とした当館のホームページや拙ブログをご覧になって来館される方々は大変貴重で、いつも感謝しています。
新潟市のお二人は来館前に二代陶齋(斎藤尚明氏)の工房を訪ねたと仰り、とても幸せそうでした。

「手は難しい」と言った倉石隆の手 その3不安定な心の表れ。

2015年8月24日(月曜日)

「手は難しい」と言った倉石隆の手 で二回の記載を行いました。
一回目は雑音を避けるように、あえて手を描かない人物画。
二回目は動作の手と心理や感情など心が表れている手の作品を取り上げました。

色々ご意見はあろうと思いますが、本日は三回目最終です。
ここでは正面像にも拘わらず手の位置が不揃いだったり、その仕草に不安定さが見られる作品三点を眺めてみました。

④黄昏のピエロ倉石隆おなじみの油彩 「黄昏のピエロ」です。
まず細い身体と戸惑ったような目が印象的です。

④黄昏のピエロの手 か細い指をした手の高さが大きくずれています。
テントからの距離、細い体と頼りなげな手は拠り所のない孤独なピエロの心を伝えています。
「「(みつめる)」と同じように暖色系の色使いが、人物を優しく包んでいます。

 

E今春入ったばかりの油彩 「男の像」です。
黄昏のピエロと異なり、はち切れんばかりの異常に大きな身体です。
較べて手と顔は極めて小さく描かれ、顔の表情はいらいら落ち着きません。

E一応組まれている手にも同じようにに焦燥感が表れています。
新たなステップへの意欲と現実の狭間で、大きな体を持てあましている作者自身を描いています。

 

ネグリジェ倉石隆 油彩「ネグリジェ」
寝間着を脱ごうと服をずらした少女は細い身体をしています。

ネグリジェの手両手の位置は「黄昏のピエロ」と同じく高さが揃いません。
ぎくしゃくと左右異なる指のポーズから、緊張と不安が伝わります。
若い娘さんはモデルになるのが初体験だったのでしょうか。
何か可哀想で、見るほうもドキドキと緊張させられます。

さて三回にわたって倉石隆の人物画を、特に手に注目して見てみました。
〝手は口ほどにものを言い〟ではありませんが、氏の手には様々な表情が見られました。

実際手と指は顔にも劣らず大きく、二つもあり如実に動きます。
「手は難しい」
手は内部にある心を反映し、時には増幅するなど敏感な身体部分にちがいありません。
内省と観察の人物画家、倉石隆にとってそれは心と同様無視できない重要な器官だったのでしょう。

現在、樹下美術館では「倉石隆の男性」と銘打って老若の人物画を9点展示しています。
それぞれに、穏やかさ、無心、空腹、おどけ、困惑、寂寥、焦燥などが描かれています。

このたびの「(みつめる)」、「黄昏のピエロ」、「男の像」も展示していますので、どうぞご覧下さい。

「手は難しい」と言った倉石隆の手 その2動作の手 心の手。 

2015年8月23日(日曜日)

倉石隆の手に関連して前回は、手が描かれていない人物画を取り上げました。

本日の以下の二枚は1945から50年まで、戦後高田に復員していた困窮時代に書類や座右の半紙に描かれた素描です。
動作に関連したもので、構図が良く手のエッセンスが素早く描かれています。

授乳倉石隆 素描 「(授乳)」

寝そべる倉石隆 素描 「(寝そべる)」

 

このように熟達した描写力の倉石氏が「手は難しい」といいます。
次は動作をしていない人物(肖像など)で、表情のある手を見てみました。
いずれも1950年に上京し、画家としての地位を築いて行った時代の作品です。

(若い女性)倉石隆 素描 「(若い女性の像)」
重ねられるように組まれている手から、穏やかな感情が伝わります。
ダ・ヴィンチの「モナリザ」は椅子の肘掛けに片手を掛けていますが、この女性も似たような手の組み方をしています。

愁倉石隆 油彩 「愁」
固く組まれた手に愁いの強い思いが込められているようです。

 

最後に上の2枚と較べて、一種心の不安定さが手に感じられる作品を挙げてみました。

③見つめる倉石隆 油彩 「(みつめる)」
顔と同じくらいの大きさで描かれている手が気になります。
しかも離れた両手の高さが異なり、不均衡さが人物の心理に動きを与えています。
やや固い表情とともに、この手は一種不安定な気分を伝えようとしているようです。
但し、着衣の深い暖色と、首回りの引き締まった黒が絵画としての安定感を際立たせていると思われますが、如何でしょう。

モデルは作者自身ということですが、「(みつめる)」は私の好きな作品です。

1枚の無言の人物に込めなければならない心理や感情。
それが人物の困惑や不安で、しかも手でも表現を試みるのは、確かに難しいことでしょう。

心は文字や言葉にするさえ難しいのですから、倉石氏は手を何度も描いては消し、消しては描いたにちがいありません。
次回は「(みつめる)」と同じように、安定していると言いがたい心が手に表れている作品を幾つかご紹介したいと思います。

※括弧で書かれた作品タイトルはオリジナルのものが無いため、
「新潟市美術館企画展示図録 郷土の作家シリーズ 倉石隆展 1995年9月14日発行」の記載に依り、また一部は私が個人的に仮題としてつけました。

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