頸城野点景
高田、直江津 暮色
本日、親鸞聖人七百五十回忌記念茶会があった。宇喜世と浄興寺の二会場で行われたが、時間が迫って後者の会場のみ伺った。
濃茶、薄茶両席の待合で聖人等身影と恵信尼(えしんに)公御文の貴重に浴した。晩秋の茶会は賑わいと共に、随所に名残の風情が漂い心に沁みた。
濃茶は妻の知人がお点前をされた。濃茶に相応しい緊張が伝わり心こもった茶が美味しかった。宗泉先生、宗米先生、有り難うございました。
時間まで高田小町を見学
![]() 茶会 ![]() 初めて通った新しい道 |
浄興寺の境内、シロダモらしい花。
穏やかな黄色に惹かれた。
夕刻から高田世界館で「煙突の見える場所」を見る予定。時間まで車を置いて寺町を歩いた。
山野で減りつつある照葉樹林は社寺林とも言われ寺などでまだ大切にされている。シロダモらしき樹もそうだが、高田寺町界隈では雪国には珍しい常緑広葉樹が見られるようだ。
いくつかの寺院を訪ねてみた。樹木も珍しかったが、ある境内で一面にシロバナホトトギスが咲いていた。自分など一株育てるのに苦労しているのに、こんなに群生するとは。今度はもっと明るい時間に歩いてみたいが、黙って境内に入ってもいいのだろうか。
映画は胸を打った。戦後、砂利道の東京下町、正義や権利という言葉が生々しく息をしていた時代の物語だ。美男美女が貧しさの中の真心を引き立たせ、あっという間に時間が過ぎた。
高峰秀子は劇中二回あくびをして、二回とも釣られた。森雅之にはまったく反応しなかった。高峰秀子は迫真だった(夜叉のごとき田中絹代もまた)。
映画館は滅多に入らない日頃、今日は高田世界館に来て良かった。
夜の直江津港、船舶の灯りは印象的だ。灯りの下でクルーたちはどんな時間を過ごしているのだろう、羨ましくもありいつ見ても楽しい。
午後はもみがら焼きの煙 夕刻は牧田由起さんのコンサート
昨日午後は小雨混じりでやや温暖。往診に出向いて田んぼに出ると凄まじい煙が目に入った。火事と見まごうそれは、もみがら焼きか。
車は煙の中を逃げるように走り抜けている。もみがらは田にすき込み、焼くのは原則禁止。例外の燻炭は一定の配慮を、とされている。
10年以上も前の三ヶ月間、交換留学生のステイを引き受けた。清澄の国ニュージーランドの高校生だった。通学には電車やバスの便が悪く車で送り迎えをした。秋、田に登る煙を見ると、「信じられない」、と彼は涙さえ浮かべて怒った。
まさか常態ではなかろう。COPD、ダイオキシン関連、交通などへの悪影響。農を応援している者にとって昨日のあまりの煙は少々残念だった。行政から指導などがあったかも知れない。

午後7時から牧田由起さんのヴァイオリンコンサートがあった。ヴァイオリンとヴィオラを佐々木友子さん、ピアノは金子陽子さんが共演された。大潟音楽協会の主催でまちづくり大潟が支援していた。
第一部のプログラムは二曲。「二つのヴァイオリンのためのコンチェルト(ヴィヴァルディ)」と「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲(モーツアルト)」だった。
三人の息はぴったりで、弦楽器は歌いに歌い、ピアノは縦横に奏でられた。モーツアルトは饒舌かつロマンティックで、演奏者と聴衆へのもてなしでいっぱいだった。会場は我が家のすぐ近く、楽しいコンサートだった。
夕暮れの尾神岳 おなかぺこぺこ
今日日曜日の夕方、 昨日から来ている東京の若者、子供たちと夕暮れの吉川区の尾神岳へ行った。
つづら道を車で登り、パラグライダー離陸場へ出ると一気に視界が広がる。みなオーッと声を上げた。尾神岳の風景の広大さと海までの遠近感はいつ見ても素晴らしい。まるで浮遊している感じになる。
尾神岳はパラグライダーでも全日本級の場所として有名
写真は昨年11月、シーズンオフ直前の頃
鵜の浜温泉に泊まり、渚であそび直江津の水族館を堪能して子どもたちはおなかぺこぺこ。
尾神岳から帰って夕食のピザとパスタをまことに気持ちよく頬ばった。
飛行機雲とハマゴウ
午後休診の夕刻、樹下美術館の庭で続けて飛行機雲を見た。写真に撮って大きくするとそれらしい機体が見えた。初めのは戦闘機で次が旅客機かな。
空港が近い都会なら好きなだけ飛行機を見ることが出来る。しかしこちらではやはり珍しい。
空にカメラを向けて喜んでいる自分に子供っぽさを禁じ得ない。
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帰り道いつもの四ツ屋浜に寄ると印象的な夕焼けが見えた。頭上にゲジゲジのようになった飛行機雲。わずかな時間で随分変わる。
間もなく10月という海岸にぽつぽつと「ハマゴウ」が咲いていた。夕暮れの名残花、よく見るとういういしくて可憐だった。
上越市最近の話題から その2厚生産業会館
日頃ぼんやりしていても時には気になる上越市の話題があります。最近では仮称・厚生産業会館でしょうか。予算規模は知りませんが“相当な額”にちがいありません。
厳しい社会情勢の中、貴重な地域事業費をある種犠牲として建設される施設が、削られるものを越える福音を有するのでしょうか。僭越ながらいくばくかの疑問、および何時かはと、拙い提案を記させて頂きました。
●疑問:予定施設の建設場所について、高田駅を含めた中心市街地あるいは公園などが候補として挙げられているようです。そもそも建物は目的ごとに相応しい場所があるはずですが、公園と駅近くの市街地では随分と環境に違いがあります。これは、今もって施設の目的や内容が曖昧であることを伺わせます。濃度の薄いものを果たして公約と呼べるのでしょうか。「何処かに何かをつくらせて」という流れに見えて悲しくなります。
また仮称にしても厚生産業会館は如何にも時代遅れ、夢なき名前ですね。しかし案外実体を現わしているのかも知れません。
建物といえばその昔
●サンルームとカフェが付いた植物園:年令に関係なく、戸外は何ものにも代え難く、生きることと両輪のような関係があります。それが上越地域では冬期の何ヶ月も雪に閉ざされ外が遠のきます。
降雪の日、整備された道路から暖かな植物園へ入る。全市民に開かれた園内はランニングもよし車椅子も安心、緑と花に憩いましょう。
夏の冷房は貯雪を利用し冬期の暖房費をカバーする。おそらく維持管理は建設よりも大変でしょう。しかしそれだけの価値がありませんか。この夢を7,8年前の同業誌に載せたことがありました。
プロジェクトなら
●トータルな企業誘致:避難を続けられる福島県の方々はまだ多いと聞いています。また離県も真剣な課題だと想像されます。そんな皆さんに「上越へいらっしゃい」と大声で呼び掛けるのはどうでしょう。
用意するのは懇切な職業訓練と住宅、企業に対しては税やインフラ、土地提供など思い切った優遇措置です。もちろん地元にも呼びかけます。
順次火力発電所の完成に合わせ「クリーン都市・上越構想」などを。本気なら試みは国・企業の注目を集め、補助のボーナスや全日本レベルの話題も夢ではないかもしれません。
雑草の管理もして足許もクリーンに。
多くの為政者は自らの足跡を記すが如く税を用いて建物を作りました。明晰な現市長はそんな古い方ではありませんので賢明な税配分が期待されます。
以上夢見る納税者の不明不遜をお許し下さい。
上越市最近の話題から その1新幹線に続けて記しました。
お客様 燕市 新潟市 関根日出男先生 鵜の浜温泉
どのくらい雨と寒さに苛まれたことだろう、今日は爽やかに晴れ上がった。樹下美術館は新潟市や燕市、そして地元の方たちからお訪ね頂いた。
新潟市のご夫婦は2,3月の新潟市の拙生作品展で知って、燕のお二人はお友達から聞いてと、それぞれお見え下さった。
土曜の仕事は午前だけ。それが連休の中日とあって忙しかった。夕刻の鵜の浜海岸は若い人達が多くて驚いた。
浜辺の人魚像 |
砂の城 両端に橋もあった |
塩野のお菓子とあって、我が家のとっておき魯山人の茶碗を出した。
午後、東京から姉夫婦が来て昼食を一緒した。久しぶりに義兄、関根日出男氏にお会いして楽しかった。氏は耳鼻科医でチェコ文化研究家。チェコ文学の翻訳と紹介、音楽ではドヴォルジャークおよびヤナーチェクなどの研究を通して日チェコ友好に貢献されている。
夫婦は日帰りだった。見送って海へ行き、夕食を終えると頂戴した赤坂「塩野」のお菓子で抹茶を飲んだ。
オタク化する生活、樹下美術館であれ鵜の浜であれお客様はますます有り難い。
高田はいい街だ A級がいっぱい
油絵の材料を買いに高田へ行った。車を留めて夕刻小雨の高田公演を少し歩いた。とても良かった。
東京に勝っているかも |
高田姫の行列などみてみたい |
本町通りもしっかりしてきれいだし、高田はA級の街だと思う。
夏を惜しんで 鵜の浜温泉の花火
夜、花火の音が聞こえた。潟町の自宅二階から見ると近くのお宅越しによく見えた。上がっているところは上越市大潟区の鵜の浜温泉。
心ずくしとて8月初旬から6夜にわたって続けられた「色彩花火」が終わる日に当たる。毎回短い時間ながらカラフル、そしてなんとも愛くるしかった。現場では音楽もかかっているそうで楽しかろう。
今年の海水浴シーズンも終わる。震災の影響が心配されたが、盛期はお天気に恵まれ賑わいを保ったようだ。
これから澄んだ秋の空と夕陽のシーズンが始まり、魚もいっそう美味しくなる。
ホテルと民宿が10数施設、素朴ながら精一杯のもてなしの鵜の浜温泉。いつも応援しています。
雲の一日
母のケアや、若者、子供の来訪で忙しかったが、雲が楽しい一日だった。
たまたま撮った雲がサッカーの最中で、ゴール前のきわどい場面が写っていた。
鳥がアシストしたボールを馬がヘディング。
ワニのフォローも猛烈だ。
大男の雲キーパーはセーブできたのか?
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- 館長の作品。
- 出てきた紛失携帯。
- 週末の上京 カーヴ・デ・ランパール 「良寛の書簡」特別展。
- ハリハリ漬け 今夕の食事。
- 荒天後の海岸 戦中生まれのさが カワラヒワの水浴び 初々しいモズ ハクガンの飛来。
- ラベンダーの雪囲い。
- 本日樹下美術館の後片付けの日 ラヴェルの名曲がポピュラーやジャズに。
- 本日2025年度の最終日。
- 今年最終日曜日,午後のひと時。
- 「お婆さんのようなお爺さん」ズボン編 悪天を予告する雲。
- 頂いた椿を挿し木してみた。
- 「お婆さんの様なお爺さん」とは もらい物のセーター。
- 昨日今日の寒波は無事に過ぎた。
- 今冬最強寒波が来る 向こう側の季節から「楝(あふち)の花、いとをかし」。
- 堀口すみれ子さんから届いた詩集「月あかり」。
- 午前柿崎、午後大池 念願のエナガはピンぼけの1枚。
- 再度柿崎の海岸を歩いた 海のチョウゲンボウ 田んぼのマガン 低カフェイン抹茶。
- 暖かな日の朝日池、のんびり過ごす水鳥たち。
- 美味しいイチジクお菓子など、大潟区のマルト歌代商店は特別。
- 樹下美術館の紅葉 再度の木村茶道美術館 唐椿(からつばき)という花。
- 週末の種々。
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