頸城野点景

強風の大潟漁港 スタンプラリーのお客様。

2021年11月24日(水曜日)

穏やかな秋空が続いていたが、よい顔ばかりしていられないということか、昨日は終日荒れた。ただ雨は降らずに陽が射したのは有り難いことだった。

午前中に来年秋に予定している拙作品展のために下絵を描いた。相変わらず椿で、この度は縦位置で白ツバキを試みた。

晴れていて強風と言えば雲か海。午後大潟漁港へ向かった。

 

昔であれば車から出て下から撮ったけれども、昨今の横着から車中で構えた。そのせいで波の迫力はいまいちだった気がする。

ところで春ののんびりした波はなんと根気の良いことと感心する。だが秋の荒海も、よくもまあ飽きもせず激しく打ち続けるものだと思う。
一方波からすれば、いつまでもレンズを向ける私こそ、なんと暇な人間、と思っているかも。

海を終えて美術館へ。
今夏ころから美術館や博物館などの施設利用に「スタンプラリー」が適用されている。県内で参加している54の施設には無料また一部割引で入場できる。
後にこちらがまとめて利用者様の所有番号などを事務局に報告し、かかった費用が入金される仕組み。新潟日報社が事務局となっている。

この試みのせいであろう、当館でも展示をご覧になるお客様が確実に増えている。文化施設を訪問される方が増えるのは非常に良いことで、私達にとっても有り難い。

現実に利用される制度の反応。大げさに言えば、この方面の高まりは国の力に寄与するに違いなく、まれに見る良い試みではないかと心底から感心している。

私が美術館に居る時、長岡市からと仰る若い方が見えていた。小さな当館は直ぐに見終わる。お声を掛けると今日のラリーはここが最後と仰ったので簡単に作品の説明をさせて頂いた。とてもよく聴いて頂き有りがたかった。上越は観るところが沢山あってと仰った。

一般にラリーの皆様は一日で多くの施設を回られるため、見終わると次へ急がれる。本日お会いした方はカフェも寄って下さり、ゆっくりされたとお聞きした。リピートしたいと仰ったそう、ぜひまたお寄りください。

上下浜温泉マリンホテルマナスの西東(にしひがし)。

2021年11月20日(土曜日)

何度も掲載している上下浜のマリンホテルハマナス。

海側の道を行くと真東の丘にあり夕暮れ時は陽を受ける。青空も良いが黒雲の日に陽が射すといっそう映えて見える。去る日はそんなお天気だった。

 

見慣れた西からの眺め。重い雲も悪くない。

 

 

右上の丘の上は石のモニュメントが良い具合に置かれいる。
東西南北を示す石と中心の石柱からなっている。
散歩やランニングの方をよく目にする。

今夕は、上掲写真と反対方向(裏側)に回り草地の道を進んだ。
こちら側は静かでアンドリュー・ワイエスの世界。

 

 

路傍のセイタカアワダチソウの枯れ花。
圧力的な黄色の花期に比べればこちらの方が面白い。

過日新潟市の方が拙絵はがきを5000円分お求め下さったとお聞きしました。小さな個人美術館には誠に有り難いことでした。

日頃ごお越し頂いている皆様にはいつも深く感謝いたしています。
今年の営業は12月15日までです。
15日当日は水曜日で通常休館日ですが、今年は開館致します。

大池いこいの森にアオハダの樹 開館から樹下美術館にも。

2021年11月5日(金曜日)

過日大池いこいの森を散策した。
その折所々でアオハダの樹を見た。この樹は美術館の前庭に株立ちのが4本植わっている。15年前の開館に際し、清里区の「丸山隆光園」さんが植栽された。

株立ち(幹から複数の子株が生える形)する雑木で、野の爽やかさがあり、気に入っている。秋に赤い実をつけ、目に留めた方から、何の木ですかとよく訊かれる。庭木としては珍し方かな、と考えていた。

 

矢印の四カ所にアオハダが植わっています。

玄関向かって左の一本。

盛りを過ぎましたが赤い実がなります。

玄関向かって右のアオハダ。
7本の株立ちでしょうか。
これは実がなりません、雄の樹のようです。

以下は過日の大池いこいの森で見たアオハダです。

やはり多数株立ちしている。

赤い実を見て気がつき、アオハダだと分かった次第。

よく見ると沢山あちらこちらにあった。

ビジターセンター手前には、老木の趣きを呈するものがあった。

ある時期1960年代のころからか、庭に雑木を植える事が広がったように思う。従来のモミジに加え、エゴノキ、ニシキギ、マユミ、メグスリノキ、コハクウンボク、コナラ、アオダモ、ナツハゼなど雑木である落葉広葉樹が植栽されるようになった。

雑木の庭は写真集などで楽しんでいたので、美術館の庭はそれに準じてもらった。
だがアオハダは植栽されるまで知らなかった。それが4株も植栽され、珍しい樹ではないかな、と考えつつ馴染んだ。ところが先日、大池いこいの森で初めてアオハダがあることに気づいた。しかもまさか何本も目にし、驚くやら嬉しいやら。

アオハダの良い所は、よく株立ちする、丈夫である、木肌が面白い、雌の木は赤い実をつける、葉が爽やか、など良いことづくめではないだろうか。

ところで灰色の幹なのにアオハダ。
これは灰色のサギをアオサギと呼んだように古い日本(平安時代前)では緑や灰色などは広くアオ(青)と言うことが多かったらしいのです。万葉集では灰色の雲を青雲と称し、また今でも顔色が悪いことを、顔が青いと言うのも同じ訳があるようです。ちなみにアオダモの木肌もやや明るい灰色です。

ご来館の際にはどうかアオハダを眺めてみて下さい。

大池いこいの森 沢山のオヤマボクチ、さっそくのエナガ。

2021年10月28日(木曜日)

今日午前中仕事を終えて直ぐ新潟市へ向かう予定だった。
目的は市内二カ所の展覧会。だが午前6時ころまで全く睡眠が取れなかった。半日の仕事はちゃんと出来たものの、午後新潟市までの運転に自信が持てず、美術館の妻に電話して新潟を延期した。

急に暇になったが晴れてきた空を見て、昨日のブログの通り頸城区の大池いこいの森へ行った。
すると期待したことが起こった。

以下ちょうど1時間の行程でした。

ビジターセンターで車を降り、であい大橋を渡る。
水を放出しているのか、大きく湖底が現れている。

 

橋を渡るとさっそくオヤマボクチ。
沢山花がついている。
大きな葉はソバのツナギとして用いられていたという。

そのオヤマボクチが左手(池側)の斜面に沢山咲いていた。

 

これほどあるとは知らなかった。こちら側を見過ごしていたらしい。

 

昨日のビオトープと同様盛んにミツバチが吸蜜していた。

 

優しい雑木林の道。

 

ハート型の葉が連なって上に登っていた。
何かラッキーな眺め。

折り返すと鳥の声。シジュウカラとエナガの群が近づいてきた。
移動する群に遅れないよう必死について行く。

 

昨日ビオトープで見たウルシ?の実をシジュウカラが食べている。

そしてついに、

行く手の枝にエナガが止まった。
急いでシャッターを押す。
モニターを見るまでシジュウカラかもしれないと思った。
エナガだと分かり幸運、しかも正面、ピントもそこそこ合っていた!

 

実が現れはじめていたクサギ。

 

ガマズミの実。

7月の発作以来、意識はするが中々早く歩けない。どうしてもノロノロ、ブラブラとゆっくりになる。
しかしあちこち眺めるのに、本日はそれで良かったと思った。
今後また近隣を歩きたい。

 

橋を渡ってほぼ一時間。
暮れてきた湖面(湖底)がシックな模様を描いていた。

 

鮮やかな夕焼けが見られた。

大池でエナガと出会う。
一日で願い事が叶って嬉しい。
雀より躯体が小さいエナガは忙しく動く。一枚だけピントが間に合い誠に幸運だった。
歩けば何かと出会える。出会えなくても歩くだけで良い。

ところで昼過ぎの美術館で女性がしゃがんで写真を撮っていた。網に変わったホオズキだった。過日の拙ブログでフジバカマをご覧になり、見に来たと仰った。
美大出の方で展示も観たいということ、また山野草もお詳しかった。

斯く時には遠く新潟市あるいは長野市の方が、ブログをご覧になり当地の展覧会や当館へ来られる事があることを知り、とても有り難い。
決して上手く書けているとはいえないブログ、これからもどうか宜しくお願い致します。

最後ですが美術館に行く前、仕事場の駐車場でジョウビタキを見ました。

今期初めて。

色々連ねてしまいました。

 

秋の大池いこいの森のビオトープ。

2021年10月27日(水曜日)

およそ薄曇りの本日水曜日、高齢者福祉施設を回診の後大池のビオトープを歩いた。

 

ビオトープなので華やかな紅葉はありません。

 

足元や上の方などをキョロキョロ見ながら歩く。

 

ヤマボウシの実が残っている。
樹下美術館のを食べたことがあり、うす甘く糊のような感触でした。
写真にアマガエルが写っています。
もうじき冬眠なのでしょう、じっとしていました。

 

クサギの実。形だけ見るとかなりの早さで飛んでいる。

 

時々現れるリンドウ。

 

オヤマボクチは女将さん風。

 

ミツバチが訪ねている花もありました。

本日は以下の実に注目しました。

 

バラパラとした房。細いヒモ状の柄に吊り下げられてる。
ペンダントのようにも見えました。

 

一部を拡大しました。
殻が弾けると白い部分が現れる様子。

木と葉の紅葉などからウルシの仲間ではないか、と思いました。木の背は大きくなく、まだ若いウルシなのでしょうか。
かぶれるのを気にして触りませんでした。

今度は池の側から入り、運良くエナガなどに出会えれば、と期待しています。
県立大潟水と森公園の歴史ゾーンのカッパ像はあまり見ないようにして歩けば良いかな、と考えています。

白鳥とカモメ 葡萄酢。

2021年10月21日(木曜日)

10月下旬となり寒さが定着した。
セーターを出し布団を替え、電気あんかを出して冬支度。エアコンのヒーターがサワサワと鳴っている。

 

吉川区梶の水田に白鳥の群。.60羽ほど食餌をしていた{昨日水曜日)。
昨年1月のドカ雪でねぐらの朝日池がすっぽり雪に埋まってしまい、
髙田のお濠ほか、一時多方面の水面を借りて過ごした白鳥。
今年は是非ともここで穏やかに越冬してもらいたい。

 

本日午後、一両日の強風が落ち着いた柿崎海岸を歩いた。
遠くに薄い虹が掛かり、ファインダーを覗いているとカモメが入って来た。

 

くるっと回って私の後ろに下りたち、一息つくと飛び去った。

 

かってのスタッフが寄ってくれて葡萄酢というものを頂いた。
ナスとベーコンを炒めたもので美味しく飲みました。
お会い出来ませんでしたが、有り難うございました。

秋の大潟水と森公園、足元に花、空に雁行 折角の公園が、、、。

2021年10月15日(金曜日)

雲間から日射しが漏れた金曜日、昼休みに空を見て大潟水と森公園に行った。

今年もリンドウが沢山咲いていて嬉しかった。歴史ゾーンの道に入って直ぐの右側(池側)やや日陰の草地に花はある。
山道の路傍や林間、畦で、草刈りなど一定の手入れがされている場所では特に良く咲くように思われる。秋の野の花ランキングをすれば上位に入るにちがいない。

 

 

木漏れ日が当たるといっそう美しい。

 

愛らしいツリガネニンジン。

 

今年もまっ赤、ガマズミの実。

 

短めに背丈が揃っていた野菊。
ノコンギクかヨメナか私には判然としなかった。
次回葉っぱに触ってみよう。

 

アキノキリンソウ。
同じ黄色でもセイタカアワダチソウと異なり、小振りで楚々としている。
随分昔、お茶を習いたての頃、師である亡き渡辺宗好先生の茶室でこの花を見て、
いいなあ、と思った。

 

フトイの群生をバックにセイタカアワダチソウが珍しく整然とている。
今、あたり構わず黄色一色にしてしまう花が、こんなに周囲と調和しているとは。
管理の方が余計なものを取り除き、調整されているのだろうか。

 

鳴き声がして遠くから雁行が近づいた。
西の方角から現れたのは逗留する池を探してるのかもしれない。

ところで、

歴史ゾーンでこの像を見て悲しくなった。
利用者が馬鹿にされてるようでもあり、、、。
当公園を愛している人であれば、このような事をしない。
自然を愛している人であれば、このようなことはしない。

20周年ならいっそうの整備に傾注してほしかった。折角の自然が台無し、美しい風景が泣いているようだった。

当公園の主役(テーマ)は古代の歴史にえにしと美しい自然環境だったはず。たとえこどもたちであっても、根底においてその価値は同じだったはず。

自然や歴史は繊細で、日々慎重な手入れが欠かせない。そんな場所に無遠慮にも突然現れた異形はあたりを一気に変質させる力を有している。

こどもたちへの配慮であるのなら、設置はエントランスゾーンから芝生広場までで十分だったのではないだろうか。
公園を愛し自負さえしていた方達で、沈黙のなか、残念に思っている人は少なからずいると考えられる。

繰り返しになるが、公園は本質的に繊細な場所である。
多数のかっぱ像の設置は果たして主体者や利用者が望んだことだったのだろうか。
清々しいはずの自然公園が喜んで出かける場所でなくなったようでとても残念だ。

いやなら来なければよい、という話ではないと思う。

私の場合ゴルフは心臓に良いらしい ゴルフ場の存在意義。

2021年10月14日(木曜日)

次第に晴れ間が貴重になってくる。
よく晴れた本日午後、K氏と米山水源CCで半ラウンドのゴルフをしてきた。実は入院中、ゴルフはできますかと主治医に尋ねると、大いにやって下さい、と言われていた。
リハビリと心身リフレッシュに有意義ということで、とても有り難かった。

実は去る日曜日、松が峰CCで5組のコンペがあり、94で回り準優勝をした。50-44は近年にない良いスコア。慎重に回ったのが良かったのか、と思いつつ少々驚いた。

 

午後1時半からはじめて二時間少々、まもなく上がる頃の辺りのコース。

 

コロナ禍はフレッシュエアのスポーツであるゴルフを盛んにした。普段をみても多くの老若が参加しているのが良く分かる。

ゴルフ場は広大な野山を開発して作られる。バブル期に「乱」開発されたが今やそれも無い。むやみな自然破壊は心痛むが、ゴルフ場はたゆまぬ手入れによって全体として荒れぬよう慎重な管理が図られている。

人家が近い周辺では荒れ果てて近づけない自然は少なくない。それに比べ大いなる大気のもと、美しい緑に親しみ体を動かすゴルフ場の存在は意義がある。

昔よりプレイ代はずっと安くなり、一部の人の場所ではなくなった。また肥料や除草剤は改良され、有害事象を残さぬよう分解されるなど改善された。

折角の良い場所、今後さらに多くの人がゴルフを楽しむようになって、と思っている。

昨夕土砂降り後の土底浜の夕暮れ。

2021年10月3日(日曜日)

昨日のこと、日中の晴天が一転し、午後4時半ころから猛烈な降雨があった。
美術館から自宅までの短い距離を、傘を持たずに走ったという妻はずぶ濡れになったらしい。

潟町の仕事場に居た私は突然の大雨に驚き窓外を見た。土砂降りにも拘わらず暮れる空気が黄色味を帯びている。こんな時の雨は短時間で上がり、その後いっとき夕焼けが見られることがある。

土底浜へ行ってみた。

以下その時の写真です。

 

雨が上がって到着した17:05の眺め。

一帯は土底浜古屋敷海岸公園に続くうねりがある草地。

 

 

 

 

45分間の土底浜。
雨上がりの海岸。風景は絵画的で、上手ければドラマティックな絵に出来そうだった。

秋、近隣の花巡り。

2021年10月2日(土曜日)

日中爽やかに晴れた土曜日。
数日前から近隣のコスモスを見たいと考えていたので午後車を走らせた。吉川区長峰、大潟区岩野、そして頸城区内の下吉野や花ケ﨑などを巡り、ほかの生き生きとした花も見ることが出来て楽しかった。

 

鉢やプランターを上手に使って美しく咲かせている。
心から花が好きなお宅に違いない。

 

 

シュウメイギク。

 頸城区内の道標。一心は心の花。
ここからのラブレターやお願い状なら心打たれるのでは。

 

 

八重咲きシュウメイギク。

 

上掲のお宅の前にもコスモス。

 

ソバ畑に出た。

 

道沿いにベゴニアの植え込み。色どり、ボリュームとも見事。

 

 

 

あるお宅のフジバカマ。

 

 

持ち主の方が、もう盛りを過ぎまして、と仰った。

 

お宅の色とコスモスのコントラストが印象的だった。

 

 

 

本日の大潟区長崎新田と米山。
日が良ければ雲は空の花。

多様な美しさとファンタジー。
花の魅力とともに育てている方達の優しさが心に響いた。

2025年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

▲ このページのTOPへ