花鳥・庭・生き物
年末~大晦日に上京し鎌倉を訪ねた-その3。
二泊の旅行にも拘わらず長々と書いている年末の東京鎌倉旅行記は今回で終了です。
さて31日朝、前日の雨は上がり、夜半からの風で鎌倉の雲が吹き払われ、空と海は真っ青。まさかの富士山が岬の向こうに姿を現していた。激しく立つ白波も冬の風情として文句なしだった。
これ以上何を望もう、喜んで七里ヶ浜の歩道を歩いた。
(午前8時35分頃の海)
真白き富士の嶺、緑の江ノ島、そしてそして真っ青な相模灘。
常緑樹の江ノ島は冬でも緑色なのだ。
年を経ても長い休みは取れない身分。貴重な時間で色々見たいので、いつものようにタクシーを頼った。
本日のドライバーさんは年配の紳士。さあ行きましょうの一声で出発した。
よく分からないながら、北へのぼり東をかすめて終了のコースになるようだった。
長谷寺から始まった。
清々しい花頭窓が連なる大きな観音堂。
正月に向けた華やかな五色幕が風に揺れる。
十一面観音菩薩像はあまりに近く(実はかなり距離があるのだが)、大きさと輝きに圧倒された。
拝観した観音ミュージアムのパンフレットから。
館内のほっそりした幼顔の十一面観音を中心に33体の観音を拝観。
揃って大きな円板に浮き彫られた掛け仏は誠に優美だった。
いにしえの仏師の技と心に比べ現代造形の技と心はいかなるものであろう、といつも思案する。
それについては進化をせずただ変化(私にはまだ十分に理解できないと言う意味で)を模索するだけの残念をやはり払拭できない。
これは行き着くところ作り手だけの話ではなく、観る者ともに日常の苦楽が全く異なってしまったからなのかと、考えている。
飽くことなき経済活動が金にならない芸術活動を抹殺してしまった?結局幸福の総体はゼロッサムゲーム?そんなことで終わてしまう話ではないと思うのだが、どうだろうか。
大仏様の高徳院へと回る。
日本晴れの大仏様。
建造物だと分かっているけれども、何故これほど落ち着いていられるのか教えて欲しいほど。
続いて海蔵寺。
鎌倉の寺院には岩窟が多くて驚く。
それによって神仏の神秘性がより伝わる。
神仏混淆、寺院の鳥居も自然に感じられるようになるから不思議。
同寺の庫裏であろう、数寄屋作りが誠に清々しい。
私共の雪国ではこのような建物はまず成立しない。
さらに訪ね進んだ浄智寺の門にも正月飾り。
日本晴れといい、すっかり新年のおもむき。
花はまだ先だが、手入れされた梅林は目を引き、是非再訪したい。
広大な境内で巨大な伽藍に圧倒される建長寺。
青空を写す滑らかな池の庭で一息。
寺巡りをしていても中々僧に出遭えない。
日円覚寺ではじめて僧侶のお姿を見ることが出来て嬉しかった。
(折角のお寺、若い僧が通り過ぎるだけで十分、私たちの前にもっと現れて欲しい)
最後に念願の丸窓が見られる明月院へ。
正面に台杉が何株も植栽されている。
たまたまお会いした庭師さんは良い感じの人だった。
あこがれの丸い窓。
この時期、火鉢に鉄瓶が掛かる情景は何ともご馳走。
路地を脇へ入ると生け垣に餌台が設えてあり、雀が沢山来ている。
明月院を最後に午後二時近く寺巡りは終了した。
運転手さんとは駅でお別れ。座席が心配だった復路の横須賀線は1000円の追加料金でグリーン車に座わることが出来、ひと安心だった。
一泊二日の鎌倉は雨と晴れそれぞれに趣きがあった。多様な庚申塔を目にし、随所で江ノ電を見た。急ぎ足だったがそれぞれ特有の表情をした歴史的社寺を巡ることが出来たが、もう少し鎌倉時代を勉強しようと思った。
狭い路地や辻はみな奥ゆかしく、美味しそうなお菓子を求め、絶品のてんざるを頂けたのも幸運だった。何より青々とした相模湾の彼方に現れた富士山は貴重な冥土の土産になった。
前日妻に七里ヶ浜の遭難の話をしたら、初めて知ったと表情が暗くなった。一日経って空が晴れるとそれも和らいだやに見えた。
花の少ない季節だったが随所で椿や山茶花に蝋梅、珍しく地に下ろしたシクラメン、開花した水仙も見た。また紅葉が遅いため今もモミジがみられると聞いたが、なるほどと思われる樹があった。
照葉樹林帯の同地では、カシノキ、クスノキ、タブノキ、ヤブツバキが生き生きと育ち、シイの類もあるに違い無い。道沿いの柑橘類や木守の柿も印象に残った。
多くの社寺で手入れ良く維持されている梅林は大変に印象深く、機会があればぜひとも花を見たいと念願している。
最後の明月院は花の時期ではないにも拘わらず、人を迎える温かさが伝わり楽しい場所だった。
いつもながら長々となりまことに申し訳けありません。
2019年の仕事を収めた日の短い午後 雲、土留め、ねぐら入り。
本日28日土曜日、午前で今年の仕事を終了し一応正月休みとした。
以下に本日の動向を写真とともに並べてみた。
冷たい雨、時にアラレの合間に陽が射すような午後の四ツ屋浜。
右の低い雲から吹き出すような降水雲。
言葉は悪いが、常ながら「雲が失禁している」ように見える。
四ツ屋浜から美術館へ。
南に向いたこの傾斜地に煉瓦で土留めをするつもり。
体に障らぬよう手抜き仕事。
高さのある薄く安い煉瓦を用い、根が通っている所は石を置いた。
ヒュウガミズキ、クリスマスローズ、アスチルベ、キョウガノコ、
アジサイ、そして百合やキキョウなども咲くようにしたい。
傍らで冬眠中の樹下美術館。
あっという間に春が来て目が覚めるであろう。
庭が終わると16時を回っていた。お天気が持っていたので雁たちのねぐら入りを見るべく朝日池へ向かった。
間もなくコウコウ、クアワクアと鳴きながら次々に群がやってくる。
明るく賑やかな声は喜びに満ちている。
暮れる朝日池。鳥たちは写真のはるか右方の遠くにいる。
およを30分ほどで全体が静かになって。
休みの間に晴れる日があれば、朝のねぐら立ちも見てみたい。
タカサゴユリの種蒔き 机上の紙は第三の脳?紙のパソコン?
お客様からタカサゴユリの種を沢山もらっているので、昨日の昼に少し撒いた。空き場所にスコップで縦横の溝目を付けて種を撒き、上から薄く用土を掛けた。
狭いが空いていそうな場所三カ所に撒いた。まだ沢山残っているので空き場所を見つけてどんどん撒きたい。
タカサゴユリは強い花だと聞いている。時々沢山咲かせている庭を見て感心する。しかし樹下美術館では中々上手く行かない。このたびの種蒔きで発芽から開花まで少なくとも3,4年はかかろう。この先の夏、庭のあちらこちらで群れ咲くタカサゴユリを夢見て待ちたい。
木曜日午後は仕事休みの日。美術館も休館に入ったため時間が作れるはずだが、あいにくの雨降りで予定の庭仕事が出来ない。
机にはこの数日で介護保険の意見書5通と施設入所のための書類1通が置かれていてそれを済ませた。
さてその机は以下のように大きめの紙が敷かれている。今夏以来これをメモとして使ってきた。
この紙の裏は既に使い終わり、その後ひっくり返して使っていた。
終了している裏面。紙が薄かったのでぐ少々しゃぐしゃしてきた。
特に重要な事がらは赤いマーカーで書く。
紙は10月上旬からおよそ二ヶ月半で裏表を使い終わった。
紙には19号台風から、ゴルフの渋野と畑岡、ラグビーワールドカップ、幾つかのアドレス、抗がん剤、柏崎の川、事業所講話の予定日、書類の提出期限、マズローの成長理論、血液型の欺瞞、購入予定の書物、上京のホテルの電話、歌劇ノルマ、忘れかけていた英単語、昔のアルト歌手の名から最近の歳寒三友etcまで記入され、色々お世話になった。
上掲の紙は本日の日付を記して終了とし、新たな紙に取り替えました。
新年に向けた紙はやはり古いカレンダ-の裏。
物忘れが進む昨今、座ると目の前にある大きな紙は大事。
誠にローテクですが、私の第三の脳?紙のパソコン?かもしれません。
小春日和の田 田一面に光る蜘蛛の糸 白鳥と同じ二番穂を食べてみるその1。
昨日に続いてよく晴れた本日。
昼に美術館の南手に続く田んぼへ出てみた。
出て少し右手の田を見ると一面に白く光っているのが見えた。まだ納得出来る呼び名が無い、例のあの現象である。
光っているのは無数の細い蜘蛛の糸であることが見て取れる。
多角形に編んであるのではなくみな同じ方向に積もるように並んでいる。
わずかな風に揺られてふわふわと小さく波を打つ。
蜘蛛の糸に間違いないと思うが虫自身は見えない。
2014年以後、晩秋から初冬の好天の日の同じ光景を4回、このノートに記載したことがあった。
蜘蛛の糸に浮かんでいるような白鳥たち(2014年)。
当節の蜘蛛の糸に関して、雪迎え、雪送り、糸遊(いとゆう又ゆうし)、流れ糸、英語でバルーニング、gossmer(ゴッサマー)など、ウェブサイトに記載が見られる。
これらはには、この時節の良い天気の日、蜘蛛が尻を空に向けて糸を吹き出し、風に乗せると自らもその糸に付いて遠くへ旅立つ現象、ないし空中を浮遊する蜘蛛の糸、を呼ぶと記載されている。
但しgoo辞書のgossamerには草むらにかかったり空中に浮遊している)細いクモの糸、の記載があった。田んぼに掛かる雲の糸は英語はゴッサマーでよいのかもしれません。(※問題は日本語ですね)
私が見た冒頭の現象はちょっと目に分かりにくくても、出来れば逆光の位置で少し腰をかがめればかなり明瞭に見える。
過去、記載したものはいずれも同じような小春日和に見られた。一度だけ細い糸が空に飛び立ち、最後の方に小さな虫体が付いていたのを見た事があり、それがいわゆる〝雪迎え〟〝雪送り〟だったのでしょうか。
実は田だけでなく、ゴッサマーで言うように好天の日の芝生や枯れ草に、無数の蜘蛛の糸が揺れているの目にすることがある。
空中を飛ぶ蜘蛛の糸はまれにこれかな?というものに出合う。しかるに田んぼ一面の蜘蛛の糸とはなんであろうか。
空想するに、当節の穏やかな温かい日蜘蛛は糸を放つが、場所や時間により風が弱く、遠くへ飛ばなかった糸がこのように田に付いたままになるのではないだろうか、という考えである。また田んぼや芝生などには特有の小さな蜘蛛がいるのではないか、とも思っているが、如何であろう。
だがかように時節を決めて出現する明瞭な現象にも拘わらず、あまり一般に取り上げられないのを不思議に思っている。
以前何人かの農家の人に尋ねたことがあったが、そういうのは知らない、と仰った。
あるいは時節に敏感な俳人が詠んだり、季語として名付けていないのも不思議と言えば不思議なことだと思っている。
話変わって本日田に近寄ると稲の切り株から二番穂が盛んに出ている。
気のせいか今年は例年よりも沢山実っているように感じられた。
切り株が15から20㎝の高さ。その中から穂が出て先端が実っている。
穂の部分。
今まで二番穂はちょろっとしているだけであまり実が入っていないのではないかと思っていた。
ところが今年はしっかり膨らみ頭を垂れているものもよく目にする。
そこで一本、作主のナショカン(ナショナルカントリー)さんに失敬して取らせてもらった。
持参した本に乗せた穂。
手に取るとかなりしっかり実が入っている感触。
爪を使ってかろうじて米を取り出した。右はモミガラと実が無かったモミ。
脱穀、籾すりをして採れたのは20数粒の玄米。明日もお天気らしいのでナショカンさんにお断りしてこの二三倍を採り、ガーゼに包んだものを炊飯器に入れ、一緒に炊いてもらおう。
今年は例年以上に白鳥の数が多く感じられる。雪が降らないせいもあって鳥たちは一心不乱に二番穂を食べている。彼女らはモミのままで一向に困らないらしい。
その白鳥と同じ物を食べてみる。どこか幸せな予感。
追加です:田んぼで見てきた蜘蛛の糸。本日gossamerという英語に出合った。最後の頼みは例によってYouTube。
gossamerで試すとテントに同名の商品があるらしく、テントばかりが出る。
gossamer on fieldで探すと幾つかの動画がありました。
この動画は部分的ですが、本日見た田んぼの様子に似ています。
YouTubeは本当にさすがです。
一方国内のサイトは蜘蛛のバルーニングで調べますと少しずつ分かってきました。後日再度書いてみます。
樹下美術館、朝な夕なの庭。
一種適当に維持している樹下美術館の庭は何風と問われても名付けようがない。目立つ石を置いたり松を剪定するのでは無く、作意無く出来れば自然な感じで清々して見えれば良いと考えている。
しかし自然な感じで清々というのは案外難しく、放っておけば直ちに枯葉累々、草ボウボウ、花はうなだれ、一目で手抜きがばれて皆様にはご不快の種となるはずである。
本当は毎日でも自ら手入れをしたいところだが、そこまで時間がなく、いい庭ですね、と言われても、この程度で済みません、と心の中で謝っている。
今年の営館も間もなく終わる。
今いち、と思いながら私なりに愛している庭。
作品、スタッフとともに庭にもご苦労さまでした、とねぎらいたい。
今年から終了を少し早め、来る12月20日で冬休みになります。
間もなくですが、それまでどうか宜しくお願い致します。
集団の白鳥 夕刻の渋柿浜は大潟漁港。
本日土曜日、午後から車を走らせ近隣を巡った。
上掲の二葉の写真は本日柿崎区のコハクチョウ。
賑やかに見える群に何か意味があるのだろうか。
美術館に寄って遅い昼食。妻の友人が来館されていて過日の茶会の慰労をして頂いた。
夕刻は雲の様子が良いので大潟魚港へ足が向いた。
釣り人がそこから帰って来たので、替わって先へと歩いてみた。
突堤の先端に小さな標識灯があった。
濡れている所は滑るので慎重に歩かなければならない。
突堤から西方の眺め。空が赤く染まり雪の妙高連山が浮かんでいた。
幾分寒さが和らいだ本日日中。
昨日髙田や妙高市はわずかな積雪があり初雪になった模様。大潟区、美術館の辺りの頸城区は痕跡程度だった。
明日は雨がちで空はぐずぐずするらしい。明けて月火にお天気マークが付いている。
春秋の混在 どうか自然は平然としていて。
今年の夏~秋は異常な高温が繰り返され、台風ありフェーン現象ありで草木には気の毒だった。米にも影響し、県下一帯で等級が下がった。
農家へ在宅医療で訪ねた際、米の等級が下がった話になった。買い取り価格もかなりさがってしまい、ご主人はしょんぼりされていた。
見た目だけの問題。味はそう変わらないので、安くなった分消費が増えればいいですね、と言うと。期待しましょう、と案外明るい返事をされた。これからは夏期の田の水温を人工的に調節する仕組みが求められるらしい。
そのようなことで、樹下美術館の樹木にも異変を生じていた。
手前のアオハダはが9月に一旦落葉し、10月になると今年二度目の芽吹きをして新緑になった。
アオハダの緑はそのまま続き、周囲のカエデの紅葉の中で誠にアンバランスな眺めだった。
現在モミジはほぼ散ったが、4本あるアオハダは緑を保っている。間もな降る雪に果たしてどうなるのだろう。
先日ハクチョウを見に行った折、農家の庭で梅が咲いていた。
傍らで柿の実が赤く、めまいがしそう。
今期このようなことは随所で見られていると思う。
この先毎年の現象となれば、1年に2回開花したり芽吹いたりで、木々は本当に困るだろう。
年のせいか世の中の多方面で奇妙なことが生じているように感じる。
自然だけは平然としていてほしいと、心から祈っている。
早起きをして海を歩き鳥を見て美術館へ オルゴール、猫、再び鳥 こどもには 良いものに接する。
12月1日。
本日日曜日は晴天の予報だったので、珍しく早起きをした。
早いと言っても7時少々前では、早起きとして通用しそうになく、恥ずかしい。
7時半ころから柿崎を一時間ほど歩いた。大勢の釣り人や静かになった海を撮りたかったが、残念なことにカメラを忘れていた。
海の後一旦家に帰り、朝のハクチョウ見にカメラを持参して昨日の場所へ向かった、
米山を背に朝日を浴びて次々にやって来るハクチョウは大変美しく、いくら見ても飽きなかった。
新たに鳥が来ると先に来ていた一群が一斉に見上げる。
大きな花びらが舞い降りる華麗さ。
ハクチョウの後は近隣の新潟県立大潟水と森公園へ。
国内で飛翔する最大の鳥の後は小さな鳥へ、お目当てはエナガ。前回出合ったのと同じ場所へ行ってみるとはやり居た。チー、チー、あるいはキッ、キッと小さな声で鳴くエナガ。素早い鳥なので中々上手く撮れない。
木々を移動するのに付いて回り、何とか少し撮れた。私の腕ではピントもサイズもいまいち。以下中からましなものを載せました。
日本で見ることが出来る中で最も小さい鳥と言われるエナガ。北海道のシマエナガは抜群だが、当地のエナガも大変可愛い。
エナガとシジュウカラはよく一緒にいるという。この日も何となく一緒。
午後美術館に出向くと、カフェは忙しそうだった。馴染みの親子さんと一緒に食事をした。
過日の東京行きのレストランで求めたオルゴール。
映画「ボディガード」の主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」
がポロンポロンと流れる。
オルゴールの馬にテーブルにあったマユビトやルパン三世のミニチュアフィギュアが
ことごとく付けられていた。お客様が楽しまれた様子が浮かび、買って良かったと思った。
上掲のハクチョウは柿崎区だが、美術館周辺の頸城区ではどうかと車を走らせた。
高速道路の頸城バス停南側の水田に群がいた。今年はハクチョウが多いかも知れない。
クチバシを使って稲の切り株周辺を突っついている。
稲の根を食べているらしい。
群の中の一組のカップル?。ほかの鳥たちが熱心に食餌をしているなか、二人はしばし寄り添うばかり。
寄り添う二羽。
手前の鳥は片足を挙げて足の冷えを回避している。ハクチョウではよく見かける。
遠くに居た一団が若鳥を先頭に歩いてきた。
ねぐら入りの時間が近づいたようだ。
頸北地域の水田に飛来するハクチョウは、朝日池や青野・上吉野の湖沼をねぐらに日中は周辺の田へ食餌に行く。農業と鳥が自然な形で住み合い、独特の平和感に心なごまされる。
比べて長年餌付けをして大量の鳥を集め観光資源にしている所もある。非常に不自然で、鳥類の脆弱化が心配される。そろそろ止めてはどうかなと思うが、どうだろう。
さて過日はおばあちゃんと娘さん親子が来館された。
まだ小さなお嬢さんは絵本を読んでいる。
その時のお母さんの話。
〝こどもには小さい時からできるだけ良いものを見せてあげたい。先日は箱根の彫刻の森美術館や国立都科学博物館に行きました〟
お子さんの嬉しそうな顔がとても良かった。
素晴らしい。
豊かな人生のために私もまったく同感。
そのことは幸福への道のほか,不運な孤独を耐え克服する糧にもなろう。
昔はよく耳にした先のお母さんの言葉を、久し振りに聞いた気がして新鮮だった。
さて良いものに接するのは、そんなに難しいことではない。
間違い無いのは美術館、博物館であろう。また歴史的・伝統的文物や場所を訪ねるのも良い。地域の文化イベントにも面白いものがあろう。少々高級な品は見るだけでもまずは良いし、どうしても欲しくなれば節約を心がけて求めてはどうだろう。味覚は頭脳を開発すると信じているので、年に何度かは少々高額でもランクアップをしてみたい。音楽しかり、名著、名画の書物や映画も身近にいくらでもある。
よいものとは、先ずは飽きがこないもの、光を放って自分を呼んでいるものであり、出合う前提として自然への親しみは全て基本中の基本かもしれない。
それらの中から良いものの系統やトレンドがおのずから整理され、自らの好みが形成されて行けば最高だ。
良いものに接する事はいわゆる〝お勉強〟とは少々違う。それを楽しむ、それに親しむ、あるいは幸福に感じる、ことが決め手ではないだろうか。
樹下美術館も良いものの対象たるべく努力を続け、その末席を維持して行きたい。
本日富山県美術館の方が来館されたと聞きました。
遠路本当に有り難うございました。
本年5月に富山市を訪ねた。
ぜひまた伺わせて頂きたいと思っています。その折はどうか宜しくお願い致します。
鳥(チドリ、カラスとムクドリ、コハクチョウとヒシクイ、コハクチョウの親子、チョウゲンボウ、トビ) 米山、尾神の雪化粧。
少し溜まっていた鳥の写真を並べてみました。
以下は10月の柿崎海岸のチドリです。一見よく分かりませんが4羽います。
以下は11月15日のカラスとムクドリです。
特に騒ぎにもならす、カラスはムクドリの食事をじっと見ています。
ムクドリたちが食べていたものは多分草の種。クチバシの大きいカラスにはちょっと食べるのが無理ではないでしょうか。
以下は本日午後の頸北地域の水田です。
大小5つの群で合計500羽くらいを見ました。随分増えました。
ヒシクイが混じっています。
敏感なマガンやヒシクイはおっとりした白鳥とよく一緒にいます。
この辺りの白鳥はほぼコハクチョウですが、ガン達をかばっているように見えます。
ハクチョウは頭を上下させ、しきりに刈り田の二番穂を食べているようです。
手前にサギが来ました。口の形が違うので稲穂を食べることができません。間もなく飛び去りました。
帰り道、随分道路の近い所に居た小さなグループを写しました。
穂をしごくように食べています。
刈り取った後の株から出る小さな稲穂を二番穂というようです。
これにどれほど実が入っているのか定かではありません。
あってもわずかと考えられますので、休みなく食べるのでしょう。
チョウゲンボウではないでしょうか(11月28日)。
小型のタカの仲間で、一羽で行動し野鳥を狙っているはずです。
たまたまトビが輪になって飛んでいました。お見合いでしょうか。
本日、米山さんと尾神岳が以下のようにちょっぴり雪化粧をしていました。
昨夜から厳しい寒さに襲われましたが、日曜日にかけて晴れるようなので、ほっとしているところです。
沢山並べてしまいました。
- 仏像、社寺、二十三夜塔、庚申塔
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 高齢者、昔話
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ・テレビ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- 盆と正月が一緒に来たようなお招き。
- 今夕も北海道の幸 懐かしい写真。
- 寒い日 思い出深い夕食と厚岸の牡蠣。
- 独居老人に便利なモニター 再度夕刻の朝日池。
- 昨日レコード、今日白鳥。
- 出たり消えたり手品のような毛糸(ニット)のチョッキ(ベスト) 樹下美術館のモミジ。
- 楽しかった週末 カーヴ・ド・ランパール 国立西洋美術館。
- 再び柿崎海岸を歩く 海の曲三つ。
- MLB,準優勝は無いが分配金 昨日の悪天
- 心臓によくなかったワールドシリーズ決勝戦 不思議な山本投手。
- 再三の美技、ベテランの守備 果物を描いてみたい。
- 晴天の柿崎海岸 新柿線のコハクチョウと親子散歩 いよいよ「神様山本様」と「運」のドジャース。
- 18回に及ぶワールドシリーズ 観客のストレッチタイム 両球団の呼称。
- 今季初めて見た白鳥の群 雀も沢山いた。
- 本日の良寛さん講演会 本日ワールドシリーズ第一戦。
- 菓子工房「キャラメル」さんとのコラボ 庭のホトトギスとリンドウ 吟醸酒「雪の五合庵」
- 長生きのお陰色々。
- ポストシーズンが後半戦 大谷選手のもの凄い活躍。
- 富山市から同窓の後輩 美術館の秋の庭 ドジャースの頑張り 日本人ファーストと言うけれど。
- 11日の茶会の掛け軸「秋夜弄月」の現象に知覚と意識? 米山水源カントリークラブで大潟ゴルフ同好会のコンペ。
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