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アザミのペンダントヘッド 柿の実の赤ちゃん 鵜の浜の夕暮れ 弟の豚肉 とても良かった義経。
去る5月7日のブログで農道のアザミを記載した。その日お着物で来られた方の写真を撮らせて頂きそれも載せさせてもらった。
すると昨日その方たちが再び来られ、実は自分が付けているペンダントヘッドは王冠が無いだけで、デザインはスコットランドの紋章によく似ていると仰った。
着けているペンダントをはずして見せて頂いたが、なるほどなるほど、確かにその通りだった。
彼女は長年それとは知らず、彼の王家の紋章であり勲章や貨幣デザインでもある花を胸に飾っていたということになる。身につけていた遠い国の誉れと旅情。拙くあってもブログには何でも書いてみるものだと思った。

上:スコットランド王家紋章、下:お客様のペンダントヘッド。
話変わって美術館東側にまだ小さな柿の木がある。昨年10数個実をつけたが夏の間に皆落ちてしまい、一個も実らなかった。昨日枝を見たところ、実の赤ちゃんとおぼしきものが数十ついていた。私は甘柿が大好きなので、今年は一個でもいい、赤く実ってくれないかなと思っている。
日中地元大潟区の同好会の皆さまとゴルフをした。後半スコアが落ち着き、この先の楽しみに繋がりそうだった。楽しいパートナーの皆さん、ご一緒有り難うございました。
そして鵜の浜の夕焼けは美しく穏やかだった。
夕食は弟が南三陸町で放し飼いしている豚肉を食べた。
言葉が出ないほど美味しかった。
今夜の大河ドラマの義経はとてもとても良かった。
あの猛りの人が今夜は切ない哀愁の人に変わった。
役者さんて凄いものだと思った。
少し肌寒むかったが、草木はおろか私達にも丁度良いお天気だったのではないだろうか。
A Whiter Shade of Paleという歌。
自分の年令を考えるとまったく不似合いだが、ほろ苦くも懐かしく、何度も聴いて飽きない不思議な曲に英国のロックグループ、プロコルハルムが世に出した「青い影」がある。
「青い影」は「A Whiter Shade Of Pale」が原題で、“青白い彼女の顔がさらに青ざめる“というような意味のようだ。
かって「青い影」に漠然とロマンティックな雰囲気を感じていたが、ネットの時代になって歌詞や解説を目にするに従い、実は恋人の心変わりを突然知った時の状況と心境が歌われたものだと分かった。
歌詞は英国のカンタベリー物語の粉屋のエピソードや古代ローマのウェスタの処女の神話、さらに実演で歌われるポセイドンの海、そしてアリスの物語の鏡などが現れるのでいっそう難解。本当は何を歌っているのか近時解説を当たるまでよく分からなかった。
1967年のプロモーションフィルム。
ベトナム戦争への反戦歌のイメージそのものになっている。
プロコルハルムのリーダーであるゲイリー・ブルッカーが歌っている。
ムスリム風の帽子の意味は何だろう。
だが曲はジョン・レノンによって特別な曲として絶賛され、世界で1000にもなるカバーが出され、触発された松任谷由実が「飛行機雲」を作ってデビューし、レコード屋に走った山下達郎はその日のうちに100回は聴いたというほどの衝撃を生んだ。
ちなみに2012年11月、松任谷由実は念願のプロコルハルムとの共演を果たしたという。
2006年デンマークで歌うブルッカー。
この人ブルッカーは本年2月22日に76才で逝去しているのを最近知った。
今Emily Lingeさんも愛らしくピアノを弾いて歌っている。
彼女は声が良くロック調のこぶしは自然でとても上手。
プロモーションフィルムから反戦歌という解釈もあり、作曲された時代の背景が如実に伝わる。
だがパーティーの馬鹿騒ぎ中、ふとした会話から恋人の不実を知るという歌。ちょっとした事かも知れないが、天地がひっくり返るほどに感じる出来事が突然起きるのも青春であろう。バッハの曲調をもつ壮大なスケール感が若者の心を捉えたのも、いわく言い難い必然だったのかもしれない。
終盤に向け惨めさが祝福に昇華して行くような調子はバッハの素晴らしさであろうし、今も聴かれることの要因ではないだろうか。
昨日のこと、6月23日から始まる「齋藤三郎ゆかりの人々展」の相談に齋藤尚明氏を訪ねた。途中、車の定期点検が早く済んだため時間が余り、中ノ俣方面へ車を走らせた。春風吹きタニウツギが咲く道で何故かずっとこの歌が脳裡に流れて、止まなかった。
ちなみにプロコルハルムとは“Beyond these things“。“物事を越えて”というような意味のラテン語らしい。
また歌の解釈について後年作詞者は、単に捨てられた男の歌、と述べたようだ。
本日2回目の肺炎ワクチンを接種した。コロナの時代、老人には合併症の予防にこれも重要で、前回からの期限を大幅に過ぎていたが気がついて打って良かったと思っている。ほんのわずかチクリとしただけだった。
連休半ばの好日。
ようやく5月の空らしく安定して晴れた。少し寒かったが清々しく風が渡り良い日だった。
連休は半ばになっているが「齋藤三郎ゆかりの人々展」が一ヶ月余に迫り、秋の拙作品展はそう遠いものでは無くなってきた。それで本日昼に美術館で食事をしたほか殆どそれらの準備に費やした。
そんな日の昼のベンチにお二人の方がいらしてた。
三つある庭の席で
真裏のアイアンテーブル&椅子は日が射し風が和らぐ場所。
東京から新潟県を訪ねた足でお寄りになった。
「とても気に入った」と仰り、拙ブログを御存知で恐縮した。
アルフレード・クラウスのエストレリータ(小さな星)。
お一人具合の悪い方がおられ、昨日から連日往診が必要になった。詰まって来た美術館の二つの予定と患者さんのケアで家に居た方が良い連休.。ひと様と我が身のためと納得。
昨日加茂市の加茂山公園を訪ねた。
4月中旬の新潟日報おとなプラス紙に「彫刻の森」が取り上げられた加茂市、加茂山公園。
内容から公園の風趣の良さが伝わり、昨日土曜日午後やや遅かったが出かけた。
県央に縁の薄い身。走ると加茂市は案外遠かった。だが遠い分旅気分がよぎり短時間の滞在ながら楽しめた。
市の東部の加茂山一帯が広大な公園になっている。
入園して間もなく噴水に出る。
坂道を上りはじめ右側の最初に「Silent Languageⅴ」
(作者・安田明長)
子どもたちを中心に若い人の姿が多く、雰囲気に活気がある。
いえ川の鯉のぼりのせいか、通りも人と車があふれていた。
リス園の外観
リスは訪問の目的のひとつだったが4時終了で見られなかった。
ぜひまた訪ねて見てみたい。
「イリュージョン(作者・山里和典)」
さて短い時間だったが新緑眩しい公園を楽しく歩いた。花は終わっていたが5万本という椿が迷路のように整備され、幾つか茶店があった。清々しい晴れ間に誘われ園内は多くの人の姿があった。賑わいのほか静かな道もあり、さまざまに楽しめるようになっていた。
16点の彫刻作品が雪椿園と児童公園周辺に設置されている。それぞれの作品は環境調和が意識され、個性的だが分かりやすく親しめた。このような場合、あまり周囲との調和、同調を意識すると逆に環境に飲み込まれてしまい冴えなくなる、という結果が懸念され、そのような作品も一、二あった。
始まりはふるさと創世事業の1億円を原資に公募したという。野外彫刻は建物が要らないうえ環境と管理に配慮すれば作品はより生きる。当公園の環境は十分であり、新聞によればたゆまぬ管理が継続されているという。
成立に非常に多くの手間が掛かったと考えられるが、ふるさと創成事業の成功例ではないかと思った。
歩きながら、ここはどこかに似てるぞ、と思っていたところ、「北越の小京都」という看板。ああなるほど、と思った。
雰囲気は一部東山界隈を彷彿とさせるし、加茂川(あちらは鴨川)もあれば近くにこぎれいな料亭もあるようだ。リスも見たいのでこの度結婚式出席で叶わなかった妻を誘って是非とも再訪したい。
去る日ウクライナ出身の名チェリストが演奏する「祈り」を聴いた。
去る日にカフェでA氏らとSPレコードを掛けた。その一枚にかって100万ドルトリオと呼ばれたトリオのチェリストであるピアティ・ゴロスキーが演奏するブロッホ作曲「祈り」を聴いた。
ピアティ・ゴルスキーは旧ソ連時代のウクライナ出身で1942年に米国市民権を得ている。「祈り」を作曲したエルネスト・ブロッホはユダヤ系のスイス生まれ、同じく米国で活躍した。
SPレコードを回して、
ピアティ・ゴルスキーのチェロ演奏で
ブロッホ作曲「ユダヤ人の生活」から第2楽章「祈り」を聴く。
以下の動画で演奏するチェリスト、ミッシャ・マイスキーはソビエト連邦生まれ。1970年代に家族の一人がイスラエルに亡命したことなどから逮捕、18ヶ月間、収容所の強制労働の後に米国に移住している
ピアノはリリー・マイスキー。
マイスキーはピアティ・ゴルスキーの最後の弟子と言われ、米国移住後世界で演奏しています。
ユダヤ人、ソ連生まれ、ウクライナ生まれ、、、。独裁者がいなければ深く美しい芸術が生まれるのに。独裁者はどれだけ世界を駄目にすれば気が済むのでしょうか。
野鳥が水浴びをするようになった 懐かしい「Moon River」
清々しい日射しが僅かな肌寒さを包んだ日。桜をはじめ花は開花を急がず春の最も丁度良いお天気だった。
気になっていた方が快方に向かわれたので4軒の往診、訪問の予定が3件に減った。かっては7,8件も苦ではなかったが今は4件が一つ減るだけで随分気が楽に感じる。
昼休みの美術館の庭で水浴びするシジュウカラとホオジロの姿があった。
しばしば庭のどこかで営巣するシジュウカラ。今年は何処になるのか。
ソメイヨシノの直前に満開になるホウキザクラ。
濃いめの色が冴える。
「Moon River」。上京したころの緊張感と希望を思い出す。
1961年公開の映画『ティファニーで朝食を』で、主演女優のオードリー・ヘプバーンが劇中で歌った曲。1961年のアカデミー歌曲賞を受賞、グラミー賞では最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀編曲賞の3部門を受賞した。
特に波乱のストーリーも無く、ニューヨークのアパート生活のほかオードリーの生活感と魅力に満ちた作品という印象がある。
映画と音楽は浪人時代の発表で、そのころの正月、ホレス・シルバーとクリス・コナーの来日公演を大手町サンケイホールに聴きに行った。
正月の静かな大手町のビル街が映画の朝の通りによく似ていて、通りを「ムーン・リバー」を口ずさみながら東京駅まで歩いた。
小田和正が音楽の道に入るきっかけとなった曲と書かれている
能登町の蕪寿司 春のお菓子 心に響く歌、響かない歌。
予報ではもっと良いお天気になると伝えられた。しかし比較的温かかったが日射しのようなものは無く終日曇った。
弟がお付き合いしている能登町の方の蕪寿司。
研究が重ねられた素晴らさ。
本日かってのスタッフが寄ってくれ、お菓子を頂いた。
菊廼舎(きくのや)の富貴寄(ふきよせ)の「桜色缶」
というもの。
開けると春満開だった。
食後お抹茶のお伴に頂きました。
心込められた薬師丸ひろ子の「Wの悲劇より」。
さすがプロの作詞作曲だけある。
彼女の「セーラー服と機関銃」もとてもいい。
一方、
“貴方に会って素直になれた
この思い抱きしめて
めくるめく季節の中を明日を信じて
前を向いて歩いて行こう”
かってゴルフの練習場でスピーカーから次から次とこのような歌が聞こえて来て参ったことがあった。どの歌も同じような歌詞(作文)で苦痛になり途中で帰った。
いつの頃からか四方に聞こえるこの歌。聴きようによってはとても幼い内容に写る。ある報道特集のテーマ曲も似たようなものだったのには驚いた。
私でも(誰でも)ちゃちゃっと作ることが出来、後世で何の評価も受けないような気がする。
春の嵐 複雑な今日ゆえ。
本日土曜、朝から荒れ模様だったのが午後一段と激しくなった。
雨はポツポツだったものの風は凄かった。
木々はうなり枝は飛ばされ花は腰をかがめて耐えていた。
風は南から吹き気温は20度近くにもなり草木には最悪だった。
毎年春にはこんな嵐の日があり、散々なゴルフだったこともあった。
かって幸せな二人が歩いた緑の野
時も場所も帰らぬが
いつか昔に戻れる日を待ちたいと歌われる。
1960年代は何事も質素で分かりやすかった。学校帰りに駅前の食堂でメザシ定食などを食べて十分満足だった。
今はあれこれあまりに多く耳目と口中に入り、そうかも知れないが違うかも知れない、と悩ましい。
それで当時単純すぎると思っていた上掲の歌などは今は親しめ、かってあまり聴かなかったモーツアルトが優しい。
時代のせいもあるだろうが、一番は歳のせいに違いない。
施設に架かるNさんの絵。
本日患者さんがお世話になっている高齢者施設を診察で訪れたところ、見覚えがあるNさんの水彩画がホールに架けてあった。
同じグループの別施設で見たことがあるNさんの作品は風景もあるが花が良く描かれている。
このたびのは初めて観た作品で縦1メートルくらいはあり水彩としては大きい。
感心するのは良く研究されていること、陰影に力があること、構成の緻密さ、植物の迫力、なにより水彩画としてご自分のスタイルに到達されていること、などいつも感心して足を止めさせられる。
「あじさい」
「朝顔」
2枚ともアクリル板の上部にに照明が写り込み申し訳けありません。、
如何にも楽しんで描いてらっしゃる風で素敵だ。
お世話になりながら開館 国連におけるパブロ・カザルスの「鳥の歌」 文化芸術が無ければ。
今日が2022年の開館。
昨日はお魚が届き本日はお花そしてお客さんに来て頂いた。
3年目に入ったコロナ禍に加えて深刻な戦争色が重なり、気が滅入る。会う人ごとに皆ユをひそめ、むごたらしい侵略を憂う。
それでも自分なりの外来を診て、三回目のワクチンを接種し、施設を訪ね、在宅回りの暇をみて美術館の仕度をした。幸い仕事はその時だけいくばくか重い気持ちを和らげてくれるので助かる。
本日複数のお客様から展示の助言や興味深いご指摘を頂いた。なるほどと思ったくことだったので、採用したり確認をした。皆様には本当にお世話になる。
早春の庭のカフェにお寄りの皆様、有り難うございました。
これからトサミズキ、コブシ、イチゲ、モクレン、桜、チューリップ、丁字ザクラ、そして新緑へ。
その前のクリスマスローズだけの庭は木の葉も無くまだ寒げです。
時には小雪がちらつくかもしれませんが、曖昧さを漂わせて静かに春を待つ風情はまた何とも言えません。
伝説的なチェリスト、パブロ・カザルスの「鳥の歌」
1971年91才、国連平和賞受賞式での演奏とスピーチ。
ダリ、ミロ、ガウディ、カザルス、ピカソ、カレーラス、FCバルセロナ、ジャズのモーティスを生み出すスペインはカタロニア。カザルスは内戦、さらに独裁的なフランコ政権の圧政に苦しむ同地方の平和を願って国連で演奏しました。
1975年フランコの死去後、1977年に何とか民主的な選挙が行われました。
樹下美術館で毎年末行っているSPレコードを聴く会のお終いにカザルスの「鳥の歌」が掛かります。蓄音機をお貸し頂き、毎回レコードを持参されるA氏にはとてもお世話になっています。
自由な文化、芸術がどれだけ平和に役立っているのか具体的に知りません。でも、もしそれが無ければ世界はもっと野蛮な戦争に明け暮れるのではないかと思うのです。
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