樹下だより

本日クリスマスの日、樹下美術館は今年を終了致しました。

2014年12月25日(木曜日)

本日、今年の樹下美術館は前月より20人、前年より200人様の増加で終了致しました(イベント含まず)。
お寄り下さった全ての皆様に心より感謝申し上げます。

昨日はイブで今日はクリスマスでした。
思わぬ可愛いプレゼントを頂きました。

1左はあるご夫婦が私を小さなライオンと仰って、届けて下さいました。さっそく往診カバンに付けます。
右は昨日診察の後、先生これ、と仰って頂いた可愛いチョコレートボックスです。

2本日目に入ったカフェの本。
左ラファエロ「大公の聖母」、右ゴヤ「スペイン王子フランシスコ・デ・パウラ・アントニオの肖像」。
いずれも美しい展覧会図録です。

貴重な晴れの日。

2014年12月19日(金曜日)

気持ちの良いお天気の一日、多くの方が忙しかったと仰いました。

毎冬当館裏のデッキにあるベンチとテーブルはシートにくるまって越冬します。
本日スタッフによってしっかりカバーが掛けられ来春の開館を待つことになりました。

ベンチにシート

ところで昨日お電話くださった新潟市の方がご夫婦で来られました。
以前何度か訪ねくださり、どうしても年内にもう一度来たかった、と仰いました。
雪が心配でお電話されたということ、今日はお天気で本当に良かったです、有り難うございました。

今年の樹下美術館は残すところあと6日。
一日一日が名残惜しく感じられます。

ああ除雪して良かった。

2014年12月18日(木曜日)

爆弾低気圧の強風が残ったみぞれ模様の一日でした。

さて樹下美術館は40度くの字に曲がって作られています。
カフェは丁度くの字の真ん中にあり、屋根の雪が集中して落ちることになります。

少なめの降雪でも大きな屋根から落下した雪は窓をふさぎます。

2カフェ正面に積み上がった落雪。そう多くない降雪でもここは大雪です。

1南向きの窓。

例年ならばこんなになるのは休館中の1~2月ですが、今年は除雪が必要になりました。
妻が当番のこの日、午後休診日の私がスノーダンプを使いました。

落下した雪はとても固くて大変です。

3およそ一時間半、正面の窓から向こうが見えるようになりました。

4ここも向こうまで見えます。

5番茶で一服して裏手に出ると、田んぼにマガンの大きな群がいました。

帰り際、名簿の整理をしていた妻に「誰か来てくれないかなあ」と思わず漏らしました。
家に帰ると間もなく、あるメーカーの方達が5人で来てミーティングをしていると電話がありました。
本日はこの5人の方だけ、ああしかし何と有り難いのでしょう。

そして閉館の頃、
〝館長のブログを見ている、ぜひ明日訪ねたいが雪はどうですか〟と電話があったそうです。
新潟市の女性ということでした。
何と有り難いのでしょうの2回目です。
120キロの雪道、明日は荒れませんように、呉々も気を付けてお越しください。

ああ除雪して良かった。

6おまけの写真です。夕暮れ時カフェから見る庭に裸婦が浮かびました。
カフェの背後にある照明された絵画展示ホールの絵が、狭いスペースの間からガラスに写るのです。
倉石隆の「夏の午後」ですが位置を変えると「更紗(さらさ)」が写って見えます。
昨年11月、同じように窓に写った「秋」を掲載しました。

私たちの忘年会。

2014年12月13日(土曜日)

本日のみぞれ模様は夕刻から本降りへと変わりました。
そんな日に11名様も来て頂き感謝に堪えません。

1雪のカフェのお客様。

この日、診療所と樹下美術館一緒の忘年会をしました。
お世話になっている方達もお招きして17名、会場は近くのビストロ・サブリーユでした。
最後まで新鮮、素朴かつ暖かなメニューはとてもリーズナブルです。

初めてのことでしたが、高田からI氏をお呼びして沢山ピアノを弾いて頂きました。

2余興と抽選会。

3ルイス・ボンファの「ジェントル・レイン」も弾いてくださったI氏。
これからも楽しみな方です。

4余興にもならなかった私のテネシーワルツ。

5三時間が経って出てみると本降りの最中。

樹下美術館は25日で名残惜しい今年の終了です。
皆様には心から感謝いたしています。

非常に新鮮なE129系電車。

2014年12月10日(水曜日)

本日午後、信越線・土底浜駅の踏切待ちで、見たことが無い電車がさっそうと通過して停車した。
駅駐車場に入り、出発して行く電車を二枚撮った。
JR東・新潟支社で今秋から一部導入が始まった真新しいE129系車両だと後で知った。
目にしたのは直江津までの試験走行車だったのか。

プラチナ系の地に黄色とオレンジのラインが気が利いていた。
ブルーや緑が目立った当地のJR車両が一転して暖かな色使いになった。
そのラインが前後で翼のように跳ねているのも元気だ。

E129系a

E129系電車b通勤用か、2両編成で去って行く車両は実に軽やかで新鮮、かつ愛らしかった。

消費電力は従来の半分、車内照明はLED。
車内はユニバーサルデザインが採用されているという。
幸せな感じがあり乗ってみたい。
直江津の信越本線を中心に走ると考えられるが、いつからだろう。

不意をくらった雪の一撃 岩の原葡萄園着任の睦まじいお二人。

2014年12月7日(日曜日)

昨夜からの雪は冬将軍の今期最初の厳しい一撃でした。
スタッフのお陰で何とか確保した片側の駐車場、5人の勇敢なお客様も見えました。。

002昨日正午すぎの四ツ屋浜。
海辺がこれだけ積もるのも珍しい。

雪の玄関昨日午後、雪中の美術館。

さて昨夕は友人夫婦を交え、岩の原葡萄園の棚橋さんご夫婦と大潟区土底浜「都寿司」で食事をしました。
悪天候の夜、ご夫婦は西国からの新着ながらしっかりした長靴の出で立ちで、雪国の人になりきって見えました。

岩の原ワイン醸造を指導された坂口謹一郎博士が先の大戦の戦渦を避けるべく東大の研究室を資料ごと現・高田農業高等学校に移されたこと、当地で続けられる膨大な気象・地質データの収集分析、生きている農芸魂、暖かな上越の人々のことなど話尽きませんでした。

025目の前で逞しく成熟する深雪花・赤(左)、金色の豊かなレッド・ミルレンニュームのグラス、右・そのボトル。
写真にありませんが、最初から堂々としていたヘリテージ2011も文句なしでした。
スパークリングワインは泡が細かいほど良く、グラスを耳に近づけてその音を聞く楽しみを教わりました。

026後半食べ物は次第に優しくなり、デザートは意外にも「焼き柿」。
満を持してレッド・ミルレンニューム13が空けられ、天上へ導かれる心地になりました。

荒天の中、ご夫婦の自然な睦まじさは印象的でした。
果敢に上越に来られたお二人を心から応援しています。

タフな作品たちが憩う。

2014年12月4日(木曜日)

樹下美術館の今年の開館は12月25日(木曜日)までですので、21日を残すだけになりました。

夕刻、お客様が去った館内には今年精一杯支えてくれた作品たちが疲れも見せず、佇んでいました。

 

1  倉石隆作 左、「更紗」と右「夏の午後」

2倉石隆作 左「男の像(O氏の像」と右「黄昏のピエロ」

3カフェでお迎え 山本信作「少女像」

 4開館以来カフェの右に掛かる篠崎正喜氏の大きな「午睡」
館内のペンダントライトのもと、気持ちよさそうです。

 5現在展示場にある「愁」をカフェに置いて見ました。

精魂込められた美術作品は、時空を越えて魅力を放ち極めてタフなものだ、と感じました。

 

雨のトワイライト 美しい光。 

2014年11月29日(土曜日)

次々にやってくる週末。
自分の一日はちょっとした一本の映画よりも早く過ぎているようだ。

昨日本日ともよく雨が降ったが非常に温かった。
インフルエンザのワクチン接種は終盤に入ったが、一方で著しい寒暖差からか長引く風邪が絶えない。
そんな折り、早くもインフルエンザによって学級閉鎖となったという高校生が見えた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
午後、仕事場のカーポートの屋根でナニワイバラが腰ほどの高さにまで繁茂しているので、
屋根に上がり、大きく伸びる沢山のシュートを伐採した。
トゲの海に入るようであり、切った枝を引っ張り出すのは容易でなかった。

バラの手入れのあと、美術館にこられた知人ご夫婦とお茶を飲んだ。
悪口のカケラ一つ言わないお二人との話は爽やかで、時の経つのを忘れた。

 ペンダントライト暗くなって雨が激しく窓を打った。
真珠をばらまいたような雨粒のガラス窓に室内のペンダントライトが写る
窓外の庭、ガラスに付いたしずく、ガラスに写る室内のライト、ガラスに写る室内の額に写ったライト、
4つもの場?が一度に見える不思議な時間だった。

 宵闇のはくたか閉館のあとほくほく線高架橋へ。暗くてだめだと思いながら下りはくたか19号を撮ってみました。
左下の光は雨に濡れた農道。
ああ「銀河ステーション!」のアナウンスが聞こえてこないかなあ。

明日日曜日の日中は晴れる模様。間もなく今年の閉館、皆様のお越しを心待ち致してます。

飽かず降るモミジ 「枯葉」/「雨に歩けば」。

2014年11月26日(水曜日)

晴れ間は無かったが雨風強からず、いく分寒さがゆるめだった一日。
一昨日書かせて頂いたカフェ右手のモミジの落葉が続いていて葉の量も増えた。

風が穏やかだったせいで樹の下を中心にふんわりと散っている。

141126モミジ落葉本日落ち葉は、手前(北側)に伸びて散っていた。
向こうは高田妙高方面なので風はわずかに南寄りだったのでしょうか。


You Tubeからレイコニフ シンガーズの「枯葉」/「雨に歩けば」
懐かしいレイコニフシンガーズ。これと同じ曲がカフェの音楽に入っています。
「枯葉」と「雨に歩けば」が交互にあるいは絡み合って流れます。

秋が冬にバトンを渡す季節になりました、本日ご来館の皆様有り難うございました。

本日で長かった旧歴9月が終わる 晩秋の田を被う蜘蛛の糸。

2014年11月21日(金曜日)

旧歴の話で恐縮ですが、本日11月21日が閏(うるう)九月の末日、長い秋がようやく終わります。

九月がふた月続き、十三夜の名月が二度あった閏9月は1843年以来171年ぶりということでした。
次にこの年が来るのは95年後の2109年だそうで、奇妙な時間感覚に包まれます。

このことで言いますと、以前上京日記で書きました小生の高祖父・玄作(1818-1874年)は25才の時に閏9月を経験したと考えられます。
「ああようやく9月が終わる、長かったなー」などと言ったかもしれません。
その後の閏九月は171年経った今年で、偶々不肖小生が迎えました。
玄作爺さんが〝どんな人間が次の閏9月を迎えるのだろう〟と考えたとしますと、私などで良かったのか心配です。

では私の子孫のどんな子が95年後次の閏九月を迎えるのでしょう。
少なくとも2~3代先までかかるかもしれません。
はたしてそれまで私の子孫と名乗る者が繋がっているかどうか。
その前に日本が無事立国しているかが問題、などということだけは無しにして頂きたいのです。

さて以下は昨日の当館のモミジです(まだ紅葉が目立つ木を残して雪囲いが始まりました)。
今年の当館の紅葉は例年よりもきれいだったようです。

2

3

ところで昨日頸城区で白鳥を見た田んぼは、一面細かい蜘蛛の糸のようなもので覆われていました。

このような景観を初めて見たのですが、やはり糸は蜘蛛のものらしいのです。
ある蜘蛛は晩秋の小春日和や春先の良い日に、空中に糸を飛ばす生活史があるそうです。
飛ばした糸が風に乗ると自らもそれと一緒に運ばれ、遠くで新たな生活をするということのようのです。

目にした糸はこのことと関係があるように思われました。
風が弱いためく舞い上がらずに田んぼを被っているのかもしれません。
農家の方や昆虫に詳しい人にもう少し聞いてみたいところです。

5本日の田んぼと蜘蛛の糸。
ひこばえがあり、水がひたっている一部の田んぼで見られるようでした。
この糸は弱くて、産卵する赤とんぼが触れも平気でした。

晩秋の風物詩とし、糸がが飛ぶのを「雪迎え」と言う地方がある模様です。

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