曇り無きむくの花。
一両日は曇りとのこと。その曇りの樹下美術館の庭は、処々桔梗から木槿(ムクゲ)、カノコユリへと花が変わりつつあります。
はかなしと人は言ふらむその花の
ありありと咲くむくの夕暮れ
※木槿は一日花といわれることもあるようですが、実は夜しぼみ朝に再び開くことを数日は繰り返します。
母が亡くなって一年。
早いもので昨年の8月10日に母が亡くなって一年が経った。法要は暑さを避けて秋に行うことにした。
妻によると昨年の今頃の方が暑かったらしい。しかし喪服を着て動き回り、何かと涙を流していた私は、暑かったのか涼しかったのか、よく覚えていない。
いつしか母の居ない生活に慣れてきたが、気がついて母と呼べる人が居ないのはやはり寂しい。
その昔、昨日通夜があったS先生たちが夏になると我が家の三階部屋に集まった。部屋の戸を開け放つと海が見え風が入る。
踊り場を二つ回り三つの階段を上って、母はせっせとビールとトンカツを運んだ。あんなに旨いビールはなかった、と後々まで先生達に言われて喜んでいた。
S先生の白衣。
一昨日、新潟県上越市の頸北地域で長く医療をされたS先生が亡くなられた。享年85才、今夕直江津でお通夜があった。髙田の病院8年、当地で51年間の地域医療を遂行された生涯だった。
先生には、医療の原点ともいうべきエピソードがいくつかある。以下思い出を交えて一部をご紹介してみたい。
●30年以上も前、当地で駆け出しの頃、よく先生とゴルフをご一緒した。先生に自分はゴルフは好きだが、患者さんが心配で仕方ないことがある、と言った。すると先生は「心配なら出かける前に診てくればいいんだ」と話され、自分はそうしていると仰った。医師の休暇とはそういうものだと明快に教えられ、眼からウロコの言葉だった。
●45,6年前のこと私はまだ学生で、往診中の父が交通事故を起こして手術をした。リハから復帰まで二ヶ月ほどかかった。その間、S先生から週に一度代診をしてもらった。後年お礼を言うたびに「お互い様さ、助け合えばいいんだよ」と仰った。これも後々まで地域医療の重要なキーワードになることを実感させられた。
●以下は最近私の患者さんからお聞きした話になります。
昔、私(患者さん)たちは町の医者まで一時間以上かかる山に住んでいた。ある冬、父が腹痛で苦しんだ。近くの診療所で診てもらったが、悪くなるばかりだった。
里の方に若い先生が来たというので、私が夜道を下って呼びに行った。どうか診てください、助けてください、と必死に頼みました。
「女の人にそんなに泣かれては仕方がない、行きましょう」と先生は承諾された。
上りの雪道を二時間歩いて案内することになった。診察すると、腸閉塞ですからすぐ町の病院で手術です、と言われた。男手が集まって父をソリに乗せ病院に向かった。手術で父は助かり、S先生は私たちの恩人です。
さて2007年7月に中越沖地震があった。医師会長職を汚していた自分は震央に近いS先生宅などを見て回った。「ふかし君、どこから手を付けて良いか分からないよ」
初めて聞くような力ない先生のお声だった。
薬棚ほかあらゆるものが倒れ、あるものは割れ散乱していた。先生はすでに80才ではなかったか、ややおぼつかな気な長身の白衣が印象的だった。翌日事務局から何人も出てもらって後片付けをした。
今日のお通夜、先生の白衣が入り口に置かれていた。
厳しい残暑の予報 鵜の浜温泉の花火。
お天気のことばかりで恐縮ですが、最近の天気予報は当たっているような外れているような妙な感じになっている。
昼間降ると言われた雨が夜中に降ったり、地域が少し変わるだけで全く異なったりもする。それも秋に向かって気象が動き始めていることの現れだろう。
今日、気温は下がってしのぎやすく、大小の雲は見応えがあった。上越の来週は相当高温という予報が見られていてる。残暑であり、しかも厳しいようだ。
先週に続いて鵜の浜温泉の花火を見た。懐中電灯を持って、土地勘を便りに真っ暗な砂山へ行って見た。わずか10分間、間近で見る花火は迫力で、しかも良心的かつ手頃だった。8月9日(木)・15日(水)・16日(木)・25(土)とあと4回ある。
花火を待つ間、前回と同じく波音を聴きながら仰向けになって夜空を見るのは少々楽しい。晴れの日は目が慣れるにしたがって多くの星と雲がよく見える。
立秋 大いなる雲の日。
昨夜半、思わぬ雨。それが本日日中一斉に雲となった。東西南北、海から山から大いに雲が沸きそして流れた。
夕刻にかけて気温が下がると、あれだけ高かった雲は一斉に平坦になった。明日も30度を割るらしい。しかしその後再び猛暑日が続くようだ。
降らなかった雨 青栗 夕雲 受任者が3000人を越えた。
昨日の天気予報は、本日午後の雨をありありと示していた。連日の猛暑、まさかと思ったが午前から風強く、昼近づくにつれて曇が広がり気温も幾分下がった。
庭ながら、どうしても降ってもらいたい雨。しかし1時半ころ、施設へ出向く車のフロントガラスに10数粒の雨が付いただけで終わった。上越市大潟区では結局降らなかった。
「原発」新潟県民投票の実現を目指した署名収集の受任者登録がついに3000人を越えた。筆者は7月中頃に末席を汚させていただいた。当時の登録は1600人ほどだった。増え続ける受任者が集める署名が、目標の4万筆を大きく越えることを期待したい。
活動期間はわずか2ヶ月、来る8月22日で終了する。残り16日、いよいよ最後の追い込みとなった。署名のお願いに対する皆様の厚い反応が嬉しい。同様の機運は全国規模で着実に浸透している。活動が成功し、“新たな文明に向かう第一歩”となることを願わずにはいられない。
鵜の浜温泉連日の賑わい。
二日目となった鵜の浜海水浴場は快晴。こじんまりしているが温泉があること、目の前が海というので人気があるのか、海岸は賑わっていた。

民話の人魚は佐渡ケ島から来るのだが、浜辺の像は陸を向いている。
“ようこそ”と言っているのだろうか。
孫達は温泉宿に泊まった。駐車場は県外車で一杯、長野、群馬、それに栃木からだった。
小さな鵜の浜温泉が50年に亘って積み重ねられた努力に、いつも敬意を抱いている。賑わいをとても嬉しく思いました。
夏休みは絵に描いたように。
東京から孫が来て昼は田で虫捕り、夕方は鵜の浜温泉の海に付き合った。
親は自らの幼年時代ここで色々な事をして遊んだ。孫も全く同じ事をして喜ぶ。夏休みは遺伝する。
大潟水と森公園はアール・ヌーボー公園か。
夕刻にカメラを持って近くへ出ることが日課のようになっている。認知症のお年寄りで、夕方になると落ち着かなくなり、家に帰る、と言ったり、徘徊してしまう方は珍しくない。夕暮れ症候群のことだ。
私にもそのような気配が現れているのだろうか。
さて本日は昨日に続いて鵜の池だった。水と森公園公演のメイン駐車場から入った。トンボを探していたら、白鳥が一羽現れて東の入り江の方へ消えた。
今年の冬、群と離れて佇む二羽の白鳥を見たが、その入り江へ行ってみるとやってきた。

18:50 夏に白鳥?嘴の様子からオオハクチョウやコハクチョウと違う。
コブハクチョウのようだが、そのコブは目立たない。
一羽だけの水鳥を見ていたら西行の歌を思い出した。
「つがはねどうつればかげを友として
鴛鴦(おし)住みけりな山川の水」 暑さ忘るる一首だ。
昨日の夕焼けトンボ、本日は葦と蓮の葉に囲まれた入り江の白鳥。いずれもアールヌーボー調だ。ここのことは“アール・ヌーボー公園”と呼んでいいかもしれない。どことなく自然に詩情がある。
新潟県上越市大潟区、鵜の池の夕暮れはアール・ヌーボー調。
森と水草、それにトンボ。茜に染まった今夕の鵜の池は、アール・ヌーボー調。
ガレやドームのランプシェードに包まれるような時間だった。
新潟県上越市大潟区の鵜の池湖畔。良い場所、良い時間はどこにもあろう。
水草に止まったトンボは、ジャポニズムの影響を受けたナンシー派風。
わずかに枯れ草の匂いが漂う鵜の池の風は心地良く、密かな秋を感じた。
鵜の池は新潟県立大潟大潟水と森公園の池です。写真は公園施設の対岸で撮りました。
危険な真夏の運動会。 何回もある鵜の浜温泉の花火。
先の日曜日(7月29日)、当地のある地域で住民の運動会があった。前日、会場準備が行われている横を通ったが、連日の厳しい暑さである。“大丈夫かな”と思った。
運動会は行われた模様で、翌日30日の月曜日のこと。高熱が収まらないお子さんが見えた。運動会に参加中、発熱したということ。聞けば当日何人か倒れて救急車が来たらしい。参加者に看護師さんがいたので、ほかにも手当を受けた人たちがいたとおっしゃった。
この日夕刻にやはり運動会に参加した60代の方が見えた。帰宅後かなりのビールを飲み扇風機に当たり、急な下痢と発熱が始まっていた。未だ収まらぬ熱と倦怠に二日の点滴が必要だった。さらに脱水を加速させるビールの作用も恐い。普段壮健な方だったが、疲労も蓄積されていて危うい出来事だった。
麦わら帽子に入道雲。昔なら夏の運動会は風物詩だったかもしれない。しかし昨今の異常な熱暑である。長時間の炎天下は命の危険と背中合わせの懸念がある。
不特定多数の住民行事では個々の体調は異なろう。重大事故が起こってからでは遅い。“熱中症に注意”などではなく、“この時期を避けよう”という公の助言・指導が望まれる。
ところで上越市大潟区の鵜の浜温泉で恒例の花火が始まった。ドンという合図の音で出かけてみた。
少し遠くの海で見た花火は、短時間なので煙が少なく綺麗に澄んで見える。今後何回も行われる。
●以下は花火の日程です。 いずれも午後8時~8時10分
1日(水)色彩音楽花火
2日(木)色彩音楽花火
8日(水) 色彩音楽花火
9日(木) 色彩音楽花火
15日(水) 色彩音楽花火
16日(木) 色彩音楽花火
25日(土) 第12回鵜の浜温泉まつり2012 色彩音楽花火他
今夜は小望月、明日は満月。月明かりの砂浜で仰向けになって夜空を見た。すぐそこに雲が明るく見え星も混じっていて胸がすーっとした。
今月は満月が2回みられる3~5年に一度の珍しい月だそうだ。
傍らで休み無く波音が続いていた。
「海は不思議」という妻。なんで?と思ったら、「大きな船が浮かぶ」ということだった。
コムクドリその10 あっけなかった巣立ち。
昨日は7月12日のコムクドリの様子を記した。当日は給餌開始から16日目に当たっていた。叫ぶようなつがいのオスの鳴き声や給餌が減ったメスの様子に、巣立ちを迎える緊張が感じられていた。
ヒナと親鳥が啼き交わし、次々と巣から飛翔する。ヒナは猛烈に啼いて餌をねだり、親子は周囲の木々を移動する。巣立ちにそのような光景を想像していた。
しかし7月13日、この日仕事が忙しかったせいもあり、観察は断片的だった。予想に反して目にした巣立ちはあっけなく、ある意味静かに行われたようであった。

10:38 ウロ(巣)から出てきたヒナ(メスであろう)。ぼさぼさの毛、黄色みを帯びたくちばし、目の周囲の白さが目立つ。

11:42 ビョッ、ビョッ、ビョッ、ビョッ!餌をねるような鳴き声が聞こえる。
近くのエノキにメスのヒナがいた。

12:13 たまたま写っていたウロ付近のヒナ。上記の個体との区別は判然としない。
位置関係もあるがやはりヒナは大きく見える。
無邪気な子、後方の満足そうな親鳥(オス)の様子が微笑ましい。

13:20 巣にヒナが残っているらしく、時折親鳥が餌を運ぶ。

17:00 夕刻となり、若鳥と考えられる鳥たちが沢山訪れた。
残るヒナの巣立ちを待っているのか、ある種“祭”のような光景だった。
スズメやカワラヒワ、ムクドリあるいはツバメさらにカラスなど、目にするたヒナは巣立ち後何日も親鳥を追い回して給餌を受ける。しかしこのたびコムクドリではそうした光景を見ることが出来なかった。
一方全体を通して、何かと寄り集まる若鳥たちの姿が常に不思議で印象的だった。
翌日7月14日、朝早く巣立ちは完了したのであろう、あたりからその姿が一斉に消えていた。コムクドリの養育は場所を移動しながら集団に同化して行われるのだろうか。
次回は卒業アルバム風に写真を並べてみたい。
コムクドリその9 巣立ちの頃の緊張感。
美術館のノートであるのに、しばしば鳥やトンボが出てきて「生き物観察日記」の趣となってしまう。
少し前後しますが、くだんのコムクドリについて、7月22日のノートでヒナは無事に巣立ったようです、と記したままになっていた。
実は去る7月13日、巣立ったひなと考えられる個体が撮影された。この度はその前日7月12日の様子を記して見たい。
この日は木曜日で午後から仕事が休みだった。オスの様子に緊張が感じられ惹き付けられた。数日前からヒナの啼き声が一段と大きく鋭くなり、巣立ちが予感されていた。

10:26 抱卵、ふ化など、ことある度にウロ周辺に集まるつがい以外の鳥たち。

14:19 鋭く響く啼き声を上げるオス。メスを呼んでいる印象。
およそオスメス交互(実際はオスがやや多く運ぶように思われたが)に餌を運んでいたつがい。ところがこの日の午後はメスの姿がめっきり少なく感じられた。
雨降りと疲労でダウンしたのか、もしやヒナの一部が巣立ちしてそちらの給餌に注力しているのか。「ギー!ギー!」、大声で啼くオスの様子に緊迫感があった。
拙い観察によると6月27日の給餌開始から16日目である。巣立ちは迫り、それは親子ともに緊張のイベントであろう。
次回は、巣立ったばかりのヒナが観察できた7月13日の様子を記してみたい。
今年は可愛いお靴で。 夕刻におしゃれなハグロトンボ。
連日の猛暑となった。しっかり水を遣らないとぐったりする花が出てきた。見ていただく庭を心がけているので、枯れた花などにも気配りしなければ。
夕刻の水遣りはみっちり一時間半、6時すぎに終わった。ホースを片づけていると庭隅にひらひらする影がある。細い胴と黒い大きな羽のイトトンボが数羽、近づくと低い所をひらひら、ひらひら舞うように飛んだ。おしゃれなトンボだった。
本日、上越市の方々のほか、新潟市と長野市からもお訪ね頂いた。長野の若いお二人は作夏、乳母車に赤ちゃんを乗せて来られた。
その時の赤ちゃんは本日可愛い靴を履いて歩き、立ち止まって私を見た。来年の夏もまたきますと、仰ってお帰りになった。可愛い赤ちゃん(お嬢ちゃん)、大切なお客様。
夕暮れの海で車ごはん。
明日は丑の日だから海でうなぎを食べよう、と昨日の妻。
どうかなと思った今夕の海と空は穏やかに暮れていった。今日は鵜の浜温泉のすぐ先、上下浜だった。
ついにうなぎが出てきた。妻は缶ビール一本、私はオールフリー一本。
2010年9月に始まった夕暮れの車ごはん。先日の田んぼを入れて今日は5回目となった。当初はコンビニ弁当だったが、このところ妻が自分で色々と用意し始めた。
外国なんか行かなくてもいい、と沖の佐渡汽船を眺めながらの食事。食器が多くなったので、メラミン板などを加工した二つ折りの専用プレートを作ってもらうことにした。
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