日曜日の色々

2009年3月29日(日曜日)

 今日は妻と上越市寺町の名刹「浄興寺」で行われる茶会に出掛ける日。昼前、妻の友人を迎えに伺うと「トキが近くに来ているらしい、夫が行っている」ということ。とうとう見られるのか、現場に急行した。

 

 場所は美術館から車で5分ほどの近場。大型レンズを構える人たちや車が四方を遠巻きにしていた。私たちが居たのはトキから3,4百メートルの距離だろうか。トキは白い小さな点としか見えなかった。大勢に囲まれて気の毒だが、トキのオーラは大したものだった。遠くながらトキと共にした幸せを感じた。一日でも長く居てと祈る気持ちで去った。

 

 寒気のもとで晴れた茶会。まず浄光寺の奥様が支度された美味しいお昼を頂いた。それから濃茶席へ。しみじみとした良いお席でお茶が美味しかった。濃茶はいつも緊張するがご亭主が場を和らげて下さった。薄茶席は明るく溌剌としていて楽しませて頂いた。両席ともお手前が心こもり御菓子も美味しかった。帰りに見た境内の梅が茶会の最後を飾るように咲いていた。

 

夕方、美術館隣接の庭で3株の「京がのこ」の株分けをした。庭は寒かったが、昨年植えた百合が一斉に力強い芽を出している。沈丁花が香る庭でシジュウカラが盛んに巣箱を覗いていた。

 

 夜は天地人。武田側は直近まで迫っているはずなのに、あまり緊迫を感じない。また当ドラマは大勢のシーンが軽めで、人物が少ないほど場が生きる印象がある。うまい役者さんたちの本領なのか。
御館の乱は思ったより丁寧に進められているが、やはり難しそうだ。過酷な戦乱場面を避けて筋回しとせりふで越えていくのだろう。あっさり扱われた景虎がとても哀れに写った。

 追加です:昼間見たトキはno3の雌らしい。佐渡で放鳥されたトキ10羽のうち残った全ての雌(4羽)が佐渡を離れて本土に飛来してしまった。想定外のことと思われ関係者の困惑が想像される。No3は上越市から長野県に出て、千曲川を回って再び上越市に戻った。すでに500キロ以上を移動したのでは。
壮大な逡巡をみていると、雌たちは強い雄を求めてさまよっているように思われてきた。昼間感じたのは悲しいオーラだったのだろうか。佐渡に残った4羽の雄にも辛いものがある。今後どうすればいいのだろう。

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