超高齢の普通のおばあさんの話が良かった。

2018年1月17日(水曜日)

「昨日の晩は雨音もしなかったのに、今朝随分
雪が融けていてびっくりしました。
本当に穏やかな夜だったのに、こんなに雪が消
えるんですね」
90代半ばのおばあさんが仰った言葉だ。
前日まで50㎝はあった雪が一晩で溶けて20㎝
ほどになった事を、この日患者さん達は口々に話
された。

普通こんなに融けるには雨が降り続けるか、強風
でも吹かなければならない。
くだんのおばあさんはそのどちらでもない「穏や
かな夜」だったのに沢山消えたのを不思議だと、
仰った。
感心したのは超高齢の方が、よどみ無くこの日の
気象現象を表現されたことだった。
「穏やか」という、地域のお年寄りたちが言わない
言葉を自然に使われたのも心に残った。

おばあさんは長く農業に携わられ、今も小さな畑を
耕し雑草取りをされる。
いつのころからか、地味にしている方だが、言葉は
丁寧で内容もちゃんとしている、と思うようになっ
た。

子供時代、高等小学校を卒業して行った都会の長
い奉公生活がおばあちゃんを鍛え、奥さんに可愛が
られたことも成長の要因になったのではないかと考
えている。
もちろん良い素質もあったに違いない。

この方に不思議なことがある。
肉、魚、牛乳が駄目で口にしないという。

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